推理小説は、本屋さんに行きますと、単行本の棚やキャンペーンワゴンなどにさまざまなものが並べられていますね。
推理小説の書き方なんて本も置かれています。
あなたも推理小説を書いて見たいですか。
推理小説は、普通の小説に比べて、トリックや最後の最後まで犯人をわからなくする意外性のあるストーリーを作るのが難しそうですね。
でも推理小説を書くためのルールは一応あります。
ただ、それにこだわり過ぎると、話そのものが面白くなくなる場合もあります。
これらの推理小説の書き方やルールについて調べてみました。
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Contents
推理小説とは?
推理小説は皆さんご存知ですね。
テレビでもサスペンス物やミステリー物としてよくドラマ化されています。
サスペンスとミステリーの違いってなんでしょう。
サスペンスは、緊張感を楽しむ物語で、犯人が初めから判っている場合もあります。
謎解きやトリックが無くても読者にどうなるかわからない緊迫感、恐怖感を感じさせ続けるのがサスペンスです。
それに対して、ミステリーは、ストーリーの中に謎解きの仕掛けがあって、次第に最後に行くにつれて読者や見ている人を納得させてくれるものです。
すなわち、ミステリーは謎解きを楽しむものと言えます。
従って、本来的には推理小説はミステリーと言うのが正しいのでしょう。
ですから、推理小説は謎解き物語と言ってもよいものです。
でも、最近はどちらも同じように使われていますが・・・。
推理小説家で有名な人は?
推理小説家は本がたくさんあるのと同じようにたくさんいますね。
テレビドラマになっている推理小説家としては、京都サスペンスで有名な山村美紗、十津川警部のトラベルミステリーで有名な西村京太郎などさまざまの方がいます。
昔の推理小説家としては、松本清張、江戸川乱歩などが有名です。
また、海外では、有名なシャーロック・ホームズのコナン・ドイル、アガサ・クリスティや江戸川乱歩のペンネームのモデルとなったエドガー・アラン・ポーなどがいます。
推理小説で特徴的なのは、比較的、人の心理描写などよりもトリック、謎解きストーリーに重点が置かれており、ネタさえあれば、いくらでも書けると言う点です。
山村美紗や西村京太郎などを見ても警部などのレギュラー人物を固定して、パターン化してネタ明かしのストーリーに特化していますね。
推理小説を書いてみたい?
いかがです。
推理小説は書けるような気がしてきませんか?
わりとパターンを作ってしまえば、あとはトリックを如何に考えるかになるような気がしますね。
トリックの考え方さえわかれば、私でも書けるのじゃないかななんて思いませんか?
でも、一つの問題は推理作家の場合、非常に多くの作家がいて、競争が激しいと言うことです。
一度売れてしまえば、いくらでも書けますが、売れない推理作家も多くいます。
売れるコツは如何にトリックをうまく作って、読者にまた読みたいと思わせることです。
でも、その前に出版社の売込み力もありますけれどね。
既に、大都市圏には、推理小説の作家を育成する講座などもいくつも設けられています。
書き方を勉強する機会はいっぱいありますし、また、材料もネット社会では結構手に入り易い環境にあります。
一度挑戦してみるのもよいでしょう。
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推理小説の書き方のルールというのはあるの?
推理小説の書き方にはルールらしきものがあります。
基本的なものとしては、
- 犯人は小説の最初の部分から登場している人物であること
- 探偵方法に超自然的な能力を用いてはならない
などです。
まあ、超自然的な能力を使うというのでは、推理小説というよりもSFかホラー小説になってしまいますね。
テレビドラマを見ていても、犯人がわかってしまうとあとは見たくなくなってしまいますからね。
でも、この基本ルール以外にも昔の推理小説家が作ったルールというものがあります。
一つは、ノックスの十戒と言われるものであり、もう一つはヴァン・ダインの二十則と呼ばれるもので、両方とも1928年に発表されています。
最初の基本ルールはノックスの最初の部分に出てくるものです。
まあ、ルールというよりも、推理小説はこう書くべきだと言っているのであって、それが絶対のルールというわけでもありません。
二十以上ものルールをいちいち細かく確認しながら書いていたら、息が詰まって書けなくなってしまいますね。
なお、ノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則については、以下のアドレスにありますので、詳しく知りたい方はそちらでご覧ください。
http://nana1029.exblog.jp/16834781/
ノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則の主なルール
二つのルールの共通点をまず、ご紹介しましょう。
- 事件のなぞを解く手がかりは明白に記述されていること。
- 探偵自身とか調べている捜査員の一人を突然犯人にすることは、ペテンになる。
→ まあ、主人公が犯人というのはしゃれになりませんね。 - 犯人は論理的な推理によって明らかにならなければならない。
→ 偶然や突然に意味も無く自供させてはならないということです。 - 殺人の方法やそれを探る手段は合理的で科学的でなくてはならない。
- 事件の真相を解く鍵は、最後の章で読者に種明かしをすること
などです。
二人はそれ以外にも、ノックスが5個、ヴァン・ダインが15個の推理小説としてあるべきルールとして述べているのです。
発表されたのは既に90年前であり、陳腐化しているものもあります。
特に、ノックスの場合、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズを念頭に置いており、すべての推理小説には通じなくなっています。
例えば、中国人を使ってはならないとか、ラブロマンスを付け加えてはならない、主役は探偵で無ければならないなどです。
松本清張などではあまり探偵は出てきませんね。
従って、小説の手法として、これらのルールを逆手にとって物語が展開している場合も結構見受けられます。
推理小説の材料、トリックはどう考えるの?
推理小説は、やはりネタである材料、トリックがキーになります。
そのネタやトリックをどう見つければよいのでしょう。
まあ、小説はフィクションですから、現実では計算通りに行かなくてもよいという考え方にしましょう。
まあ、推理小説のルール上はだめですが、トリックのネタなどはそう考えないとなかなか浮かばないものです。
基本的に小学生でもわかる簡単なものを選びます。
すなわち、凶器は氷とかつららといったもの、ろうそくで糸を切る、密室の作り方などを考えます。
意外と気がつかないものです。
それと、新聞の社会面などをよく読むようにしましょう。
さまざまな事件が出ており、想像を膨らませながら、ネタを探すことです。
次は、専門家でないと出来ないトリックを考えましょう。
医師や看護師、学者などしか知らないことをインターネットなどで調べてみれば、案外よいネタ、トリックが見つかりますよ。
ドラマのガリレオなどはその典型ですね。
今は、インターネット上には様々な専門情報も出ています。
ネタ作りには願ってもない環境にあると言えるでしょう。
特に専門家でないとわからないようなトリックはいいですよ。
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それが出来たら、トリックをキーとして、証拠品、人物などをトリックに結びつけて展開を考えましょう。
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まとめ
面白い推理小説は、その展開に思わず引き込まれるため、一気に読んでしまいますね。
読者に犯人は誰だろうと想像させながら読ませる小説です。
でも、トリックさえ思いつけば、意外と簡単に書けるものです。
推理小説の作家育成の教室なども出現しており、意外と自分も書きたいという方は多いと思われます。
ルールはルールとして考える必要はありますが、それに囚われることなく、自分のオリジナリティを生かして書けばよいと思います。
面白ければ、論理の飛躍も現実性の無さも関係のない世界です。
是非、挑戦してみてください。
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