台風の時期になると、憂鬱になります。
なぜって、自分にとっては頭痛や体調の悪さも同時に襲ってくるのですから。
という方、意外に多いようです。
どうして気圧とは関係なさそうな頭が、痛くなってくるのでしょう。
偏頭痛持ちの人も、そうでない人にも、低気圧になると襲ってくるいや〜ぁな痛みは、できれば台風同様、穏やかに何事もなく過ぎ去ってほしいものの一つかもしれません。
原因や、何をすれば対処できるのか、考えうる限りの方法をまとめてご紹介しましょう。
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低気圧頭痛ってなんなの?
そもそも、低気圧頭痛とは、専門用語ではありません。
悪天候を伴なう気圧の変化で、頭が痛くなったり、だるくなったり体調を崩す人が多いとされているため、低気圧との関連が疑われ、最近では低気圧頭痛なるものがある、とまで言われてきているのです。
ところが、キャンキャンのサイトでこんな意見も見つけました。
実は、頭痛を専門とするお医者さんが集まった会では、この「低気圧と頭痛の関係」は「それほど関係ない」と言われている
疲れがたまっているとか、睡眠不足であるとか、あらゆるもっと重要な頭痛の要因が重なったときに、もしかしたら「最後の一押し」になるかもしれないけれど、それも「もしかしたら」レベル。
頭痛には、様々な種類があります。
偏頭痛もそうですし、緊張型頭痛、他に重大な病気が隠れていて症状として表れているもの、群発頭痛などです。
重大な病気が隠れているもの以外は、ほぼ原因は確定し辛く、しかし「あまり怖さのない頭痛」と定義されています。
確かに、命にかかわるかどうかという部分では怖くないのですが、見た目に分かり辛い上に、かなりの激痛や吐き気を伴なう場合もあり、患っている本人にしかわからない、辛い痛みですので、本人にとっては怖くて仕方のないものかもしれません。
低気圧頭痛の原因としては、低気圧によって血管が拡張されるのではないかとか、低血圧になるため血行不良となるとか、自律神経の乱れ、空気中の酸素が少なくなるからなど諸説あり、いずれもはっきりとした解明には至っていないのが現状です。
もしかしたら、というレベルだったとしても、そんな怖い痛みが襲ってくる原因の一つが低気圧や気温差だったりするのであれば、どうにかして予防したり、対策したい所ですよね。
原因はなに?
さて、天候が原因ではないならば、先に書いたとおり、原因の特定はし辛いものになります。
ただ、低気圧になると頭痛が出てくる、ひどくなるような人に多い頭痛としては、緊張型頭痛と偏頭痛が挙げられるのだそうです。
緊張型頭痛の場合、パソコンなど、長時間同じ姿勢で肩こりを招くような仕事をしている方に多く、眼精疲労もその要因の一部かもしれません。
背骨や首の骨の位置がずれており、筋肉の張りがずっと取れないような生活を送っている場合も、同様です。
今時問題視されてきている、スマホによるストレートネックなども原因の一つです。
また、偏頭痛の場合も、ズキズキと刺すような痛みが片側に起こるのですが、女性ならば生理中や生理直前、睡眠不足の時やストレスが多い時期などによく現れるようです。
これらの基本的な原因に加え、低気圧や天候の崩れによる気圧や気温の急激な変化などにより、血管が収縮したり拡張する事により、最後のダメ押しとなって頭痛という形で現れるのだと考えられます。
脳の血管が拡張すると、神経を刺激し、血管の脈動に合わせてズキズキした痛みを感じるようになる事があります。
また、低気圧によって低血圧状態が長く続くと、血行が悪くなり、筋肉が緊張し、緊張型頭痛を起こしやすくなります。
空気中の酸素が少なくなれば、当然高山病に似たような症状である、めまいや吐き気、耳鳴りなど感覚過敏症状も引き起こしますので、頭痛につながる可能性があります。
これらの症状が合わさるか、あるいは最後の一押しという所で関係し、低気圧頭痛が発生するのであれば、その症状を改善するためには何をすれば良いのでしょうか。
対策できるか試してみよう
まずは、頭痛が起こってしまった時の治し方を挙げてみます。
- 痛んだ所を冷やす
- 目、首や肩を温めてほぐす(ホットタオルは水に濡らしたタオルをレンジでチンするだけでできてお手軽です!)
- 暗くて静かな、刺激の少ない部屋でゆっくり休む
- 痛みが続くとか、ひどくなるようなら無理せず医者にかかる
- 薬を飲む場合は、早めに飲んでおいた方が効きが良いが、慢性的だと効きづらいかも
- 頭痛薬よりも、乗り物酔いの薬の方が効く場合がある
- ミント系、柑橘系のさわやかな香りの匂いを嗅ぐ(好みがありますので、嫌いな方にはむきません)
- 栄養ドリンクやコーヒーなどでカフェインを取り、拡張した血管を収縮させる(一時的な対処にとどめ、常用するのはやめましょう)
次に、普段からできる予防法を挙げてみます。
- 睡眠不足にならないように生活リズムを整える
- 肩こり、首こりにならないよう、適度にストレッチやマッサージでほぐしておく
- 背骨や首の骨の位置を整体等で定期的に整えてもらう
- ツボを押してリンパや血液の流れを良くしておく
- 頭痛が起きたらすかさず日時と状況をメモして、自分がどんな時に頭痛が起きやすいのか傾向を把握する
- 自分なりのストレス解消法を持ち、できるだけストレスをため込まないように努力する
- 偏頭痛に効くとされる、マグネシウムが多い食品(大豆、アーモンド、しらす、あさりなど)や、ビタミンB2が多く含まれるもの(レバー、卵、牛乳、納豆など)をいつもより少し多めに食べる
頭痛については、本当に様々な要因がありますし、病気が隠れているかもしれませんので、初めて頭痛を感じ始めたのであれば、まずは医者にかかって、ちゃんと検査してもらう事をおすすめします。
それでも、怖い病気ではなさそうだとか、原因が特定し辛いたぐいのものだと言われたなら、とりあえず上記の事を実践して予防するなり、対策するなりしてみましょう。
とりあえずは、仕事など、避ける事のできない要因は仕方ないとしても、できるだけ生活リズムを整え、バランスの良い食事をして、睡眠不足にならないようにするのが一番だろうと考えます。
健康で普段頭痛を感じないような人でも、睡眠不足になっただけで頭がおもだるく、頭痛に発展する事が多いからです。
また、個人の体質、性別によっても頭痛にまでなるかどうかは差があり、まったく感じない人もいれば、鋭敏に感じ取ってしまう人もいます。
女性の方が鋭敏でもあり、ホルモンバランスが崩れやすいことからも、こういった頭痛を感じる人が男性よりも多いとされていますが、血液の流れを良くする、リラックスする事を常に意識しておくだけでも症状に違いがあるようです。
偏頭痛持ちの人では、マグネシウム不足の人が3割ほどいるという研究結果もあるくらいですので、普段からマグネシウムの摂取と、ビタミンB2の摂取も心掛けると、急激な血管拡張や収縮をおさえ、毛細血管内の流れがスムーズになり、脳への酸素補給がうまくいき、頭痛が改善されてゆく事が期待できるようです。
自分に合った方法を探しつつ、前向きな気持ちでできるだけ気楽にポジティブに、対策をしてみましょう。
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まとめ
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日本ではあまりなじみがなくても、ドイツではかなり前から、低気圧による体調悪化は常識化しており、天気予報で同時に低気圧予報や情報も流されているのだそうです。
いずれは日本でもそうなるかもしれませんが、今の所は、天気図の低気圧の位置や移動予想図を確認し、近日中に近づくかどうかをチェックする事である程度心構えができます。
心構えは良いのですが、うっかり気分まで沈まないよう、ある程度対策したら、あとはあまり気にせず楽しい事だけを考えるようにしましょう。
病は気から、とも言います。
それがすべてではありませんが、ポジティブに考えられる思考パターンができてくることで、頭痛が改善する可能性もあります。
前に起こった頭痛の恐怖は忘れ辛いのですが、目の前に、それ以上にこなさなくてはならない事や、ハッピーな出来事があれば、少しの間記憶は薄れます。
事前に予測ができたなら、生活リズムを整えつつ、それに合わせて楽しい用事を作る事ができると良いかもしれませんね。
そしてあまりにも辛いのであれば、無理して我慢せず、頭痛専門の医療機関にかかり、適した治し方や予防策、対処法などを相談してみましょう。
下記のホームページで全国の専門医を検索できるようです。
→http://www.jhsnet.org/ichiran.html
この記事が、少しでも辛い頭痛が緩和されていく手助けになれると幸いです。
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