フリマサイトにはいろんな物が出品されていて、思わず見入ってしまうことってありますよね。
最近、気になるのが、未使用の化粧品類。
これが結構、プチプラでお得だったりするのです。
でも、トライするには、解決できない疑問があるのです。
それは、スプレー缶。
ヘアスプレーやミスト化粧水のスプレー缶は宅配業者に断られることがあると聞いたことがあるからです。
せっかくプチプラで購入しても、送る方法がないからキャンセルになるとか、残念すぎます。
では本当にスプレー缶は宅配業者に断られることがあるのでしょうか。
その理由は?
スプレー缶を送れる宅配業者はないのか?
調べてみました。
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Contents
- 1 スプレー缶は送れない?
- 2 スプレー缶はどうして送れない会社があるの?
- 3 ヤマト運輸では送れる?
- 4 西濃運輸では送れる?
- 5 福山通運では送れる?
- 6 ゆうパックでは送れる?
- 7 郵便では送れる?
- 8 佐川急便では送れる?
- 9 佐川急便でスプレー缶を送る際の梱包
- 10 もうひとつの可能性、赤帽
- 11 セイノースーパーエクスプレスも過去に実績あり
- 12 他の宅配業者では?
- 13 商品となるスプレー缶はどうやって輸送されているのか
- 14 離島にスプレー缶を送るには?
- 15 船便ならスプレー缶をどこへでも発送できる?海外は?
- 16 海外にスプレー缶を送るには?
- 17 危険品配送業者に依頼
- 18 もしも送ったらどうなるの?
- 19 確認をしっかりして、余裕をもって
スプレー缶は送れない?
一般的に、スプレー缶は個人の宅配便では断られてしまうようです。
ただし、例外はあるので、まったくの不可能というわけではありません。
事前に送ることが可能な宅配業者を調べておく必要があること、準備がいる場合があることを考えると、スプレー缶を発送するのはやや難易度が高いと言えるでしょう。
スプレー缶はどうして送れない会社があるの?
ヘアスプレー、虫除けスプレー、冷却スプレーなど、スプレー缶を発送することが難しいのはどうしてでしょうか。
スプレーは、霧状になった内容物が「シューッ」と噴き出してきますよね。
あの「シューッ」と噴き出す駆動源は、圧力です。
その圧力は何による圧力かというと、ヘアスプレー、虫除けスプレー、冷却スプレーなど一般的な家庭用スプレーの場合、多くはLPGガスやDMEなどが使われています。
これらは可燃性の液化石油ガスです。
可燃性ガスが含まれていることから、スプレー缶は危険物とみなされてしまい、宅配便では発送が難しくなっているようです。
ヤマト運輸では送れる?
宅配便の元祖であるヤマト運輸。
ヤマト運輸では、主に宅急便とネコポスを扱っています。
宅急便については、可燃性ガスであることから陸送であってもスプレー缶の発送は断られてしまうそうです。
ネコポスでも同じで、ヤマト運輸としてはスプレー缶の発送はできないようです。
また、ネコポスには大きさの規定があり「厚さ2.5cm以内」でないと送れません。
ヤマト運輸の宅急便で送れないもの
ちなみに、ヤマト運輸の宅急便では、スプレー缶以外にも次のものは送れないことになっています。
- 現金、小切手、手形、株券その他有価証券
- クレジットカードやキャッシュカードなどカード類
- 再発行することが困難な受験票、パスポート、車検証類
- 再生が不可能な原稿、原図、テープ、フィルム類
- 犬、ネコ、小鳥などペット類
- 毒物、劇物類
- 遺骨、位牌、仏壇
- 銃砲刀剣
- 花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなどの発火性、引火性、揮発性がある物品、火薬類
- 一梱包の価格が30万円超の荷物
- 不潔な物品など他の荷物に損害をおよぼすおそれがある荷物
- 信書やその他法令の規定または公序良俗に反する荷物
西濃運輸では送れる?
西濃運輸はどうでしょう。
西濃運輸ではカンガルーミニ便、メル友便を扱っています。
1個20kgまでのサービスで、カンガルーミニ便は通常の宅配便、メル友便はメールアドレスでやりとりできる宅配便です。
どちらもスプレー缶は扱っていないようで、お取り扱いできない商品にある「火薬類および危険物」に該当するものと思われます。
西濃運輸のカンガルーミニ便で送れないもの
西濃運輸の宅配便であるカンガルーミニ便で、スプレー缶以外に送れないものです。
- ガラスケースなど壊れやすいもの
- 生の魚介類、肉類など
- 火薬類、危険物現金、有価証券類
- 保冷する必要がある商品
- 30万円超の貴重品や高価品
- バイク
福山通運では送れる?
旅行などに便利な往復宅配便、希望日時に届けられるフクツー時間指定便が使える福山通運。
福山通運では条件付きでスプレー缶の発送ができた、という声がインターネット上に見られますが、一方でできなかったという意見もあります。
ホームページで確認すると「危険品、信書、貨幣および有価証券のお取り扱いはできません。」となっており、可燃性ガスが含まれるスプレー缶は危険物に該当する可能性があります。
福山通運のフクツー時間指定便で送れないもの
福山通運の個人利用可能な宅配便であるフクツー時間指定便は、危険品、信書、貨幣および有価証券は送れないことになっています。
ゆうパックでは送れる?
日本郵便のゆうパックでは、スプレー缶は送れるでしょうか。
ゆうパックでは「爆発性、発火性、その他の危険性のある物」は送れないとしています。
また、迅速性を高めるため遠方には航空便を利用しており、航空便に載せられないスプレー缶は取り扱ってはいないそうです。
航空便についてはまた後で説明します。
ゆうパックで送れないもの
ゆうパックで送れないものです。
- 爆発性、発火性、その他の危険性のある物(アルコール濃度70%まで取り扱い可能。)
- 毒薬、劇薬、毒物及び劇物(差出人が官公署、医師、歯科医師、獣医師、薬剤師又は毒劇物営業者を除く。)
- 生きた病原菌、生きた病原体を含有又は付着している物(差出人が官公署、細菌検査所、医師又は獣医師を除く。)
- 法令に基づき移動・頒布を禁止された物
- 人に危害を与えるおそれがある動物(差出人および受取人が学校又は試験所を除く。)
- 個人情報を含むもの
- 現金
郵便では送れる?
では、普通郵便でスプレー缶を送れないものでしょうか。
郵便では、 可燃性ガスは禁止物品です。
スプレー缶には可燃性ガスが使用されているので、禁止物品に該当します。
佐川急便では送れる?
どこの宅配便会社でも、スプレー缶は陸送であってもなかなか扱いがありません。
そんな中、スプレー缶を発送してくれる宅配便会社としてネットオークションやフリマサイトのユーザー達に知られているのが、佐川急便です。
佐川急便では、きちんと梱包し、中身の上下がわかるようにされているものなら、スプレー缶でも発送を受け付けてくれるのだそうです。
ただし、陸送のみ。
航空便には載せられません。
佐川急便でスプレー缶を送る際の梱包
佐川急便でスプレー缶を送る際の発送方法は、「きちんと梱包」し「中身の上下がわかる」ことです。
では、どのような点に気をつけてスプレー缶を梱包すれば良いでしょうか。
まず、スプレー缶は袋でなく、箱にいれること。
ふたが開いて中身がでてしまうことがないように、ガムテープなどでしっかりと口を閉じましょう。
そして、スプレー缶の上下がわかるように「天地無用」「逆さま厳禁」などのシールを貼るか、そのように明記します。
これらの表示は、その表示がある面を上にして運ぶべき荷物であることを示すもので、上になる面につけます。
つける位置を間違えてしまうと場合によっては危険でもあるので、特に注意しましょう。
シールがなく、手書きで上下を表示する場合は、赤のペンで目立つように記入します。
二本の上向きの矢印(↑)の間に「天地無用」「逆さま厳禁」などと書いて(例/↑天地無用↑)、上下がわかるようにします。
佐川急便のデメリット
陸送であればスプレー缶の発送を請け負ってくれる佐川急便、とってもありがたい存在ですよね!
けれど、佐川急便にはちょっとしたデメリットもあるので、覚えておくと、いざ利用しようとした時に困ったり焦ったりすることが減りますよ。
ヤマト運輸やゆうパックは、提携している各コンビニエンスストアから荷物の発送を依頼できます。
ところが佐川急便は、コンビニエンスストアからの発送は提携しているチェーンがないのでありません。
店舗数が多く身近で、24時間営業のコンビニエンスストアからの発送は、忙しい人にとっては大変便利です。
佐川急便はそれができないので、そこがやや不便に感じやすいところです。
しかし、佐川急便でも24時間いつでも発送を依頼するきとができる方法もあります。
24時間営業の佐川急便営業所を利用するのです。
ただし、24時間営業の営業所の営業所の数はコンビニエンスストアほどあるわけではないので、やはりそこは若干デメリットになるかもしれません。
しかも、どの営業所が24時間営業しているのかは、以下のサイトから確認するしかありませんので、やや不便です。
特性を知って、上手に利用したいですね。
もうひとつの可能性、赤帽
佐川急便ともうひとつ、スプレー缶を受け付けてくれるという宅配業者がありました。
それは、赤帽です。
赤帽とは正式には全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会といい、運送業を営む個人もしくは業者の協同組合です。
個人事業主が協同組合に所属している形式なため、それぞれの方針は設定が自由です。
そのため、個々の業者の判断でスプレー缶を受け付けてくれることもあるのだそうです。
いくつか赤帽所属の業者に問い合わせてみると良いかもしれません。
赤帽のデメリット
全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会こと赤帽は、所属する個々の業者の裁量によってスプレー缶を受け付けてくれるのですが、それこそがデメリットであるとも言えます。
というのも、個々の裁量でスプレー缶の発送を引き受けるということは、逆の判断も個々の裁量でありえると言うことでもあります。
つまり、近所の赤帽業者がスプレー缶を受け付けていないこともあり得ます。
また、スプレー缶の発送を引き受けてくれる業者を探すには、何軒も問い合わせる手間がかかってしまうこともあるのです。
費用についても、有料道路を使用するという理由のために、見積が高額であったということもあります。
問い合わせの手間とコストが、赤帽でスプレー缶を発送しようと考えた際ののデメリットです。
セイノースーパーエクスプレスも過去に実績あり
セイノーグループ傘下の運送業者・セイノースーパーエクスプレスも、もしかしたら可能性があるかもしれません。
セイノースーパーエクスプレスの前身は、複数の西武系の運送会社が合併して生まれた西武運輸。
そのかつての西武運輸時代に、スプレー缶の発送を引き受けてくれたことがあるという情報があるのです。
ただし、過去にスプレー缶発送の実績はあるというものの、セイノーグループ傘下に入ったことで、変化があるかもしれません。
他の宅配業者では?
中小の宅配業者に個別に問い合わせると、対応しているところもあるようです。
しかし、どこも陸送のみで割高になるなどは共通しています。
商品となるスプレー缶はどうやって輸送されているのか
輸送業者による宅配便利用での発送がなかなかできないスプレー缶。
でも、ちょっとまってください。
お店にあんなにたくさん並んでいるスプレー缶は、どのように輸送されているのでしょう。
店舗内あるいは店舗に隣接してスプレー缶を製造する場所がなければ、輸送する必要があるはずです。
販売されている大量のスプレー缶の工場から店舗までの輸送はどうなっているのか、主にエアゾール式のスプレー缶について調べてみました。
エアゾール式のスプレー缶は、高圧ガス保安法、消防法、薬機法、農薬取締法、家庭用品品質表示法、労働安全衛生法などの法規をはじめ、自治体の条例、関連企業で作る団体による自主規制など非常に数多くのルールのもと厳重に管理されています。
物流についても同じです。
さらに、スプレー缶の物流には、郵便法、航空法、危険物船舶運送、危険物貯蔵規則などが関わっており、所轄する省庁も、経済産業省、厚生労働省、農林水産省、総務省、国土交通省と幅広いものです。
スプレー缶を保管したり輸送したりするには当然、これらについてすべてクリアしなくてはなりません。
お店に並んでいるスプレー缶は、個人の宅配便利用とは異なり、このような条件を満たしているから安全に物流にのることができるのです。
離島にスプレー缶を送るには?
旅行の荷物を先に届けておきたいこともありますよね。
旅先が離党で、もしも荷物の中に虫除けスプレーやヘアスプレーが含まれていたら、どうなるのでしょうか。
離島への荷物は船便か航空便です。
しかし、航空便ではスプレー缶は送れません。
航空法第86条として、国土交通省により「航空機の安全運航を確保するため、危険物の輸送、航空機内への持ち込み、お預かりは禁止されております。」とされており、スプレー缶は高圧ガス類として禁止される品目に分類されているのです。
ということで、スプレー缶を離島へ発送する場合は船便になってしまい、日数がかかります。
業者によく確認をとった上で、十分な余裕をもって荷物を送るように気を付けましょう。
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船便ならスプレー缶をどこへでも発送できる?海外は?
離島へスプレー缶を送るには、あらかじめ日数の余裕をもって、船便で送れば良いと言うことがわかりました。
では、船便ならどこへでもスプレー缶を発送できるのでしょうか?
もしそうなら日数はかかるもののスプレー缶の発送の問題は解決するところでしたが、残念ながら答えは「No」です。
スプレー缶は、一般的に船便であっても海外への発送は禁止されています。
なぜ、船便でもスプレー缶の海外発送が禁止という扱いなのでしょうか。
船ならば、気圧の変化などは無さそうなものですよね。
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その理由は、船便の輸送時間の長さと、海上での気温の変化にあります。
船便はどうしても輸送に時間がかかりますが、長い時間をかけて海上を輸送している間に、コンテナの中の気温は50℃から70℃以上に上昇することもあります。
高温になったコンテナの荷物にスプレー缶が入っていると破裂するなどの危険性があるため、スプレー缶は危険物とみなされています。
そのため、ほとんどの船会社では、スプレー缶の海外への船便での発送は通常は禁止となっているのだそうです。
スプレー缶の海外発送については、まったく手だてはないのでしょうか。
海外にスプレー缶を送るには?
島国である日本。
海外へ出るには、航空便か船便かになります。
では、スプレー缶を海外へ送りたい場合、どうすれば良いと思いますか?
貿易・投資促進を通じて日本の経済・社会を発展させることを目指す独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)という機構があります。
ジェトロでは、次のように言っています。
国連では、危険物を安全に輸送するためにリストを定めています。
危険物輸送専門家委員会の「国連・危険物の輸送に関する勧告」では、危険物をクラス別に9種の危険物クラス(Hazard Class)に分類。それぞれのクラスごとに輸送方法・梱包方法が定められています。
そのうち、スプレー缶は「2. 高圧ガス(Gases)」に該当。
危険性によって分類された3種の等級ごとに決められた種類・材質の容器で送る必要があります。
送りたいスプレー缶の性質が不明な場合には、化学物質等安全データシート(MSDS)という文書を製造業者から取り寄せて確認します。この文書をスプレー缶と一緒に宅配業者に提出し、判断を仰ぎます。
しかしながら、1個人がこの手順を踏むにはとても難しく、現実的ではないようです。
危険品配送業者に依頼
どうしても海外へスプレー缶を送らなくてはならないけれど、化学物質等安全データシート(MSDS)の提出が難しい場合、危険品配送業者に依頼するという選択肢もあります。
化学物質等安全データシート(MSDS)の手配や危険物に関するデクラレーション書類の作成を代行し、 IATA(国際航空運送協会)による危険物取扱資格を持った配送会社および梱包業者が輸送を行うサービスを請け負っている会社があります。
この場合、コストがかさむおそれがありますので、事前に問合わせ、しっかりと見積もりを取ることが大切です。
また、時間もかかります。
初回は、危険物配送事前登録のため、初回は発送の前に約2週間ほど要します。
時間的にも、コスト的にも、かなり余裕をもって、計画的に考える必要がある選択肢です。
これも、個人的な贈り物であった場合、わざわざそこまでして送りたいものかどうかを考えると、微妙な話ですね。
もしも送ったらどうなるの?
一部のネットの情報では、品名を「化粧品」などにすれば、どこの宅配業者でもスプレー缶を発送できるという声もあります。
しかし、万が一の際には取り返しのつかない大事故になってしまいます。
品名を偽って宅配便に出すことは絶対にやめましょう。
また、航空便の場合、X線による荷物検査でひっかかると、返送されたり船便に変更になる前に一回留め置かれたり、日数がよけいにかかる結果を招くこともあります。
最悪は、そのまま発送元へ返送されて、送料は戻ってきません。
手間、時間、お金の無駄になってしますのです。
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確認をしっかりして、余裕をもって
発送が難しいスプレー缶ですが、事前に調べれば陸送と船便で送れる方法があることがわかって、ほっとしました。
とにかく、きちんと確認をして、ルールを守り、余裕を持って準備することが大切なようです。