ふらっと国内旅行でもしようかと、自家用車で羽田空港に行く皆様。よく考えて行動しないと、空港の駐車場は非常に混雑していて、停められないかもしれませんよ。
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※ 羽田空港の駐車場はいつから予約なの?予約方法や裏技を紹介
Contents
羽田空港には、国内・国際線合わせて5つの駐車場がある
羽田空港の国内線用駐車場の基本情報と料金
羽田空港には国内線ターミナルに直結した4つの駐車場があります。それぞれの駐車場の基本情報、料金をまず紹介しましょう。ただしこの情報は変動している可能性がありますので、最新の情報は現地の看板を確認するか、各駐車場にお問い合わせください。
- 東京国際空港第1駐車場(P1)
TEL:03-5757-8191
収容台数:2,350台、身障者専用26台 - 東京国際空港第2駐車場(P2)
TEL:03-5757-9498
収容台数:2,343台、身障者専用34台(最大予約枠578台) - 東京国際空港第3駐車場(P3)
TEL:03-6428-9498
収容台数:2,450台、身障者専用34台(最大予約枠588台) - 東京国際空港第4駐車場(P4)
TEL:03-6428-8194
収容台数:2,425台、身障者専用33台(大型2台、ハイルーフ16台)
料金は共通です。
《料金》
※普通自動車
入場から30分毎¥150(入場から30分以内出場無料)
1日毎の上限額¥1,500
24時間を超える毎に5時間まで1時間毎¥300
多客期(GW、夏期、年末年始に設定)24時間毎最大¥2,100
※自動二輪
入場から30分毎¥50(入場から30分以内出場無料)
1日毎の上限額は¥500
24時間を超える毎に5時間まで1時間毎¥100
※身障者の方は、所定の手続きをすると、上記料金の50%割引。
※予約できるのはP2、P3、P4で、料金は 1回¥1,000。
※大型自動車の料金については、駐車場にお問い合わせ下さい。
《営業時間》
24時間営業
定休日:無休
羽田空港の国際線用駐車場の基本情報と料金
国際線には駐車場がひとつ用意されています。
- 東京国際空港国際線駐車場
TEL:03-6428-0121
収容台数:3,000台、身障者専用:44台
《料金》
入場から30分毎¥150(入場から30分以内出場無料)
入場後24時間以内¥2,100
24時間以降72時間まで24時間毎¥2,100を上限に1時間毎¥300
72時間以降24時間毎¥1,500を上限に1時間毎¥300
国際線の駐車場の場合、多客期に高くなるということはありません。ちなみに多客期が具体的にいつかは年によって微妙に違いますが、2018年の場合は下記になっています。
GW:2018年4月28日~2018年5月6日まで
夏期:2018年7月14日~2018年9月2日まで
年末年始:2018年12月28日~2019年1月6日まで
羽田空港の国内・国際線駐車場の混雑状況を知ろう
羽田空港の国内線駐車場は満車になることが多い
アイポスネット(http://search.ipos-land.jp/p/)という、全国の駐車場の情報をリアルタイムで提供するサイトがあります。ここの羽田空港のページ(http://search.ipos-land.jp/p/parklist.aspx?a=13034)で、各駐車場の混雑状況を知ることができます。
管理人がこの記事を書いているのは、2月最後の土曜日。正月明けから2月は航空券が安い時期です。なぜ安いかというと、元々この期間に利用する人が少ないから、料金を安くして利用客が少しでも増えるのを期待しているわけです。そんな期間の最後の土曜日ですが、12時頃見たら、国内線駐車場はすべて満車でした。そして14時現在、P1が満車から混雑状態へと変わっています。国際線駐車場はずっと空車表示のままでした。
羽田空港をよく車で利用する人は、一昔前はGWやお盆、年末年始でもなければ、そうそう満車にならなかったと言っています。しかし最近の国内線駐車場は、かなり混み合っていて、2月の土日ですら満車ということがあるのです。
羽田空港の駐車場が満車になることが多くなったのはなぜ?
まず単純に、羽田空港の利用客がどんどん増えています。日本空港ビルデング株式会社が発表している「羽田空港 旅客ターミナル利用実績」の2016年版と2017年版が、https://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/company/result/に公開されています。それによると、2016年4月から一年間の利用客数は約8,185万人で、前年と比べて7.6%増です。
2017年4月からの資料はまだ11月までしか発表されていませんが、2016年4月〜11月が約5,457万人だったのに対して、2017年の同時期は約5,801万人。6.3%増となっています。このままのペースで行けば、一年間では約8,701万人になるでしょう。
羽田空港の駐車場には、すべて合わせて12,568台の車を停められます。しかし羽田空港の利用客は、少なくとも2015年からは年に600万人弱ずつ増え続けているのです。しかも、今後も2020年オリンピック・パラリンピック開催に向け、発着枠の大幅な増大が予定されています。これでは満車になっても仕方ありませんね。
一方、今日のように国内線の駐車場だけが満車になるのには訳があります。
旅客は皆、自分の乗るゲートに近い駐車場に停めたがる
羽田空港の5つの駐車場は、この図の位置にあります。
これらの駐車場は、第二旅客ターミナルを使う人は必ずP3かP4というわけではなく、国内線の人が国際線の駐車場を使っても別に構いません。しかし、全部空いていれば当然、自分の乗る飛行機のゲートに一番近い駐車場にしたくなるものです。
第一旅客ターミナルに近いのはP1とP2。P1であればJAL(日本航空)(西に向かう便)、JTA(日本トランスオーシャン航空)、SFJ(スターフライヤー)北九州空港行き、ANA(全日本空輸)の北九州空港(共同運航便)に便利です。P2はJAL(北に向かう便)、スカイマークが便利ですね。
第二旅客ターミナルに近いP3はANA、エア・ドゥ、スカイネットアジア航空、SFJ福岡・山口宇部・関西空港行きに乗るとき、P4は北九州空港(共同運航便)を除くANA(全日本空輸)に便利です。
羽田空港の発着数は、国内線の方が国際線よりはるかに多いので、皆さん自分の乗る便に合わせて駐車場を利用していくと、どうしても国内線駐車場が最初に満車になります。そして、国内線に乗るのに、国際線の駐車場しか空いていないという状況になるのです。
羽田空港利用時に駐車場を確保するにはいったいどうすれば?
羽田空港P2、P3、P4の駐車場を予約してみよう
こうした近年の駐車場の混雑に対して、何か改善は行われているのでしょうか。国土交通省航空局首都圏空港課の担当者は東洋経済オンラインの取材に対し、「2020年に向けて羽田空港の旅客増に対応する駐車場の増設は検討事項のひとつ」と答えながらも、こう言っています。
物理的に考えて羽田空港周辺には、新たに大規模な駐車場を設置できるだけの土地がほとんどない」(首都圏空港課)。通常の平日に駐車場が極端に混雑することが少ないことも加味して、羽田空港周辺に駐車場を増設できるとしても1000~2000台規模の単位で実現するのは、かなり難しい話といえそうだ。
だいぶ見通しは悪いようですが、現在すでにひとつだけ改善された点があります。P2とP3が限定枠で予約可能になり、P4に至っては全スペースが予約可能になりました。予約すると1,000円かかるものの、確実に停められるという安心感は非常に嬉しいものです。羽田空港に自家用車で行きたかったら、まずは予約を試みましょう。
予約はP2、P3については「羽田空港国内線P2P3駐車場予約サービス(https://hnd-rsv.aeif.or.jp/airport/entrance/0000.jsf)」のページから、P4は「羽田空港P4駐車場予約サービス(https://haneda-p4.jp/airport/entrance/0000.jsf)」からします。こんな風にページが分かれているのは、P2,3とP1,4の駐車場は、それぞれ運営母体が違うからです。
予約はインターネットからのみで、他の予約方法はありません。予約可能車両は普通自動車のみで、事前に会員登録が必要です。予約できるのは利用開始日の30日前の10時からで、例えば8月1日から利用する場合、7月2日の10時から予約可能になります。ただし、多客期に駐車予約が差し掛かる場合には、それぞれのHPでその都度公表される、指定の期日の10時から予約可能となります。
予約できる台数は決して多いとは言えないため、10時に予約しないとなかなか確実に取れるとは言えません。会員登録は事前に済ませておいて、予約する際にはログインだけで済むように準備しておきましょう。
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ちなみにキャンセルは今まで、いつでも無料で行えました。しかし2018年3月1日からは、会員登録にクレジットカード情報が必要となり、予約と同時にそこから1,000円が引かれます。その後キャンセルをする場合、下記の金額が返金されるようになりました。
入場8日前まで:予約料金の全額
入場7日前~2日前:予約料金の50%
入場前日:返金されない
羽田空港駐車場の混雑する時間帯を調べよう
ときどき早起きして、アイポスネットで何時頃からそれぞれの駐車場が混雑してくるのかを、調べられたら調べてみてください。実際に調べた人によると、2017年の場合、普通の平日なら、朝の7時に行っても全然空いているとのことです。でも、間違いなく予約なしで混雑せずに車を停めるには、朝の6時前に着いていなければならず、5時だともっと安心と述べています。
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羽田空港の駐車場をあきらめるのも手でしょう
羽田空港の駐車場は比較的安くてゲートにも近いのですが、確実に停めたいのなら、周辺の民間駐車場を使うのも手でしょう。民間駐車場は空港から若干遠いのが難点ですが、空港まで送迎サービスをしているところもあります。
また、すべての荷物を宅配便サービスに頼んで、公共交通機関で行き来するのも手です。自宅から空港まで荷物を送るサービスが、最近はいろいろ充実しています。
とりあえず、羽田空港にふらっと自家用車で行き、それを空港の駐車場に停められた時代はもう終わったと思ってください!