浴衣を着てみたいけど、自分で着付けるのは難しそう……
と、今まで躊躇してきた方も、大丈夫です。
浴衣を買うところから帯を締めるところまで、詳しく説明します。着付けの方法も、動画で納得。浴衣で、素敵な夏の思い出を作ってください。
Contents
何を準備したらいいの?
浴衣を持っていない人は、早めに準備を始めましょう。
人気のある柄は、いち早く売れてしまいます。
浴衣はレンタル?買う?
レンタル浴衣もあります。
レンタル浴衣のメリットは、たたんで返却するだけでよいので、面倒なお手入れやクリーニングの手間が不要だということ。
レンタルのデメリットは、自分の気に入った柄の浴衣が借りられるか、分からないこと。そして、ひどく汚すと、弁償しなくてはならなくなります。
また、花火大会などが「雨天順延」となって、返却日が遅れてしまったら、「延滞料」が発生することもありますので、ちょっと面倒なことも。
成人式の振り袖のレンタルを考えている人は、浴衣のレンタルで、店の雰囲気やスタッフの対応を見極めるのもいいですね。
浴衣買うならどこで買う?
ネット通販でも、実際の店舗でも、売っています。
実店舗には、専門の呉服屋さんもあれば、デパートやショッピングセンターなどの呉服売り場もあります。
ネット通販や量販店では、安い物では、浴衣・帯・下駄の3点セットで4,000円くらいから売っています。
セット売りのものは、帯や下駄を、浴衣とうまく合わせてくれていますから、組み合わせに悩まなくてすみます。
「浴衣 セット 2017コレクション」 ¥3,990(税込)送料別
そうそう、写真で見た感じと、実際に着てみた感じとは違いますので、できれば手にとって確かめてほしいですね!おサイフと相談のうえ、好きな色・柄で、よい品質のものを購入してください。
浴衣ってサイズはどうなってるの?
サイズはS、M、Lという表示です。
対応身長が記載されていますので、それをもとにサイズを決めるとよいでしょう。
ただし、着丈(首からすそまでの長さ)は、おはしょりで調整できますが、身幅(横の幅)は、あまり大き過ぎると、着付ける際に、もたついたようになって、着にくいです。
私の体験をお話しします。
私はMサイズで、かなり痩せているのですが、手違いでLサイズの着物を着なくてはいけなくなったことがあります。プロの着付師さんに着付けてもらいましたが、とても着付けにくいと言われました(´・ω・`)
ですから、身長が高くやせた体型の人と、逆に身長は低めでぽっちゃりタイプの人は、身長だけでサイズを決めるのは、危険かもしれません。
そういう人は、できれば実店舗で、体に合うものを選ぶのをおすすめします。
身長が高い人のための「TL(トールサイズ)」が用意されていることもあります。
浴衣でお出かけ!着付けにはこれが必要
浴衣・帯以外にも、小物が必要です。
和服を着る家族がいれば、腰ひもや伊達締めなどは家にありますから、買わなくてすみます。
家族に尋ねてみると、小物だけでなく、レトロで素敵な浴衣や帯がタンスに眠っていた、ということもあります。おばあちゃんのお宝があるかも!?
1、浴衣
2、帯
浴衣では、兵児帯(へこおび)か、半幅帯(はんはばおび)を使うことが多いです。
「作り帯」・「結び帯」といって、結び目が最初からきれいに作られている簡便な帯もあります。帯結びに自信がない人は、それを使うのも一つの手。
3、下駄
素足に履きます。痛くなりそうな足の指の間などは、前もって絆創膏を貼っておくといいですね。
4、腰ひも
3本、準備しましょう。(1本は補正用)
5、伊達締め
帯を結ぶ前に、着物の上に締めて整えるもの。
6、帯板
帯がへこんだり、シワができたりしないように、帯に挟むもの。体に巻き付けるタイプもあります。なくても着付けられます。
7、バッグ(かご・巾着)
和風のバッグでなくても、小ぶりの籐のかごでなどでも良いです。
手芸が好きな方は、自分で簡単な巾着を作るのも楽しいですね。
帯結びのとき「洗濯ばさみ」を使います。
なくても構いませんが、襟元が動かないようにする「コーリンベルト」も、あれば便利。
いよいよ着付けに挑戦!!
下着は?
本来、着物のときは、「肌襦袢」+「裾よけ」を下着として着ます。
透ける生地の場合、特に下着には気を配ってください。
透けない生地ならば、ワンピース型の下着やタンクトップなど、普段使っている下着で構いません。
浴衣は、おしりに下着のラインが浮き出てしまいがちですから、ペチコートやスリップ、ステテコなど、腰を覆う下着を身につけたいですね。
ブラジャーは、肩紐の落ちない着物ブラか、スポーツブラを。
肩紐の細いキャミソールは、肩紐がずれても着物では直しにくいので、避けましょう。
着付け
着る前に、腰ひもや伊達締めなど、必要なものを手に取りやすい場所に出しておきましょう。
ひとりで着付ける場合は、全身が映る鏡を準備します。浴衣を着る前に、下着を着て、先に髪を結っておきます。
補正
和服は、胸のふくらみやウエストの締まりが少ない、ずんどうな体によく似合い、着崩れも少なくなります。
体のメリハリが強い人は、下着の上から、タオルを巻いて腰ひもで固定し、ボディラインをできるだけ平たくします。
補正の方法は、後の動画1に説明されていますので、参考にしてください。
動画ではタオル3本と腰ひも1本を使っていますが、タオルは2本(ウエスト1本、背中1本)でもいいかな、と思います。
1、浴衣を羽織る
浴衣のそでに手を通し、両方のえりを合わせてみます。
背中心(背中の縫い目)がきちんと背骨の位置にきているか、確認します。
2、着丈を決める
左右のえりを持って、くるぶしが隠れるくらいの高さにすそが来るようにします。
(すそが床から5~6cmの高さになるくらい)
そのとき、左手で持っているのが「上前」、右手で持っているのが「下前」です。
3、上前の幅を決める
上前の脇線(左側の横の縫い目)が体の真横になるように、上前の幅を決めます。
4、下前を体に合わせる
上前は一度左に開き、下前を体に合わせます。下前のすその先は、すそ線から10cmくらい上げます。
5、上前を重ねる
下前の上に上前を合わせます。上前のすそ先も、引き上げ気味にします。
上前と下前の順序を間違えないでください。
えり元に、右手がすっと入るような重ね方なら、大丈夫です。
6、腰ひもを締める
腰骨くらいの位置で、腰ひもを結びます。
7、おはしょりを整える
身八つ口(脇の開いたところ)から手を入れて、おはしょりの線がまっすぐになるように整えます。前後ともきれいにします。
8、えりを整える
首の後ろとえりの間に、こぶし一つ分くらいの空間をつくりながら、えり元を合わせます。
9、腰ひもを締める
胸元で、腰ひもを締めます。
10、伊達締めを結ぶ
伊達締めを締めます。
ベルトタイプの帯板は、ここでとめます。
これで基本の着付けができました。
次に、帯結びです。
帯を結ぶ
兵児帯は、リボン結びをします。
半幅帯は、文庫結びが基本です。羽根を長くしたり、4枚羽根にしたりしてアレンジできます。
動画で確認!浴衣の着付け
着付けの動画がたくさんアップされていますので、時間のあるときに見て、あらかじめやり方を知っておくのをおすすめします。
1、着付けの詳しい解説。(12分32秒)
特に、補正タオルの作り方は、簡単な方法を教えてくれています。
伊達締めの前に、コーリンベルトを使っていますが、コーリンベルトがない場合は、腰ひもで普通に締めて結構です。
浴衣で花火!今年こそ挑戦したい浴衣の着付け!|vol.1|浴衣の着付け!【東洋羽毛_美活お役立ち動画】
2、帯の結び方。(7分45秒)
この動画では、文庫結びをアレンジした、華やかな「花文庫」を教えてくれています。
浴衣で花火!今年こそ挑戦したい浴衣の着付け!|vol.2|浴衣帯の結び方!半幅帯「花文庫」【東洋羽毛_美活お役立ち動画】
3、次の動画は、6分55秒で、簡潔かつ過不足なく、着付けから帯結びまでを見せてくれています。
スポンサーリンク
何度も見返すには、この動画が手短で見やすいでしょう。
帯は、スタンダードな文庫結びです。帯板を、途中ではさんでいますが、一番最後に入てもよいです。
細かなことですが、最後に羽尾を作るとき、ジグザグに折っていく「びょうぶだたみ」の方法と、くるくると巻いていく「巻きだたみ」の方法があります。
帯の表と裏の色が違うときは、巻きだたみがよいでしょう。
ここまでできたら、持ち物は何をもっていけばいいのか、確認しておきましょう!
まとめ
浴衣は、慣れれば自分一人でも着付けることができます。
動画を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
カップルで行くのなら、一緒に着付けしあってもいいかもしれませんね。