かつては50代の男性に多いと言われた痛風、最近では30代での発症が多いそう。
「風が吹いても痛い」というほどの激痛という症状が出るという痛風。
女性のみなさん、あれ、意外と他人ごとじゃないみたいです。

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痛風は男性の病気?女性は痛風にならない?

男性の病気と思われがちがな痛風。
患者の9割以上が男性と言われる痛風ですが、逆にいえば1割弱の患者は女性。

古い調査データでは、1992年の東京女子医大の調査で男性が98.5%、女性が 1.5%という結果になりました。
その後女性の痛風患者は増加傾向にあるといい、現在では男性9割女性1割程度にはなっているとする見方もあります。

女性の痛風が少ない理由は?

男女差でいえば男性の場合、筋肉量も多くもともと尿酸値が高い傾向があります。
さらに女性では尿酸の排出を促す女性ホルモンの影響もあり、男性に比べて尿酸値が低く保たれ結果として「なりにくい」傾向。

細胞の老廃物である尿酸が血液中に多くなる「高尿酸血症」という状態が続くことで、足先など尿酸の結晶化しやすい部位で関節内に結晶がたまり炎症を起こす痛風。

痛風は関連する生活習慣や食生活としてプリン体の多い食事などがよく挙げられますね。

生活習慣や食生活だけで痛風になるわけではありませんが、プリン体の多い食事によってさらに尿酸値が押し上げられて痛風発作に至るケースも多いよう。

プリン体の多い食事には肉などがありますが、そうした食事を好む傾向が男性の方がより強いからというのも、痛風が男性に多い理由のひとつとして考えられています。

「なりにくい」だけ、痛風リスクは女性にも


女性ホルモンの働きによって、痛風の原因となる尿酸値の上昇が抑えられているという女性。
その女性が痛風になる時期や理由にはどんなものがあるのでしょうか?

女性が痛風になる特徴的な理由は?

生理周期にともなう女性ホルモンのバランスの変化で体調に影響を受けることもある女性の体。
閉経にともなって、更年期にともない女性ホルモンの分泌は減少していきます。

男性では30~40代で多いと言われる痛風は、女性ではこの閉経後である50代に多く見られるのが特徴です。

閉経後に女性ホルモンの分泌が減少し、尿酸を排出する力が衰えることで血中尿酸値は上がりやすくなります。
そこに生活習慣の変化も重なって、近年閉経後の女性の痛風患者が増加傾向にあると考えられています。

もちろん女性ホルモンはストレスの影響を強く受けますので、閉経前であっても可能性はあります。

実は、尿酸はビタミンCよりもはるかに強力な抗酸化物質。
ヒトの血中に存在する抗酸化物質全体の約半分を占め
閉経後の女性で尿酸が増えるのは、おそらく生体の防御機構なのではないか?

ビタミンCよりもはるかに強力な抗酸化物質なのであれば、アンチエイジングという観点からいえば女性にとっては「むしろあって欲しい」ような気もします。

かといって多すぎれば痛~い痛風発作を引き起こすのもまた、この尿酸。
うまくコントロールできれば良いのですが・・・。

男女で違うもの?痛風の症状と治療法は?

よく聞く痛風のイメージでは「男性が足の指の付け根を痛がる」というところでしょうか。
痛風そのものは、心臓から遠く体温が低くなり尿酸が結晶化しやすい足先での発症が多く、膝下が9割といわれさらに7割は足先で起こるといいます。

では女性でも、痛風で足の指が痛むのでしょうか?

驚くことに、女性の場合では初期症状として現れる場所は足首が一番多いのだとか。
その理由は定かではありませんが、ヒールなどで足首にかかる負担が多いことなどで男性の場合と違いがでているのでは?という見方もあります。

痛風の症状そのものは、「風が吹いただけでも痛い」と表現される激痛や腫れ、赤くなって熱を持ったりという点では男性でも女性でも同じよう。

違いがあるとすれば、症状そのものよりもその対処にあります。
男性の場合は、痛風を疑い健康診断などでの尿酸値を気にしていたりもしますが、女性では「痛風は男性の病気」というイメージの強さから、まさか痛風だとは思わずに受診や診断が遅れてしまうことが多いのだとか。

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食生活にストレス、気をつけるべきポイントは


男女を問わずある痛風のリスクとして言われていることには
  • 食事のバランス
  • アルコールの取りすぎ
  • ストレス
  • 運動不足などによる肥満
といったものが挙げられます。

長らく生活習慣が原因とされ「ぜいたく病」などと言われてきましたが、最近では遺伝によるリスクも言われています。
台湾で420万世帯を対象にしたという調査では、両親やきょうだいに痛風を発症した人がいる場合、発症のリスクは2倍になることが分かったのだとか。

痛風予防のための生活改善、こんなところに気をつけて

アルコールの取りすぎや食事については、昔から言われているところですね。
近年痛風の発症年齢が若年化したり女性での発症が増えている原因として、食生活の欧米化が言われています。

プリン体を多く含む肉類やファストフードなどが多い食生活に変化してきたことで、痛風を発症するリスクが高まっているためと考えられているよう。

また過度のストレスが尿酸値を上げるとも。
ストレスは女性ホルモンの分泌にも影響を与えるため、本来発症リスクの低い女性であってもストレスによるホルモン分泌の減少で痛風の発症リスクが上がる可能性が考えられます。

ストレスをため込まず、プリン体を多く含む食品など尿酸値を上げやすい食生活を避けていくことが、痛風の発症リスクを下げるという意味では必要な改善ポイントになるでしょう。

また尿酸値を下げるのに良いとされる食材やサプリメントもあります。
わかめやヒジキなどの海藻類、ほうれん草や人参・ごぼう等の野菜など、普段の食事に積極的に取り入れると良いでしょう。

それでも痛風が疑われる症状が現れたら

痛風に限らない話ですが、どんなに気をつけているつもりでも思わぬ原因でかかってしまうことはあります。

「これってまさか、痛風じゃないの?!」と思われる症状が現れたら、まずは病院へ。
女性の場合、痛風の発症リスクも低いため、実は偽痛風、関節リウマチ、変形性関節症、外反母趾などだったというケースも十分に考えられます。

それぞれ治療が必要になる病気であることには違いはありませんし、何より痛風発作ではピリピリするなどの前兆となる違和感を感じた時点から薬を飲み始めることで痛みを軽減できるといいます。

強い痛みが出てからでは、その薬の効果も期待できなくなっていくといいますから、いずれにしても早めに受診しておく方が良さそうです。

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イメージにダマされない!女性にもある痛風発症リスク

「男性の病気」というイメージから、痛風発作が起きていても痛風だとは気付かずに受診が遅れることが多いという女性の痛風。

痛風は症状が進行すると発作の起きる間隔も狭まり、放置すれば複数の部位で同時に炎症が起きたり、痛風結節と呼ばれるこぶができることもあれば、最悪は腎不全を起こすといわれる実は怖い病気。

「女性はならないでしょ?」と油断せず、疑わしい症状があったときには迷わず病院へ行きましょう。

 

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