花火で文字を描く「花火文字」はぜひやってみたい面白さがありますが、なんかとても難しそうに感じませんか?
実はコツを知ればとっても簡単なんです。
ぜひこの夏、花火文字に挑戦してみてください!
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Contents
花火文字写真の原理
まるで各文字が燃えているように見える花火文字はとっても不思議ですが、基本はとっても簡単なことなのです。
原理は、
- カメラ(スマホ)のシャッターを開けっぱなしにする。
- シャッターが開いている間に花火を持って字を空中に書く。
- シャッターが閉じると同時に撮影終了。
とこれだけです。
カメラはシャッターが開いている間だけ撮影されるわけですから、その時間を長く(シャッター速度を遅く)して、その間に花火で文字を描けば写る、という単純な仕組みです。
撮影時の基本
使うカメラとシャッター速度
カメラは、デジカメでも一眼レフでもスマホでも構いません。
シャッターが長い時間開きっぱなしになる機能があれば良いのです。
その時間は描く文字の文字数などによりますが、1文字描くだけでも最低2〜3秒以上は必要で、4〜5文字を一人で描く場合だと15〜30秒くらい必要になります。
このようにシャッターを長い時間開けっ放しにする機能を「バルブ」といいますが、スマホでは付いていない機種が多いようです。
しかし無料アプリを使えばスマホでもバルブ撮影ができるようになります。
カメラの固定は必須!
デジカメでもスマホでも、三脚などを使って固定して撮影する必要があります。
なぜなら、花火文字は「被写体ブレ」を利用して写真を完成させるからです。
どういうことかというと、この写真の被写体は「花火の火が動いた軌跡」であり、この軌跡を撮影して文字を再現するからです。
ですからカメラがブレると(手振れなど)いったい何を写しているのか分からなくなってしまいます。
簡易な三脚でも良いので必ずしっかりとカメラを固定してください。
フラッシュやLEDライトは不要
被写体に光を当てる必要は全くありません。
花火自体が発光しているからです。
撮影場所の光に注意
何処で撮影しても構いませんが、少なくても写真に写る範囲は真っ暗が望ましいです。
街灯の明かりや遠方の街の明かりも無い場所を探しましょう。
後方が壁でも構いませんが、その場合は花火を持った人が十分に壁から離れないと壁側におかしな影ができてしまいます。
すべての文字は一筆書きで書く
光の軌跡を撮影するので一筆書きである必要があります。
しかもカメラに向かって文字を反転させた状態で手を動かしますので、事前に文字の状況を把握してからでないと失敗してしまいます。
紙に書いたりして十分にイメージで確認しましょう。
花火の燃焼時間の事前チェック
例えば1人で4文字描くのに10秒かかるとします。
花火はこの10秒間しっかりと燃焼してくれなくてはいけません。
最後の方で「段々と燃え尽きて・・・」では綺麗な字にならないからです。
事前に燃焼時間はチェックして、必要な撮影時間よりやや長めの物を選びましょう。
リハーサルをしっかりしよう!
花火は誰でも手軽にできますが、実際には「バケツに水を用意する」、「風が無い日、時間を選ぶ」など細かい要注意点がいくつかあります。
充分な準備をしても、上手く字が描けず時間と花火を無駄にしてしまうということもあるかと思います。
ですからリハーサルをしっかり行う必要があるのですが、リハーサルといっても手を文字の形に動かすだけでは実際にちゃんと花火文字ができるかどうかわかりませんね。
ですからリハーサルは懐中電灯を手に持って行うのです。
もちろん本番と同じ暗い場所で実際にカメラで撮影します。
懐中電灯であれば事前準備も不要、安全で撮り直しを何度やっても無駄が出ません。
ぜひ懐中電灯でリハーサルを十分に行ってから本番に挑むようにしましょう。
1人で撮影する花火文字
1人の場合はセルフタイマーを使うと撮影開始時のタイミングが分かって失敗が少なくなります。
時間は10秒で良いでしょう。
撮影のコツをご説明します。
一文字だけを描く
なるべく大きな動作で花火を降ってみましょう。
動作が小さいと、文字の線が重なったりして、撮影後に何の文字か分からなくなってしまいます。
文字の始点となる場所にしっかりと花火を持ち、撮影開始で始点に持って行くことのないようにしましょう。
また終点では筆で描くように少し力を込めてしっかりと止めると切れの良い文字ができます。
2文字以上の複数文字を描く
すべて繋がった一筆書きを1人で描くわけですから、文字と文字の連結部分のデザインも考えておく必要があります。
紙に書いて確認しておきましょう。
複数文字を一文字ずつ撮影する
1人で複数文字を書くとなると、書くこと自体の難しさの他、花火の燃焼時間も気になります。
文字数が多い場合は、難しいことを考えずに一文字ずつ撮影しましょう。
撮影後にPCで写真を連結すればよいのです。
スマホだと連結できても繋ぎ目の精度に問題がありますのでできればPCが良いでしょう。
画像を連結するソフトは無料でいくらでもあります。
操作が簡単で、明るさやシャープネスなどの編集も同時に行えるものとして、有名なJTrimがあります。
写真の縦横の画素数が同じであれば実に簡単に連結できてしまいます。
ただ、複数写真を連結するだけだと横に間延びした写真になるので、やはり事前に紙に書いておくとよいでしょう。
2人以上で撮影する花火文字
2人以上だと、文字数が多くても花火の燃焼時間を気にすることは少なくなります。
しかし1人での撮影以上に難しくなってしまうこともあるので、やはり全員そろっての事前リハーサルが必要です。
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各自の動作を合わせる
撮影開始の動作と、動きの大きさは合わせる必要があります。
スタートは多少ばらつきがあっても問題はありませんが、動きの大きさは極力合わせましょう。
つまり、手の動きの大きさです。
そうしないと文字の縦横の大きさがバラバラになってしまい、まとまりのない文字列になってしまいます。
各自の文字に対する燃焼時間を考えておく
1人で撮影の時と違って、4文字であれば4本の花火を使うことになります。
各文字を描く時間は多少異なっても問題ありませんが、例えばある人が描く文字は3秒で終わるけれど、その花火の燃焼時間は10秒とかであれば、文字を描き終わっても7秒間その花火は燃え続ける、つまり光を発し続けるということです。
全員が3秒間で終われば問題ありませんが、そうでなければ早く終わった人の花火の光が中途半端に写ってしまいます。
この事も事前に考えておいて、早く終わった人は描き終わった場所で花火を動かさないで自然消火を待つ、もしくは直ちに火を消す手段を考えておく必要があるのです。
これは懐中電灯を使ったリハーサルでは解決できない問題です。
事前に全員の動作、燃焼時間を紙に書いて打ち合わせをしておきましょう。
花火文字写真のまとめ
難しそう、と思う花火文字も、基本を知れば一人でも簡単にできることが分かります。
極力漢字は使わない、仮名も簡単なものに、数字とアルファベットが理想、という原則を守れば誰でもできてしまいます。
カメラをしっかりと固定すること、事前に懐中電灯でリハーサルをすることをお忘れなく。
そして一番大切なのは「火の取り扱い」です。
安全に楽しく花火写真を楽しんでくださいね。