頭痛の原因はさまざま

日本頭痛学会によると、偏頭痛を持っている人の割合は5〜10%です。10人から20人に1人ですから、意外に多いですね。

頭痛には日常的に起きる頭痛、脳の病気による頭痛、慢性頭痛というように大きく3種類あります。日常的に起きる頭痛は例えば、二日酔いによる頭痛とか、どこかが痛んでいるときに頭まで痛くなってきたとかなので、治し方は単純に、その原因を解消することです。

脳の病気による頭痛は、早めにお医者さんにかからないと大変なことになります。特に、頭痛と吐き気が一緒に起こってきたら、くも膜下出血のおそれがあります。ほっておくと治療が困難になりますので、すぐに病院に行ってください!

慢性頭痛は病院に行っても痛み止めをもらえるだけで、根本原因はつかめないことがよくあります。慢性頭痛の中でも群発頭痛と呼ばれる、ある期間に集中して起き、しばらくするとまたそれが襲ってくるという頭痛があります。しばらくなかったと思ったらある日突然現れて、一度痛みが現れると、毎日のように頭痛を起こすようになります。管理人の知人でこの病気を持っている人がいますが、現在では治す方法がなく、対策として、群発頭痛が起きているときはその痛みを抑える薬を飲むしかできないとのことです。大変ですね…

慢性頭痛は、肩こりが原因だったり、左右の視力が極端に違うのが原因だったり、病院よりも整体に行く、もしくは視力矯正とか生活改善で治すといった流れになることがよくあります。さて、今回は慢性頭痛の原因のひとつと成り得る、歯ぎしりについて迫ってみましょう。

えっ、歯ぎしりで頭痛?

もしかしてここでそう思った人もいるかもしれませんね。ではまず、歯ぎしりで頭痛が起きるメカニズムを解明していきましょう!

 

 

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なぜ歯ぎしりで頭痛が?

歯ぎしりによって起きるのは通常、歯がしみる、痛くなる、顎が痛い、肩がこるなどですが、実はこれによって慢性的な頭痛が引き起こされたり、顔が大きくなったりもします。なぜ歯ぎしりで頭痛がするのでしょう?

歯ぎしりをする際、かなりの力が顎にかかっています。食事の際に噛んでいる力は10kgなのですが、これが歯ぎしり時になると、なんと70kgにもなるのです。歯ぎしりの時間は人によってさまざま。2,3分で済む人もいれば、2時間くらいずっとしている人もいます。そんなに長い間、70kgもの力で噛んでいたら、当然顎や、それにつながる頭の筋肉を酷使します。これが原因で、肩こり・顎の痛み・顎のだるさ・目の奥の痛み、そして頭痛が起きてしまうのです。

慢性頭痛のタイプ

偏頭痛? 片頭痛?

見分け方について語る前に、偏頭痛の「偏」の字について補足しておきましょう。「偏頭痛」でインターネットを検索すると「片頭痛」という表記がよく出てきます。管理人は初めて頭痛に関して検索するときまで、生まれてからずっと、「偏頭痛」が正しい表記だと思っていました。しかし信頼できそうなページの表記はすべて「片頭痛」なのです!

えっ、今まで間違った人生を歩んできたの〜?

と、人生観が崩れそうになったので(おおげさ 笑)、その違いを調べてみました。そして分かったのは、学術的な書き方は「片頭痛」ですが、一般には「偏頭痛」が使われているという事実です。

よかった、管理人の今までの人生はそんなに間違ってなかった…

どちらも正しいとは言えるので、この記事ではより親しまれている表記「偏頭痛」で統一します。

偏頭痛と緊張性頭痛

慢性頭痛には偏頭痛と緊張性頭痛があります。偏頭痛は脳の血管が急激に拡張し、それに刺激された周囲の神経が炎症物質を発生して起こる頭痛です。一方、緊張性頭痛は、頭・肩・首の筋肉が緊張して血流が悪くなり、筋肉内に老廃物がたまって神経が刺激されることで起こります。偏頭痛は血管の拡張が原因なので、応急処置は冷やすこと、逆に血管の収縮が原因で起きる緊張性頭痛の応急処置は温めることとなります。

どちらも原因が分からなかったり、分かっても人によって原因が違ったりします。市販の頭痛薬は、痛みのもとが作られないようにしたり、痛みの伝達を防ぐものなので、飲めば頭痛が緩和されることが多いでしょう。しかしこれは、原因があるのに、そこから結果に達する道のりを一時的にブロックしているだけです。何も根本治療にはなっていないので、血管が拡張し過ぎないように、あるいは収縮し過ぎないようにしないと、本当の解決にはなりません。

偏頭痛か緊張性頭痛かを見分ける簡単なやり方

偏頭痛か緊張性頭痛かを見分ける、簡単なやり方が、いくつかのサイトで書かれています。ひとつ信頼できそうなところを引用しましょう。

1.直立し、腰を90度まげてお辞儀の姿勢をとる 2.お辞儀をしたまま頭を振ってみる 3.痛みが増したら「片頭痛」、変わらないなら「緊張型頭痛」

引用「この痛みは、片頭痛?緊張型頭痛?5秒で分かる頭痛の見分けかた

歯ぎしりによる頭痛は緊張性頭痛です。歯ぎしりは確かにしている。上の方法では緊張性頭痛の方になる。これに当てはまる人のために、歯ぎしりの治し方を書いてみます。

 

 

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歯ぎしりの治し方

マウスピース

格闘家が試合の時に、歯のようなものを口にはめているのを見たことありますか? あれがマウスピースです。これを上下の歯にそれぞれかぶせると、噛んでも歯と歯が当たらなくなります。歯を噛みしめる場合、歯と歯が合っている状態が一番力が入りやすくなります。つまりマウスピースをすると、今までより力が入りにくくなり、筋肉の緊張も和らぐのです。

マウスピースは歯医者、市販、どちらでも買えます。しかし、毎日使うことを考えると、自分の歯型にぴったり見合ったマウスピースを歯医者で作りたいものです。市販だと1000円くらいからありますが、こうしたものは毎日夜つけるのではなく、ボクシングや空手など、格闘しているときに使うものと考えたほうがいいでしょう。歯医者で作る場合、費用は保険診療ならば5000円程度で済むようです。

ただ、このマウスピースをしながら何年寝ても、それで歯ぎしりが治るということはありません。これはあくまで対処法です。

薬物療法

筋肉の緊張を和らげる薬に、「ボトックス注射」があります。これを注射すると、噛み合わせで使う筋肉の緊張を和らげることができます。とは言うものの、その効果が何日続くのかは疑問です。定期的に注射を打ちに行くくらいなら、精神に働きかける薬を使うのも手です。適切に使用すれば効果は絶大だそうです。ただこちらも、その薬を飲み続けていなければならない、という難点があります。

ストレス改善

歯ぎしりの起きる原因のひとつにストレスがあります。このストレスの元を取り除こうとするのは、最終的な頭痛を無くすのに役立ちます。とは言え、ストレスというのは自覚がないこともよくあります。例えば無自覚のままたくさんのストレスを抱え込んで、それをほっておくと、病気になってしまうのです。歯ぎしりを治そうと思ったら、自分がどんなストレスを感じているのか、心の中を探ってみてください。

噛み合わせ治療

自分のもともとの歯並びが原因の場合もありますが、長く生きていると虫歯治療などで、あとから詰め物をしたり、差し歯にしたり等で、歯並びが知らず知らずのうちに悪くなっている事もあります。ほんのわずかのズレや高さの違いで、顎が疲れるために過度の歯ぎしりをしてしまう事もあります。噛み合わせ治療を行う事で、歯ぎしりをコントロールする事も可能だそうなので、歯医者でしっかり確認してもらい、矯正するなど、噛み合わせを調整してもらいましょう。とはいえ、噛み合わせ調整を行っていない歯医者もあるようですので、行く前に、噛み合わせにもなんらかの対応をしてくれる所なのか、評判はどうなのかなど、調べていくと安心です。中には、噛み合わせを専門的に診てくれる所もあるようです。

その他

歯ぎしりを改善させる方法として、昼間の生活において通常の状態では歯と歯の間を軽く開けるようにする、というのがあります。普通の人ならたいてい開いているものですが、歯ぎしりをする人は無意味に歯と歯が当たっていたりします。

その他にも、噛む回数を増やす、枕を適切な高さにする、アルコールは少量にする、ものすごく硬い物を噛むことは避ける、頬杖をつかない、マッサージをする、などが歯ぎしり改善に有効です。
また、歯ぎしりの原因の一つであるストレスからくるイライラを改善するという点で、歯ぎしりが改善されるとしているサプリメントもあるようです。薬は副作用が怖いけれど、サプリなら少しは抵抗が少ないと考えられる方は、試してみても良いかもしれませんが、適性な量を守って飲むようにしましょう。

歯ぎしりかな?と気づくポイント

歯ぎしりをしている時の歯ぎしりタイプは、三種類あるようです。ギリギリ音を立てるおなじみの歯ぎしり以外に、カチカチと音を叩いて鳴らすようなタイプ、ぎ~っと強く噛み締めるタイプがあります。噛み締めている場合は特に、音が鳴りにくく気付きにくいので、注意深く自分の事をチェックしてみてください。

ポイントは、いつのまにか歯が少しずつ短くなっている感じがするかどうか、すり減っている気がするかどうか、ヒビが入っているかどうか、朝起きた時にアゴが疲れていないか、口を閉じた時に奥歯の上下がくっついているかどうか、気付くと噛み締めて力が入っていないかなどです。どれか一つでも当てはまれば、気付かないうちに歯ぎしりしている可能性は高いです。早めになんらかの方法で治すようにしましょう。

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まとめ

緊張性頭痛を引き起こしてしまう怖い歯ぎしりは、無意識のうちに行っている事が多い物です。夜中にしているものであれば気付きにくいのですが、家族や、一緒に旅行に行った時などに友達に確認してもらい、早めに気付く事が大切です。また、昼間に行っているものも、ついつい気が付くと噛み締めていた・・・という事もありますので、自分の癖をチェックしてみましょう。
様々な治し方をご紹介しましたが、ひとつひとつ試してみて、自分に合っている方法を試してみてくださいね。

今回の記事が、歯ぎしりと頭痛で悩む人の、少しでもお役に立てたら嬉しいです!

 

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