現在では、約60万人の患者がいると言われている痛風。痛風となる方のほとんどは40、50代の男性だとされていましたが、最近では20代の患者も増えてきていると言われています

そんな誰にでもなるリスクのある痛風ですが、一体どのような病気なのでしょうか?また、初期症状での治療は可能なのでしょうか?

痛風に関する様々な疑問を解説していきます。

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痛風ってよく聞くけど一体どんな病気なの?

痛風の症状

痛風の症状は、突然足の親指が痛みだし、赤く腫れ上がっている、足を動かすことができないくらい酷く締め付けられるような痛みがするという症状が痛風発作です。風が吹くだけでも足に激痛が走るということから、病名が「痛風」と名付けられました。

通常、痛風となった場合には1人で歩くのが困難なため、家族のどなたかに連れ添ってもらうか、救急車を呼ぶかして治療をすることとなります。

痛風は治療をしなくても痛風発作は3日くらい続き、その後少しずつ痛みがなくなり1~2週間程で何事もなかったかのように回復します。しかし、治療をせずに放っておくと、半年から1年ごとに繰り返し起こるようになり、痛風になる間隔が短くなるだけでなく、足の親指以外の関節まで腫れるようになります。

特徴は、「患部が真っ赤に大きく腫れる」、「熱を伴った炎症が起きる」の2点です。

痛風の発作を繰り返すたびに悪化する

痛風発作を何度も繰り返した関節は、変形や破壊が進み、足首や膝の関節が腫れて痛むようになります。そして関節が使い物にならなくなってしまったり、腎臓にも症状が広っていき、尿毒症となってしまう可能性もあります

また、我慢できない程の激痛が特徴と言われますが、中には例外的に痛みが強くない場合もあります。痛風発作は、発症後数日で治まることも多く、治ったと思い込む人が多い病気です。

痛風の原因

痛風は欧米諸国では古くから知られていますが、日本では明治時代以前にはなかった病気だと言われています

痛風が広く日本で起こるようになった主な原因として食生活が欧米化した結果、動物性タンパク質や動物性脂質を取りすぎるようになったことが指摘されています。他にも食べ過ぎ、ストレスが多い、飲酒量が多い、激しい運動をよくするといった生活習慣も大きく関係していると言われています。

お酒の中でも特に、プリン体が多く含まれているビールは飲み過ぎると痛風になるという話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?激痛のもととなるのが尿酸という物質ですが、これはプリン体を原料として生成されているのです。

また、痛風を起こす人は、起こさない人よりも心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことも知られています。これは、痛風に肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が合併しやすく、動脈硬化がどんどん進展するためだと考えられています。

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痛風の初期症状と治療


痛風は、初期症状が出てからの対応でその後の完治までの道のりの長短が分かれてきます。どんな症状が初期症状と呼ばれるものなのか、また、それ以前にわかることはできないのか、順を追ってみてみましょう。

初期症状とはどんなもの?

痛風の場合、初期と呼ばれる症状で圧倒的に知られているのは、激しい関節痛である、痛風発作です。血中の尿酸値を一年に一度の健康診断等で知っている人なら、高めと言われた場合、この発作が起こる可能性が高い人となります。

一度経験している人なら、後述している前兆に気付く事もあるようですが、初心者の場合はほとんどの人が、ある日突然激しい痛みに襲われた、と言っています。

痛む場所

全体の7割の人が、下半身の関節、中でも足の親指の付け根あたりが赤く腫れ、激しい痛みに苦しみます。

他にも、足首やくるぶし、他の足指の付け根、足の甲、膝など、人によって様々ですが、急性関節炎とも呼ばれる通り、下半身のどこかの関節で炎症を起こし、激しい痛みを伴い、3日くらい続く事になります。

ところが、ここ最近では、手指など、上半身でも発症する方が報告されており、残り3割の人は上半身や関節以外の所にも出ていることから、必ずしも足の指関節だけとは言えないようです。

ただ、典型的な症状としては、足の片方の指関節がぼこっと赤く腫れあがり、筆舌に尽くしがたいほどの強烈な痛みを発症するものとなります。両足ではなく、どちらか一方、一か所であり、初期症状では同時に何か所も同じ症状が出るものではありません。

痛みの度合

他の痛みと比べる事が難しいものではあるのですが、経験者の話によると、とにかく激しすぎる痛みに、歩く事ができなくなるようです。例外もありますが、ほとんどの場合、関節の炎症により、かなりの激痛が現れるようです。

痛くなる時間帯

初期症状ですから、初めての発作という事になります。大方の人は、夜、寝ている間に急に激痛が走り、立とうとして足を付こうとしてもつけない、という事態になるようです。

ただ、そこから痛みがピークに到達するまでにはしばらく時間があり、人によっては半日~1日くらいかけて痛みが強くなります。その後、10日くらいかけて痛みは弱まり、いつのまにか、痛みだけでみると、痛くもなんともなくなってしまうのが怖い所です。

痛風発作かもしれないと感じた時の対処法

まずは、安静にして患部を冷やします。炎症が起きているので、温めてしまうと更に痛みが悪化してしまいます。そのため、風呂や温湿布など温める事は避け、氷嚢などで冷やす事を心がけましょう。

また、鎮痛薬などを思いつく人もいるかもしれませんが、痛み止めよりも何よりも先に、医療機関になんとかしてかかる事を考えてください。痛み止めの中には、バファリンなど、アスピリン系の薬もありますが、これは痛風にはタブーとされています。痛みのピークを乗り越えてから自力で病院へ行くなり、家族などに助けてもらい、できるだけ早く病院へ行きましょう。

痛みのピークが去ると、人はついつい、「治ったかも」などと考えがちなのですが、痛風の場合は、痛みが無くなったからと言って治ったわけではなく、炎症がとりあえず収まっただけであり、その後放置してしまうと、何度も同じ痛みがあちこちに発症するようになってしまいます。

似たような痛みで違う病気が隠れている場合もありますので、必ず、できるだけ早い内に医療機関にかかるようにしましょう。それにより、その後の治療期間の長短が決まってきます。

痛風の前兆

突発的に起こるのが初期症状と説明しましたが、前兆症状もあります。

初めての人にはわかり辛いのですが、痛風の前兆症状として、足の指に痛みや違和感を覚える人がほとんどだとされています。足をどこかにぶつけたのでは?と感じる鈍い痛みや足の関節部分が熱をもったような腫れぼったい感覚、足のつま先周辺がピリピリと痺れるような痛み、足の裏がしびれているような感覚などが出ます。

痛風発作が起こる前のこれらの前兆症状はそこまで強い痛みや違和感がないので、「歩き方が悪かったのかな?」「どこかに足をぶつけてしまったのかな?」と感じる程度で痛風の前兆だと気付く人はあまりいないようです。

また、前兆症状は長期間続かないため、違和感や痛みに気付いていても「次の休みまで痛かったら病院へ行こう」と思っている間に症状が消えてしまい、そのまま放置してしまうことが多いのです。その上、前兆症状は出る人と出ない人がいて、実際に症状が出ていても気付かない場合が多くあります。何度も痛風を経験していくうちに「もしかしてこれは?」と自覚していくことも多いようです。

前兆症状を感じた場合にやること

痛風の前兆症状を感じた方は、無理にストレッチしたり、温めるといったことをしてはいけません。

患部を心臓より高い位置に置いて安静にして、冷湿布等で冷やすようにしましょう

前兆を感じた場合には、発作症状が出る前に「コルヒチン」という薬を服用することで、尿酸結晶による炎症を抑え、痛風発作の症状を予防・軽減することができます。

しかし、痛風は繰り返し起こることで様々な弊害を引き起こしていきます。すぐに治るからと軽く捉えず早めの受診をしましょう。

痛風かな?と思ったら何科に行くの?

痛風は指の関節が痛むため、整骨院などに行きがちですが、一般の内科への受診で問題ありません。しかし、小規模の医院、クリニックでは行えない検査もあるので、設備の整った総合病院へ行くのが望ましいです。

痛風の検査内容と費用

検査内容は、血液検査・尿検査・レントゲン検査・関節液の採取を行い、実際に痛風かどうかを判断していきます。一般的には3,000~5,000円で検査を行うことができますが、通院は尿酸値を正常な値に戻すまで続きますので、通院毎に同等料金がかかると思っておいた方がいいでしょう。

痛風は完治できる?

結論からいうと、痛風は一度発症してしまうと一生涯付き合っていかなくてはならない病気です。

しかし、薬を使った治療と食生活や適度な運動を取り入れるなど生活習慣の改善を続けることにより、発作を起こしづらくなったり、発作の頻度を抑えたり、合併症の予防を行うこともできます。

痛風は体内の増え過ぎた尿酸が血液に溶けきれなくなり、結晶になってしまうことで起こる病気です。このため痛風の治療では、尿酸値を適正な範囲にまで落とし、それを維持することで関節内に溜まった尿酸の結晶を少しずつ溶かしていきます。治療を続けて尿酸の結晶がすべて溶けきったとしても、治療をやめて、今まで通りの生活に戻ってしまうと再び尿酸値が上がり発作が再発するようになります。

そのため痛風の治療では、尿酸値を政情な値に戻したうえで、それを生涯に渡って維持していく必要があるのです。

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まとめ


いかがでしたでしょうか?痛風患者のほとんどが男性と言われ、世間でも広く知られている病気ではありますが、放っておくと怖いというのは案外知っている方も少ないです。

これを機会に痛風の怖さを再認識し、自分の生活環境や痛風との付き合い方を見つめなおしてみるのもいいかもしれませんね。

 

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