2015年の国税調査では女性と65歳以上の就業者の割合が初めて5割を超えました。
定年退職や子育てが終わって、新たな生きがい探しの選択のひとつとして仕事をするという人も増えたシニア世代。
法改正や求人情報媒体などのシニア世代対応も進み、豊富な知識や経験から戦力として期待されるシニア世代では、どのような職種で募集があるのでしょうか。
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Contents
まだまだ現役!元気なシニア世代が活躍中
長く務めた会社を定年退職した、子供たちも独立し生まれた孫の子育ても落ち着いたなどの背景があるシニア世代。新しいことを始めたい、収入の不安もあるし日々の生活を充実させたいという理由で、短時間でも働きたいという人がたくさんいます。
現役時代の活躍から見込まれて、正社員に限らず嘱託や契約社員として同じ会社で働き続けているという人も。
高齢者雇用安定法の改正・施行により、定年を迎えた後も65歳までは希望した全員を引き続き雇用することが企業に義務付けられた背景もあり、元の仕事を続けているケースも増えています。
そのほか定年を機に思い切って自営業を始めたという人もいますし、労働意欲のある元気なシニア世代が増えています。
そうしたニーズから、シニア専門の派遣会社やシニア向けに特化した求人サイトや転職サイトも増加。
長く働いてきたシニア世代ならではの知識や経験の豊富さもあり、仕事の種類や働き方も多様になりつつあります。
一昔前なら、定年退職後は趣味などを楽しみつつノンビリ・・・というイメージが主流だったシニア世代。
最近はアクティブに活躍する人が多く、仕事の場でも戦力として期待が高まっています。
どこで探す?シニア世代向けに多い職種とは?
仕事の種類や働き方も多様になりつつあるシニア世代向けの求人。
どんなところで探すことができ、どのような職種が多いのでしょうか。
シニア世代の仕事探しはどこでする?
職種や働き方によって、さまざまな探し方のあるシニア世代の求人。
若者向けもあるアルバイト情報などを見ても良いのですが、効率よく探すにはやはりシニアに絞った求人を扱っているところで探すのが良いですよね。
一番主流となるのが、パート・アルバイトの情報誌や求人サイトで探す方法です。
「タウンワーク」や「バイトル」「イーアイデム」などは、若者向けの求人も多いですが「シニア応援」「シニア歓迎」「中高年の方が活躍中」などのシニア世代を対象とした絞り込みが可能。
情報の見方としては、そうした機能があるサイトの方が探しやすいですよね。
最近ではシニア世代に特化した求人サイトもあり、「グランジョブ」などは60歳以上向けに特化した求人を掲載。
働く地域や職種、勤務時間などのこだわり条件からシニア世代向けの求人だけを見ていくことができます。
もちろん公共機関であるハローワークやシルバー人材センターなども活用できます。
そのほかシニア世代専門の派遣会社などでは、世代にあった求人があるだけでなく、2人1組で1人分の仕事をこなすワークシェアリング制度を導入している企業の求人など、世代に特化した派遣会社ならではの求人も見つかります。
シニア世代に多い職種とは?
パートやアルバイトで働きたいシニア世代向けの求人で多い職種にはどんなものがあるでしょうか?
健康のために体を動かしたいという希望も働きたい理由に含まれることが多いシニア世代。
かといって重労働となると・・・といったときに見つけやすいのが清掃や軽作業のお仕事。
清掃ではホテルの客室やオフィスビルの清掃のほか一般家庭の日常清掃をする家事代行サービスなど。
未経験で始めやすい仕事でもありますし、長年主婦をやってきた女性であれば家事代行サービスなどは即戦力となれそうですよね。
類似した仕事としては、学生寮・社員寮の住み込み管理人やマンションのコンシェルジュ業務なども。
また軽作業では、検品・ピッキング・仕分け・梱包といった仕事があります。
商品の不備をチェックしたり、物流センターなどに送られてくる商品を種類別に仕分け、商品をそろえてひとまとめにしたり、それをさらに段ボールなどに詰めて発送できる状態にしたりといった内容。
飲食であれば日中のホールスタッフや、調理スタッフといった働き方も。
調理スタッフの場合は飲食店に限らず、保育園や学校、福祉施設や社員食堂などさまざまな選択肢もあります。
家庭に毎日の食事を届ける宅食サービスなども普及しつつありますので、調理スタッフのお仕事は今後ますます求人が増えていくことが予想されています。
実際の求人はどんなもの?
シニア世代向けに多い職種はいくつかありますが、そういった求人は実際どんな内容で募集をしているのでしょうか。
清掃
オフィスビル清掃
時給:1,000円前後
勤務時間帯:早朝(6:00~10:00、7:00~11:00など)
実働時間:3~4時間
勤務日数:週1~5日
オフィスビルのトイレや給湯室などの清掃を行います。
早朝~午前中で終わるものが多く、中には午後までの比較的時間が長めのものも。
家事代行サービス
時給:1,200円前後
勤務時間帯:9:00~21:00
実働時間:2時間~
勤務日数:週1~5日
家事代行サービス会社へ登録し、現場へ直行直帰することが多い家事代行サービスのお仕事。
短い時間で働けるところも多く、清掃だけでなくお料理やお買い物の代行といった内容もあることも。
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軽作業
日給:4~5,000円
勤務時間帯:8:00~5:00
実働時間:3時間~
勤務日数:週1~5日
梱包やピッキング・仕分けなどだけでなくシール貼りなどもある軽作業のお仕事は、シニア世代だけでなく若い人や子育て世代のパート主婦なども活躍。
調理スタッフ
時給:850~1,200円
勤務時間帯:午前中~午後(9:00~15:00、8:00~13:00など)
実働時間:5時間以上
勤務日数:週1~5日
小学校の給食や社員食堂などがあり、社員食堂の場合には夕方からの時間帯のものもある調理スタッフ。
そのほか飲食店でのランチ営業などの時間帯でも。
警備員
日給:9,000~15,000円
勤務時間帯:日中の時間帯だけでなく夜間なども
実働時間:8時間
勤務日数:週1~5日
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交通誘導警備だけでなく、イベント警備、主にモニター監視の施設警備など種類も豊富。
日勤・夜勤など基本的には1日(8時間)程度の単位でのお仕事が多いです。
実際に働くシニア世代、どんな仕事でどう働く?
「年寄りなのに何故夜働くの?」と訊かれる
私が遅番で働く理由は
1.昼間は家事ができる。趣味、用事や買い物も。
2.急に孫を預かる場合も何とかなる。
3.職場の人間関係が濃過ぎない。
4.忙しく動き回って時間が早く過ぎる。
子育て世代のママパートなどでは、必ずと言っていいほど出てくる不安要素である「子供の預け先」。
パワフルに夜や遅い時間帯に働くおばあちゃまなら、子育て世代の娘さんやお嫁さんにも頼りにされる存在に。
また働くうえではつきものの人間関係のわずらわしさも、日中の仕事より夜間の仕事の方が少ないという利点がありますね。
同じような理由で、工場での軽作業などの仕事を選ぶ人も多いようです。
インターネットのハローワークのサイトで
検索しているのですが、以前に応募したことのある会社が多く
求人の多さは世代に関係なく地域による部分も大きいもの。
そんなときには、1カ所で探すだけでは見つからない求人が複数のサイトで検索することで見つかることもありますし、シニア世代に対応できる派遣会社に登録してみるなど情報を探す場所を広げてみるのも一つの方法ですね。
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まだまだ活躍するシニア世代の働き方は
社会とのつながりを求めたり、仕事に生きがいを求めたり。
そういった目的と、知識や経験から戦力として期待される面はありつつも、趣味やゆっくり過ごす時間、孫との時間なども大切にしたいシニア世代。
ライフスタイルに合わせた仕事選びで充実した毎日を過ごしたいですね。