激しい雨と風で、大きな被害をもたらす、台風。
天気予報を見て、植木鉢をしまったり、一応それなりの台風対策はしているものの、やっぱり毎年不安です。
そこで、今年こそは万全の対策をとろうと、正しい台風の知識と、台風対策について調査。
なるほど!と思ったことを、まとめておきます。
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Contents
台風の基礎知識
そもそも、台風とは性格にはどういう天候のことなのでしょうか。
台風とは、その中心が北西太平洋の東経100度線から180度経線までの北半球にある最大風速17.2m/s以上の熱帯低気圧のことを言います。
同じく、最大風速17.2m/s以上の熱帯低気圧でも、北インド洋・南太平洋のものはサイクロンと言います。
他にも、北大西洋・北東太平洋の最大風速32.7m/s以上の熱帯低気圧はハリケーンです。
ところが、中心の場所が変わって東経100度線から180度経線の範囲にはいると、その呼び名も台風へと変わります。
こうして、サイクロンやハリケーンから台風へと変わったものを、越境台風と呼びます。
この現象には逆もあって、台風の中心が変わり、サイクロンやハリケーンになることもあります。
日本には、平均三つの台風が上陸
台風は、夏から秋に発生し、フィリピン、台湾、中国、朝鮮半島、そして日本列島へやってきては、被害を与えていきます。
天気予報では、台風が接近した、とか上陸したとよく言いますよね。
接近は、台風の中心が半径300km以内に近づくこと。
上陸とは、台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸に到達することを指します。
また、通過とは、小さな島・半島を台風の中心が短時間で横切って再度海へ出ることを言います。
毎年、平均でだいたい11個の台風が日本へ接近し、その中からだいたい3個ほどが本土に上陸するそうです。
台風対策をしよう
平均で毎年、三つもの台風が上陸する日本ですから、台風対策は必須。
台風は、激しい雨と強風が一度に襲いかかってくる災害です。
床上浸水が発生したり、物が飛んでいったり、飛んできた物で、窓ガラスが割れたりといった被害が出ることもあります。
自然の生み出す気象現象ですから、人間の力で台風を止めたり、消したりすることはできません。
しかし、知恵を使って、備えることはできます。
しっかりと台風対策をすることで、防ぐことのできる被害はあるはずです。
日常生活の中でできること
普段の生活の中、ちょっと気をつけているだけで、台風に備えることができます。
自宅周辺の排水溝や、側溝、雨どいのお掃除を怠ってはいませんか?
台風の大雨が引き起こす水害に備えるために、排水溝、側溝、雨どいのお掃除はまめにしておきましょう。
屋根、雨戸、塀、外壁、窓枠、窓ガラス、バルコニーなどを日頃からよくチェックしておくことも重要です。
庭掃除のついでに家屋の点検をする習慣をつけ、必要があればすぐに修理・補強を。
家屋の点検と同時に、強風で吹き飛ばされそうなものが家のまわりにないかもチェックしましょう。
植木鉢、物干し台、自転車、プロパンガスのボンベなどが要注意です。
気になる物があれば、飛ばないように固定したり、屋内へ片付けます。
自宅周辺の地図を確認することも大切です。
低い土地であり、浸水被害が心配されるようなら、土嚢を用意するなどの対策を。
浸水被害の予想などが確認できるハザードマップは、各自治体の役場で配布しています。
情報源の確保
情報源の確保も心がけておきましょう。
台風の時には停電することもありえます。
テレビやインターネットが使えない場合を想定して、電池式のラジオの用意を。
台風の予報があったら
では、いざ台風の予報があったら、どうしたら良いでしょうか。
何はともあれ、正確な最新情報を手に入れることです。
台風の位置、規模、進路などに注意します。
また、次のような警報が出たら、直ちに必要な行動へと移れるようにしておきましょう。
- 注意報→災害が発生するおそれがあることを注意する予報
- 警報→重大な災害が発生するおそれがあることを警告する予報
- 特別警報→特に異常で重大な災害が予想され、災害発生のおそれが大きい場合に行う警報で、命を守る行動の呼び方がされる
台風が来る前に、家の周辺の対策を。
接近してからの台風対策は、事故の元にもなりかねません。
台風が近づいてから、屋根に上がる、水路の様子を見に行く、河川や港へ行くことは絶対にしないようにしましょう。
具体的な対策その1 窓ガラス
やはり、窓ガラスの対策が一番気になりますよね。
普段から、ひびがはいっていないか、コーキングに隙間がないか、がたつきはないかなど、チェックしておきましょう。
雨戸やシャッターがあれば、しっかりと閉めます。
これでほとんど窓ガラスを保護できます。
雨戸などがない場合、防風ネットで家の周りを覆う方法もあります。
家を防風ネットで被うことで、強風によって吹き飛ばされてきた物が窓ガラスに当たって割れることを防ぐのです。
覆った防風ネットは、ワイヤーで固定します。
防風ネットは、園芸用品コーナーで入手することができます。
窓ガラスを補強するには、ガラス用の透明フィルムを使います。
フィルムには二種類あって、ガラスを割れにくくする防犯フィルムと、割れたガラスの飛び散りを防ぐ飛散防止フィルムがあります。
前者はもともとはガラスを割って侵入されることを防ぐためのもので、入手がやや困難です。
後者は、ホームセンターで購入できます。
ガラス用透明フィルムの準備がない場合。
ガムテープなどを、窓ガラスの対角線にそって「X」に貼ります。
これで、窓ガラスが割れた際のガラスの飛び散りが防げます。
紙テープははがしにくいので、ガムテープか養生テープにしましょう。
カーテンをしめておくとさらに飛び散りの被害を小さくできます。
家の周辺に、吹き飛ばされそうなものがないか、よく確かめましょう。
ガラスは風圧ではなかなか割れません。
多くは、強風で飛ばされたものが窓ガラスに当たって割れるのです。
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具体的な対策その2 自宅の周りのものを片付ける
普段、バルコニーや庭に置いておきがちな、洗濯ばさみのかご、園芸用品、プランター、などはすべて家の中へ。
花壇にさしてあるガーデンピックやガーデンオーナメントなども忘れずに片づけます。
しまえる物は全てしまいましょう。
具体的な対策その3 物置の固定
物置は、あらかじめアンカーを打っておくと安心です。
急な場合は、重い物を収納することで転倒防止をします。
扉が開かないように固定し、窓のあるものなら窓の補強も忘れずにしましょう。
防風ネットで保護すると、へこみの防止や、扉の補強になります。
具体的な対策その4 プロパンガスボンベの固定
プロパンガスを使用している場合、ボンベの固定を確認しておきましょう。
普段からボンベを固定しているチェーンを確認しておきます。
具体的な対策その5 自転車の固定
自転車は、シャッターのある車庫へ入れるのがのぞましいのですが、なければ近くのポールなどにロープでしっかりとくくりつけて、固定します。
あるいは、カバーや防風ネットでくるみロープでしばって、通行の妨げにならない場所に倒しておいておきます。
具体的な対策その6 植木の固定
植木には支柱をし、折れないように補強します。
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大きな鉢植えで家に入れられないものは、あらかじめ横に倒しておきましょう。
鉢植え、プランターが大量にある場合は、風がよけられる場所へ置き、ひとまとめにしてロープで縛ります。
こうすると、風に飛ばされなくなります。
具体的な対策その7 水嚢
浸水被害が起こりそうで、土嚢の準備のない場合には、応急の水嚢が使えます。
45リットルサイズの丈夫なゴミ袋に水をいれ、口をきっちりと縛り、水嚢を作ります。
これを土嚢のかわりに置いて、水の侵入を防ぎます。
また、トイレの水の逆流を止めるのにも水嚢は有効です。
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普段からの心構えが大切
いざという時の対策がよくわかって、心強く思えるようになりました。
それと同時に、普段からの心構えの重要さを痛感。
家のまわりをきれいにしておくのって、本当に大切なんですね。
まさに、備えあれば憂いなしです。