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大学生活もだんだん終わりが見えてきて、同時に見えてくるもの「卒論」。
卒論で初めて論文を書く、という人も多いようです。
テーマの決定など課題山積みの卒論の書き方、構成はどのようにすればよいのでしょうか?

 

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「構成」が大切な卒論

論文であるだけに、決まった形式を守ったなかで既存の研究結果などをなぞるのではなく、そこからさらに独自の結論を提示しなければならない卒論。
テーマに関するひとつひとつの課題に対しての論理展開がきちんと整理していなければ、何を言いたいのか分からない仕上がりに。

そうした内容の面でよくよく注意することも必要ですが、見落としてはいけないのがその構成です。

理系・文系ともに大学やゼミ・研究室ごとに守るべき構成が決まっていることもありますので、卒論指導で指導教員にしっかり確認しておくことが必要です。

理系・文系で異なる「構成」のパターン


理系・文系では扱うものの性質の違いもあり、卒論の構成の面でもその違いは現れるようです。

文系の卒論の構成

文系の場合には、多くが一般的な「序論・本論・結論」の形式です。

理系と比べて指定されている文字数も大学や学部によって少ないことが多く、短大の場合では1,000字や2,000字程度というところもあるのだそう。
理系では「4万字程度」などというところもありますから、それと比べるとかなり少ない印象です。

文系の一般的な卒論の構成は
  1.  表紙
  2.  序論
  3.  本論
  4.  結論
となり、結論のあとに参考文献などがあれば記載します。

そんな文系の「序論・本論・結論」で構成する論文の作成方法としていわれるものに「PREP法」というものがあります。

Point(論点)・Reason(理由)・Example(事例)・Point(要点)という4つの要素で考えていくもので、序論が1つめのPoint、ReasonとExampleが本論にあたり、最後のPointが結論にあたります。

同じ「Point」でも、序文ではそのテーマを選んだ動機や課題などと合わせて論点を述べ、結論では序文の内容を本論の内容をもってあらためて「こうです」ということを述べるわけですね。

また文系でも要求される文字数が多いところでは、目次や概要などを表紙のあとにつける決まりごとがある場合もあるようです。

理系の卒論の構成

理系の場合、卒論という呼び方だけでなく、修論、卒業研究といった場合も。
扱うものの性質から卒論も、文系と比べてより論文としての質を求められることが多く、構成そのものも文系よりも掘り下げた項目になるようです。
そんな理系の卒論の一般的といわれる構成は
  1.  表紙
  2.  目次
  3.  序論
  4.  理論と実験計画
  5.  実験結果
  6.  考察
  7.  結論
これらのほかに、「付録」として実験に用いたシステムなどを添付したり、研究や論文作成に対しての「謝辞」、「著者の経歴」などが参考文献のほかにつくことがあります。

研究目的や背景、関連した研究などを紹介した序論から始まり、実験結果として導き出したいデータについてその実験内容や方法・計画といったことを説明します。
さらに実際にその実験結果とそれによる考察を経て、結論を書きます。

参考文献の取り扱い

文系でも理系でも、参考文献からの引用などがあれば論文の最後に文献の一覧を記載することになります。
書籍や雑誌だけでなく、Webサイトから情報を得たものの場合と言うこともあり得ますね。

それぞれの場合の一般的な記載の仕方を列挙します。

書籍の場合
著者名(発行年)『タイトル』出版社名.
発行年は西暦で表記し、最後にピリオドをつけます。
共著の場合には著者名を「・」で続けて記載します。

翻訳書の場合
著者名(発行年)『タイトル』訳者名,出版社名.

著者名は姓名の順番で書くため、「名・姓」ではなく「姓,名」とカンマで区切った書き方になります。

また訳者名はタイトルに続けて書き出版社名とカンマで区切るか、訳者名をカッコ書きにします。
監修者などがいる場合にも、訳者名と同じ書き方です。

論文の場合
著者名(発行年)「タイトル」,『掲載書籍または雑誌名』掲載ページ数,出版社名または発行者名.

書籍の場合にはタイトルを『』で括りましたが、論文の場合にはタイトルは「」、掲載書籍や雑誌名を『』で括ります。
またその書籍の何ページから何ページに掲載されていたのかを示します。

Webページの場合
著者名(発行年)「タイトル」, アクセス年月日.

Webページの場合は発行年にあたるのはそのページの「最終更新日」であり、その他に末尾に自分がそのサイトを閲覧した日付を記載します。
またタイトルは、そのWebサイトのタイトルやページ自体のタイトルではなく、そのテキストのタイトルを記載します。

URLはブラケットで括る以外に、手前に[online]とつけて記述することができ、その場合アクセス年月日は()で括ります。

 

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構成の中での章立てが「論理展開」のカギ?


指定された構成通りに書いたとしても、論文では自分の主張を論理的に展開することが大切です。
論文の構成を考えるときに、章立ても合わせて考えていくとその後の作成がスムーズに。

論文の基本的な組み立て「序」「本」「結」

文系であれ理系であれ、論文として基本的な骨格になるのは「序論・本論・結論」という一連の流れです。

序論では結論を含めて論文全体を通しての研究意図や動機、問題意識や結論を導くための手法について書いていきます。

その序論を受け、本論では結論に至る過程をいくつかの章で積み上げていくことになります。
文献や研究結果にもとづいて本論で章ごとに「問題・論理・結論」を積み上げていく流れの中で、その論文の主張の根拠を重ねていくわけですね。

本論において、「Aという観点ではこう」「Bという観点ではこう」「AかつBという観点ではこう」と順序立てて論理を展開していったものに対して、結論では序論で書いた結果(主張)にたどり着きます。

こうした流れをおさえていることで、論文での主張への道筋が出来上がります。
そのぶん、余分な情報や話題が入ることのないよう事前にきちんと整理されている必要があるでしょう。

論文を書くにあたっての整理にも必要な「章立て」

本論において章立てをすることは、読み手にとってだけでなく自分が論文を書く上でも必要です。
テーマを決めたら、まずはそのテーマに対するサブテーマを洗い出し章立てを考えていきましょう。

まず最初に全体のテーマに対するサブテーマを可能な限り洗い出します。
洗い出したサブテーマをグループに分け、グループごとの「問題・論理・結論」を明確にします。

ピックアップしたサブテーマの中には、重複するものもあれば最終的に示したい結論には直接影響しないので省くべきものもあるでしょう。

そうしたものを序論から結論への流れとして必要なものを選び出し、必要な順序で並べていくことで、その後の文献や先行研究などを絡めつつ掘り下げていくことの要点を絞り込むことにもなります。

絞り込まれた要点に対して必要な実験を行なったり文献を読み込んで行ったりすることでまた新たに課題が見つかることもありますが、この繰り返しによって論文の内容を練り上げていくことができます。

また章だけでなく、必要に応じて各章をさらに節に分割するといったことが必要になる場合もあります。

 

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内容が大切な卒論、実は形も重要

卒論では、論文であるだけに明確な論拠と独自の結論を示すことが必要です。
しかしどれだけ内容や論理展開が優れている論文でも、求められている構成を満たしていなければ「不可」となってしまう場合も。

卒論を書くにあたっては、自分の所属するゼミや研究室のルールなどもしっかりと確認しておきましょう。
「文章の書き方」に関する記事の一覧はこちら

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