回転性 めまい 吐き気

目の前が突然グルグルと回転するようなめまいを起こしたことはありませんか。
回転性のめまいはさまざまな原因から生じてくるもので、それだけにやっかいな症状です。
ひどい時には吐き気も起きてきます。
そのような場合の対処法や、根本治療はどうすればいいのかなどについて調べてみました。

 

 

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めまいの種類はいくつかあるの?

めまいには、大きく分けて三つの症状があります。
一つは、周りが回って見える回転性のめまいです。
二つ目は、体がフワフワと雲の上を歩いているような感じがするめまいです。
そして、三つ目は、立ちくらみといわれる症状です。

立ちくらみなどは数秒もすれば戻りますが、回転性のめまいの場合には、10分くらいから長い場合は数時間というケースもあります。
フワフワするめまいは、高血圧やストレスにより自律神経が乱れたり、長時間同じ姿勢をしていることによって生じてきます。
病気などで起きる場合もありますが、病気でない場合には、一時的な症状で終わることが多いです。

現在ではオフィスの人口が増え、女性の数も増えています。
そのため、一日中パソコンなどに向かって仕事をしている場合が多く、休憩を取れずに長時間同じ姿勢をしているケースも多く見受けられます。
そのような場合に、立ち上がったとき、フワフワとする感じのめまいがするのです。
適度に休憩を挟んで仕事をしないとこのようなめまいの原因になってしまいます。

めまいの原因はいくつかあるの?

我々が平衡感覚を保っていられるのは、耳の中にある三半規管と耳石器という器官によります。
三半規管によって体の動きをとらえ、耳石器という器官で加速度や重力をとらえています。
そして、そのとらえた情報を脳に送ることにより、脳の中でその情報を整理し、目や手足などから伝わってくる情報と照合させて自分の姿勢を認識しているのです。
文章で説明すると時間がかかっているように聞こえますが、脳の中ではそれを一瞬で判断します。
我々の脳というのは凄いですね。

しかし、三半規管や耳石器といった器官に障害が起きた場合、それらの器官から送られてくる体の周囲の情報と目や手足からの直接の情報とが一致しなくなります。
そのため、視覚や手足の筋肉などの体自体が受取る感覚とのずれが生じることにより、めまいが起きるのです。
どちらかというと、めまいは頭と体が一致しないという現象ということができます。

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回転性のめまいはどうしてなるの?

周りが回って見える回転性のめまいの場合は、三半規管や耳石器に異常が認められる場合で、メニエール病前庭神経炎などの病気にかかっている可能性があります。
このような症状が出た場合には、耳鼻科などでの診察が必要です。

メニエール病は、比較的若い女性などに、ストレスや過労、睡眠不足などが生じている場合、めまいが起こる病気で、内耳のリンパ液が増え過ぎ、水ぶくれになることによって生じます。

最近は女性の社会進出が一般化しており、また、セクシャルハラスメントなどでの会社内におけるプレッシャーや過剰な残業による過労も多くなっているのが現状です。
広告代理店の最大手である電通が過剰な残業をさせて新入社員が自殺したという事件も最近話題になっていますね。
そのため、ストレス、過労などを抱える女性も増えており、このめまいの症状を訴える女性も多くなっているのです。

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前庭神経炎は、頭の前の部分にあって情報を受けとる脳の前庭神経といわれる部分に問題があります。
その前庭神経に障害が生じることで前庭神経炎が起こり、周りが回って見えるのです。
周りが回転して見えるというのは、遊園地などでメリーゴーランドに乗って降りたときに、周りが回って見えるのと感じが似ていますね。
いわゆる、目が回るという状態です。
ストレスが溜まったと感じた場合は、リラックスした状態を生み出すことでこれらの症状が出るのを軽減できます。

回転性のめまいは吐き気は起きるの?

回転性のめまいの症状が重くなりますと、吐き気などもしてきます。
また、メニエール病の場合には、耳鳴りや難聴を伴うケースもあるのです。
激しくグルグル回り、吐き気を伴うような症状を初めて経験すると、ショックを受けて脳に障害でもあるのではないかと心配になりますね。

しかし、回転性のめまいは、主には耳に原因がある病気であり、命にかかわるような病気でありません。
但し、そのような状態で表に出ると、交通事故に合う可能性が高くなりますので、その場や自宅で安静にして治るのを待つようにしてください。

 

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回転性のめまいが起きたときの対処法は?

めまいが起きたらまずは安静が一番

回転性のめまいが起きた時には、まず休める場所を確保してください。
めまいが長く続く場合には、メニエール病の可能性が高くなります。
落ち着いた場所を探して、心身ともに休み、安静にしているのが一番の対処法です。
過去にも経験があり、その前兆が感じ取れた場合は、外出は控えて、自宅で安静にして心身ともに休むことが一番いいでしょう。
また、自宅外、特に職場の場合は、休める場所を確保してもらい、症状がなくなるまで安静にしていてください。
また、病院で薬を処方されている場合は、その薬を飲むようにしてください。
それにより、つらい症状は緩和できます。

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目と耳の刺激をシャットアウト

目や耳から入る刺激によって、めまいが長引いたりひどくなったりすることもあります。
部屋を暗くしてみたり、音楽やテレビの音を止めてみるだけでも少しラクになりますよ。

内耳性めまいで、困っております
耳栓を悪い方の耳にすると、音や風圧が減少するからでしょうか
めまい感がやや薄れて、楽な感じがする

引用「発言小町」

職場や外出先などなら、いっそ耳栓をしてしまうという手もあるようです。

早く治まって!というときのツボ押し

平衡感覚を取り戻すツボ

平衡感覚を取り戻すツボには、頭竅陰・完骨・瘈脈などがあり、これらは耳の後ろの乳様突起と呼ばれる場所に沿うように点在しています。
これらのツボを首筋に向かってマッサージすることで、平衡感覚を取り戻す助けになります。
めまいが起きて休んでいるときなど、横になりながらでもゆっくりマッサージしてみましょう。

【頭竅陰】

出典:ツボ辞典

 

【完骨】

出典:ツボマスター

 

【瘈脈】

出典:日めくりツボカレンダー

流れを良くするツボ

めまいに効くとされるツボの中には、リンパや血液の流れを良くする効果のあるツボもあります。
リンパの流れが悪くなることによってめまいが引き起こされている場合もあります。
めまいが起きたときだけでなく、普段からお風呂あがりなどのちょっとしたリラックスタイムに取り入れたいですね。

【中渚】

出典:赤岩治療院

 

エプリー法を試してみる

めまいの原因となる「耳石」を体の動きで動かすことによってめまいを治す方法というのもあり、エプリー法は有名ですね。
これで治った!という人も多いものの、めまいの最中ではかえってツライと感じる人も。
無理のない範囲で試してみましょう。

【エプリー法】

回転性のめまいは病院に行くべきなの?

回転性のめまいが何度も生じる場合や吐き気までしている場合には、病院に行く必要があります。
まず耳鼻科で検査を受けてください。
ただ、初めてで10分以内で回復するのであれば、病院に行く必要はありません。
一時的な症状と思っても大丈夫です。

しかし、同じ症状が何度も続くというのであれば、メニエール病の可能性もあるので、病院の耳鼻科などで検査が必要です。
病院に行くと、かなり長い問診の後、体のバランスを調べる検査や眼振検査(目の動きの異常さを調べる検査)などが行なわれます。
さらに難聴などの検査もしてくれます。
めまいが1度や2度ではメニエール病とはいえないため、他の可能性も含めて検査してくれるので、安心です。

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回転性のめまいの治療法は?

たまに起こっただけの場合は安静にしているという対処法で充分です。
しかし、メニエール病などで症状も重くなってくると、強い発作で吐き気などが強く出る場合もあり、薬も飲めないという状態になるケースがあり得ます。
その場合には、病院に行くと、ベッドで安静にさせてくれるとともに、めまい止めの点滴などを行なってくれます。

薬についても、めまい止め、利尿剤を中心に点滴するとともに、抗不安薬などの精神安定剤から循環改善薬、ビタミン剤などを組み合わせて処方してくれるので安心です。
ただ、基本的には対症療法になります。

根本的には、ストレスや過労、睡眠不足から来ている場合が多く、それらの生活環境を変えることしか完治させる治療はありません
回転性のめまいの発作が初期段階であれば、めまい止めや抗不安薬などを病院で処方してもらえばよいでしょう。
自分で飲むことで、予防もできます。
また、回転性めまいが生じたときも、症状の軽減が図れます。

毎日に取り入れ!回転性めまいの予防法

首回りのストレッチでリンパを流す

首のコリによってリンパの流れが悪くなっていることが原因のひとつになることも。
頭や顔を左右に動かしたり回したりといったことだけでも、三半規管を鍛えることにもつながり症状を和らげる助けになりますよ。

そのほか、ウォーキングやヨガなどの運動も血流など体内のめぐりを改善します。
少しずつでも習慣にすると良いですね。

睡眠をシッカリとる

寝不足で疲れの溜まった状態では、血流やリンパの流れも悪くなりがち。
体調によっても、めまいの起こりやすさは変わってきます。
毎日の生活のなかでめまいが起こりにくく軽くしていくには、バランスの取れた食生活と合わせて睡眠時間をしっかり確保するよう心がけると良いですね。

水分補給は多すぎず少なすぎず

メニエール病の場合には水分や塩分を取りすぎても逆効果。
とはいえ、1日2.2~3リットルの水分が必要といわれるヒトの体。
足りなければ血液量が減少して血流が悪くなったりたりと、体内の水分のめぐりに影響します。
適切な量の水分をしっかりと取るよう心がけたいですね。

またカフェインの取りすぎにも気をつけましょう。
カフェインには利尿作用があるため、例えば水分補給という意味ではコーヒーを1杯飲んだら同じ量の水を飲む必要がある、ともいわれます。
水分補給にはミネラルウォーターなどカフェインの入っていない飲み物が適しています。

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ショウガで流れを良くする

冷え性対策としてよく聞かれる食材であるショウガ。
ショウガは体を温めるだけでなく、血圧や体内の酸度をさげる効果もあるといわれます。
炎症をコントロールしたり胃のむかつきを抑える効果もあり、その昔中国では船酔いの薬として愛用された歴史もあるのだとか。

紅茶などに足したり、おろしたりスライスしたショウガにお湯を注いだショウガ湯、食事に取り入れたり。
吐き気をともなう回転性めまいのツライ症状を緩和してくれます。

5粒のアーモンドがめまいの原因を解消?!

正確なメカニズムは解明されていないものの、回転性めまいの原因となる「遊離基」という物質をビタミンBとEが除去してくれる可能性があるのだそう。

ビタミンEなどのビタミン類を多く含み、栄養価の高いアーモンド。
このアーモンドにはEだけでなくビタミンAやBも含まれており、1日5粒程度を目安に食べ続けていると効果があるのだとか。

アーモンド自体はあまり得意ではないという人でも、アーモンドミルクを飲んでみたり、アーモンドのほかにもビタミンBやEが取れる食材を積極的に取り入れたいですね。
ビタミンEはひまわり油などの植物油や大豆製品にも含まれますし、アーモンドにも含まれるB1・B2・B6は鶏レバーなどにも多く含まれます。

血流の妨げになるものを控える

タバコやカフェイン、アルコールにチョコレート。
これらは血管を収縮させ脳への血流の妨げになるといわれます。
特に空腹時にこれらを取ることへの悪影響は大きいもの。
完全に禁止!・・・まではできなくとも、症状の改善や悪化の防止のためには控えた方が良さそうです。

 

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まとめ

若い女性などで回転性のめまいがして、吐き気まで出るという方が増えています。
軽い場合は安静にしていることが一番ですし、何回も出るようであれば、病院に行って点滴などの治療を受けることもできます。
ただ、病院でもあくまで対症療法であり、根本的な完治というわけではありません。

この回転性めまいの原因は、ストレス、過労、睡眠不足などの我々現代人の生活環境、社会環境にあり、簡単に完治させることは難しい状況です。
完治には、できるだけ生活リズムを変え、ストレスを受けにくくするという努力しかありませんので、職場を変えるということも必要になる場合があります。
現代病といっても良い症状であり、うまく折り合っていくようにしましょう。

 

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