中国風水と日本風水

リビングは家族が一緒にくつろげる場所。そこをどのように使うかで、家族の「和」が変わってきます。今回は風水を活用しながら、家族の平和を目指してみましょう。

ところで、風水に関してひとつ注意しなければならないことがあります。実は、中国伝統の風水とかなり違う、日本独自の風水が一部に広まっているのです。この2種類の風水、考え方が違うので、ある方位が中国式では吉、日本式では凶になったりします。

例えば、「鬼門」という言葉があります。鬼の出入りする門。つまり悪い気がやってくる方角です。この言葉自体、中国から入ってきたのは間違いないようですが、中国では特定の方位を鬼門とする考えはありません。ところが日本では、鬼門と言えば北東のことです。また南西の方角を裏鬼門と呼んで、鬼門、裏鬼門ともに、忌み嫌う方位と考えられています。この考えは陰陽道によって確立したようです。

日本では家を建てる際、玄関、キッチンが鬼門・裏鬼門に位置しないようにするのが基本とのことです。これがリビングだと、鬼門に合っても悪くないけれど、裏鬼門にあるのは絶対NGとなります。ちなみに日本風水でリビングがあると良いとされる方位は、東と東南、北西です。

日本式ではこのように、単純に方位で見ますが、中国伝統のやり方では、そこに誰が住んでいるかによって、同じ方位が吉になったり凶になったりするのです。ここから先は、中国伝統方式で考えて行きましょう。

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本命卦と八遊星

伝統的な風水ではまず、自分の本命卦(ほんめいか、ほんめいけ)を出します。本命掛は生まれ年と性別によって変わりますが、例えば日本風水協会のこちらの表(https://psflux.com/hattaku/honmeike/)で求めることができます。

ただ、この表を見るときに注意して欲しいことがあります。風水では一年の始まりを立春で考えます。だから1月生まれの人は、その前の年で考えるわけです。これが2月の初めの生まれだと、その年の立春が何日だったのかを調べないと、正しい本命掛を出せないので、注意が必要です。

本命卦が出たら、それに対して八遊星がどうなるかを見ます。八遊星とは最大吉から最大凶までの8段階の吉凶に、それぞれ名前をつけ、本命卦に合わせて配置したものです。8段階の吉凶について、少し説明しましょう。

最大吉:生気(せいき)
発展、活動、創造、積極性、行動的などに関わる。

大吉:天医(てんい)
健康、無病、学業、仕事、財産などに関わる。

中吉:延年(えんねん)
協調、融和、結婚、和合、疎通などに関わる。

小吉:伏位(ふくい)
安定、平穏、平和、順調、無難などに関わる。

小凶:禍害(かがい)
不安、消極、病気、減収、ストレスなどに関わる。

中凶:六殺(ろくさつ)
言葉、賭博、多淫、堕落、ルーズなどに関わる。

大凶:五鬼(ごき)
災難、事故、トラブル、過失、盗難などに関わる。

最大凶:絶命(ぜつめい)
厄災、災難、破産、絶望、短命などに関わる。


八遊星の例

管理人の場合、本命卦と八遊星はこの図のようになります。

出典:風水【日本風水協会】|震命の開運鑑定(方位別)


ここから、リビングがどこにあったらよいかが出てきます。

リビングとして無難なのは伏位の方位。管理人の場合は東になります。穏やかで平和な日常に向いている間取りです。また、家族の仲の良さを求めるのなら、延年にリビングを置くのも良いでしょう。管理人の場合には南東ですね。次にリビングのソファですが、家族の健康を望むなら天医に置くといいです。生気に置いて、エネルギッシュな毎日を送るのもいいでしょう。

しかし、そんな理想の間取りに住んでいる人は少ないはずです。例えば管理人の家のリビングが西にあったとします。管理人にとって西は絶命の方位にあたります。そんな家に住んだら、家庭は荒れるままにして、あとはおとなしく寿命を待つしかないのでしょうか?!

そんなことはありませんよ。風水にはそうした凶意をやわらげるための化殺(かさつ)があります。この化殺の考えを説明するには、五行について少し分かってもらわなければなりません。

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五行思想とは

五行思想は中国に紀元前からある考えで、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説です。これに太陽(日曜日、陽の気)と月(月曜日、陰の気)を加えると一週間になり、そして陰陽五行を表すことになりますが、それならなぜ曜日順に並んでいないのでしょう。

五行にはそれぞれ、相手を生み出していく「相生(そうせい)」の、陽の関係性と、相手を討ち滅ぼしていく「相剋(そうこく)」の、陰の関係性があります。「木は燃えて火を生む」「火は物を燃やして灰にし、土に返す」「土の中にはいろいろな鉱物、金属が埋まっている」「金属の表面には凝結によって水が生じる」「水は木を育てる」といった、相生の関係順に、五行は並べられています。ちなみに相剋の関係性は一つ飛ばしになります。例えば木なら、土に対して「木は根を張って養分を吸い取り土を痩せさせる」というような関係となります。

この順番はカレンダーの曜日の順番になったのには複雑な経緯があるようですが、五形といえば木火土金水というように、相生の関係性で並んでいると覚えてください。風水ではこの相生と相剋を利用して化殺をします。

化殺の考え方


万物は五行でできているので、方位、本命卦、八遊星にも、それぞれにすべて五行があります。例えば、トイレや水回りは凶方位にあった方が良いのですが、これが吉方位にある場合、八遊星の五行を相生の関係性で用いて方位のパワーを強めます。管理人の家のトイレが最大吉である生気にあるとしましょう。生気の五行は木。ちなみに管理人の場合、生気の方位は南にあたり、南の五行は火ですが、これは考慮しません。この例では、八遊星の木を、相生の関係性に当たる水のアイテムを利用して助けて、トイレがあることによって吉意が下がっている状況を化殺します。

次にリビングが絶命の方位にある場合を考えます。このように、本来吉方位にあるべき部屋が、凶方位にある場合は複雑で、本命卦の五行と方位の五行をあわせて判断しなければなりません。管理人の本命卦、震の五行は木。そして、絶命は管理人の場合、西にあたり、西の五行は金です。このとき、西の五行「金」を相剋によって弱めるために「火」を用いるのか、震の五行「木」を強めるために相生の「水」を用いるのか、そこは専門家の判断に寄りますが、この場合には結論として、「水」のアイテムを使うのが良いようです。

水のアイテムは具体的に、水、水槽、ガラス製品、水に関連した絵や写真などがあります。本命卦が震の人のリビングが西の絶命にあった場合、これらをリビングに置くことによって、その凶意が和らぎます。ただこれは、家族平和を目指すというよりは、家族不和を抑えるような処置なので、絶命にリビングがあるような家からは引越したほうが無難だと言えます。

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いったいどっちを?

すでに述べたように、中国式と日本式とでは、方位の考え方が異なります。例えば日本式では、リビングが東や東南にあるのを良しとしています。しかし、本命卦が艮(ごん)の人にとって、東は六殺、東南は絶命にあたります。いったいどちらを信じたら良いのでしょうか。

管理人は、日本式のように、誰にとっても良かったり悪かったりする方位は、考え方としておかしいと思います。やはり中国伝統風水の方を信じたいですね。

ところで、家族の本命卦はそれぞれ異なります。では、一体誰の本命卦で間取りを考えれば良いのでしょうか。これは一般的に、家族の中で一番力のある人で考えます。しかし、誰か特定の家族が困った状況にあり、その人を助けるためにというときは、その人の本命卦で考えたりもします。

リビングがあると望ましいのは、伏位などの吉方位。またテレビも吉方位を向いて見られるようにしておくと良いです。ソファの位置も、吉方位になるように考えましょう。そしてもし、リビングが凶方位に位置していた場合には、適切な化殺をし、絶命の方位にリビングがあるような家の場合には、引越しも考えましょう。

この記事が、家庭平和に少しでも役立てば幸いです。

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