コバエ対策として、「めんつゆトラップ」というものがあるのを知っていますか? 冷蔵庫にある市販の「めんつゆ」で、コバエ捕獲器が簡単に作れるそうなのです。ホントでしょうか? もしホントにコバエが退治できるのなら、絶対にやってみたいです!
そこで、ウワサの「めんつゆトラップ」を、自作してみました。

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めんつゆトラップとは、どんなもの?

作り方

必要なのは、「容器・水・市販のめんつゆ・食器洗い用の洗剤」です。

水と市販のめんつゆを混ぜ合わせたものを、容器の底から1~3cmほどの高さになるように入れ、食器洗い用の洗剤を数滴たらします。水とめんつゆの割合は5:1程度です。
容器は何でもいいのですが、ペットボトルの下の部分、紙コップ、お弁当用のアルミカップなど、そのまま捨てることができるものがおすすめです。この方法は、簡単に言えば、「捨ててもいい容器に、薄いめんつゆを入れて洗剤をたらすだけ」なのです。

あとは、コバエの出るところに設置すればOK。
簡単ですね。

めんつゆトラップを作ってみた

さっそく、めんつゆトラップにチャレンジしてみました。
いや、チャレンジという言葉が恥ずかしく感じられるほど、簡単でしたけれども。
(ピンクのボトルは、台所用洗剤。いいにおいがするものの方が効果が高いそうなので、100均で買ってきました)

プリンを食べたあとの容器に、5:1の割合で水と市販のめんつゆを入れ、洗剤を数滴たらしました。これで、準備完了です。

家の中には、コバエがいなかったので、家の外にめんつゆトラップを置くことにしました。家の近所には畑もあるので、コバエは、まあまあ、いるんじゃないでしょうか。

時は、朝の10時。夕方、回収するつもりです。うまくいくでしょうか。

「どうぞコバエが、やって来ますように!」と祈りつつ、庭の隅に置きました。
「コバエがやって来るように」なんて祈ったのは、生まれて初めてです。

結果発表!

とれました!
写真ではわかりにくいですが、7匹、捕獲されていました。


たいした手間もかからず、ちゃんと捕獲できるのですから、立派です。家の中にコバエが出て困っている人は、ぜひやってみてください。容器は何でもよいです。

めんつゆトラップをバージョンアップさせてみた

より良い容器は?

「容器は何でもよいです。」と書いていて、ふと思いました。
いや、「より良い容器」というものがあるのではないだろうか、と。
プリンのカラ容器のような開放的すぎるものではなく、もっと「トラップ(罠)」という言葉にふさわしい、迷宮のような容器を使って、めんつゆトラップを作ることはできないのでしょうか。

ネットの情報も参考にして、結局、作ったのは……
こちらです。

(左)ペットボトルを上下2つに切り離し、上半分を、ひっくり返して下にはめ込みます。下半分にめんつゆ+洗剤を入れます。
(右)ペットボトルの側面に2箇所、コバエが入るための穴を開けて、ボトルの底の方に、めんつゆ+洗剤を入れておきます。

入り口の狭さが難点ですが、迷い込んだコバエは、逃げ出しにくい構造となっています。まさしく、ペットボトルの迷宮。これだと、めんつゆで溺死しなかったコバエも、捕獲できます。

この2つの、バージョンアップしためんつゆトラップで、コバエを捕まえてみることにしました。

再び、結果発表!

(左)12匹捕獲
(右)5匹捕獲
でした。まあ納得できる数字です。
取れた数は、(左)の、ペットボトルを上下に分けたトラップの方が多いですね。(右)は、ペットボトルの上の方に入り口を作ってしまったので、めんつゆのにおいが、あまり広がらなかったのでしょう。

このトラップは、めんつゆで溺死しているコバエに加えて、ペットボトルの中で動いているコバエも捕獲できるのが利点です。しかし、生きているコバエを見たくない人には、あまりおすすめできません。

めんつゆトラップは、なぜ効果がある?

でも、こんな簡単な仕掛けに、なぜコバエが引っかかってしまうのでしょうか。

めんつゆに引き寄せられる理由

めんつゆトラップで捕獲できるのは、アルコールが好きなショウジョウバエだけだと言われています。(食べ物のにおいに引き寄せられるノミバエを捕まえた、という人もいます)

ショウジョウバエは発酵したにおいが好きですので、めんつゆのアルコールのにおいに引きつけられるのです。めんつゆ以外でも、しょうゆや酢、また、飲み残しのビールなどでもトラップを作ることができます。

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めんつゆトラップの中でコバエが死んでしまう理由

コバエは、めんつゆの中のアルコールのにおいにおびき寄せられ、めんつゆの上にとまろうとします。
めんつゆだけなら体の油分で水分をはじいてしまうので、コバエは何ともありません。が、洗剤の界面活性剤のせいで、表面張力が弱くなり、水分をはじけなくなって溺れてしまうのです。

アメンボのことを思い出してください。アメンボは足の先から油分を出して、水に浮かんでいます。しかし、その水に洗剤を入れると、表面張力が弱くなり、アメンボは沈んでしまいます。それと同じ原理です。

参照:サントリー・次世代環境教育「水育」水の自由研究

使用中・使用後の注意

どのくらいの期間使える?

めんつゆトラップは、しばらく置けば、めんつゆが腐って、そのにおいで、ますますコバエを引き寄せますから、しばらく放置しておくといいようです。
しかし、どんなに長くても7日くらいまでにしましょう。
放置したままにしていると、めんつゆにカビが発生してしまうこともありますし、コバエが引き寄せられてきて、どこか気づかないところに卵を産み付け、そこから新たなコバエが発生しないとは断言できませんから。

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捨て方

捨てるときは、ゴミ箱に入れておいたりしないで、水分を新聞紙などに含ませたうえで、ビニール袋に入れて捨てましょう。目に見えないけれども、容器に卵が生みつけられている可能性があると考えて処分しましょう。

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まとめ

水・めんつゆ・食器洗い用の洗剤を利用して、コバエ取りの「めんつゆトラップ」を作ることができます。

めんつゆのにおいに引き寄せられたコバエは、洗剤によって表面張力が弱くなっためんつゆ液を、体の油分ではじくことができずに、溺れてしまいます。身近な材料で簡単に作れますので、みなさんも試してみませんか?

 

 


 

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