大きな病気につながる可能性もある「めまいと吐き気」

カラダがふわふわとして、あっと思った瞬間に目の前が真っ暗に。突然のめまいだけでも不安になるのに、急に胸が苦しくなって吐き気を催してしまったらどうでしょう。そうですね。自分のカラダに何かが起きていることを自覚しなければなりません。「でも、ストレスが原因だって聞いたことがあるから大丈夫なんじゃないの?」と思われる方も多いでしょう。確かにめまいと吐き気はストレスが起因になっている場合もあります。でも、吐き気には、胃腸炎などの消化器系の病気を知らせるサインだけではなく、脳の病気にも関するサインでもあるんです。ここでは、大きな病気にもつながる可能性のある「めまいと吐き気」の原因やその症状のほか、ストレスが原因で起きる「めまいと吐き気」の対処法なども合わせて説明します。

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めまいと吐き気が起きる状態ってなんだろう?

出典:シニアの安心相談室


めまいと吐き気は、耳の中にある「前庭器官」と、「自律神経」が刺激されることによって起こる場合があります。そこから、めまいと吐き気が同時に起きる状態を大きく3つに分けると①めまいと吐き気の両方の原因となる前庭器官や自律神経の病気がある②めまいの原因となる病気があって吐き気が起きる③吐き気の原因となる病気があって、吐き気の刺激でめまいが起きると、大きく分けられます。原因となる病気も、頭を一定の方向に動かしたときにめまいを感じる「良性発作性頭位めまい症」、風邪などの後に起こる「前庭神経炎」、「脳卒中」や「脳腫瘍」、「急性胃腸炎」、「インフルエンザ」、「脱水」、「自律神経失調症」、ストレスや不安による「心因性・精神疾患」など、「めまいと吐き気」は、耳や、消化器、脳や神経など様々な器官が関わっているため、原因も多岐に渡ります。激しいめまいや吐き気、症状が治まらない、頻発するときなどは、自分だけでどうにかしようとせずに、病院を受診しましょう。
(参照:めまいと吐き気は要注意!その原因や症状、可能性のある病気など

原因によって違う「3種類のめまい」を知ろう!

めまいにも、原因などによって違う「3種類のめまい」があるって知っていましたか? ぐるぐる目が回る「回転性めまい」、カラダがふわふわ浮いたように感じる「浮動性(動揺性)めまい」、くらっと感じる「立ちくらみのようなめまい」です。「回転性めまい」は、原因が耳であることが多いめまい。「浮動性めまい」は、「中枢性」「全身性」「薬剤性」「心因性」の4つに分けられます。「中枢性」は、脳梗塞や脳内出血などの怖れもあるため、激しい頭痛や手足のしびれなどを感じた場合はすぐに病院で診察を受けてください。「全身性」は自律神経失調症のほか、貧血や発熱などで起こります。「薬剤性」は抗生物質や精神安定剤などによる薬の副作用によるもの。「心因性」は、耳や脳の病気でなく、「特に異常がない」ときに「心因性」と診断される場合があります。心因性のめまいは、精神的なストレスや自律神経の乱れが内耳や脳幹の機能に悪影響をもたらして発症すると考えられています。「立ちくらみのようなめまい」はお風呂から上がったときや、急に立ち上がったりしたときなど、一瞬、目の前が真っ暗になるようなめまいで、ひどい場合は失神してしまうこともあります。これは脳に送る血液が一時的に不足しているときに起きると言われていて、自律神経が乱れることで、カラダの血圧をうまく調整できなくなったときなどに症状が出やすくなります。
(参照:シニアのあんぜん相談室

日常生活の中で一番よく起きるめまいの原因は「自律神経失調症」

これらのめまいの中でも、日常生活の中で一番よく起きるめまいがストレスなどの影響による「自律神経失調症」からのめまいといわれています。自律神経は交感神経と副交感神経とがあり、交感神経は働いたりストレスと戦ったりする神経で、副交感神経はリラックスしてカラダを回復させる神経です。この二つの神経のバランスが崩れることで自律神経失調症になってしまいます。自律神経失調症になると、交感神経が働きすぎて副交感神経が働かなくなる状態になることでめまいを誘引します。めまいの原因は①血管が細くなって血流が悪くなる②免疫の働きが弱まりウイルスの活動が活発になる③過剰な水分がカラダの一部(内耳など)にたまりやすくなる④炎症が起きやすくなる⑤障害部位が治りにくくなるからです。自律神経失調症が原因でめまいが起きたときに、めまいがなかなか治らないのは、自然治癒力を高める副交感神経の働きが弱まっている影響があるからです。
(参照:めまい大辞典

「めまい」だけじゃない!ストレスによるカラダの異変

出典:コトナキ


「めまい」だけではなく、ストレスはカラダ全体にいろいろな影響を与えます。ストレスによる吐き気は「心因性嘔気」「神経性嘔気」と呼ばれ、ストレスによって胃の中の腹圧が高くなったり、胃酸過多になったりすることが原因で起きます。頭痛が発生する場合もあります。これは、交感神経の働きが活発になることで、肩や首の筋肉が固まり、血流が弱くなって脳に十分な血液や栄養を送ることができなくなるために起きます。このほかにも、腹痛や下痢、便秘も自律神経の乱れから腸の活動が活発になり過ぎる「過敏性腸症候群」によって起きたり、胃痛も「神経性胃炎」や「神経性胃腸炎」などによって引き起こされたりしてしまいます。つまり、ストレスが原因のめまいと吐き気は、自律神経が乱れることによって起きる様々な症状が重なって現れているのです。
(参照:コトナキ

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ストレスによる吐き気の7つの対処法

大抵の人は、一度くらいは吐いた経験があると思いますが、簡単に出てくれればまだマシとはいえ、なかなかに体力を使います。
心因性の場合、何度も立て続けに繰り返す事もあり、内容物が無いのに体が出そう出そうとするため、さらに体全身の体力が奪われ、とてもつらいものですよね。

もし、なんらかの自覚があって、ストレスによる吐き気だとわかっている場合は、次の方法を試してみましょう。

まずは原因をできるだけ取り除こう!

ストレスによる吐き気だと自覚しているという事は、何かをした時、あるいはどこかへ行った時、または誰かに会った後など、特定の引き金となる物や事象が存在していると自覚しているのではないでしょうか。

もちろん、それらが避けられないかは、すでに考えたかもしれません。
ですが、今一度、本当にそれらを避ける方法がまったくないのか、考えてみてください。

例えば、車酔いのある人も、あまりに「酔う」という辛い経験が蓄積されたため、それがストレスになって車に乗っただけで吐き気を感じて吐いてしまう事があります。

この場合、考えられる原因は、車や、それに無理やり乗せようとする周りの人間になります。
(もちろん、他にも原因が複雑に絡んでくる場合がありますが、今回は事例として単純に考えます)
  • 移動手段は、車ではなく、他の交通機関が本当にないのか。
  • 車がないと恐ろしく不便だとしても、自転車や徒歩など、別の手段は本当に検討できないのか考える。
  • どうしても車でなくてはダメな場合も、周りが無理やり乗せるのではなく、本人の気持ちに寄り添い、「ごめんね。車じゃないといけないから、辛いよね。いつでも吐いても良いし、無理して我慢しなくてもいいんだよ。」といった、本人に合わせた、心を軽くできるような声掛けをする。
などが原因を取り除く、あるいは避ける方法のひとつとなります。

学校や仕事場といった場所が原因である場合、ついつい、社会的にそこを耐えなければならない気がして無理をしがちですが、おもいきって、一ヶ月くらい休んだとしても、人生の最大のダメージになるかというと、そうとは限りません。
ただ、金銭や生活がかかってくるため問題の場所へ行かざるを得ない等、他のストレス原因と絡むようであれば、おもいきって転職や転校を考える、福祉関係の手助けを含めて広く自分の居場所を考えてみるなどしてみましょう。

行政の電話相談などを利用するのも一つの手です。
有用な情報はありったけ活用して、自分の心と体にとって一番助けとなるだろう環境を求めていくのは、決して悪い事ではありません。

大げさに思うかもしれませんが、なりふり構わず、ストレスを減らす努力をしたり、考えたりする事が、今後の人生にとってもプラスになるかもしれませんよ。

避けられないなら他の事で頭をいっぱいに!

先に出した事例の続きです。
いつも車に乗ったとたんに吐き気が止まらなくなっていた人だったのですが、母親が急病で病院へ運ばなければならない時には、一緒に車に乗ってもまったく吐き気もなく、車酔いをする事もなく、ひたすら苦しがる母親の心配で頭がいっぱいでなんともなかったという事がありました。

誰しも、ものすごく驚いたり、必死で何かを考えなくてはならない場面に直面し、頭がそれ以外の事を考えられない、何も情報が入ってこないという経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか。

頭がフル回転で、ストレス原因になる事以外の物事を考えている時は、案外吐き気は襲ってこなくなるようです。
他の心配事が手っ取り早いとは思いますが、そんなにしょっちゅう他の心配事が降ってわいてくるわけもありませんので、自分の好きな事を想像して気を紛らわせるのも一つの手段です。

あ、これ、なんか嫌だ、吐きそう!と思う瞬間が来る前に、ひたすら全く関係ない事柄を思い描くのです。
ついつい何度も吐くうちに、その事自体に囚われがちな思考パターンに陥る事があります。
吐く事が怖くてドキドキしてしまうと、大脳も興奮気味となり悪循環になってしまいますので、気を紛らわせられるものを探して、吐くという言葉やイメージ自体を考えず、こ難しい計算や暗唱、クイズなどで頭を一杯にするのも一つの手かもしれません。

自己暗示を使ってリラックスしよう!

軽いストレス性の吐き気の場合、自分なりのリラックスできるアイテムを利用したり、行動ルーチンを作る事で、自己暗示をかけ、吐き気から逃れられる場合があります。

ピアニストや有名スポーツ選手などもそうなのですが、とても緊張する場面に向かう時、自分なりに、左足から必ず出す、とか、このハンカチを左手で握りしめてから行うと緊張が和らいで成功する、とか、自分なりのジンクスやルーチンを持っている人は多いそうです。

自分が決めたリラックスできる行動で成功体験を積めば、これをすれば吐き気は治まる、とか、これをすれば吐き気は襲ってこない、など、有効な手段として活用できるようになります。

できれば、いつでもどこでもできるような身に着ける物や、不自然ではないポーズなどで、リラックスできる方法を探してみてはいかがでしょうか。

ツボを刺激しても効果あり?

吐き気がはじまってしまって、とにかくすぐに止めたい、気をそらせたい!と藁にもすがる思いでいる時には、ツボを刺激してみるのも一つの手です。

出典:不安の話


 

内関は、手首の中央あたりにある2本の腱から、指の横幅3本分の場所にあるツボです。
吐き気に効くほか、イライラ解消やつわりなどにもよいツボです。

引用:不安の話

 

出典:不安の話


 

手の薬指の爪の生え際、小指側です。
薬指を親指と人差し指で挟んで爪の生え際のくぼみを探し、ゆっくり押してみましょう。
とっさの吐き気を抑えるのにもっともおススメのツボで、胃が弱い方などにもぴったりです。

引用:不安の話

匂いを利用した吐き気の治し方

一般に、吐き気がある時には、自分にとって嫌な臭いや慣れない臭いをかぐと、余計に吐きたくなってしまいます。
しかし、さわやかな柑橘系の香りは、興奮した神経を鎮めてくれる作用もあるようですから、嫌いでなければ、オレンジやレモンの匂いを嗅いでみてください。
もちろん、好みにはよりますが、柑橘系アロマなどでリラックス効果を狙うのも一つの方法です。

梅干しって効果あり?

すっぱい梅干しを食べると吐き気が治まるという話は、昔から伝えられている方法の一つです。
ただし、刺激が強いため、胃腸が弱っている時にたくさん摂取するのは逆効果になるかもしれません。
副交感神経がショックで優位に働き、ストレスによる交感神経の興奮を和らげ、リラックス効果が期待できますので、お湯割りにしてゆっくり飲むなどで試してください。

お酢、レモン、唐辛子、わさび、しそ、梅干しなど、すっぱいものや辛いものは副交感神経のはたらきを活発にします。
これは「嫌悪反応」というもの。すっぱいものやからいものは、実は体にとってはイヤなもの。「イヤなものが入ってきた!すぐに体から出さなきゃ!」と反応して、副交感神経をはたらかせるのです。

引用:自律神経失調症-完璧ガイド

自分を労わる受け止め方トレーニングで改善しよう

ストレスに対する自分の考え方や受け止め方をすこしずらす事で心が軽くなって吐き気がおさまる、といった事もありえます。

例えば、うっかり手がすべっていつも使っているカップを割ってしまったとしましょう。
それを、何か悪い事の前兆ではないかとか、自分が悪かったのだと悲観し、ネガティブに捉える人もいれば、次は気を付けよう、新しいお気に入りのカップに出会えるかも、とポジティブにとらえる人もいます。

別に、その両極端のどちらでなくても良いのです。
「あ、カップがわれたな。」
と現実を客観的に認識する。
それだけで、特に悲しくもわくわくする事もないという状態で捉えられるようになれれば一喜一憂するたびにどちらかの神経が興奮する事も少なくなるのです。

いつもの感じ方のちょっと離れた所から、客観的に自分の状態を説明してくれる第二の自分を想像してみてください。
ありのままに、良くもなく悪くもなく、事実だけを感想として言ってみると、案外他の視点や捉え方が見えてくるかもしれません。

そうやって、ストレスを感じている自分を知る事で、自分の心を労わり、保護するトレーニングになります。
結果として、次第にストレス自体を感じにくくなり、吐き気につながらなくなる事もあるかもしれません。

「特に原因がない」と診断されたら「心療内科」を受診しよう!

症状が重いときや、めまいがなかなか治らないときは、病院の診療を受けてください。でも「何科を診療したら分からない」という方もいると思います。症状によって診療を受ける病院は変わりますが、はじめは、かかりつけ医や内科、耳鼻科などを受診してください。そこで「心因性」と診断されたり、「特に原因はありません」と診断されたりした場合は、心療内科に相談してみることをお勧めします。仮に、そのめまいがストレスが原因による心因性のものだった場合、症状を放置しておくと、自律神経失調症や、うつ病など症状が重くなってしまう場合があるからです。

心だけじゃない!自律神経失調症につながるストレスとその対処法

ストレスによる「自律神経失調症」が原因でめまいが起きた場合は、そのストレスを取り除いたり、軽くしてあげなければ、症状は改善しません。自律神経失調症につながるストレスは、「精神的なストレス」だけではありません。このほかにもカラダの骨格などのゆがみからくる「構造的ゆがみのストレス」、薬剤などの影響や栄養不足などによって起きる「化学的ストレス」、暑さや寒さなどによる「温度のストレス」などが挙げられます。「精神的なストレス」の場合は、ストレスの原因と思われる「イヤなこと」から逃げることがストレスを軽減させることにつながります。「だって、そんなストレス、みんな我慢しているから」と逃げずに放っておくと、症状は改善することにはなりません。一旦、徹底的に逃げて体調を戻すことが、あなたのカラダにとっても、これからの人生にとってもプラスに働くのではないでしょうか。睡眠も大切です。カラダの治癒力を高める副交感神経の働きは睡眠のときに活発になるからです。「構造的ゆがみのストレス」は、軽めの運動をしたり、症状が改善しない場合は整体などに通ってカラダのゆがみを治してもらうのも効果があります。「化学的ストレス」は、薬が原因と思われる場合は病院や薬剤師に相談してください。食事や生活習慣を変えることで、ストレスを軽減させることもできます。例えば、副交感神経の働きを抑制するカフェインが入ったものを避けたり、血管を細くするタバコをやめたりすることなどがこれにあたります。「温度のストレス」には、暑さや寒さを無理に我慢せずに、快適と感じる温度で過ごすことを心掛けてください。
(参照:めまい大辞典

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カラダと自分を労わる勇気を持とう!

ストレスが原因で起きる「めまいや吐き気」は、周りの理解も得にくいため、ガマンをしてしまいやすい傾向にあります。それでも、「めまいや吐き気」はカラダが異常を知らせ、助けを求めているサインでもあるのです。そのまま、放置しておくと症状が悪化してしまう可能性もあります。そのためにも、カラダと自分をいたわる勇気を持つことが、症状の改善ばかりでなく、自分と周囲の未来も明るくしてくれるはずです。

 

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