気がつけばいつの間にかできている、鏡の水垢汚れ。この対策のために、様々なメーカーから洗剤やお掃除グッズが出ています。なかでも今回注目したいのは、「水垢用消しゴム」です!

こちらはどんな商品なのでしょうか?使い方や効果は?しっかりと理解するために、まずは水垢の仕組みから見ていきましょう。

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水垢ってなぜできるの?

鏡の水垢は、シャワーなどの水しぶきがかかり、そのまま乾くことにより白い汚れのようなものが残ってできます。この白い汚れのようなものは、元々水道水に溶け込んでいたカルシウムやマグネシウム。水道水のうち水分だけは蒸発しますが、これらはどうしてもその場に残ってしまいます。また、時間が経てば経つほど落としにくくなります。

水垢はあくまでもカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分なので、カビとは違って人間の体に悪影響などはなく、成分上不衛生なものでもないのですが、やはり鏡は綺麗にしておきたいものですよね。

水垢用の消しゴムってどんなもの?

鏡の水垢のお掃除グッズに「水垢用消しゴム」というものがあります。時々、テレビでも紹介されていますが、これは一体どういう商品なのでしょうか?

様々なメーカーから発売されていますが、原材料や仕組みはだいたいどこも同じような内容です。原材料は、シリコンゴムと研磨剤。この研磨剤が、メーカーによってはダイヤモンド粉末だったり、火山灰だったりという違いがあります。この消しゴムで鏡をこすることにより、シリコンゴムに練りこまれた粉末状の研磨剤が、汚れをこそぎ落とすという仕組みです。形は、ブラシのように柄がついたものや、ドアノブのようなグリップがついたもの、また持ち手がなく本体をそのまま手に取って使うものなどがあります。

どこで買えるの?いくらくらい?

ドラッグストアやホームセンターなどでも売られていますが、大手通販サイトを利用すると、わざわざお店のなかで商品を探さなくても、検索すればすぐに見つかるので便利です。価格はだいたい1,000円前後。水垢汚れは、うっすらと白い鱗(うろこ)のようにも見えるので、「ウロコ取り」という名前で宣伝されていることもあります。

どうやって使うの?

使い方は簡単です。消しゴムと名前がつけられているくらいなので、ただこするだけ。しかし、汚れを落としたい場所を、あらかじめ水に濡らしておく必要があります。これは消しゴムの滑りを良くするためで、包丁を研ぐときに水で濡らしておくのと同じ理由です。

実際の使い心地は?レビューまとめ

どのメーカーの商品を見ても、レビュー評価はバラバラと分散しています。「使ってみて良かった!」という人がだいたい半分以上を占めていますが、具体的な感想をまとめると次のような感じです。

<良かった>

  • なかなか綺麗にならなかった鏡が、すっきり綺麗になった
  • きちんと汚れが落ちて、鏡に傷も付かなかった
  • 鏡だけではなく、お風呂のタイルにも使えた
  • 力がいらなかった

<イマイチだった>

  • ガシガシと力を入れないと汚れが落ちなかった
  • 時間と体力がかかった
  • 疲れてしまった
  • 完全に汚れを落とすことができなかった

力に関しては、個人差があるので評価が難しいところです。落ちやすさについては、水垢ができてからどれくらい経ったのかという点でも異なってきます。レビュー全体を見た感じでは、比較的新しい水垢にはよく効くようですが、できてから年月が経った水垢や、さらにそれが広範囲に及ぶものとなると、こするのがやや大変そうという印象でした。この消しゴムは、水垢を「削って落とす」というシンプルな仕組みなので、時間をかけてしっかりと固まった水垢には効果を感じにくいようです。

オススメの使い方は?失敗例から成功例まで

なかには、少し工夫をしながら使っている人もちらほら…。見ていると、失敗した人から成功した人まで様々です。それらをいくつかピックアップして、成功(失敗)した理由とともに説明していきます。

(失敗例)水ではなくお湯を使ってみた
水垢の成分のカルシウムやマグネシウムは、お湯を使っても簡単に溶けたりしません。残念ながら、水を使うのと効果にあまり差が出ません。

(失敗例)重層と一緒に使ってみた
重層は、掃除用品としてもよく使われており、洗濯洗剤の代わりや、またキッチンの汚れ取りなどで活躍します。しかし、水垢に重層は効きません。なぜなら、重層はアルカリ性で、水垢もアルカリ性。服に着く皮脂汚れは酸性。重層での掃除は、アルカリ性と酸性を合わせて中和させることで、汚れを落としやすくするものです。そのため、皮脂汚れを落とす洗濯などには有効ですが、水垢に重層を使っても、どちらもアルカリ性なので中和することはなく、落としやすさに変化が出ません。

(成功例)クエン酸と一緒に使ってみた
クエン酸は酸性なので、水垢のようなアルカリ性の汚れを落とすのに最適です!中和させて落としやすくしたところで、この消しゴムをつかいごそぎ落としていくと、比較的楽に落とすことができます。

それでは、この成功例をもとに、オススメの使い方を紹介します!

  1. クエン酸のスプレーボトルを作る。(水100ml+クエン酸小さじ2分の1)
    ※クエン酸は、粉末状のものがドラッグストアなどで、数百円ほどで売られています!
  2. 水垢汚れの気になるところに吹き付けて、布などで拭きとる。
  3. 2.まででだいたい綺麗にはなりますが、まだ気になるところが残っていたら、その部分にクエン酸スプレーを吹き付けて、水垢用消しゴムでこする。

頑固な水垢汚れの場合は、クエン酸スプレーを吹き付けたあと、そこにラップを貼り付けて1時間ほど置いておいたあと、まだ水垢が残っていれば、水垢用消しゴムでこすります。

このように、あらかじめ中和反応で水垢を落としやすくしておけば、こするときに無理に力を加える必要はありません。水垢用消しゴムを掃除のメインで使おうとすれば、少し大変かもしれませんが、上手く役割分担をさせながら使うことにより、より一層の掃除効果が得られます!

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まとめ

水垢用消しゴムの使用方法や役割など、イメージできましたか?実際に使ってみて水垢汚れが落ちていく様子は、見ていて気持ちがいいし、達成感もありますよね。一気に全面を綺麗にするのは難しいかもしれませんが、お風呂に入った時に、日々少しずつコツコツと使っている人も少なくないようです。気になる方は、ぜひ試してみることをオススメします!

 

 


 

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