じめじめした場所へ、さっと作れてさっくり乾かしてくれる便利な除湿剤。
しかも、簡単にお安く手に入り、他の用途にも使える万能除湿剤があるって知っていますか?
それはずばり、重曹です。
主にお掃除などに使われ、食用のものなら炭酸にできる、あれです。
しゅわしゅわパワーで掃除に使う以外に、除湿に使えるという事は便利で良いのですが、どのように使ったら良いのでしょう。
また、どのくらいの期間もつのでしょうか。
誰でも作れる方法で、今すぐジメジメに「さよなら」してみましょう!
重曹で除湿って本当にできるの?
さて、重曹で除湿ができると書かれているサイトも結構多くあるので、少し詳しく調べてみました。
重曹を作っている会社はたくさんあり、その便利な用途についても様々なものが出てくるのですが、「除湿ができる」と声高に発表しているものは、少し調べただけでは見当たりませんでした。
消臭、脱臭効果と、カビを寄せ付けなかったり、雑菌をやっつけたりする抗菌効果があるのは、すべての会社が広告していました。
そこで、成分を改めて確かめてみました。
「炭酸水素ナトリウム99%以上」と書かれてあります。
ナトリウムと聞くと、塩を思い出される方も多いのではないでしょうか。
塩も、除湿効果があると言われていますが、ひょっとすると、塩も重曹も、多湿の所に置いておくと固まってしまうので、水を吸っているのだと解釈され、除湿効果があるとされているのかもしれません。
また、市販の除湿剤の素材はいろいろありますが、一部は主成分が塩、だったりします。
おそらく、それらを考え合わせると多少は除湿効果はあるのですが、思ったほど高い効果があるかどうかは、不明です。
それよりは、脱臭、抗菌効果の方が強く、カビの原因を排除してくれるため、除湿されたように感じるという事があるのかもしれません。
ともかく作ってみよう
除湿効果がどの程度高いかどうかは不明でも、同時に脱臭効果、抗菌効果が見込めるのであれば、除湿剤としてはかなりの優れものになります。
じめっとしてカビが生えそうな場所に、とりあえずセットしてみましょう。
作り方は簡単です。
なんでも良いのですが、できるだけ口の広い、ひっくりかえりにくい容器を用意します。
素材は、瓶でも陶器でもプラスチックでもなんでも良いのですが、深めの紙皿とか、広めの紙コップなどがあると、より吸湿効果が高まりそうです。
その容器に重曹を入れ、こぼれ落ち防止のための蓋をします。
蓋は、空気を通しやすい、ガーゼとか、キッチンペーパー、ティッシュや薄手の生地などを使います。
蓋をしたあと、輪ゴムやセロテープ等で止めれば出来上がりです。
クローゼットや下駄箱の中に入れるなら、それに合わせた大きさを選ぶ必要がありますが、これでセットしておけば、季節にもよりますが、数週間は持つと思われます。
ちなみに、脱臭効果だけを狙った場合は、蓋をせずにセットし、交換時期は2か月くらいが目安なのだそうです。
除湿の場合は、粉が湿気を吸って固まってきたら、ボロボロとした触感になるので、そうなれば取り換え時です。
使い終わったら捨てるのかな?
重曹は、固まりやすいものなので、本来の用途に使うためには、商品の注意書きにもあるとおり、密閉して高温多湿を避けなければなりません。
つまり、固まってくると、発砲作用が弱まったり、消臭作用が弱まったりするので、掃除などには不都合なため、そのような注意書きが書かれてあるのです。
では、除湿に使って固まってしまったものは、他の用途には使えないのでしょうか。
いえいえ、多少固まったからといって、すべての用途に使えないわけではありません。
発砲する力が弱まるとはいえ、充分、掃除、洗濯には使えます。
食器や鍋磨きにも使えますし、水に溶かしてスプレーすれば、窓から床から、浴槽から、なんでもピカピカに掃除できます。
洗濯に使うなら、2~30グラムを、いつもの洗剤にプラスして入れれば、汚れ落ちが良くなります。
ただまあ、ペットの消臭や脱臭など強力に効いて欲しい場合には、力が弱まっているので使いまわしはしない方が良いかもしれません。
クエン酸と混ぜて発泡させて使う掃除法などは、発泡力が弱まっていますので、効果が弱まる恐れがあり、向かないかもしれません。
しかし、ゴミ箱へ捨てれば、生ごみの消臭には多少役立ちますので、それを狙って捨てるのも一つの方法かもしれません。
一つ、注意しておきたいのは、食用の重曹を使った場合は、除湿に使ったものをお菓子作りに使用したりするのはやめた方が良いと思われます。
多分、賢明な読者様なら、ちゃんと食用ではないもので除湿剤を作るとは思いますが念のため。
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まとめ
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100円均一でも売られている重曹。
最近は、排水溝の掃除などでも、クエン酸とまぜて使うと手間いらずですっきりピカピカになるなどの多様な用途がテレビ等で紹介されたためか、大量に店で手に入りやすくなっています。
これが除湿効果もあり、抗菌、消臭作用もあるので、一石二鳥のすばらしい除湿剤になります。
ただし、除湿の効果が高いかどうかは不明です。
手軽に手に入り、除湿、消臭剤として使用したあとも、様々な用途に使える素晴らしい素材ですので、今家にあるという方は、早速適当な容器に入れ、カビが生えて欲しくないけれど湿っぽい所や気になる所へ、置いてみましょう。
抗菌作用もあるため、思った以上の効果が得られるかもしれません。
下手な除湿剤をいっぱい買うよりかは、はるかに経済的なこの方法。
上手に花瓶などに飾ってインテリアにしてしまうのも良いかもしれませんね。
ただ、その場合は小さいお子様がいらっしゃる所は、お子様の手の届かない場所へ置いてくださいね。
猫など、自由に部屋をうろうろするペットがいるようなご家庭でも同様です。
ひっくり返すと面倒ですし、水気を吸った重曹は、若干刺激が強まるそうですので、肌に直接大量に付いたりすると、荒れる原因になるかもしれません。
こまめに換えるのが唯一不便と言えば不便ですが、どんな除湿剤、除湿器であっても、水を捨てる、交換するなどの手間は同じです。
今年からはちょっと視点を変えて、重曹で湿気取りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
参照URL:重曹の使い方|掃除から健康に良い使い方まで教えます
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