専業主婦になった理由はさまざまですが、8割以上の主婦がパートなど何かしらの形でまた働きたいと考えている時代。
ブランクありでの再スタート、専業主婦におすすめのパート探しとは?
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Contents
半数は専業主婦に、でも8割は「復帰したい!」
ゼクシィのアンケート結果によれば、結婚を機に専業主婦になったという人は約半数。
そのうちの8割は、また働きたいと回答したそう。
一度は専業主婦になりその後仕事を再開する人では、子供が少し大きくなって時間的な余裕ができてから「そろそろ・・・」と考える人も多くいます。
子供が小学校に入ったから、などのタイミングも多いため、10年前後のブランクを経ての再就職という人が多いようでです。
専業主婦だった10年間は、もちろん、子育てで充実した毎日
末っ子が保育園に入園し、一つの子育ての区切りを迎えた
これからは、「家族のため」だけではなく「自分のため」にも充実した毎日を
10年ほどもブランクがあると、パートを探すにしても不安はいっぱい。
体力的な心配があったり、事務系の仕事を探す人ではパソコンなどの操作に不安を感じる人も。
さらには行事や子供が体調を崩したときなどに時間の融通が利くことも条件に入るために、仕事自体あるのかな・・・という不安を抱える人も少なくありません。
ブランクありの専業主婦、パート探しの方法や気をつけるべきポイントはどんなところにあるのでしょうか?
ブランクからのパート探し HOW TO?
専業主婦のパート探し、実際に働いている人は
主婦がパートで働こうとするとき、その理由のトップにあがる理由は「家計の補助」。
1位:家計補助 44.4% 将来に向けた貯蓄や、教育費などの支払いを行う。
2位:生活維持 35.9% 家計の主たる稼ぎ手ではないけれど、最低限の生活費を稼いだり、ローン返済などを行う。
3位:生活向上 18.8% レジャーや趣味などに必要な費用を増やす。
(参照:40代・50代の転職・求人情報サイトFrom40(フロム40))
つまり「大黒柱」ではないぶん、希望する年収はそれぞれながら配偶者控除から外れない範囲でプラスアルファをというのが理由としては大きいんですね。
いわゆる「103万円の壁」「130万円の壁」といわれるものの範囲内で働きたい人が多いようです。
103万円の壁とは
「扶養範囲内で働く」といったときに耳にする「103万円の壁」。
これは所得税がかかるか否かにかかわるボーダーライン。
税務上給与所得という区分になるパートの年間収入。
所得金額を計算するとき、そのうち65万円は給与所得控除として差し引くことができます。
その結果が38万円以下であれば、所得税がかかることはありません。
逆算的にいえば、この給与所得控除の65万円と所得税が課税されないギリギリの金額である38万円を足した金額が103万円になるため、所得税が課税されない収入のボーダーラインとして「103万円の壁」といわれます。
130万円の壁とは
「103万円の壁」と同じ要領で、「130万円の壁」といわれるボーダーラインが存在します。
こちらは考え方としては同じで、健康保険や年金といった社会保険料を必要が出てくるラインです。
実際にパートで働く主婦の年収や労働時間は?
2016年7月に発表された株式会社アイデムの調査によれば、労働時間として最も多いのは週20時間以下。
週20時間というと、週5日勤務であれば1日4時間、週3日勤務であれば6〜7時間、もしくはそれ以下という計算になります。
次いで多かったのは週20〜30時間、週5日勤務であれば1日6時間という働き方ですね。
また収入の面では、扶養範囲内で働く103万円未満が6割を越え、103万円から130万円未満という回答が2割ほどとなりました。
合わせて考えると、1日4時間の週5日の勤務であれば時給でいえば1,000円ほどのイメージになるでしょう。
主婦のパート、人気の職種 BEST5
「マイナビウーマン 子育て」によれば、専業主婦に人気の職種ランキングトップは事務職。
2017年9月現在でのベスト5を見てみると
- 事務スタッフ
- コンビニスタッフ
- 飲食店スタッフ
- 軽作業員受付
- 医療事務
となっています。
一般事務業務は、未経験であっても教育を受けることで出来るようになるものがほとんど
担当する業務を上手に進めることが出来れば、休みに合わせて調整できること
また、数人で担当している業務であれば、急な休みでも比較的取りやすいことも人気の理由
2位以下にランクインした職種を見てみても、やはり専業主婦のパートとしては時間が短いことや調整がつけやすいものといった特徴が見られるようです。
家事や子育て、家庭を優先したいというだけでなく、仕事や家事・子育てだけでなく自分の時間を取ることができれば気持ちのうえでも余裕をもって取り組めますね。
パートの求人はどこで探す?
いざ仕事を探そう!となったとき、パート探しはどんなところですればよいのでしょうか?
近隣の商業施設などの掲示板
商業施設などでは、トイレの近くやエレベーターから売り場へ行くちょっとした通路の壁など、思いがけないところにその商業施設内で募集しているパートの求人がまとめて貼りだされていることがあります。
施設内の飲食店やテナントとして入っている店舗などがあり、接客業を希望する人にはマッチする求人がたくさん。
通いやすいところにある商業施設へ行ったときなどに求人を見て興味のあるものがあれば、買い物のついでなどでそのまま実際の店舗を見に行ってみるのも検討するうえで参考になりますよ。
ネットの求人サイト
「パート・アルバイト」としてまとまっていることも多いネットの求人サイト。
最近ではパート求人に特化したサイトも出てきています。
【マイナビパート】
https://part.mynavi.jp/
【しゅふJOB】
https://part.shufu-job.jp/
幅広い職種のなかから、勤務条件や場所などで絞り込んで探せるのは便利ですね。
バイト求人誌・フリーペーパー・新聞
学生時代に求人誌を買ってアルバイト探しをした経験があれば、「パート・アルバイト募集」としてひとまとめに募集がかかっている求人広告を見かけた記憶のある人もいるのではないでしょうか。
アルバイトの求人誌には、パートの求人もも合わせて掲載されています。
また地域に特化して探すなら、駅やスーパーなどで無料配布されているフリーペーパーのなかにも求人広告の載っているものがあります。
求人情報だけをあつめたフリーペーパーなどもありますね。
そのほか新聞の折り込みで求人広告が入っていることもあります。
この場合も地域に特化した情報であることがほとんどですから、家事や子育てとの両立を考えるうえでは外せない通勤時間や通いやすさといった面でより適した求人を効率よく探すことができます。
パートで働こうと思っているけれど、どんな仕事があるのか分からないといった具体的なイメージが固まっていないときでも参考になりますし、想定していた職種とは違うけれど良さそうだと思えるものが見つかったりということもありますよ。
ハローワークを活用する
ハローワークというとフルタイムの正社員や契約社員の求人というイメージもありますが、実際にはパートの求人なども多く扱っています。
求人誌やネットの求人サイトに出ているような求人もありますが、なかにはハローワークだけで募集をかけている地元企業のほか、市や区の施設でのパート求人など「ここでしか見かけない」求人に出会うことも。
派遣会社に登録
派遣会社に登録というとフルタイムの仕事しかないようなイメージを持っている方も。
最近では主婦が時短勤務で入れる派遣先なども増えています。
派遣会社の求人情報では「時短勤務」「扶養内」などの絞り込みができることがほとんど。
10時〜16時まで、週3日だけといった時短勤務、事務系などは特に派遣会社で見つかることも多いよう。
伝えておいた条件からマッチする求人を電話やメールで連絡をもらえたりもしますので、求人サイトを闇雲に見ているよりは効率もアップ。
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ブランクありの専業主婦、おすすめのパートは?
求人サイトなどでパートの募集が多い仕事といえば
- 飲食店のホールスタッフ
- コールセンター
- 販売スタッフ
といったものが挙げられますね。
カフェやファストフード店などもありますし、百貨店や大型スーパーに入っているレストランなどの飲食店、雑貨店などでの販売スタッフ。
こうしたところでは学生のアルバイトなども大きな戦力になっていますが、学生さんはどうしても夜の時間帯に偏るため、昼間の時間帯にはパートで働きたい主婦に期待が集まります。
派遣会社から紹介される仕事としても多く人気もあるのがコールセンター。
電話での商品の注文を受けてパソコンに入力したりといったものが多く、勤務時間が短いことも魅力。
また「座り仕事」でもありますので、ホールスタッフや販売スタッフといった立ち仕事に体力的な不安がある人には向いていますよね。
そのほか人気のある仕事としては、工場や倉庫などでの軽作業や製造スタッフ。
接客は苦手だし、パソコンなどの扱いも不安があるし・・・といった人にも人気です。
時間だけでなく期間自体が短い求人も多く、ブランク明けのリハビリを兼ねてという人もいるようです。
ブランクからのパート探し「攻略法」は?
ちゃんと続けてくれますか?を攻略!
パートとはいえあまりにも気軽となると実際に来てもらっても仕事にならないこともありますし、せっかく入ってもすぐ辞めてしまったということも多いのだとか。
その採用側の心配ごとに「大丈夫そうだな」と思ってもらえるかどうかが、パートの採用では大切になってきます。
履歴書に必ずと言っていいほどある「志望動機」の欄。
子育てが少し落ち着いて時間ができたから、などの理由はもちろんありますが、採用する側が聞きたいのはその先の「それでどうしてウチに?」という部分。
優等生的な模範回答を考える必要はありませんが、「お店がキレイ」「実際に働いている人たちの様子がよかった」などの率直な感想から来るものでも良いですし、自宅から近い、自分と同じような境遇の人が多い環境などが理由でもOK。
「なぜここで」というポイントをしっかりとアピールしましょう。
面接ではつい「私でも勤まりますか?」といった本音が出てしまうという人も。
ブランクがあるぶん、不安に思う部分が多いのが専業主婦。
しかしそれでは面接官を自分の不安に巻き込むだけで、良い結果にはつながりません。
不安などのネガティブな要素は押さえて、自信を持って前向きな受け答えをすることが大切です。
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小さな子がいるのに大丈夫?を攻略!
小さな子がいるといっても、幼稚園や小学校に行っている時間にパートでまた働きたいと考える人もいますよね。
そんなときに採用側が心配してしまいがちなのが、行事や子どもの病気やケガといったときの対応です。
もちろん、パートを募集する段階でそこを見越した仕事内容や人員の整備をしているところも最近では増えてきました。
しかしそこまでは現状手が回っていない、という企業があるのもまた珍しいことではありません。
幼稚園の遠足や、小学校なら授業参観などのほかPTA関連の用事が発生することも。
もちろん集団生活をしていれば、普段元気で心配のないように思える子でも風邪やインフルエンザなどにかかったという事態も起こります。
できるだけ急な早退や欠勤がなく安定して勤務できるかということも、採用企業側としては気になることのひとつです。
そうしたときの対応について、例えば近くに住んでいる祖父母の手を借りるなど「何ができるか」「どのように考えているか」をしっかり考えておくようにしましょう。
応募する求人の募集条件とのミスマッチは大丈夫?
働きたい意思を伝えることも、子どもが小さいと面接などでよく聞かれる休まなければならないようなときの対応も考えた。
さあこれならば!と思ったものの、どうもうまく行かない。
そんなときには、応募先と自分の勤務可能な条件などでミスマッチが起きていないかを見直してみましょう。
「土日祝できる方歓迎!」などの募集に土日はできませんという人が応募しても難しいものがありますし、独身の若者向けの人気求人への応募はやはり難関。
ミスマッチを避けるためにも求人の募集内容などはしっかり目を通して選びましょう。
ブランクありの専業主婦、先輩たちのパート探しはどうだった?
自分の状況や必要な条件をしっかり見極めて
欲を出すのは簡単ですが、こだわり過ぎても、仕事探しが難しくなるだけ
今の私の不利なところをきちんと把握した上で、優先すべき条件をクリアに決めて
学校に通い、日商簿記3級とパソコンのワードとエクセルの資格を取り
土、日、祝休みという条件でハローワークの求人の中から事務系を探し、今の会社に採用引用「発言小町」
踏み出すためには開き直りも大切
8年間専業主婦で、今年からスーパーの中の専門店で8時〜12時までの4時間を週5
働いていない時は、この自由がなくなるのかとか、夏休み中子供だけにしちゃう事、急な病気などなど不安
でも働いてみたら、案外全てが上手く行くものですよ
最初は仕事の内容を覚えるのに必死で正直な所気をが利かすなんて無理でしたよ
頭の方も若い時と違って、新しく覚える事がすんなり入りはするものの、そのまま留まらずにすんなり出て行くし・・・
二回目の新入社員の謙虚な気持ちとおばちゃんパワー(図々しいとも言う)だったなと思います
慣れてくれば、周りも見えるようになり気も利かせられるように引用「井戸端会議。」
ブランクを気にしすぎない環境も
12年専業主婦でしたが、パートから始めました。新規オープンのお店で皆初めての人ばかり。
スタートが同じだからとても気が楽
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ブランク明けでも大丈夫、専業主婦のパート探し
現在は専業主婦でも、それ以前はバリバリと働いてました!という女性も多くなり、期待が高まってもいます。
そのほかにも、専業主婦や子育てを経験しているからこその視点が役立つとして期待しているという企業もあります。
ブランクに子育て、不安はいろいろありますが、まずは自信をもって前向きに臨むのが大切ですよ。