「紫外線対策? オレは男だ、そんな女々しいこと、やってられるか!」と、おっしゃる男性の方々に、訴えたいのです。

モテたいなら、絶対、紫外線をブロックしなきゃいけません。

そうです。男性こそ、紫外線対策が必要なのです。

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男性こそ紫外線対策が必要

多くの女性は、メイクや日焼け止めで、肌をカバーして紫外線を防いでいます。

しかし! 大多数の男性は、化粧をしません。日焼け止めを使いません。何もしません。

その結果、男性たちの肌は無防備のまま、紫外線という銃弾を受け続けているのです。

どうか、紫外線の怖さを知ってください。

なぜ、紫外線を防ぐべきか

理由は、2つあります。

1、紫外線により肌が老化するから

紫外線による日焼けは、シミ、しわ、たるみなどの肌のトラブルの原因です。

マンガを描いたことがある人は、知っているでしょう。

人物を描き分けるとき、目尻や口元にしわやたるみをつけ、頬にシミの斑点を描き込めば、その人は「老人」になる、ということを。

シミやしわなどがあると、どうしても老けて見られます。

「いいもん、僕は若いもん、少しぐらい大人に見られたいよ」……なんて、呑気なことを言っていてはダメです!

紫外線の影響は、5~20年後に表れます。あなたが、素敵な大人の男性になろうかという頃、かつて思い切り浴びた紫外線の長年の蓄積が、あなたを一気に「老人」にするとしたら?

イヤですね。若いうちから、きちんと紫外線対策を考えておきましょう。

2、紫外線により健康を害されるから

紫外線の恐ろしい点は、外見を悪くするばかりでなく、健康をも害してしまうことです。

紫外線を浴びると、肌の表面にあるランゲルハンス細胞(免疫機能のある細胞)がダメージを受けます。

その結果、免疫システムが低下して、病気にかかりやすくなります。

また、紫外線によって皮膚がんになりやすくなります。

紫外線は細胞のDNAに傷をつけてしまいます。細胞は、その傷を修復する力を持っていますが、「傷→修復」を繰り返しているうちに、がん化するものが出てきて増殖し、やがて、皮膚がんになってしまうのです。

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日焼けサロンは?

太陽光は恐いけれど、日焼けサロンでこんがりと肌を焼くのならOKかな? と思う人もいるでしょう。日焼けサロンはどうなのでしょうか。

日焼けサロンは、紫外線をコントロールし、比較的害が少ない紫外線A波を使っていると言われています。しかし、ダメージがないわけではありません。

2015年、FDA(アメリカ食品医薬品局)は日焼けサロンの危険性を公表し、18歳未満の少年の日焼けサロンの利用を禁止しました。
参照m3.com 臨床ニュース

 

日本人のようにメラニン色素の多い有色人種は、白色人種に比べたら、紫外線には強いのですが、もちろん、絶対大丈夫とは言えません。

日焼けサロンで得られるのは、「見栄え」、「見かけ」。

それと引き替えに「病気」のリスクを背負うのは、いかがなものでしょうか。

男性にオススメの紫外線対策

男性のための紫外線対策として「日焼け止め」「頭の対策」について説明します。

日焼け止め

日焼け止めに書いてある「PA」と「SPF」という表記は、日焼けを防ぐ強さを表しています。

PA……Protection Grade of UV-A(紫外線A波に対する日焼け防止指数)

紫外線の中でも、ジワジワと害を及ぼし、肌を老化させるA波を防ぐ効果を表しています。

PA+、PA++、PA+++、PA++++ という表記がされていて、+の数が多いほど、効果が高いのです。

SPF……Sun Protection Factor(日焼け防止指数)

A波より害の強い紫外線B波を防ぐ強さを表していて、50が、一番強い効き目を表します。

30や50という数字は、紫外線を浴びた時に皮膚に生じる赤みができるまでの時間を、何も塗らないときに比べて何倍にできるか、という意味です。

例えば、何も塗らないときに10分で赤みが生じるとしたら、SPF30の日焼け止めを塗ったときは、10×30=300、つまり300分(5時間)で赤みが生じる、という意味です。

PAもSPFも数字が多いと、日焼け防止効果がより高いのですが、だからといって、高い数字のものを使えばいいのではありません。

効果が高いものは、皮膚への負担が大きいのです。下は、指数の目安です。

 

日常生活(通勤・営業活動など)の場合
PA+、PA++
SPF20未満

屋外での軽いスポーツなどの場合
PA+~PA+++
SPF10~35未満

炎天下での運動、海水浴などの場合
PA++~PA+++以上
SPF30~50

つけ方について

分量などは、製品の説明書きに記してありますので、その通りにしてください。

日焼け止めで特に気を付けたいことは、「汗などで落ちてしまうから、時々塗り直す」ということです。

汗をタオルなどで軽くぬぐって、日焼け止めをつけ直します。できれば2時間程度で塗り直すことが好ましいのです。

男性にオススメの日焼け止め

女性用の日焼け止めは、落とすときにメイク用のクレンジング剤を使うものが多く、男性用の日焼け止めは、専用の洗顔料は必要なく、石鹸で落ちるものが多い、という違いがあります。

また、女性用は化粧下地の働きを持っていることが多く、つけると白く見えるものもあります。ですから、男性は男性用ブランドから選んだ方が、良いでしょう。

  • ニベアメン(花王)
  • 資生堂メン(資生堂)
  • ギャッツビー(マンダム)
  • OXY オキシー(ロート製薬)
  • UL・OS ウルオス(大塚製薬)

などから、日焼け止めが発売されています。ドラッグストアで、気に入ったものを選んではいかがでしょうか。

当然ですが、水や汗などで落ちにくい日焼け止めは、落とすときも落ちにくいことが多いので、パッケージの説明をよく読んで購入してください。

それから、唇も忘れないで、PA、SPF表示のあるリップクリームを塗っておきましょう。

 

なお、化粧品は、「肌に合わない」ということがあります。つけてみて、かぶれ、かゆみ、赤みが出てくるようなら、一時使用を中止して様子を見るようにしてください。

 

頭の対策も忘れないで

人体で一番太陽に近いところは、どこでしょうか?

はい、頭ですね。

頭にも、紫外線が降り注ぎます。

髪が保護してくれているようにも見えますが、分け目やつむじは、地肌が露出していますから、当然、日焼けして炎症を起こすこともあります。

紫外線が、髪の毛を作る毛母細胞にもダメージを与えてしまうこともあります。

過度に紫外線を浴びると、抜け毛の原因になるのです。ですから薄毛を防ぐためにも、紫外線対策が必要です。

男性の紫外線対策①日焼け止め

つむじなど、地肌が出ているところに、指で塗っておきます。

スプレータイプのものならば、頭全体にかけることもできますので、頭皮が気になる人は、一本持っておくとよいですね。

 

男性の紫外線対策②帽子

おしゃれなハットやキャップがあります。

スーツで出勤する場合、若い方でしたら、帽子の着用は難しいかもしれません。が、ラフな格好でよい学校や職場、または休日などでしたら、おしゃれを楽しみながら、紫外線対策ができます。

ただし、帽子を被ったせいで、汗をかいて蒸れてしまわないように、通気性の良い素材のものにしましょう。時々は、帽子を脱いで風を通してください。

帽子に細菌が繁殖しないように、たまにはクリーニングもしましょう。

また、あまりキツい帽子だと頭皮の血行が悪くなり、逆効果です。ほどほどのゆるみが必要です。

 

男性の紫外線対策③日傘

最近は男性用の日傘も発売されています。紫外線対策だけでなく、暑さ対策のためにも使われています。

「男性が日傘」のネットの反応は、まだまちまちですが、見慣れていないせいだと思います。何よりも、暑さ対策には日傘は簡単かつもってこいですよね。

 

日焼け後はどうする

それでもうっかり日焼けしてしまったら、次の3つを試してください。

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痛みが激しいとき、水ぶくれができたときは、皮膚科での受診をおすすめします。

 

1、冷やす

冷たいシャワーや、冷水を含んだタオルなどで冷却します。

あまり長時間、広い範囲に水をかけて、体が冷え過ぎないように気を付けてください。

2、水分補給

日焼け後は、体の中の水分が抜けています。水をたくさん飲みましょう。

糖分の多いジュース・コーラ類やスポーツドリンクではなく、水・お茶・経口補水液などを、何回にも分けて飲みましょう。

3、保湿

化粧水や、ローションで肌に水分を与えます。その後で乳液でカバーすれば、いうことありません。

先ほど挙げた、日焼け止めを販売しているブランドには、ローションなどもありますから、日頃から紫外線を浴びる機会が多い人は、日焼け止めと一緒に、ローションなどを購入しておくのもよいでしょう。

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まとめ

化粧をしない男性こそ、紫外線対策が必要です。

日焼け止めや帽子を上手に使い、紫外線の害を防ぎましょう。

そして、いつまでも若々しい、素敵な男性でいてください。

 

 


 

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