風邪以外でも埃や花粉などによるアレルギーなど、様々なことで咳が止まらなくなることってありますよね。しかし市販薬などで咳止めというのは風邪に即効性のあるものは多くありますが、それ以外はなかなか効果の出ない場合も。風邪じゃなければ喉にぬるスプレーものど飴も効果ナシ・・・そんなときに咳止めのツボを押してみるのはどうでしょうか?
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咳に効果のあるツボ
人迎(じんげい)
人迎は、のどの骨の外側で、指で軽く押さえたときに脈を感じるところにあります。ここを親指と人差し指で軽く触れるように、首の中心に向かって2~3分優しく押します。人迎は特に即効性があり、咳以外でも喘息にも効果があると言われています。
魚際(ぎょさい)
魚際は、親指からまっすぐ下にいったところにある骨の真ん中です。やや手のひらの方から骨のきわの方をぎゅっと抑えるようにして揉みほぐします。魚際は人迎と同じく咳への即効性が高く、さらにリラックスを促し、不安感などを静める効果もあると言われています。
尺沢(しゃくたく)
尺沢はひじを曲げたときにできるしわの真ん中で、太い筋の外側です。位置を確かめたら腕を伸ばして軽くこりこりと押しましょう。
孔最(こうさい)
孔最は尺沢と手首の親指側にある太淵(たいえん)というツボを結ぶ線上にあり、真ん中より少し尺沢寄りにあります。咳だけでなく痰が絡んでいるときや喉の痛みなどを静めたい時にも効果があるので、喉風邪のときにはぜひ押しておきたいツボです。
天突(てんとつ)
天突は鎖骨の間にあるくぼみにあります。押す際は指のひらで上から下に向かって力を加えるイメージですが、あまり強く押し過ぎると咽る原因にもなるので優しく押してあげましょう。こちらも喘息にも効果があるツボとされています。
中府(ちゅうふ)
中府は、鎖骨のすぐ下で、肋骨の外側のあたりにあります。特に小児喘息にも効果があるとされています。子供の咳を静めてあげたい時には子どもを仰向けに寝かせ、4本の指で肩を持ち上げるような感覚で持ち、親指で軽く押すようにしてください。
肺兪(はいゆ)
肺兪は肩甲骨をひとつ内側に入り、背中の中心線から親指の幅1つ半外側の位置にあります。肺の機能を整える作用があり、自分で揉むのが難しい場合にはカイロなどを当てて温めても効果があります。こちらは花粉症による咳にも効果が期待できます。
労宮(ろうきゅう)
労宮は手を握ったときに、中指と薬指の先があたる真ん中のところにあります。多くの人が風邪のときはここを押すといいという話を聞いたことがあるかもしれませんね。労宮には自律神経を整える効果があり、不眠症などを改善にも一役買ってくれます。咳が酷くて夜も眠れないという場合にはこちらのツボを押して緩和してあげましょう。
合谷(ごうこく)
合谷は咳を抑え効果だけではありません。万能のツボと言われており、ホルモンバランスを整えて抜け毛を防いだり、月経痛、下痢、肩こり、首のコリ、のどの痛みなどを和らげる鎮痛効果、疲れ目の改善、しつこい便秘、胃弱、むくみなど様々なものに効果的です。押しもんでいるうちに気持ちが落ち着き平常心に戻れます。また、集中力散漫の予防にもなります。合谷は人差し指と親指の間をまっすぐおりた骨の間にあります。ここに指を当て、人差し指側の骨の下を押すようにぐりぐりと押してあげましょう。
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なぜツボ押しが効果的なの?
ツボの刺激は細胞に必要な栄養や酸素を届ける血流や、不用な老廃物を回収するリンパの流れを助けたり、改善する効果があります。敵から体を守る免疫細胞は血液の中を移動して身体の様々なところへと運ばれます。しかし血流が悪く免疫細胞が届くのに時間がかかると、結果風邪の長引く原因となってしまいます。そのためツボを押して血流の動きを助けてあげる必要があるのです。血流がよくなり細胞が元気を取り戻すと自然治癒力が高まり、根本的な風邪の病原体をやっつける効果もあります。
また、ツボの刺激は血流やリンパの流れをよくするだけでなく、神経の流れを改善し、ホルモンを正常に分泌させる効果もあるのでそれぞれの臓器を活性化させてくれる役割もあるのです。
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咳が止まらない原因と考えられる病気
咳が止まらない原因
- 風邪やインフルエンザなどのウイルスにかかってる
- 花粉や動物などのアレルギー
- 化学物質が原因で起こるシックハウス症候群や農薬、殺虫剤などを口にしてしまったとき
- 煙草の副流煙
咳が止まらない原因としては上記のようなものが挙げられます。
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咳が止まらないときに考えられる病気
・咳喘息
風邪が治った後も、一カ月以上空咳が続く場合は、咳喘息の可能性が考えられます。咳喘息の特徴としては、夜中から明け方に激しい咳が出る・寒暖差で咳が出やすくなる・喘鳴や発熱、痰などの症状は見られないなどと言ったことが挙げられます。
・百日咳
百日咳菌に飛沫感染することで発症します。最初は鼻水や咳などの風邪症状が見られ、1~2週間ほど経つと咳が酷くなります。咳き込んだ後に笛を吹くような音が出るのが特徴です。
激しく咳き込んだあとには吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
・副鼻腔炎
副鼻腔炎は、副鼻腔に炎症が起きて膿がたまる病気です。副鼻腔炎になると、黄色く粘りを帯びた鼻水が喉に流れ落ち、痰のからんだ咳の原因になります。風邪が治ったはずなのに咳が止まらないといったことも特徴的です。
・気管支炎
ウイルスやマイコプラズマ、煙草の副流煙などを長く吸うことにより気管支に炎症が起き、咳や痰などの症状を引き起こす病気です。こちらは風邪の諸症状が一切なく、咳だけが出るのが特徴です。
いかがでしたでしょうか?ツボを押すだけで咳に効果が出るものあるのでぜひ一度試してみてください。また、咳が出ている原因がはっきりとしている場合は特に問題がないかもしれませんが、原因がはっきりしない場合や3週間以上咳が続く場合には必ず病院で診てもらうようにしましょう。