春や秋はあまり出番がないかもしれないエアコンですが、そろそろ使ってみようかとリモコンを押した瞬間、なんだかいや~ぁな臭いが漂ってきていませんか?
その臭い、体の健康にはとっても悪いものかもしれません。
どうやったらこの臭いが取れるのでしょう。または、抑えるためにはどうしたら良いのでしょう。エアコン独特の臭いの原因を探り、家族の健康の為にも、適切な対処をしたいものです。
部屋に消臭関係のグッズを揃えても、エアコン独特の臭いは、なかなかなくなりません。そんな時に何をすれば臭いが取れるのかを、まとめてみました。
臭いの原因はホコリ?カビ?何の物質?
原因はずばり、空気中に漂うすべての物質です。
エアコンとは、エアーコンディショナーの通称で、空調設備の事ですよね。空調という事は、当然空気を出し入れして、熱を出したり冷ましたりしているわけです。
空気中には、誰もが知っているとおり、酸素や窒素、水素以外にも、山のようにチリやホコリや雑菌やウィルスがうようよ漂っているのです。それ以外にも、花粉もあるでしょうし、食べ物などの原子レベルにまで小さくなった粒子や、油、タバコ、その他もろもろたくさんの物質が漂っています。
それらすべてが、エアコンが吸引して中のフィルターや機械類に吸着し、溜まったり腐ったりカビたりすることで、臭いは発生します。
アレルギー持ちの人からすると、アレルゲンになりうるものがたくさん付着しているのかもしれませんし、カビは気管支炎や肺炎を引き起こす原因でもあります。
どうすればエアコンの臭い取りができる?
吸着している汚れが臭いの元となっているわけですから、当然、掃除をしてふき取るか洗うかして汚れをなくせば、臭いもなくなっていきます。
とはいえ、すぐにふき取れる場所にあるものなら良いのですが、精密機械でもあるエアコンの事。目に見えないほどの粒子が機械の奥の方まで入り込み、溜まってしまっているのだとすれば、お手上げのようにも感じます。。。
新しいエアコンの中には、お掃除ロボットが中に組み込まれているものもあり、手の届かない、機械の中を自動的に綺麗にしてくれるものも出てきました。そういったエアコンであれば、表面とか、フィルターあたりを掃除するだけで臭いはほぼ取れそうです。でもお値段もちょっと高級になります。
昔から使っていて、そんな便利な機能がついていないエアコンに関しては、ものすごく頑張って説明書を読みながら分解掃除をしていくか、妥協してフィルターや水受けの部分だけでも掃除して臭いを減らすようにしてみるかしかありません。
分解掃除なんて、素人で不器用な人がやると危なっかしい事この上ありませんので、そういう人はエアコンクリーニングのプロにお任せしましょう。
ちなみに、エアコン洗浄スプレーなるものも、販売されていますよね。しっかり説明を読み込んで適切に使えるなら良いのですが、一歩間違うと、余計に臭いの元になってしまったり、故障の原因にもなりかねないらしいのです。
面倒くさがりの人が、便利だからと買ってきて、なんとなくスプレーしてみて掃除したような気持になっているようであれば、要注意です。吹きかけてはならない場所もありますし、洗浄できなければ溜まってしまい、結局新たな臭いの原因になる場合もあります。そして、やはり機械の奥の方はスプレーでも綺麗にできるものではありません。
そこで、とりあえずの対処としては、フィルターや本体外側、カバー付近の手が届く所や見える部分については、こまめにふき取ったり掃除機で吸い取るなどして、できるだけ綺麗にしましょう。エアコンの取扱説明書をしっかりと読み、カバー部分などエタノールで拭いても良いようであれば、一拭きしておくだけで、カビが生えにくくなります。
それだけで臭いが気にならなくなるのであれば良いのですが、どうしてもまだ気になるならば、それは機械内部も清掃が必要だろうということで、プロのエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
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予防しましょうと言われても
さて、ここまで読んでくださった方はうすうす気付かれていると思いますが、エアコンに臭いを付けないようにするための完全な予防策というものは、ありません。
なんせ、空気中の目に見えにくい物質を、エアコンが自分から吸い取って吸着していくのですから、時間が経過すれば当然溜まってきます。運転しなかったとしても、空気の流れはどこにでもありますので、漂って行くわずかな物質は、いずれは溜まったり、あるいは結露や湿度も関係して、内部でカビの原因になります。
それなら部屋の空気を抜けば・・なんてできるはずもありませんから、とりあえずは、臭いの元となるものが溜まってきそうな時期に、定期的に掃除をする事で臭いの元を減らすという対処がそのまま予防策になるわけです。
掃除はどのくらいの頻度が適当かというと、これまた、そのエアコンの使われている環境でも違いますし、使われる頻度によっても違ってくるので一概には言えません。
ただ、一般的な家庭で使っているものであれば、少なくとも季節の変わり目や、使い始めと使い終わりくらいには掃除をして、臭いが変ったかどうかを確かめてみると良いでしょう。
もう一つ、カビを生やしにくくするという観点から予防するとすれば、エアコンを使用した後の機械内部の水分を飛ばすために、毎回しばらく送風運転をしたり、換気をこまめにするという事が挙げられます。
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まとめ
原因は、空気中のすべての物質。
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とは書きましたが、それらの物質が溜まり、腐ったりカビが生えたりする事で臭いが発生するのだとすれば、腐りにくい、またはカビが生えにくい状況を作る事でも予防になるかもしれません。
とはいえ、そのためには原因物質がなくなるか、砂漠のように乾燥した状態にするか、空気自体をなくさなければいけません。いずれも、日本の、とくに梅雨の時期には不可能な条件のようにも思われます。
抗菌コートに気を使っている機械や、自動清掃付きのエアコンに買い替えたり、クリーニングのプロにお任せするのが一番の解決の近道でもあります。
ただ、どうしてもお金がかかってしまうので、ご自分で改善するのであれば、やはりこまめな掃除という事が必要になってきます。掃除をする場合は、くれぐれも電源は先に抜いておき、取扱説明書を見るなどして、安全かつ壊さないように掃除するようにしましょう。
部屋の掃除も同時に行えば、より臭いの元が減る事にもなりますし、季節の変わり目の大掃除は気分的にもすっきりすることでしょう。
このさい、家族みんなの健康を守るためにも、年に数回のエアコン掃除を頑張ってみてはいかがですか。
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