日焼けでかゆい! 痛いのもイヤだけど、かゆいのもツライ。

日焼けが原因でかゆくなったら、どうしたらいいのでしょうか。

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日焼けでかゆい! どうしたらいいの?

日焼けの直後は、ヒリヒリした痛みの方が強く出ます。

日焼け直後にすべき対処方法はこちらにまとめてありますので、参考にしてください。

★日焼けで痛いときはこちら

日焼けしすぎで痛い。効果的な対処法は?

 

なぜ、かゆくなる?

日焼けは軽度のやけどです。

やけどを治すために、皮膚の下にリンパ液が集まってきて、目には見えませんが、皮膚の下に、小さな水ぶくれができた状態になります。

皮膚の下にある炎症、これが、日焼けあとのかゆみの正体です。

多くの場合、日焼け後6~24時間後からかゆみが出始め、2~3日後までには治まってきます。
ですから、かゆいということは、日焼けからある程度時間が経ったのだとも言えます。

また、日焼けして黒くなった皮がむけ、新しい皮膚が下から見えている状態のときも、かゆくなります。

通常、肌は、皮膚表面が少しずつアカとなって落ちていくものですが、紫外線によって皮膚の表面の細胞がダメージを受けると、皮膚が一気にはがれ落ちてしまいます。

肌の生まれ変わるリズムが、崩れてしまったわけです。

新しい皮膚は不完全で、本来まだ表面に出て来る状態ではないので、乾燥に弱く、かゆみが出やすいのです。

日焼け後の皮膚がまだらになっているとき、つい気になって、はがれかけた皮膚を手ではがしてしまいますよね。でも、無理にはがすのはやめて、皮膚はそのままにしておきましょう。

日光湿疹

日焼けとは異なるものですが、「日光湿疹」「光線過敏症」「日光アレルギー」といわれる皮膚炎があります。

日光に過敏に反応して、じんましんのようになったり、水泡や湿疹が出たりもします。いろいろなタイプがありますが、皮膚科を受診すると、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を処方されます。

日焼けの度にかゆくなるような人は、一度皮膚科で相談されてはいかがでしょうか。

日焼けによるかゆみへの対処法は?

かゆみが激しい場合、2~3日たっても治まらない場合、かゆみの範囲が広い場合は、皮膚科を受診する方がよいです。

ぶつぶつができたときも、皮膚科で症状にあったステロイド系の軟膏やクリームを出してもらうのが、一番です。

子どもさんが、かゆさのあまりかきむしってしまうような場合も、かゆみ止めを処方してもらえますので、皮膚科を受診しましょう。

ここでは、日焼け後、ある程度の時間が経って皮膚がかゆい状態を想定して、対処法を考えます。

まず、これは当然ですが、いくらかゆくてもかきむしってはいけません。肌を傷めてしまいます。そっと優しく、必要な処置をおこないます。

患部を冷やしましょう。刺激を与えないように、冷水で湿らせたタオルを当てたり、弱い水流のシャワーをかけたりします。

保冷剤や氷水を入れたビニール袋をタオルで包んで患部に当てても、ヒンヤリして、かゆみが少し治まってきます。

冷やしたあとは、タオルで肌を軽く押さえて水分を取って、ローションやアロエクリーム、ワセリンなどを塗ります。

「かゆくてたまらない!薬はないの?」と言われる方には、次のような薬はどうでしょうか。

 

オイチミンD(佐藤製薬)

製薬会社のホームページには、「デキサメタゾンがやけどや日焼けの炎症をすみやかに抑えます」と記載されていますので、日焼けにも使えます。

オイチミンD

出典佐藤製薬

 

オイラックスPZリペア軟膏(第一三共)

こちらも、日焼け後に使えます。クリームなど、他のオイラックスのシリーズも、使って大丈夫です。

オイラックスPZリペア軟膏

出典第一三共ヘルスケア

 

これは、やめよう4項目

日焼けでかゆみや痛みがあるとき、してはいけないこと。

×美白化粧品など、さまざまな成分が入った化粧品類を使う

→刺激が強すぎます。肌が完全に良くなってからにしましょう。

×物理的刺激

→マッサージなどは、シミの原因になります。

×湿布

→皮膚にはりついて、傷めることもあります。

×さらに日焼け

→日焼け後のデリケートな肌をもっと傷めつけてしまいます。どうしても野外に出なくてはならないときは、帽子・日傘で防御しましょう。日焼け止めは肌の状態が悪いときは使わない方がよいです。どうしても使うなら、刺激の少ないものを選んでください。

日焼けのかゆみに、ムヒは? ウナコーワは? オロナインは?

「かゆみ」といえば、夏にCMの増える、虫刺され薬。

やけどに使えるオロナイン。

家庭の薬箱に入っていそうな、これらの薬は、日焼け後には使えるのでしょうか??

ムヒ

虫刺されやかゆみに、効き目があるムヒ。スーとした感触が気持ちいいですね。

ムヒは、日焼け後のかゆみにも、塗ってもよいのです。

ただし、日焼け直後の、炎症が強く出ているとき(赤くなっているとき)は、ムヒを塗ってはいけません。炎症のヒリヒリ感が、より強くなってしまいます。

炎症が治まって、皮がむけてきたときのかゆみには、どのムヒでも、使っても大丈夫です。

ムヒには、ステロイド剤が配合されているものがあります。

液体ムヒS2a、ムヒアルファSⅡ、液体ムヒEX、ムヒアルファEXです。

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ステロイド剤は効果が強いのですが、長期に渡って使うのはよくありません。

日焼け後のかゆみに使用する場合は、それほど長期間使うことはないでしょうが、製薬会社では、2週間以上の連用は避けるようにと注意しています。

※ムヒSには、ステロイド剤は含まれていません。

ウナコーワ

ウナコーワは「虫刺され」を前提としていますので、日焼けのかゆみには、使わない方がよいです。

オロナインH軟膏

オロナインH軟膏は、消毒作用のある軟膏です。

切り傷や、軽度のやけどの化膿を防ぐ働きがあります。消毒のための軟膏ですから、かゆみに効果はありません。

オロナインH軟膏は、軽度のやけどの治療に使われるため、日焼けにも効果があるように思われがちですが、やけどの化膿を防ぐ働きがあるだけのことです。

ひっかき傷があって、化膿が心配な人は使う意味があります。しかし、日焼けの痛みやかゆみに、オロナインH軟膏が効くのではないのです。

日焼けにオロナインH軟膏を塗って効果があったという人もいます。それは、中に配合されたワセリンなどが、日焼け後の肌の保湿をしてくれたためでしょう。

まとめ

かゆみがひどいときは、皮膚科を受診しましょう。

自分で治療する場合、患部を冷やし、クリームなどを塗ります。

かゆみ止めのムヒは、日焼け後のかゆみにも使うことができます。

かゆいときには、つい、かきむしってしまいたくなりますが、もうすぐ治ると考えて、ちょっと我慢しましょうね。

 

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