みなさんはサインをするとき、漢字にしていますか。それともアルファベットでしょうか。今回は漢字サインのメリットやデメリット、そのくずし方を考えてみましょう。
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漢字でサインすることのメリットとデメリット
海外だとサインを求められるシーンでも、日本では印鑑です。契約や、書類の承認の際にサインを書くことは通常ありません。となると、一般的の生活の中でサインをするのは、クレジットカードを使うときくらいなのでしょうか。
クレジットカードのサインを漢字にすると、海外で落としたり盗まれたりした際に、そのサインを真似てカードを使われる可能性が低くなります。これは漢字でサインする大きなメリットですね。とは言え、国内ならすぐに真似られてしまうし、書くのに時間がかかるというデメリットがあります。
漢字だから真似るのが大変というメリットは、海外でしか通用しない。そして、書くのが大変だというデメリットがある。では、その解決策は?
それは漢字を自分なりにくずして、より速く書けるようにするとともに、国内でも真似られにくいデザインにすることです。
サインをくずした漢字で書くときのお手本は?
行書体は2画で書くところを1画につなげたりする
漢字のくずし方にはいくつかの段階があります。まずは行書体。これは漢字を少しでも速く書くために、一部をつなげて書く書体です。具体例として「山田次郎」「上田奈緒子」という架空の名前を用いて、それぞれが行書体だとどうなるのかを見てみましょう。
「Font Garage(http://font.designers-garage.jp/)」というサイトで、行書体をいろいろと表示させてみました。一口に行書体と言っても、ほとんど楷書体と変わらないものから、それなりにくずしたものまであります。例えばこの「新井行明M」を見ると、どことどこの画をつなげるとよいのかが見えてきます。
糸偏のくずし方は興味深いですね。「JTC淡斎行書「彩」」では、奈緒子の「奈」の字がかなりくずされています。
草書体は漢字の筆記体:そのくずし方を見てみよう
草書体は漢字の形をいろいろと省略して、とにかく速く書くための書体です。古い時代の手紙とかを見ると、草書体で書かれていて、どんな文字が使われているのか、文脈でしかわからない場合も出てきます。そのため現在では草書体を手書きするという文化は廃れていますが、そんな昔風の情緒を伝えてくれる草書体フォントとして、パソコンの世界に残っています。
余談ですが、英語の筆記体もかなり書く人が減っているようです。あるアメリカ人の、「自分は筆記体なんて使ったことないけど、みんなはどうなの」という書き込みが、結構同意を得たりしていました。
では草書体だと、先程の二人の名前はどうなのでしょう。「Font Garage」で調べてみました。まず、「白州極太草書」です。
かなりくずれていますが、何となくもとの漢字は分かりますね。。。って、「上」はくずれ過ぎて、ちょっと判別が難しいです。これが他のフォントだと、もっと分かりにくくなります。「JTC淡斎草書「濃」」です。
これって読めます? 管理人は、初めてこれを見たら絶対に読めない自信があります(笑)。このレベルのくずし方をすると、プライベートのサインにしか使えないでしょう。ビジネスに使えるくずし方は、「白州極太草書」くらいが限界でしょうか。一方、こうした系統とは違うくずし方もあります。
サインの漢字のくずし方には、デザイン的なものもある
Font Garageでフォントカテゴリを「その他デザイン書体」にすると、いろいろおもしろいデザインのフォントが出てきます。大半はサインに不向きですが、中には使えそうなのもあります。例えば「DFれんれん体A W2」などいかがでしょう。
草書体は歴史を踏まえてくずしてある書体ですが、こちらはデザイナーの感性でくずした書体。このフォントの「田」のようなくずし方は結構使えるのではないでしょうか。
また、ちょっと系統の違う、面白いデザインフォントがありました。「DFクラフト墨 W9」です。
この、正に山の形になった「山」の漢字の発想は面白いですよね。この他にもそれぞれの文字のバランスをくずしたり、最後の画から名前全体を囲むように曲線を引いたり、デザイン的なアイデアはいろいろあります。
結論としては、ほどほどにくずれた草書体を元にして、さらにデザイン的なアイデアを加えていくといいのではないでしょうか。みなさんも、自分だけの書きやすい漢字サインを考えてみてください。
いっそのことプロに頼んでしまうというのもあり
慣れない作業は時間がかかってうまくいかないものです。
そんな場合は、プロにサインの作成を依頼してしまうというのはいかがでしょうか?
サインを考える専門家に考えてもらったサインなら、どんな場面でも自信を持ってサインが書けます。
実は、管理人も、かなり前の話ですが、プロにお願いしたことがあります。
ローマ字の名前をフルネームではなく、短縮したものをサインとしました。
作ってもらったものを、何度も何度も練習して、覚えるのに時間がかかった記憶があります。
フルネームにしないで省略したものでも結構書くのは大変でしたね。。
こちらに紹介しておきますね。
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