「あいつ、センスいいなあ……」
みんなを惹きつけるプレゼンをしたり、取引先とジョークを交えながらなごやかに会話している、そんなイメージのある仕事のできる人。そんな人を見てうらやましく思ったことが、ありませんか?
センスを磨くには、どうしたらいいのでしょう。
今回は、できる人ってどうしてできるのか?できない人と何が違うのか?掘り下げてみましょう。
Contents
センスの磨き方、手っ取り早くはできる人のセンスを身につける
そしてもしかしたら、「自分にはセンスがないから……」と、諦めている人もいるのではないでしょうか?
仕事のスキルをすぐに上げることは、時には難しいかもしれません。
明日からすぐに英語が堪能になったりはしませんし、明日からすぐにプレゼン資料の達人になることもできません。一朝一夕では無理ですが、かといって、ちょっと先の未来の自分がどうやったら仕事のできる人になるのか分かっていますか?
実は、できる人のセンスを身につけることは、案外ちょっとした工夫でできるかもしれませんよ!
ところで「センス」ってなに?
もともと「センス」とは、”物事の微妙な感じ、感覚をさとる心の動き”のことを指す言葉です。つまり、微妙さに敏感に感じることができる人が、「センスがいい人」ということです。
例えば、どんなに素敵な着こなしだとしても、TPOに合わない服装はセンスがいいとは言えませんよね。場違いとか、空気を読めない人と言われてしまいます。
つまり、「センスがいい」と言われるできる人には、共通して「状況を読む力がある」ことと言えますね。
センスの違いができる人とできない人の違い
ファッションデザイナーのコシノ・ジュンコさんは、「どのような仕事であってもセンスがなければ頭角を現すことは出来ない」と断言しています。
そして、センスのいい人の特徴については、以下の4つの要素をあげています。
■センスのいい人の4つの要素
・感覚的
・状況判断が出来る
・経験がある
・知識を持っている
できる人とできない人との違いを生み出しているのは、物事の微妙さを感じることができる「感覚」と「状況を読む力がある」ことに加えて、「経験がある」「知識を持っている」のふたつが重要だということ。
これらがあいまって、「センスがいい」ということになるんですね。
そして、「センスの違い」ができる人かどうかの違いだということですが、それらの要素を見ていると、どちらかと言うと、感覚的なもの以外は後天的に身につけられるものですね。
つまり、「できる人」と「できない人」の違いは、この後天的に身に着けたものの量や質の違いに隠されていそうです。
「経験」と「知識」は車の両輪
あなたは子どものころ、音楽や美術、文学作品に触れたり、ボランティアや体験学習をする機会がありませんでしたか?センスをはぐくむためには、さまざまなものに触れ、体験し、感性を養うことが必要だと言われています。
これが「経験がある」ということです。
例えば、あなたの会社のロゴが、ソール・バスのデザインだとします。あなたがソール・バスを知らなければ、「入浴剤みたいな名前だな…」と思うだけかもしれません。しかし彼が、京王百貨店やKOSE、紀文食品などのロゴを手掛けた有名なグラフィックデザイナーだと知れば、会社のロゴを改めて見直すでしょう。何の変哲もないと思っていたロゴが、特別に見えてくるかもしれません。
これが「知識がある」ということです。
つまり、経験と知識があるというのは、車の両輪のようなものなのです。
いままでなんとも思っていなかった出来事でも、知識があれば別の角度から見直すことができるようになります。そして、知識を感覚に落とし込むためには、実際に経験するのが一番の近道です。
できる人の特徴は、この知識と経験の両輪を回していく習慣が身についている点にありそうです。
センスは「生まれつき」ではなく「磨くもの」
センスがあるからこそ、自分のつくっているものがそんなに良くないとわかって落ち込むんだ。ーアイラ・グラス
Your taste is good enough that you can tell that what you’re making is kind of a disappointment to you. — Ira Glass
パーソナリティでプロデューサーのアイラ・グラスさんは、自分にセンスがない、と思うということはそれを感じ取れるだけのセンスがあるということだと思うと言っています。この言葉には勇気づけられますね。
そう、センスとは生まれつき備わっているものではありません。そしていつでも誰でも、センスを磨くことができるのです。
「できる人」と「できない人」との違いは、ここにもありそうです。
センスを磨くには?できる人の時間の使い方
できる人は、いろんなことに疑問を持ち、調べたり体験をする手間を惜しみません。
そんな時間の使い方をしているからこそ、微妙さを細かく感じ分けたり、その時々の状況判断を素早くできる豊かな感性が育まれていくのです。
つまり、センスが自然と磨かれているのです。
●センスの磨き方
・昨日までの自分とやることを変えてみる
・「なぜ?」と疑問をもつ
・「知りたい」という欲求をもって知識を得る
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これはお子さんの成長過程でも意識するとよさそうなことばかりですね。
まとめ
できる人ってかっこいいですよね。
センスなんて、もう変えられないよ・・・と思っている人もいるかもしれませんが、センスは持って生まれたものだけでなく、経験や知識によってよくなるなんて、とっても心強いと思いませんか?
明日からだってどんどん良くすることができるのですから!
日々のルーティンの中で見逃しがちな、小さな疑問や体験を、ひとつひとつ、拾い上げてみることでセンスが磨かれ、ある日気が付くとできる人になっていかもしれませんよ。
そして、それに気が付いたとき、にやりとすることになるかもしれません。
そんな日を楽しみに、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!