海や山で楽しく遊んだり、炎天下でスポーツを行ったりしたあと、目が痛くなることありませんか?目が真っ赤に充血してしまうことも。おまけに頭痛もしてきたり。

赤いだけじゃなく痛みも伴うと、目の病気なのかと、とても不安になります。

こういうときは、どうしたらよいのでしょうか。

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屋外で過ごした後、目が痛い原因

日差しの強い所で過ごした後、目が痛くなる原因は、ずばり「紫外線」と言われています。

目も、肌と同じように日焼けをしているのです。

紫外線とその影響は

紫外線は、太陽光の中にある見えない光で、肌に日焼け・シミ・しわなどの悪影響を与え、皮膚がんや白内障などの病気を引き起こすことさえあります

太陽光には可視光線(見える光)と不可視光線(見えない光)があります。

いわゆる「虹の七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)」が見える光ですが、その紫色の外側にある見えない光が、「紫の外の光線」つまり「紫外線」なのです。(ちなみに、赤の外側にある光は赤外線です。)

紫外線のことを「UV」と表すのは、「Ultra Violet(紫を超えている)」という言葉から来ています。

目の日焼けとは

日光を浴びた肌は、赤くなってヒリヒリしたり、色素沈着をおこしたりします。

目の場合は、日焼けしても色は変化せずに目の角膜(黒目の部分の表面)や結膜(白目の部分の表面)に炎症が起こります

これは、目の表面の炎症ですから、視力には直接の影響はありません

紫外線を浴びた後の目の充血、乾燥、ゴロゴロ感は、目の表面の炎症によるものだったのですね。

頭痛も紫外線のせい?
目の痛みと同時に、頭痛を感じるケースもあります。眼精疲労を起こして頭痛がするケースもありますが、その他にも注意すべき頭痛があります。
紫外線の強いシーズンは、同時に日差しの強いシーズンでもあります。
そのため、紫外線アレルギー・熱中症・偏頭痛のため頭痛が起こっていることも。いずれも、まずは紫外線の当たらない場所へ移動し、水分補給や首の後ろを冷やすなどの対処が必要です。
あまりひどい場合や、症状が続く場合にはきちんと病院へかかりましょう。

 

目が痛いときには、こうしよう

紫外線が原因で目が痛くなったときには、いくつかの対処法があります。

目を冷やす

肌が日焼けしたときのことを考えてみましょう。日焼けしてヒリヒリする肌は、冷やすでしょう。目も同じです。

炎症を鎮めるために、まず冷やしましょう。

水で湿らせたタオルを目の上に置いて、10分程度冷やします。

このとき、コンタクトレンズをしている人は、外してください。

コンタクトレンズに目の上からの力が加わって、レンズで角膜を傷つけないためです。また、コンタクトレンズそのものが、目にとっては異物ですから、外すことで、少しでも目の負担を軽くするためです。

目を休ませる

目は、紫外線によってダメージを受けてしまったのですから、ゆっくり休ませましょう。

開けている限りは、目は働いています。目を閉じて休ませます。

コンタクトレンズは、もちろん外していてくださいね。

スマホやパソコンからは、目に悪いブルーライトが出ていますので、どうしても必要なとき以外は、使用を控えましょう。スマホゲームが好きな人も、ガマンです。

目を休めて回復させるために、早めに寝ましょう。

目薬を差す

目を冷やしたり休ませたりしても、痛みが取れない場合、目の炎症に効果のある成分を配合した目薬を差しましょう。

ドラッグストアには、パッケージに「紫外線による炎症・充血に」と書かれた目薬が売っています。

代表的なものは

  • 武田製薬 「バイシンUV」
  • ロート製薬「ロートUVキュア」

です。

他にも、佐藤製薬の「ノアールUV」という目薬も、紫外線による炎症に効果があり、しかも血管収縮剤が含まれていないので、おすすめしたい製品でした。しかし、残念なことに2016年7月で製造を終え、店頭在庫がなくなれば販売も終了、となりました。後継品は製造されていません。

なぜ血管収縮剤が含まれていないことがおすすめしたい理由になるのか?というと、血管収縮剤(塩酸ナファゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸フェニレフリンなど)は、広がった血管をギュッと収縮させて充血をとる働きをします。

そのため、一時的に充血がとれて白くなりますから、治ったと思います。

しかし、時間が経てば血管が広がってきて、また充血してしまいます。

「リバウンド」状態で、使い続けると、充血を繰り返すようになります。けれども、血管収縮剤が入っている目薬の方が、充血が引くので「効く」と思われがちです。

※ この段落の表記に一部誤りがありましたため修正しました。申し訳ありません。ご指摘いただいた方、ありがとうございました!

参照「川本眼科だより 77 充血をとる目薬のワナ」

眼科に行く

痛みがひどいときや、しばらくたっても症状が治まらないときは、眼科に行って、きちんと診察を受けるようしましょう。

紫外線が理由で痛みが起こったのではなく、なんらかの病気になっている可能性もあるからです。

目は大切な器官ですが、目の病気は自分では判断しにくいですから、異常があれば、眼科で診てもらうことが大事です。

早い診断と治療で、病気も早く治ります。心配なときは、眼科へ。

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紫外線から目を守ろう

紫外線によって目が痛くなるのを防ぐための予防法を挙げてみました。

紫外線を浴び続けると、白内障、角膜炎、翼状片などの病気にかかりやすくなります。

次に述べるような方法で、ぜひ紫外線対策をしてください。

サングラス

サングラスは、正しく選ばなくてはいけません。サングラス選びを間違えたら、逆に紫外線の害をまともに受けてしまいます。

絶対に、高度な紫外線カット機能が備わったサングラスを選んでください。

サングラスには、下のような表示がついていますので、購入するときには、よく確認しましょう。

紫外線透過率(UV透過率)

透過率は、「通り過ぎる割合」ですから、数字が小さいほど良いのです。

1%未満のものが好ましいです。

紫外線カット率(UVカット率)

カット率は、「遮断する割合」ですから、数字は大きいほど良いです。

100%カットと表示してあるものもあります。

UV400

紫外線対策の進んだオーストラリアで作られた基準です。

UV400は波長400nm以下の紫外線を意味しています。

地上に降り注ぐ紫外線の波長はおおよそ380 nm以下なので、UV400であれば、ほぼ全ての波長の紫外線をカットできます。

「紫外線透過率1%未満」や「紫外線カット率99%以上」または「UV400」のものを選ぶようにしましょう。

色が濃ければ良いわけではない

「レンズの色が濃いサングラスの方が、紫外線を防げる」と思う人もいるのですが、これは、誤解です。レンズの色の濃さと紫外線のカット力とは、関係がありません。

目の瞳孔(ひとみ・光が通るところ)は、暗い場所では光を取り入れるために大きく開き、明るい場所では光の量を減らすために小さくなります。

もしも、紫外線をカットする力がない濃い色のレンズのサングラスをかけて日光を浴びたなら、どうなるか、おわかりでしょう。

大きく開いた瞳孔に、レンズを通ってきた紫外線が入り込む……という恐ろしい状態になってしまうのです。

特に子どもさんには、保護者の方が十分注意してあげてください。

おもちゃのような、紫外線をカットしないサングラスをかけて遊ぶことは、大変危険です。

野外で仕事をするときなど、色の濃いサングラスはかけにくいこともあります。

そういう場合は、UVカットができれば、色は無色でかまいません。

むしろ、色がない方が、瞳孔が不用意に開かないからよい、とも言えます。

形に関しては、紫外線を防ぐことを第一にするなら、できるだけレンズが大きく、顔とサングラスの間にできるスキマが小さいものを選びましょう。

帽子・日傘

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太陽光を防ぐために昔から使用されてきたアイテムが、帽子と日傘です。

帽子は、野球帽のようにつばの小さいキャップよりは、つばの広いハットが望ましいです。

日傘は、できれば、UV加工を施されたものを使いましょう。

UV加工にも寿命があり、2・3年を目安にして買い換える方が良いです。

栄養

目を紫外線の刺激から守るために、目のためになる栄養をとって、体の内側から守りましょう。

たとえばルテインは、目の健康のために、欠かせない成分です。

目を紫外線からガードして、白内障や黄斑変性を予防する働きがあるといわれています。

トウモロコシ、卵黄、豆類、パセリ、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、にんじん、色の濃い果物などに含まれています。

ほかにも、ビタミン、ミネラル、アスタキチン(サケ・エビ・カニなどの赤い色素)、特にアントシアニン(ブルーベリー・ぶどうなどの色素)が目に良いというのは有名ですね。

目のためだけでなく、全身の健康のためにも、緑黄色野菜を始めとして、さまざまな食品をまんべんなく食べることをオススメします。

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まとめ

野外で日光を浴びた後、目が痛くなるのは、紫外線による炎症が原因です。

目を休ませて冷やし、炎症をおさえる目薬を差します。

痛みが激しいときや、続くときは、眼科医の診察を受けましょう。

サングラス、帽子、日傘を上手に利用して紫外線を防ぎ、栄養を摂って、目の健康を守りましょう。

大切な目です。しっかり守りながら楽しい夏を過ごしてください。

 


 

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