低気圧のときってなぜだか体調が優れなかったりよく頭痛になったりしませんか?もしくは、「低気圧だから頭痛がする」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれませんね。なぜ低気圧だと体調が優れなくなったり頭痛がすることがあるのでしょうか?その原因と対処法を見ていきましょう。
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Contents
低気圧だと体調が優れなくなるのはなぜ?
低気圧で起こる頭痛の特徴
低気圧により引き起こされる頭痛は、「緊張型頭痛」と「片頭痛」のどちらかとなることがほとんどです。その他、後頭神経痛も低気圧で起こります。これら全てストレスや身体の調子の変化、気圧の変化が原因として発症すると言われています。緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような重い痛みがあるのが特徴です。片頭痛は、脈打つようなズッキンズッキンとした痛みがあるのが特徴です。個人差はありますが、ひどい場合は吐き気を催したり、寝込んでしまうなど、日常生活や仕事に支障をきたすほどになることもあります。後頭神経痛は片頭痛と異なり吐き気など他の症状が出ることはなく、ズキズキとした痛みはありますが、脈がドクドクと打つタイミングと一致しないのも特徴です。
頭痛以外にも身体に不調が出る
低気圧になると、頭痛以外にも身体に不調があらわれる場合もあります。具体的には身体がだるい、やる気が出ないなど身体全体の倦怠感や、吐き気がするといった症状となることもあります。低気圧では空気中の酸素濃度が低くなるとされており、それにより自律神経のバランスが崩れるため、このような症状がでると考えられています。
低気圧で頭痛が起きやすくなる原因
低気圧の日には、「頭蓋骨内の圧力や血圧に変化が起きる」ことで、頭痛が引き起こされやすくなります。低気圧は身体に影響を及ぼすだけでなく、頭蓋骨内の圧力を変化させてしまいます。そうすることにより脳内の血管が収縮され血液量が正常量流せなくなってしまいます。その収縮された血管に正常量の血液を流そうとすることで、血管が膨張し周囲にある三叉神経が刺激され、頭痛が生じてしまうと考えられています。
また、低気圧の日には血圧が下がる傾向にあります。血圧が下がるということは、体に流れる血液の循環量が低下するということです。その上で、肩こりや首のハリなど、脳に血液がいきづらい状態であると、脳内へ循環する血液が不足し、血管がストレスを受けることで拡張します。血管が拡張することで、周囲にある神経を刺激してしまうため、結果頭痛が引き起こされる原因となるのです。さらに低気圧頭痛は偏頭痛が生じるメカニズムと似ていることから、偏頭痛持ちの方は特に頭痛が引き起こされやすいと考えられています。
低気圧頭痛の対処法
頭痛薬は早めに飲む
低気圧頭痛の場合、実は普通の頭痛と違い、頭痛薬が効きにくい傾向にあります。市販の鎮痛剤・頭痛薬などは症状が起きる前、または起こり始めたばかりのときに飲むのが効果的です。頭痛がひどくなってからでは効きづらくても、頭痛の浅いうちならば痛みを和らげられるケースもあります。低気圧の際に毎回頭痛になっている場合などは、低気圧だとわかったらすぐに服用することで頭痛の緩和が期待できます。
ただし、あまり市販薬に頼りすぎると、今度は薬のせいで脳が過敏になり、薬が原因で頭痛が起こる場合もあります。何度も頻繁に頭痛が起きるようでしたら、病院へ行き、頭痛のタイプに合った専用の薬を処方してもらって回数なども相談する方が良いでしょう。
乗り物用の酔い止め薬を服用する
実は低気圧頭痛には乗り物用の酔い止め薬が効くケースが多くあります。これは酔い止めに含まれる「抗ヒスタミン剤」という成分の働きが関係しており、この成分には、自律神経を鎮める、内耳のバランスを整えるといった効果があります。低気圧に関係する頭痛の場合ではこれが効く可能性が大いにあります。頭痛薬が効かないという場合には乗り物用の酔い止め薬を服用してみるのもひとつの手です。
こちらも、乗り物酔いをしてよく飲むという方はご存知のとおり、乗り物に乗る前に飲むものですよね。低気圧頭痛になりそうな天気予報を見たら、朝から飲んでおくなど、早めに飲む事で効果が期待できます。ただし、眠くなる成分が入っているものもありますので、仕事や車を運転する時にはむかない時もあるかもしれません。その場合は、薬局の薬剤師さんに尋ねるなどして、眠くならないタイプの乗り物酔いの薬を買い求めましょう。
氷嚢や氷枕を活用する
低気圧頭痛の大きな原因は、脳の血管が膨張して神経を圧迫してしまうことにあります。そのため冷やすことにより血管の膨張を抑えてあげる必要があります。冷やす際に効果的なのは、後頭部、首の後ろ、こめかみ、脇の下などで特に、大動脈、大静脈通っている部分を冷やすことにより効果的に循環する血液を冷やすことができます。この際に冷えピタを使用しても構いませんが、冷えピタでは冷やす力が弱いため、効果の薄い場合があります。できる限り氷嚢や氷枕を利用して素早く治してあげましょう。
カフェイン飲料を摂取する
コーヒーやお茶に含まれるカフェインには、膨張した血管をキュッと収縮させる効果があります。冷やすのと同様に血管の膨張を鎮めることで、頭痛の緩和につながります。カフェインには交感神経を優位にする働きもあるため、低気圧でぼんやり重たくなっていた頭がスッキリするという効果も期待できます。しかし、カフェインを摂取することにより逆に体調が悪化するケースも特に女性に多く見られます。カフェインを服用する際には量に注意をしてくださいね。
ミント系の香りを嗅ぐ
ミントの香りに含まれている成分には、血管をキュッと収縮させ、頭をスッキリさせる効果があるとされています。また、ミントなどを活用したハーブティーを飲むのも同じく効果が期待できます。しかし、ミント系が苦手な方では逆に体調を悪化させてしまうこともありますので、あまりに無理に試すのはやめましょう。
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押さえておきたい低気圧頭痛に効果的なツボ
風池(ふうち)
後頭部の髪の生え際で、耳の後ろにある骨が隆起している内側にあり、頭痛以外にも、肩こり、めまいなど様々な症状を緩和してくれるツボです。指で結構強めに押しても大丈夫です。5秒押したら緩めるという動作を3~5分程度続けましょう。
天柱(てんちゅう)
首の後ろ側、髪の生え際の大きな筋肉の外側のくぼみから指1本分左右に進んで圧痛を感じるところです。親指を天中において、残りの指を側頭にあてます。頭の重みをちょっとずつ預け、5秒押しては緩める強い指圧を3~5分続けましょう。
頷厭(がんえん)
おでこの端の方の生え際、口を開閉するとうごくあたりです。指をあて、ゆっくり時間をかけて押し、ゆっくりと戻します。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボで、万能と言われています。
両耳と、目の中心から頭にむかってまっすぐ線をつなげ、交差するあたりです。両手の指を重ね、体の下の方へむかってゆっくり3秒ほど押しこみ、ゆっくりと戻します。
内関(ないかん)外関(がいかん)
両手首の内側にあるしわの真ん中から、ひじ方向に指3本分下がったあたりに、響くような感覚があれば、そこが内関のツボです。もともと内関は酔い止めに効くツボ。症状が表れそうだと思ったら刺激しましょう。
引用:J・SPA!
とあるように、手にも頭痛に効くツボがあります。
外出先や職場でも、周りに気付かれにくく、気軽に指圧できる所になりますので、症状が気になってきたら、何度でも押して刺激してみましょう。
内関は手の内側ですが、ちょうどこの反対側、甲側の真ん中あたりにも、「外関(がいかん)」というツボがあります。
低気圧頭痛がはじまったと感じた時に、片方の親指と中指で、内関を刺激すると同時に外関も刺激するとよく効くと感じるかもしれません。
ちなみに、左右どちらの手にもあるので、より感じやすい方で刺激すると効果的です。
合谷(ごうこく)
ツボを知らないという方でも知っている事の多い、ポピュラーな場所ですが、手の親指と人差し指の間、水かき部分から手首側に少し寄った所の、骨と骨の間の部分です。
反対の親指で、痛気持ちよいくらいの強さで刺激します。脳によく伝わるとされています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?低気圧と共に訪れるつらい頭痛。その度に毎回仕事を休んで家でゆっくりするというのもなかなか難しいものです。そのようなときには上記でお話しした緩和方法を試してみてはいかがでしょうか?つらい頭痛が少しでも良くなるかもしれませんよ。
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