大学生活も3年の夏を過ぎるころからテーマ探しが始まる卒論。
また4年で配属されるゼミや研究室によって方向性が決まり、具体的なテーマの設定から卒論に着手するという大学もあります。
「これが書けなきゃ卒業できない?!」
卒論の書き方とは?
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Contents
まずはいつから?卒論は何から取り掛かる?
多くの学部・学科の学生にとって「初めての論文」となることが多い卒論。
テーマを決めることがまず難しいという人も多いよう。
まただいたいのテーマは決めたものの、そこから先どうして良いものか・・・と悩む人も多いといいます。
理系と文系で見ても、理系の場合には卒業論文というより卒業研究があったり
いろいろ調べてみると文系なら出せばまず卒業できるとの内容が多かったのですが、理系ではどうなのか
という心配ごとが持たれるほど、学術論文としてどうかという内容が問われるという見方もあり「大変そう」であることには間違いない卒論。
卒論への取り組みは、早い大学では3年からテーマ探しなど指導を受けながらというところもありますし、4年になって配属されるゼミや研究室によって方向性が決まり、そこから始まるというところもあります。
卒論を書くにあたっては担当の指導教員がつき、指導教員と相談をしたりチェックを受けたりしながら進めていくことになります。
そのため卒論の書き方について触れているブログなどでは、「とにかく指導教員とぶつからないこと!」といった注意を挙げる人も。
卒論の書き方、論文の形式や押さえておくべきポイントなどはゼミや研究室などによっても違いがあるため、指導教員が決まったらまず最初にするべきことは、そういった「決まりごと」をしっかりと聞いておくということが必要になります。
卒論の進め方、だいたいのスケジュールは?
卒論についての取り組みが始まる時期は大学によってばらつきがあるようですが、提出期限は卒業間近の12月~2月である大学が多いようです。
基本的な進め方としてはおおまかには、
- テーマの決定
- テーマに沿った文献などから研究
- 論文の作成
というステップになります。
早い時期から卒論への取り組みが始まる大学では、テーマに沿った文献を収集して目録を作成したり、それぞれの文献に対する要約をつけるといったことが3年の1~2月ごろから始まるというところも。
そうなると、3年の夏を過ぎるころにはテーマもある程度はっきりさせていく必要がありますね。
テーマの決定がその後を左右する?!
ある意味においては卒論のもっとも大変なところは「テーマの決定」という段階にあるとも言えるかもしれませんね。
早く決めてしまわないことにはその先のことが進められませんから焦ってしまう部分でもありますが
「やりづらいテーマにしてしまうとベリーハードモード」
「速攻で決めたけど途中から無理が出てきた」引用「FLO」
という問題が進めるうちに出てくることもしばしば。
テーマに対する文献を多くしっかりと読み込んでおくことも必要になりますし、そもそものテーマが壮大すぎないことにも注意が必要です。
最初に自分の興味・関心のあるものごとからいくつかのおおざっぱなテーマを列挙し、それぞれを具体化して現時点での考え方を書きだして絞り込んでいくという方法もあります。
自分の興味・関心のあるものごとに対して、自分の所属するゼミや研究室で扱っているものの視点から研究することで何かしらの発見など得られるものがありそうだというものを探してみましょう。
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卒論が出来上がるまでにはどのくらいの期間が必要?
研究によってどの程度時間がかかるかは変わってきますが、卒論はおおまかには1年以上かけて作成されることが多いようです。
- テーマの決定から読み込むべき文献を探す期間
- 収集した文献を読み込み要約をつけるなど整理していく期間
- 卒論のテーマに対して提示したい結論を明確にする期間
- 全体の構想や章立てを練る期間
- 必要に応じて文献を追加するなど、内容を深めていく期間
- 実際に論文を作成する期間
といった段階に分けて考えるとき、1~4にそれぞれ2カ月ずつ、5について2~4カ月、さらに実際に論文を作成するという段階でまた1~2カ月程度というカリキュラムが組まれていることも。
5の段階で草稿として章ごとだけでもある程度書けていると、最後の6の期間は少し短縮できるかもしれませんね。
卒論の書き方、何をどう書いたら良いの?
卒論が不可の危機。
4日前に口頭試問があったのですが、教授にボコボコにされてしまいました。
その主な理由は形式がしっかりしていないことでした。
散々苦労して書いた卒論も、「不可」となってしまっては困りますね。
では卒論はどう書いたら良いのでしょうか?
卒論の基本的な「形式」って何?
卒論はあくまでも論文ですので、ある程度の決まった形があります。
基本的には「序論・本論・結論」という形式をとります。
序論では「このテーマを選んだ動機や問題意識」を明確にします。
文献などを参考に既存の理論やその結論と、それに対する自分自身の疑問や「そうではない」と思うことを挙げていきます。
続く本論で、テーマに対し自分が持った疑問や反発に対して、実際にはどうなのか、よってどう考えるのかを示します。
テーマの中にある課題などをグループ分けした章や節で構成し、それぞれの暫定的な結論を提示していきます。
その最終的な結果と自分のこの論文での主張を結論にまとめます。
ただし卒論の形式は、論文のはじめに概要や要約・目次が必要など、ゼミや研究室によってさまざま。
自分の所属するゼミや研究室にある卒論の決まった形式について、最初に指導教員にしっかりと確認しておくことが必要です。
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卒論とレポートは書き方も書くことも違う?
参考文献をどれだけ多く読み込み独自の結論を示せるかが求められる卒論。
レポートでは学習したことをしっかりまとめることが必要になりますが、論文であるだけに卒論では「その先にある(得た)独自の結論」を書いていかなければなりません。
「レポート」は「私はこれだけ勉強しました」ということについての「報告」で、提出先は「先生」
オリジナリティとか、新説とか、そのようなものは「レポート」には求められません。
「学術論文」は逆に「それしか」求めません。
そこに「何も新しいもの」がなければ、0点をつけられても学者は文句を言えないのです。
それを満たすためには、より多くの文献を読み込むことが必要になりますね。
参考文献が少なすぎると、 勉強不足、調査不足が露呈します。少なくとも5つ。教科書的なものだけでなく、 関連研究の論文を引用した方がよい。
引用「卒業論文の書き方」
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卒論は誰かへの「知識の贈り物」
先に挙げた内田樹先生のブログではこんなことも書かれていました。
いつか、どこかで、その論文を手に取ることになる「誰か」
同じテーマについて、何となく気になって、前からいろいろ考えていて、「もっと知りたい、もっと理解したい」と思っている「誰か」
その「贈り物」性こそが学術論文の本質である
自分が卒業する単位を取るために必要な卒論ではありますが、その論文を誰かへの知識の贈り物と考えられれば、また新たな視点やテーマも得られそうですね。
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