ズキズキと痛む、偏頭痛。いったん始まると、仕事や勉強もできないくらいに痛くなってしまいます。
症状を抑え、治す方法はないのでしょうか。できれば即効性のある方法を知りたいですよね!
今回は、手、足、こめかみにあるツボなどをいくつかご紹介します。
Contents
偏頭痛は、どうしたら良くなる?
偏頭痛は、主に、頭の片側に現われる、ズキンズキンとした頭痛です。
心臓の拍動に一致して、波打つように痛みます。両側や後頭部が痛むこともあります。
吐き気・嘔吐を伴うこともあって、日常生活に支障をきたす人も多くいます。
人によって頻度は違いますが、週に1回、月に1回など、発作的に繰り返すことの多い頭痛です。
偏頭痛は、頭骸骨内の血管の拡張が原因で起こると言われています。
体温調節のために血管が拡張したときや、ずっと持続していた緊張がほぐれたときなどに、血管が拡張して炎症を起こし、痛みが発生すると思われます。
偏頭痛の対処法
偏頭痛が起きているときは、血管を広げるようなことはしてはいけません。
たとえば、入浴・運動などは、避ける方がよいのです。
痛む部分を冷やして、静かに休みましょう。
「冷やす」……これは、簡単で即効性が期待できる方法です。
緊張型頭痛
偏頭痛とは違うタイプの頭痛、「緊張型頭痛」があります。
緊張型頭痛は、精神的、肉体的ストレスや、デスクワークなどを同じ姿勢を長時間続けるのが原因で、肩や首、背中の筋肉が緊張して血流が悪くなり、たまった老廃物が神経を刺激することで起きます。
頭の両側か後頭部、または頭全体が、じわじわと締め付けられるように痛むのが、緊張型頭痛です。
入浴で筋肉を温めたり、体を動かしたりすると楽になります。
偏頭痛は冷やす方が良く、緊張型頭痛は温めるのが良いというように、対策が違いますので、頭痛に悩んでいる人は、今、どちらかの頭痛を発症しているのか考えて、対処するようにしましょう。
偏頭痛に効く、手のツボ
職場や学校で、急に偏頭痛が出たとき、一番簡単にできる対処法は、手のツボを刺激することです。
頭痛が楽になるツボは、足やこめかみなどにもありますが、手のツボは人前でも気軽に押せますので、手のツボをいくつか覚えておくと、とても役に立ちます。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の骨の付け根の間のやや人差し指寄りの部分。骨と骨の間にある、くぼみのところです。
「万能のツボ」と言われ、頭や目、首、肩の不調に効果があり、痛み全般にも効果があるとされます。
反対の手の親指を、骨の間に入れるような気持で、指圧します。
骨の下の神経を刺激するつもりで、力を入れて押します。痛くせず、気持の良い強さで押しましょう。
3~5秒押して、1秒休むというサイクルで、3~5回指圧します。
【動画で確認】
YouTube:「肩こりに良く効くツボ(親指と人差し指の間にある合谷)」
片頭点(へんとうてん)
手の甲を上にしてください。薬指の第2関節の小指側にあるツボが片頭点です。指先から2番目の関節です。
偏頭痛に効果のあるツボとして知られています。偏頭痛が痛いときには、ぜひ試してみてください。
押して気持のいいところを、数秒押しましょう。(10回~20回)
@jien63 お手々の、薬指の第二関節の側面、小指側に片頭点ていう、偏頭痛に効くツボがあるらしいぞい!( ´ ▽ ` )ノ
— みっぴー (@0_mippy3104) 2012年2月7日
前頭点(ぜんとうてん)
手の甲側の、人さし指の第2関節の親指側にあるツボ。片頭点と同じく、指先から2番目の関節です。
細かいことを言えば、頭の両脇よりも前頭部の頭痛に効くと言われていますが、偏頭痛に効果があるという人もいます。
また、頭全体が痛むときや二日酔いの頭痛に即効性があるともいわれています。
胃の痛みにも効果がありますので、知っていて損はありません。
10回~20回、軽く、数秒押しましょう。
心穴(しんけつ)
手の平側の中指。
第一関節にあるツボです。引用:ズキピッタ
即効性があるようです。
少し強めに、先のとがったものなどで刺激を与えると効果的です。
外関(がいかん)
腕の外側で手首の関節の中心から指3本分くらい肘寄りのところです。両方の手に存在します。
自律神経を整える作用があり、頭痛以外にも、めまい・耳鳴り・肩こり・腰痛にも効果があります。
何となくだるいときにも、外関を押すことで、元気が取り戻せます。
親指の腹で、ゆっくり、気持ちよいと感じる強さで5秒ほど押し、そのあと力を抜きます。それを、左右3回ずつ繰り返します。
自然な呼吸に合わせ、息を吐くときに刺激し吸うときに力を抜くという方法もあります。
【動画で確認】
YouTube:「外関(がいかん) @お灸・鍼治療の「ツボ」の取り方」
養老
手首の、小指側に出っ張っている骨の少し下あたりにあります。
養老は頭痛の他、眼精疲労や視力低下など目の疾患にも効果があります。老化を防止したり新陳代謝をアップする効果もあるので、アンチエイジングのツボとしても知られています。
頭痛がひどいときは、この部分を少し強めに押して刺激してください。つまみ上げるようにして刺激するのも効果的です。引用:偏頭痛ナビ
内関
手のひら側、つまり内側の手首から指三本分下くらいにあります。
このツボを、頭痛が出てきたときにゆっくりと強めに押してみましょう。内関は自律神経に作用するので、自律神経の乱れが原因で偏頭痛が起こっている場合、頭部がすっきりして痛みが緩和されます。
引用:偏頭痛ナビ
手三里(てさんり)
ひじを曲げたときにできる横ジワから
手首に向かって指3本分のところにあるツボ引用:EVE 頭痛を和らげるツボ
偏頭痛が今起こっているという場合には、頭から離れたこの部分を温めるのも効果的なようです。
偏頭痛に効く、足のツボ
足は、人前では押しにくい場所ですね。自宅で、リラックスした気分で、ゆっくりと行ってください。
足臨泣(あしりんきゅう)
小指と薬指の骨が合わさる部分にあるツボです。
偏頭痛以外にも、肩こり、眼の疾患、腰痛、めまい、生理不順、生理痛にも効果があります。
手の親指で5秒、ゆっくりと押し、ゆっくりと放すのを、5回程度、繰り返してください。
【動画で確認】
YouTube:「推拿とツボで自分で簡単セルフケア!〜頭痛、めまい、目の症状、足背痛、足のつり、眠気覚ましに良いツボ!」
★足臨泣(あしりんきゅう)
足の第4、5指(薬指と小指)の骨を足の甲に向かってたどっていった行き止まりのくぼみです。
偏頭痛でよく使うツボです。
頭痛なのに足?と思いがちですが、経験上良く効くツボだな…と感じています。 https://t.co/uOSLtaMhyP— 漢方薬誠心堂 (@seishindo_ce) 2017年4月4日
崑崙(こんろん)
足首、外のくるぶしの後ろ側のくぼみにあります。
頭痛や腰痛の痛みをとるツボです。足の疲れやむくみの解消、めまいにも効果があります。
親指を当てて、気持ちよい強さで、2~3秒押しては、力を抜くことを繰り返します。両足で3~5分の間行います。
【動画で確認】(鼻づまりのツボとして紹介されていますが、頭痛にも効きます)
YouTube:「鼻づまり・鼻水解消のツボ 崑崙」
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親指は頭のツボ!
足裏にはたくさんのツボがあるのですが、親指には、頭に関するツボが固まっています。
そのため、親指の中心をグリグリもむことで、疲れを取ったりストレスを減らす効果があるようです。
結果的に偏頭痛を弱める事も期待できますので、普段の予防として、暇な時にはリラックスをして揉んでおくと良いかもしれません。
偏頭痛に効く、こめかみのツボ
太陽(たいよう)
こめかみの部分です。眉尻と目尻の中間の、1㎝くらい後ろにあります。
左右のツボを、中指の腹で、やさしく圧迫してください。軽く5秒くらい押え、力を抜き、ゆっくり戻しますます。
【動画で確認】
確かに、「こめかみにコメカミにうめぼしを貼ったおばあちゃん」のツボですね!
YouTube:「偏頭痛を緩和するツボ『太陽』」
近い場所にあるこめかみのツボ3個
頭維(ずい)
眉の上部、額のさらに少し上、髪の生え際からさらに1㎝くらい斜め上にあります。
頷厭(がんえん)
ずいの少し下で、指をあてて口を開閉すると動く場所あたりです。
懸釐(けんり)
がんえんから更に下で、眉の近くの生え際にあります。
いずれも、指でゆっくり押し、痛気持ちよい感じがしたらゆっくり離していくように刺激します。
握りこぶしを縦にして押し当て、小さな円を描くように動かしたり、上下に小刻みに動かすのも効果的なようです。
⇒【図解】内臓・肩こり・ストレスにも?!背中のツボには毎日の「助かる!」がいっぱい!
⇒手にあるツボなら外出先でも!つらーい鼻づまりを解消に導く便利なツボはどこ?
まとめ
手・足・こめかみのツボを紹介しました。頭が痛いのがよくなると思うと、ついつい力を入れて押してしまいがちですが、やさしく、気持ちいいと感じる強さで、ゆっくり押してください。
偏頭痛のときは、冷やすのもおすすめです。職場や学校のように保冷剤が手に入りにくい場所では、冷たい缶飲料や、絞ったタオルなどで、痛いところを冷やしてみてください。痛みが軽くなります。
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