ブルーライトカットメガネとは

ブルーライトカットメガネとは、パソコンやスマートフォンなどから出るブルーライトをカットするためのメガネです。これを必要だと言う人が年々多くなってきている一方では、医学関係者などには「あんなものは効果ない」と言い切る人たちもいます。果たして、ここらへんの真相はどうなのでしょう。

 

 

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そもそもブルーライトとは

ブルーライト」がよく分かっていないと、この先に進んでもしょうがないですよね。そこでまずは、ブルーライトとは何か、から書いていきましょう。

虹は何色でしょう? 日本人ならたいてい、この質問に「7色」と答えるでしょう。でも、世界的に見たらどこでも7色というわけではありません。アメリカ・イギリスでは6色、ロシアでは4色(!)、文明とあまり接触していない部族だと2色(!!!)と言い出すところもあるそうです。

実は虹には無数の色が含まれていて、こんな風に数えられるものではないのですが、とりあえず日本風に虹の色を書いてみます。一般的に言われているのは「赤、 オレンジ、 黄色、 緑、 水色、 青、 紫」の7色です。光というのは波長の短いほうは赤く、波長の長いほうは青く見えます。つまり虹の色で、青、紫といった色は、かなり波長の短い色になります。

外に一日中出ていれば、こういった波長の光を常に見ているのですが、屋内にいる場合には、昔はほとんど見る機会がありませんでした。しかし、パソコンやスマートフォン、テレビを見る時間が増え、LEDからもこうした短い波長の光が発せられるようになったため、こうした光を見続けていて大丈夫なのか、と思う人たちが出てきたのです。

波長の短い光はとても強いエネルギーを持っていて、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。これ以上波長が短くなって紫外線になると、もはや人にとって見えない光となります。網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近く強いエネルギーを持つ光が、ブルーライトと呼ばれ、その影響が研究され始めました。

ブルーライトの影響は?

これに関して、慎重な人たちは、まだ研究の域を出ない、と言っています。それでも、考えられる影響としては、ブルーライトを長時間見続けるのは太陽を直接見るようなものだから、網膜の寿命が縮んだり、角膜まで届く光が多くなることから痛みを感じたりするというのがあります。一方、最近は、長時間ディスプレイを見続けることによる疲れは、ブルーライトのせいだ、という説も認知されてきました。

ブルーライトは波長が短いため散乱しやすい性質を持っています。これが眩しさやチラツキなどの原因となり、脳はピント合わせに苦労します。また、寝付きが浅くなったり、よく眠れないのも、ブルーライトが原因である可能性が考えられると言われています。

どうでしょう。まだはっきりしていないとは言え、対策はしておいたほうがよさそうに思いませんか?

 

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 ブルーライト対策

ブルーライトの基本的な対策は、ディスプレイの設定をいじって、輝度を下げたり、ブルーの成分を少なくしたりする方法、ソフトウェアでブルーライトの量をコントロールする方法、ブルーライトカットメガネをかける、ディスプレイをブルーライトカットフィルムで覆う、この4種類です。

最初の方法は、安いパソコンだとできなかったりします。ブルーライトをカットするソフトウェアが最近、有料、無料を問わず出ているようです。ただ、これをパソコンに入れたとしてもスマートフォンは?、テレビは?という問題が出てきます。

ブルーライトカットフィルムは良さそうですが、パソコン、スマートフォン、iPadなどのタブロイド、テレビ用、すべてを買ったら、結構な金額になります。こう考えてくると、残ったブルーライトカットメガネがお手軽な選択肢なのかもしれません。

ブルーライトカットメガネのカット率と価格

さて、ブルーライトカットメガネをかけると、どれくらいのブルーライトがカットされるのでしょう。また、どんなところで買えるのでしょう。100均でも買えるようなものなのでしょうか?

とえあえず、100均で買えるような安いものではありません。それでも、最安の品を探してみたら、「ELECOM クリップオン ブルーライトカット PCメガネ」が税込698円で売っているのを見つけました。ただ、これはいわゆるメガネではありません。商品名に「クリップオン」と書いてある様に、現在持っているメガネに取り付けるタイプです。

メガネブランドのJINSでは、ブルーカットにかなり力を入れているようで、28%、38%、60%、のカット率のブルーライトカットメガネを3,000円の価格から出しています。しかしこちらの60%カットのメガネのレンズは、ブラウンの色をしています。

カラーの中でそれぞれを混ぜ合わせるとグレーになる組み合わせがあります。例えばブルーとイエローがその関係で、このときそれぞれは補色の関係にあると言います。あるカラーを、その補色に当たるカラーのレンズを通してみると、そのカラーは白く見えます。理由は、そのカラーはすべてレンズに反射されて目に届かないためです。

こうした原理から、ブルーライトカットメガネを作ろうと思ったら当然、レンズはその補色である、かなり濃い目のイエロー、つまりブラウンになってしまうのです。これはカット率を上げれば上げるほどそうなります。

ところが有名なブランドのZoffの場合、どういう仕組みになっているのか、50%カットレンズで限りない透明化を実現しました。Zoffは40%カットと50%カットの製品を売っています。価格は税抜きで、40%カットだとフレームがついて3,900円。50%カットはレンズが3,000円で、それに好きなフレームを選ぶようになっています。従来の50%カットは他社と同じくブラウンだったのですが、最近技術革新したようです。

ブルーライトカットメガネはどんな基準で選べばいいの?

これがまた難しい問題なんです。冒頭に書いたように、ブルーライトの影響に関してはまだ研究が始まったばかりです。そのため、何%くらいカットしたらよいのか、という目安がありません。

とりあえず、例えば50%カットとなっているメガネが本当にブルーライトをそれくらいカットするかどうかを知りたいのなら、そのメガネをかけて、鮮やかなブルーを見れば一目瞭然です。その辺の色がカットされていたら、鮮やかなはずのブルーが、輝きが鈍って見えます。

一方、ブルーライトカットメガネの目や身体に対する効果は、買ってしばらく試してみて、目が疲れにくくなるかどうかなどで判断するしかないのです。ちなみに管理人はZoffの40%カットメガネを使っていますが、これをかけないでずっと作業するのと、かけて作業するのとでは、目の疲れ方が違うように感じています。

個人的には40%くらいが、値段も高くないし、レンズの色も透明に近いし、いいかなと思っています。これ以上のカット率を求めるとレンズがブラウンになっていって、ディスプレイに出ているカラーがそれなりに違って見えてくるのが難点です。ただ、Zoffの50%のように、レンズの透明化に成功した製品もあるので、他社もきっと、高いカット率でありながら透明なレンズを作り出すのではないでしょうか。

使っている人が感じている効果のほどは?

ブルーライトカットメガネには「効果があった!」とする肯定派もいますが、もちろん否定派も。
医学的に有力な根拠といえる論文は発表されていない、といったほか、ブルーライトカットメガネによって普段と見えている色合いが変わってしまいかえって目が疲れる・・・という意見もあります。

しかしやはり、「効果があった」とする肯定派の意見の方が多いようで・・・

かけ始めて3日目ですが効果が表れてます
確実に目が楽になりました
肩こり解消までには至りませんがそれでもなんだか良い感じ

引用「店長のぼやき。。

 

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医学的な根拠どころか、ブルーライトカットメガネなんてまだ市販されていなかったというころから同じようなものをオーダーで作って使ってました!という人も。

パソコン用に18年前に眼鏡店でオーダーして
大き目のフレームをさがしてブラウンにレンズを着色したもの
あまり濃くしてしまうと眼球の虹彩が縮んで瞳孔が開きかえって多くの液晶からの光が目に入ってしまう

引用「憲の 酔って候~

目の疲れの原因がブルーライトの問題だけではなかった場合やほかの要因の割合により効果をどの程度感じられるかに差は出るでしょうが、やはり一定の効果は期待して良さそうです。

 

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さて、「ブルーライトカットメガネの効果はどれくらい期待できるのでしょう?」というタイトルで書いてみましたが、いかがだったでしょう。結論として、このタイトルを「どれくらいカット効果があれがいいのか」と読み解くと、その回答は「現在まだよく分かっていません」となります。一方タイトルを「目や身体にどれだけ効果があればいいのか」と取った場合、これをかけたことによって目が疲れにくくなったり、睡眠が深くなれば、十分効果が出ていると言えるのではないでしょうか。

眼鏡屋さんにお勤めの眼鏡士さんのブログではこんなコメントも。

疲れの原因が「目のピント合わせ」の過労であったり、「寄り目パワーの不足」であったり
原因に対する解決がなされなければ単に「ブルーライトカット」を施したところで何の解決にはなりません

引用「ある眼鏡士のつぶやき

目の疲れの原因のひとつであるブルーライト。
最近目が疲れるからブルーライトカットのメガネを使ってみようかな、というときには、ほかの「疲れの原因」と合わせて解決できることをポイントにするのが良さそうです。


 

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