芸能人やスポーツ選手の体験談が掲載されていることも多いレーシック。
ところが「レーシック失敗したらしいよ・・・」とネットでウワサになっていたりすることも。
レーシック手術、失敗するとどんなことになるのでしょうか?
⇒レーシック手術の費用はいくら?手術費以外には何がかかるの?
⇒強度近視で失明のリスクがあるってウソホント!?視力はいくつで強度近視なの?
Contents
裸眼で生活できる魅力、でも失敗はありえる
レーシック手術を受けたという芸能人やスポーツ選手が、施術を受けたクリニックのサイトでインタビューに答えていたり体験談が掲載されていることもありますし、ご本人のブログなどで話題にしていることもありますね。
そのぶん、最近では元AKB48の前田敦子さんやサッカーの本田圭佑選手など「レーシックに失敗したのでは?」とネット上でウワサになったり週刊誌の記事になっていたことも。
メガネやコンタクトが手放せない近視に悩み、裸眼で快適に生活したいという希望を持って踏み切るレーシック手術。
もちろん成功し、長い期間に渡って何の問題もなく生活できているという方もたくさんいます。
しかし合併症・後遺症の問題も大きく、「レーシック難民」という言葉までできたほど。
こうした問題から、長い間検討はしているけれど踏み切れずにいる、という方も多いようです。
アンケート調査から分かる「レーシック体験」は
「みんなの評判ランキング」による調査によれば、最近10年以内にレーシック手術を受けた20~30代の男女300人に対するアンケートでは、1.0以上までに視力が回復したという人が約8割。
20代と30代で比較すると、手術後に視力が回復したものの戻ってしまったという人は30代に多く、調査に参加した300人のうち半数弱である45.7%の人が「何らかの副作用を感じる」と回答。
「失敗」とまでは行かないものの、光をまぶしく感じたり、ドライアイなどの副作用を感じている人は多い様子。
そしてこの300人のうち、1割程度は再手術になってしまったとのこと。
理由としては「視力があまり上がらなかった、戻ってしまった」というものが最多、そのほかには暗い場所が見えづらくなってしまったり乱視が残ってしまったといったものが挙がりました。
レーシック難民
一応、他にも病院を巡りまして内科3件、脳外科1件、眼科2件、心のケア科1件とたらい回しされた結果
最後は心療内科・精神科へたどり着いたわけです。あー、こうやって渡り歩くから難民っていうんだねぇ
ところで眼科さんは「これで過矯正といわなきゃ何を過矯正というんだろうな…」という呟きしてました引用「嫁ができるまで淡々と更新するよ」
レーシックの手術を受けた後に何らかの後遺症が残ってしまった人を指す「レーシック難民」という単語。
その後遺症の原因の多くは過矯正によるもの、または感染症なのだとか。
さまざまな医療機関を転々とすることになる人が多いことから「難民」という呼ばれ方をされるように。
過矯正の場合には角膜を削りすぎ、2.0を超える「遠くばかりよく見える」状態になったり、痛み止めなどで対処が追い付かないほどの痛みに悩まされ、1日のほとんどを寝込んでいるという人も。
レーシック手術の「失敗」って?
レーシック手術の「失敗」というと、手術前に目指したほど視力が上がらなかったケースが考えられますね。
しかし「失敗」となったときの問題は、これだけには限らずより深刻な事態となることもあるようです。
理想と違う意味で「もうコンタクトには戻れない!」
コンタクトレンズの場合、使い捨てタイプならそれだけでも当然ランニングコストがかかりますし、洗浄液や保存液といったケア用品、目薬が手放せない人もいます。
そうした費用から比べると、レーシックなら一度手術を受けてしまえばという意見も納得です。
しかし、レーシックの手術後に一度回復した視力が下がってしまったという話も多く、そうしたときに再びコンタクトを使用しようにもできなくなってしまったという人も。
姉の友達がメガネが嫌すぎてレーシックしたらしいんですが、レーシックはあくまで視力が「回復」するだけであって、そっから普通に視力落ちるみたいで、もう一回視力落ちたからコンタクト作ろうと思ったら「レーシックで角膜削っちゃったから作れませんよ」と言われ、結局これから一生メガネらしい
— シャラ〜ペ (@shutup33333) 2014年5月6日
角膜の屈折力を変化させるレーシック手術。
このために、手術後に視力が下がってしまったあと再びコンタクトを使用しようと思ったときに、レンズ規格に合わず処方が受けられなかったり痛みが出たりして使えなくなってしまうよう。
明日撮影があるので、ちょっと黒目おっきくしてみたいなーと思い眼科に行ったら、5年前のレーシック手術で角膜のカーブがレンズ規格に合わなくなっているのと、手術前のコンタクト使用期間に角膜内細胞が少なくなってるとかで処方箋だしてもらえませんでした(*_*)黒目おっきくしてみたかったな〜
— しらとあきこ (@akipcs) 2014年7月9日
コンタクトは視力矯正のためだけでなく、カラコンなどおしゃれ目的のものもありますよね。
生活に支障が出るようなことでこそありませんが、諦めるしかなくなってしまうこともあるようです。
薬が手放せなくなった・・・
目が痛いときは本当にありえないくらい痛く
話しかけてくる人全員に「今目が痛いから一人にしといて!!」と叫びたい衝動に
リボトリールやデバスなどの薬が処方
レーシックの後遺症として、眼位の異常や眼球運動の異常が起きることがあります。
そうした症状に対して筋弛緩作用や抗けいれん作用のある薬が処方されることも。
そうした薬の中には、服用期間が長期に渡った場合に体が薬に慣れてしまい効果がないのにも関わらず不眠や眼痛、倦怠感などの離脱症状に悩まされることになるものもあります。
処方される薬と服用期間によっては、服用する量を少しずつ減らしていく「減薬」という段階が必要になることもあります。
「過矯正」などからくる後遺症
術後10年目になりましたが、後遺症が酷くて働くこともできず
目の激痛に耐えながら、ほとんど何もできずにヒキコモリのような悲惨な生活
夜はゴッホやモネの印象派の絵のようにボヤボヤしてて、信号はダブって10個~20個くらい分裂して見える
滲み、ボヤけ、ブレ、など、本当にありえない状態になった。色もおかしい。
角膜が燃えてるような激痛と、眼球が握りつぶされてるような眼精疲労がセットで1日中あって地獄引用「かえでの日記」
レーシック難民となってしまったという人の多くは過矯正によるものともいわれます。
遠くばかり見えるといったほかにも、まぶしい、暗いところで見えないといった影響だけでなく、激痛に苦しんでいるという人も。
レーシック手術の後遺症に苦しむ人たちのブログでは想像を絶するその切実な状況が伝わってきます。
またこうした後遺症の話からその危険性は広まっているものの、すでに「レーシック難民」となってしまっている人たちへの治療費の面などを含めた救済措置の部分があまり進んでいないという現状も問題視されています。
最悪の事態は
手術を受けた後、黒目に白斑が
一旦は視力が回復したのですが、1ヵ月経った頃から右目の視力がどんどん下がって
2ヵ月後、ついに目の前に差し出されたグー、チョキ、パーの形をまったく見分けることができない失明状態に引用「現代ビジネス」
手術から2カ月半後、手術を受けたのとは別の病院で角膜ヘルペスと診断されたとのこと。
角膜ヘルペス自体は通常4~5日で治せるそうですが、この方の場合には既に手遅れの状態だったといいます。
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後遺症に悩まされないためには?
イントラレーシックは、目の使い方が悪いと近視戻りがあるよう
眼科から指定された度数の眼鏡を、近場を見るときだけ付けています(1時間以上とか、連続で目を使う場合)引用「生きざまニュースラボ」
レーシック手術を受けて、メガネやコンタクトとは無縁の生活ができるようになった!という人も多い中、合併症や後遺症に苦しむ人も多くいます。
すべての症状に言えることではありませんが、手術の直後だけでなく長期的に眼の使い方やケアに気を配ることで回避または軽減できることもあるようです。
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定期検査などの際に、医師にケアの方法についてなどよく相談してみるのも良いかもしれませんね。
09年に発覚した銀座眼科の感染症事件
手術器具をろくに滅菌処理しない、ずさんな管理体制
手術を受けた患者の約1割、75人が感染性角膜炎などを発症した。引用「現代ビジネス」
また手術そのものの性質から避けられない合併症や後遺症の可能性はあるとしても、病院側の管理体制に原因があるようでは泣くにも泣けませんよね。
そのほかにも施術数が多い代わりにたくさんの患者に対し流れ作業的に施術していて術後のケアがきちんと受けられなかったという人もいます。
手術を受けるクリニックなどを選ぶ際には、そうした点もよく注意して選ぶ必要があるでしょう。
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後遺症や副作用・・・「つきもの」だとしても
後遺症に悩み「レーシック難民」と言われる状態に陥った人たちの悩みは後遺症そのものだけとも言えません。
自由診療であるレーシック手術では、その後1年間などの治療費が自費診療となってしまうなどの経済的な負担も同時にかかってきます。
そうしたケースもよくよく検討したうえで行うべき手術であると言えるでしょう。