雨が続き洗濯した衣類を部屋干しに頼ることはどこのご家庭でありますが、洗濯乾燥機は電気代がかかる割にたくさんの衣類を乾燥出来ないというデメリットがありますね。
しかし除湿乾燥機を使えば時間はかかりますが、手頃な電気代で多くの衣類を乾燥させることが出来ますので、特にご家族の多いご家庭にはおすすめです。
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Contents
除湿乾燥機を買う前に比較すべきポイント
多くのメーカから様々な種類が発売されていますが買う前に必要なポイントをチェックしてみましょう。
1.家族構成や人数
人数が多ければ当然洗濯物が増えますし女性の比率が多いご家庭ではなおさらです。
女性用の衣類は下着類が多くなりがちだからです。
また赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃるご家庭は洗濯頻度が高くなるので結果として衣類の数が増えたのと同じになります。
まとめ:着目点は「女性の比率」と「赤ちゃんや小さなお子様」です。
これらのご家庭では容量の大きさよりも「風を広範囲に当てることが出来る」、「間欠動作などきめ細かいモードで強弱が自由に選べ、赤ちゃんがいても寒くならない」などがポイントとなります。
またご家族の健康のために除菌機能、空気清浄機能が付いているものもおすすめです。
2.ご自宅の間取り
広さだけでなく「和室か洋室か?」、「どの方角を向いた部屋で部屋干しをするのか?」、「部屋干しをするのは風呂や洗面所の近くか?」、「その部屋にエアコンはあるのか?」などによって選ぶ機種も変わってくることがあります。
まとめ:和室は畳や木の構造物などで湿気が多くなる印象がありますが、必ず洋室より湿度が高いわけではありません。
むしろ風通しが良い構造なので密閉度の高い洋室の方が湿度が高くなる傾向があります。
もちろん方角や陽当りなどにもよりますが、洋室での部屋干しはやや能力の高い除湿乾燥機を選んだ方が賢明です。
風呂や洗面所の近くで部屋干しをするとどうしても湿度の高い環境で使うのでより能力の大きい機種が必要になります。
但し、風呂場も併せて除湿するならばこれで良いですが、そうでなければ部屋干しをする洗濯物の場所を変えた方が良いと思います。
理由は本来の衣類乾燥以外に無駄な電力を使うことになるからです。
既存のエアコンがあれば併用でより効果の高い除湿乾燥が出来ます。
この場合は容量の小さな除湿乾燥機にして購入代金と電気代を節約しましょう。
3.一戸建てと集合住宅
これは立地条件によるので一概にどちらが湿気やすいということは言えないのです。
一般的に言われることは、
- 一戸建ては2階建てよりも平屋建ての方が湿気はやや少ない傾向がある。
- 一戸建てで木造と鉄筋だとやや鉄筋の方が湿度が高くなる。
- マンションは立地、下層階、上層階でかなり差がある。一般には上層階の方が湿度が低い。
- 一戸建て、マンション関係なく新築の鉄筋の建物に入居するとコンクリートが乾ききっていないので入居1年間はどこでも湿度は高くなる。
まとめ:マンションだから・・と決定づけることは言えず立地、地域、階層などによって大きく湿度が変わってきます。
ただ一つはっきりしているのは完成後すぐに入居した鉄筋の新築は(一軒家でも)コンクリートが乾ききっていないのでどの部屋も湿度が高くなります。
新築の鉄筋の建物に入居する場合は最初から除湿能力の高い除湿乾燥機を買った方が良いでしょう。
また湿度が高いということは雑菌の繁殖が活発になるので部屋干しの洗濯物も臭くなりがちですし、その結果部屋にも匂いが付くことがあります。
ですから除菌機能が充実している、空気清浄機能がついているような機種がおすすめです。
除湿乾燥機を買う時のスペックの見方
これさえ押さえておけば大丈夫!という項目をご紹介します。
なおメーカによって呼称が違う事もありますが、その部分も分かりやすいようにまとめました。
1.除湿能力
どれくらいの湿気(水分)を1日で取り除くことが出来るか、という基本的な能力です。
表記は6L、10L、18L などと表しますが、この数字が1日に除湿できる水分を表しています。
単位はリッターです。
特徴として「鉄筋住宅の除湿量は木造住宅の2倍」になります。
これは部屋の密閉度の違いからですが、どのメーカもこれについては同じようです。
何畳の部屋に適用される除湿量かもカタログや店頭で表示されていますので必ず確認しましょう。
2.除湿方式
高温時(25度以上)の除湿能力が高いコンプレッサー式と、低温時(25度以下)に強い デシカント式があります。
コンプレッサー式は低温時の能力は著しく低下しますので、温度に関係なく高い除湿能力を求めるならば両者を組み合わせたハイブリッド式を選びましょう。
なおデシカント式は室温に関係なくヒーターを使いますのでどうしても室温が上昇してしまいますし、スポット的に使うクーラーとしても使えませんのでご注意ください。
3.除菌/空気清浄機能
今やこれらの機能は当たり前になりつつあります。
衣類を乾かすために使う乾燥機では除菌機能がないと洗濯物が乾いても雑菌の発生を止められず嫌な臭いが付いてしまうからです。
空気清浄機能は衣類乾燥にはあまり関係ありませんが、ほこりが気になる方、喘息をお持ちの方には効果がありますので要チェック項目の一つです。
4.排水タンク容量
これは除湿した水分を溜めておくタンクの容量のことです。
3L 、5Lなどと表示されて単位はリッターです。
気を付けて欲しいのは殆どの製品のタンクは先ほど「1.除湿能力」で述べた1日の除湿能力よりも小さいということです。
例えば1日の除湿能力が10Lでも排水タンクは10Lの容量を持っていないということです。
10Lのタンクはかなり大きなものとなってしまいますので、そんなものをつけたら除湿器本体よりも排水タンクの方が大きくなってしまうからです。
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排水タンクがいっぱいになったら手でタンクを外して水を捨てなくてはいけません。
ただしすべての機種でタンクの水がいっぱい、もしくはある決められた量になると除湿器自体が自動停止する仕組みになっています。
5.電気代が気になる
3つの除湿方式の中で一番電気代が安いのはコンプレッサー式で、デシカント式の約半分程度と言われています。
理由はデシカント式は乾燥材を乾燥させるためのヒーターが入っているからです。
ハイブリッド式は使い方、その時の室温に左右され、低温時はデシカント式に近い消費電力になるようです。
ただし間欠動作やタイマー機能を使えばいずれの方式でも極端に電気代がかかるわけではありません。
まずお使いの環境を考えて除湿方式を選んでから、電気代の少ない機種を絞り込めば良いと思います。
6.風量や風の向き
重要なのは「何mまで何度の角度で届くのか」、「間欠動作などが出来るか」などの項目です。
洗濯物が多いご家庭では部屋干しでもかなりの広さの場所に室内用物干しを広げると思いますので風量だけでなく「何度の角度」かも重要です。
間欠動作は動作と停止を繰り返して優しい風を送ることです。
風の種類も選べる機種が多いので店頭で動作させて確認しましょう。
まとめ
衣類を乾かす除湿乾燥機は多くの製品がありますが、選ぶポイントは数項目に限られています。
ご自身で何が必要かを決めてあとはお財布と相談すれば機種は簡単に絞り込めると思います。