最近の地球環境の悪化によって紫外線の地上に降り注ぐ量が増えたことから、色素沈着、すなわち、シミが増加しています。
そのため、シミをいかに増やさないか、また、シミが出来た時の対処法が頻繁に話題となっています。

最近では、プールでも砂浜でも水着の上にTシャツを着ている方がほとんどです。
昔は、日焼けは健康の象徴のように言われましたが、今ではお肌の大敵になっています。
シミの増加は美肌を醜く変えてしまい、女性は極力陽射しを嫌うようになっています。
シミは残したくないのはすべての方の希望ですね。

なぜシミは増えるのかの疑問について、その原因や日常生活で気をつけるべき点、対処法などについて調べてみました。

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色素沈着、シミって何なの?

我々の皮膚組織は表皮と真皮の二層構造をしています。
それぞれさらにいくつかの層に別れていますが、全体で0.4~1.4mmと非常に薄いものです。
奥にある真皮層の中にはメラノサイトという組織があり、メラニン色素を生成しています。
このメラニン色素は、皮膚組織の中で我々の皮膚を紫外線から守ってくれる役割をしています。

地球の上空高くにはオゾン層があり、かっては太陽から降り注ぐ紫外線を地上に直接届かないように吸収してくれていました。
そのために我々は日に焼けてもそれほどメラニン色素が沈着する、すなわちシミが残るということはなかったのです。

シミはメラニン色素が皮膚の外に出されずに皮膚細胞に残っている状態を言います。
かつては紫外線がそれほど降り注がないため、メラニン色素の生成も多くはなく、表皮のターンオーバーによって対外に排出されていたのです。
ターンオーバーは、皮膚細胞の新陳代謝と言えるもので、古くなった角質が剥がれ落ちて新しい角質が出来ることを言います。
しかし、最近は紫外線が強く地上に降り注ぐようになったために、メラニン色素は大量に生成されて、ターンオーバーでの排出が間に合わなくなったのです。

皮膚の色素沈着はなぜ起きるの?

我々人類の発展は、フロンガスというものを生み出し、冷蔵庫などの冷却などに使われていました。
しかし、冷蔵庫の廃棄処分などに伴って空中に放出されるようになり、フロンガスは軽いため、上空のオゾン層に到達し、オゾン層を破壊し始めたのです。
そのためにオゾン層にはオゾンホールと言われる穴が出来て、紫外線が直接地上の我々の体に降り注ぐようになっています。
これが色素沈着、すなわちシミが増える原因になっているのです。

紫外線がなぜシミを作るの?

紫外線は、我々の皮膚細胞に侵入して細胞を破壊して傷をつけたり、活性酸素を大量に発生させたりしてしまいます。
活性酸素が増え過ぎますと、皮膚細胞の働きが弱って、ターンオーバーが遅れ気味になり、メラニン色素を体外に排出することが出来なくなるのです。

また、紫外線から皮膚を守るためにメラノサイトはメラニン色素を大量に生成すようになり、表皮には大量に増えたメラニン色素が蓄積されるようになっています。
つまり、大量発生したメラニン色素と活性酸素の増え過ぎからターンオーバーの遅れが生じてシミが多く出来るようになったのです。

活性酸素って何?

活性酸素は、殺菌力を持っており、普段は我々の体内に入ってくる細菌や毒素を攻撃して退治してくれる物質です。
しかし、増え過ぎますと、我々自身の体を攻撃してしまいます。
その結果、活性酸素が増加した皮膚細胞では細胞の働きが弱体化してターンオーバーもスムーズに行われなくなり、増加したメラニン色素を対外に出すことが出来なくなります。
そのために、皮膚細胞にはメラニン色素が余計に排出されずに残るようになり、シミとなって我々の皮膚を醜くしてしているのです。

しみになり易いのは体のどこ?

色素沈着が残り易いところ、すなわち、シミになり易い場所は当然紫外線の当たり易いところです。
半袖シャツを着ていれば、当然二の腕は出来易いですし、手の甲は特になり易い場所になります。

また、大事な顔も帽子を被ったり、傘をさしていてもコンクリートなどの紫外線の跳ね返りがあり、どうしてもシミは出来易くなります。
顔の中でも皮膚が高くなっている鼻やおでこはさらに出来易い場所です。
日焼け止めクリームをたっぷり塗って出掛ける女性も多くいらっしゃいますね。

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シミにならないためにはどうしたらいい?

基本的に紫外線が直接皮膚に当たらなくすることが必要です。
日焼け止めクリームなどを塗ることも一つですし、外出する際には長袖を着たり、取り外しのきく袖などをつけることもいいでしょう。
また、紫外線の強い夏場はスカートよりもボトムを履くようにするのも紫外線対策になります。

シミになったときはどうしらいい?

シミになっているということは、皮膚細胞の活動が低調になっている証拠です。
従って、肌細胞を活性化させる必要があります。

弱った皮膚組織には活性酸素が大量に増加して、血液はドロドロになり、血流が悪くなっているためです。
そのため、皮膚細胞は老廃物や毒素を血液中に放出できず、また、栄養素も血液から供給が滞り、細胞に届かないという状況になっています。
これにより、皮膚細胞は栄養が不足し、老廃物を抱えたままで動けません。
この状態を改善してやる必要があるのです。

抗酸化作用による皮膚細胞の復活とシミの除去?

皮膚の上から塗って皮膚細胞を活発化させる化粧品などで皮膚細胞の環境を変えてやるのも一つです。
もう一つは、飲み物などを飲んで、体の内側から活性酸素を撃退し、血流を増加させて体質的に皮膚細胞を元気に変えてやることです。

豆乳やコーヒーなどの抗酸化作用の高い飲み物を飲むことも一つの方法になります。
抗酸化作用というのは、体内で活性酸素を撃退する働きであり、コーヒーや豆乳のポリフェノール成分には高い抗酸化作用があります。
これらを飲むことにより、活性酸素が撃退されて、血流はサラサラになり、血流が増加するのです。

また、それにより、皮膚細胞に栄養素が行き渡り、老廃物や毒素も血液中に排出されるために、細胞の活動は活発化します。
そして、皮膚細胞の新陳代謝も高まり、ターンオーバーはスムーズに行われるようになりうるのです。
その結果、皮膚細胞のメラニン色素は除去されて、きれいな皮膚に戻れるのです。

ポリフェノールの抗酸化作用の働きは、コーヒーや豆乳を飲み続けることで体質的に皮膚細胞を変えてくれます。
抗酸化作用により、活性酸素を生じさせなくなり、血流も増加した状態を体質的に維持してくれるようになるため、メラニン色素は皮膚細胞に溜まりにくくなるのです。
但し、これは1~2ヶ月とかなりの長期間を要しますので、急いで実現することは難しいと言えます。

急いでシミとりをしたい場合はピーリングで

背中などに出来たシミをすぐにとってしまわないといけないと言う場合に効果的な方法にピーリングがあります。
まもなく、パーティなどがあって、背中を見せるドレスを着ないといけないと言う場合には、抗酸化作用によってシミを無くすのでは間に合いませんね。
その場合には、直接的に皮膚細胞の表皮部分をピーリングなどによって剥ぎ取ってしまうという方法が有効です。
短期間できれいにシミが取れます。

但し、根本的な皮膚細胞の活動は低調でターンオーバーも遅れていますので、メラニン色素はまだ滞留し易い状況には変わりがありません。
直射日光を浴びれば再びシミが大量に出来てしまいます。

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まとめ

夏場を過ぎますと厳しい陽射しによって色素沈着、すなわち、シミが気になり出します。
色素沈着は紫外線と活性酸素が主な原因であり、紫外線を極力浴びないようにするとともに、活性酸素を増やし過ぎないように工夫する必要があります。
夏場でも長袖を着たり、スカートは避けてボトムにすることもいいでしょう。

しかし、シミが出来てしまえば、根本的にメラニン色素を溜めない、活性酸素を増やし過ぎない工夫が必要です。
抗酸化作用の高いコーヒーや豆乳などを飲んで体質的にシミの出来にくい体質にすることが、シミ対策にもなります。

ただ、急いでシミをとらなければならない場合には、ピーリングによってシミを短期でとることが出来ます。
基本的には、体質的に色素沈着、シミの出来にくい体を目指してください。

 

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