みなさんは内臓型冷え性をご存知ですか?よく手足の先が冷たい冷え性は耳にしますが内臓型の冷え性というのは初めて聞くという方も少なくないはずです。内臓型冷え性は自覚しにくく、また、例え何か症状が出ていても別の原因を疑ってしまいがちです。では内臓型冷え性とはどのようなものなのでしょうか?

 

(関連記事)こちらの記事も参考になさってください。

※ もしかしたら夏バテかも…あなたの症状から簡単チェック

※ 夏バテに負けない!飲みすぎNG、運動OK!正しい対策で夏バテ解消

気付きにくい内臓型冷え性は一体なにもの?

内臓型冷え性とはその名の通り、内臓が冷えていることを言います。冷えているのは内臓だけなので、一見汗をかいたりなど普通のように見えます。手足が冷えるのと違い、気付きにくいのが特徴ですが、身体への影響は大きいものです。ではどのような人が内臓型冷え性になりやすいと言えるのでしょうか?

こんな人は要注意!内臓型冷え性チェックリスト

内臓の温度は37℃~38℃が望ましいとされています。これを下回り内臓が冷えてくると、全身に様々な不調があらわれます。しかし内臓の温度は直接測ることができません。
そのため、下記に当てはまる人は要注意です。

  • 低体温(平熱が35℃台)
  • 肩こりがひどい
  • 手足がむくみやすい
  • よく顔色が悪いと言われる
  • 他の部分に比べ下腹部が冷たい
  • 寝つき・寝起きが悪い
  • 肌トラブル(肌荒れ・シミ・くすみ・そばかすなど)が多い
  • 下痢や便秘になりやすい
  • 疲れやすい
  • 風邪をひきやすい

また、女性は子宮や卵巣があることで下腹部の血流が滞りやすく、男性よりも内臓が冷えやすいと言われています。加齢とともにさらに冷えやすくなるため、当てはまる項目が増えてきたら気を付けてくださいね。

内臓型冷え性が引き起こす様々な影響

内臓は身体を動かす大切な役割を担っています。その内臓が冷えることによって血流が悪くなり、免疫力や基礎代謝の低下、消化機能や肝機能も低下していきます。
これらが低下することにより、下記のようなことが起こります。

  • 痩せにくくなる
  • 下痢・便秘になりやすくなる
  • シミ、くすみ、クマ、赤ら顔、吹き出物などが増える
  • 皮膚の再生やハリの維持などがうまく行われなくなる
  • 風邪やインフルエンザなどに感染しやすくなる
  • 花粉症などのアレルギー症状を引き起こすことがある
  • 疲れやすくなる
  • 不妊になりやすくなる

どうでしょうか?既に影響が出ている方もいるかもしれません。次で内臓型冷え症となる原因を挙げてみました。思い当たるものがあるかぜひチェックしてみてください。

内臓型冷え性になる原因

身体を冷やす飲み物・食べ物の摂取

内臓型冷え性は元々の体質でも起こりますが、直接的にお腹を冷やすことによる冷えも多いようです。特に夏では気温の上昇と共に、キンキンに冷えた飲みものをたくさん飲んだたり、アイスを食べ過ぎたり、最近では流行りのかき氷の食べ過ぎということも原因として挙げられます。

春~夏にかけてよくお腹を壊す傾向のある方は上記に心当たりがありませんか?また、それらだけでなく、生の夏野菜も身体を冷やす作用のあるものが多く、内臓が冷える原因にもなります。

運動量・筋肉量の減少

冷え性が起こる1番の原因として血流が悪いことが挙げられます。運動不足により筋肉量が減少してしまうと、血液を送るポンプの力も弱くなってしまい結果として血流が悪くなりがちです。さらに女性は男性に比べて筋肉量が少なく、酷い生理痛に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?適度な運動により、少しでも筋肉を付けることでそれらの改善にもなりますよ。

ストレスや不規則な生活による自律神経の乱れ

現代では様々な事柄から自律神経が乱れやすいとされています。人間関係や過労などによるストレスや、寝不足、昼夜逆転生活、偏った食生活、更年期障害といった様々なところに自律神経を乱す要因があります。自律神経は血管の拡張や収縮など血液の流れも調節しているため、乱れてしまうと血流が悪くなる他、様々な身体の不調を招いてしまいます。

ダイエットなどによるカロリー不足

元々少食である人もそうですが、多くは体重を気にしての食事制限ダイエットにより、カロリーが不足していることで冷えの原因となっています。食べ過ぎは確かによくありませんが、低カロリーの食事ばかりしていると代謝を上げたり、身体を温めたりするための栄養まで足りなくなってしまいます。

食事制限をするダイエットは結果太りやすい体質となってしまうと言われているように、栄養が不足することにより代謝が悪くなったり、脂肪が燃えにくくなったりすれば、体は冷え、痩せにくい体になってしまいます。ダイエットをするのであれば、バランスの摂れた食事と運動と取り入れることにより、冷えにくく痩せやすい身体を手に入れることができますね。

 

(関連記事)この記事を読んでいる方におすすめの関連記事はこちらもどうぞ。

※ 何だか頭痛がする・・・緑内障かも?自分でできる症状チェック方法

内臓型冷え性を改善するには

内臓型冷え性は別名「隠れ冷え性」とも言われ、気付かぬうちに悪化してしまう恐れもあります。そのため、前述したような自覚症状が特になくても早め早めに対策をしておくことをおすすめします。

夏でも身体を温めるものを摂取する

暑い夏だからと言って冷たいものばかり摂取するのは厳禁です。夏は家でも外でも、どこに行っても冷房が大活躍しているのでただでさえ代謝が下がりがちです。そんなエアコンが効いている中だからこそ、温かいものを食べて身体を温めてあげることが重要なのです。

スポンサーリンク

アイスはお風呂から上がったあとに、冷たい飲みものはほどほどに。夏野菜も生で食べるのではなく、スープなどに入れて温かい状態で食べるのがベストです。
また、冬に食べるイメージのある、身体を温める効果のある生姜や唐辛子、大根やにんじんなどの根菜類を積極的に取り入れるのもおすすめです。

夏でもお風呂に浸かる

暑くなるとに湯船には入らずシャワーだけで済ませる方も多くいますよね。しかしこれでは内臓まで温めることはできません。エアコンの下で代謝が下がっている夏こそ湯船にゆっくりと浸かることが大切です。身体が温まるだけでなく血流が促進されるため、冷えの改善に効果絶大です。

日常的に運動を取り入れる

デスクワークの方など、ただでさえ運動不足な上に内臓が冷えている人は疲れやすいため、運動をすることに後ろ向きな方も多いはず。しかしそれでは身体が冷えていく一方です。でも忙しくてジムには通えないというもいますよね。そんな方はちょっとしたことに運動を取り入れていきましょう。

例えば、駅のホームまでエスカレーターを使わず階段で上ったり、一駅前で降りて家まで歩く距離を増やすだけでも構いません。お風呂後にストレッチを取り入れるのも効果的ですね。身体が疲れやすい体質になってしまっている方は無理な運動をするよりも、軽い運動を取り入れることで冷えの改善を目指していきましょう。

 

いかがでしたでしょうか?夏は身体を冷やそうとすることには力を入れますが、それにより身体が冷えすぎてしまい逆効果となってしまうことがたくさんありますよね。いつもの生活を少し改善するだけでも内臓型冷え性は緩和されます。自分には関係ないことと思わずに、関係がなくてもこのような習慣を取り入れて冷え知らずの身体を作っていきたいものです。


 

関連記事