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学生時代の看護実習レポートから、学会などでの看護研究の発表に至るまで、何かと文書作成の機会が実は多い看護師。
卒論や看護研究の発表といった機会にあっては、論文だけでなく抄録を作成する必要があることも。

言葉としては「論文の要約」である「抄録」、どのような意味をもち、どんな書き方をすれば良いのでしょうか?

 

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「抄録」とはどういうもの?

介護医療のキャリアアップの研修会で、まずは抄録を提出することに

引用「Yahoo!知恵袋」

看護学部生の卒論や、看護師として働くなかでの看護研究。
学会報告や学術論文を投稿する際、学生であれば完成した卒業研究論文を抄録集としてまとめて発表会を行うといった状況で抄録を書く必要が出てきますね。

簡単に言えば論文のサマリー
簡単に背景や実験方法、結果、考察などをまとめたもの

引用「Yahoo!知恵袋」

抄録という言葉の意味そのものとしては「要約」であり、論文を要約・抜粋したものということになります。
学術論文の投稿の際にも必要になりますし、研究発表を行うときに手持ちの資料として配られることもあります。

そして抄録にも論文やレポート同様に基本的な形やルールがあります。

抄録はどう書けばいいの?書き方の基本ルール


言葉の意味合いとしては論文などの原文に対する「要約」「抜粋」である抄録。

レポートと違い実験や調査の事実だけを報告するのではなく、それに対する考察や結論が必要な研究論文。
これをさらに要約した抄録の書き方には、どのようなルールがあるのでしょうか?

抄録の基本になる「構造化抄録」という形

現在では当然とされる「構造化抄録」。

1987年に構造化抄録ガイドラインが発表されるまでは、特に規定のないなかで書かれてきました。
これを項目ごとに記載内容を定めることにより、研究内容を情報として読み取りやすくした形が構造化抄録です。

構造化抄録では、目的・方法・結果・結論に分けて記載することが原則とされています。

つまり、テーマの決定から始まって「症例研究」「事例研究」「実験研究」「調査研究」「文献研究」といった研究を経て得た結論を4つの項目で順序立てて簡潔に記述したものが抄録になります。
  1.  目的(この研究の目的は何か)
  2.  方法(どのような方法で研究が行われたのか)
  3.  結果(この研究によって得られた結果は何か)
  4.  結論(この研究で主張したい結論とは何か)
論文と抄録では必要な要素が一致しているため、卒論など既に論文が完成しているなかで抄録を作成する場合には「まとめ」をベースとして作成できます。

例えば、論文のまとめでも記述される研究の目的をテーマや序文の要素で補うことで「この研究の目的は何か」を示すことができますし、研究の方法はもとより「この研究で得られた結果」や「主張したい結論」についても「まとめ」に必要な情報や具体的な内容を補足して行くことで作成できます。

ただし学会などにより規定がありますので、しっかりと確認する必要があるでしょう。

抄録にも必要な「基本ルール」

レポート、抄録、論文。
これらに共通する基本ルールがいくつかあり、大きくは2つに分けられます。
  • 読みやすさに配慮されていること
  • 明確な主張がされていること
読みやすさへの配慮としては、誤字脱字がないことや送り仮名などの間違い、主語述語の関係などの文法的な間違いに注意し、よく見直す必要があります。

文体としては「である調」が基本となり、各学会によって句読点の全角半角・数字の表記・使用する漢字は専門用語をのぞき「常用漢字表に則る」、などといった規定があります。

論文や抄録の性質上、論理的に説明された首尾一貫した主張がされていること、「である」「でない」で統一され判断や主張が明確になっていることも必要です。

 

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抄録の書き方にコツはないの?


抄録は過去に開催された学会の抄録集など、インターネット上でも閲覧やダウンロードが可能なものがあります。
論文を要約するという意味では、既存の論文の本文と抄録見比べるのも参考になるでしょう。

とはいえ、もう少し何かコツや書き方のヒントはないのでしょうか?

論文や抄録でもっとも注意すべきは「論理性と形式」

注意すべきは論理性と形式
発表内容が論理的に首尾一貫しているか、論理の飛躍はないか、という点が大事
発表に当たって学問的な形式スタイル(発表のスタイルetc.)を遵守しているか

引用「Yahoo!知恵袋」

これは学会発表そのものに対するアドバイスとして回答されていたものですが、抄録を書くときに念頭に置くべきこととしても共通して言えることでしょう。

また「要約」である抄録では、各項目の内容が前後の項目の内容と混在しているなど、構造化しきれていないことが原因で読み取りにくいものになってしまうことも。

一旦作成したあとには

  • 2つの項目でおなじ内容を説明していないか
  • 結果の部分に結論に書くべき考察が含まれていないか
などの観点でも見直してみると良いでしょう。

「顔」であるタイトルのつけ方も重要!

他の関連する研究をする人が見て、参照すべきかどうかを決めるための情報を提供する
一目で見て分かる程度でしかし細かめの方がよい
長ければ主題と副題に分ける。発達研究の場合、対象者の種類を明示
「に関する一研究」といった無駄な言葉は省く。

引用「看護師求人応援センター」

内容をもっともコンパクトにした「タイトル」。
確かに抄録などに限らず、タイトルを見て内容のだいたいのイメージをしますし、それによって読むかどうかを決めたりしますよね。

「何の研究なのか?」
「どのような内容が書いてありそうなのか?」


論文や抄録の「顔」ともいえるタイトルには、具体性があり研究内容をイメージしやすい言葉を選んでいく必要がありますね。

 

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「構造的に」整理して「読みやすい」抄録

目的・方法・結果・結論の4項目で研究について簡潔にかつ分かりやすく作成する必要のある抄録。
共通する基本的なルールはあるものの、学会ごとなどで遵守するべき規定もあります。
作成後は規定と合わせて、誤字脱字といったポイントから構造化に問題がないかといった点についてもよく見直しましょう。
「文章の書き方」に関する記事の一覧はこちら

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