最近の住宅には、IHクッキングヒーターが設置されている住宅が増えてきました。

これまでのガスコンロと何が違うのでしょうか?

もちろん、何かいいことがあるから普及しているはずですよね。そこで、今回はIHクッキングヒーターのメリットとデメリットについてリサーチしてみました!

ガスコンロとIHクッキングヒーターの違い

ガスコンロとIHクッキングヒーターの主な違いは、以下の2点です。
ガスコンロIHクッキングヒーター
都市ガスまたはプロパン(LP)ガス電気
炎が出る熱のみ
なお、プロパンガスとLPガスは、呼び方が違うだけで同じものをさしているため、以下プロパンガスと呼称しています。

プロパンガスの特徴

プロパンガスは、石油から生成されます。プロパン、もしくはブタンが主成分です。常温で低い圧力をかけて体積を減らした状態で、ボンベにおさめて運搬され、各戸ごとに備え付けられます。よくお家のキッチンのそばにガスボンベが設置されているのを見たりませんか?あれです。

プロパンガスは、空気より重く、ガス漏れの際には下に溜まる性質があります。

都市ガスと比べ、同じ量で都市ガスの2倍以上の熱量(カロリー)を得ることができます。

都市ガスの特徴


都市ガスの原料の多くは、海外から輸入された天然ガスです。タンカーで輸入された都市ガスは、工場から圧力をかけて送られ、各家庭に供給されます。

空気より軽く、ガス漏れの際には天井付近へ上昇し、拡散します。

都市ガスは公共料金の扱いで、事業者が独自に料金設定をすることはできません。このため、事業者によって料金が異なるプロパンガスに比べ、分かりやすい料金体系となっています。

後ほどまた触れますが、一般的にはプロパンガスよりも都市ガスの方が料金が安いことが多いです。

IHクッキングヒーターの特徴

1974年に発売されたIHクッキングヒーターは、トッププレートの下に埋め込まれている、銅線のコイルに電気を流し、発生した磁力によって鍋自体を発熱させる、電磁誘導加熱という仕組みです。

ヒーター自体が発熱するラジエントヒーターを備えているものもあります。

また、いわゆる電磁調理器は、IHクッキングヒーターの和名です。

最近はあまり見かけなくなりましたが、金属製のパイプがむき出しで、中に入ったニクロム線が発熱するタイプのシーズヒーターという電気コンロもあります。

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ガスコンロ VS IHクッキングヒーター


 

ガスコンロとIHクッキングヒーター、色々な観点で比較してみました。

導入のしやすさ対決

ガスコンロのメリット

手持ちの鍋や土鍋がそのまま使えるという点です。

また、炎が上がるため、中華鍋のように底が丸い鍋も使え、チャーハンを作るときに鍋を振るような使い方もできます。ただし、IHクッキングヒーターと比べると火力の調節に慣れが必要です。

IHクッキングヒーターのメリット

火力の調整がしやすいため、てんぷらや煮物など、一定の温度を保ちたい料理をする際には便利です。ただし、使用にあたっては、専用の鍋が必要だというデメリットがあります。一般的な土鍋やガラス鍋は、ほぼ使えないと考えてよいでしょう。

IHクッキングヒーターにしたために、お鍋を買い替えなくてはならないケースも多いです。

掃除のしやすさ対決

ガスコンロは、五徳などがあって形状が複雑であり、吹きこぼれが炎によって焦げ付きやすいため、掃除に手間ががかると言えます。

一方、IHクッキングヒーターは、トッププレートがフラットなため、掃除が容易です。

本体価格・ランニングコスト対決


本体価格比較

コンロの本体価格はおいくら位でしょうか?リサーチしてみると、だいたい次のようになっています。
●ビルトイン型コンロ本体の価格(3口+グリル付き)

・ガスコンロ:7万~31万
・IHクッキングヒーター:22万~47万

●据置型コンロ本体の価格(2口+グリル付き)

・ガスコンロ(都市ガス):4万~15万
・IHクッキングヒーター:18万~27万
※すべて税込価格での比較

こうしてみてみると、本体価格としてはガスコンロのほうが、比較的安価な結果となっています。

年間のランニングコスト対決
・ガスコンロ(都市ガス):12,900円
・IHクッキングヒーター:24,800円
IHクッキングヒーターは、ガスコンロの2倍程度のランニングコストがかかる可能性があるようですね。

参照 大阪ガス ガスコンロ VS IHクッキングヒーター

なお、プロパンガスについては事業者によって料金設定に差があるため、一概には比較しにくいのですが、プロパンガスのほうが都市ガスよりも、1000円~2000円、高い傾向にあるようです。

参照プロパンガス料金消費者協会 プロパンガスと都市ガスの料金比較

安全性対決


ガスコンロ

炎が出ることや立ち消えの危険性があることから、幼児や高齢者がいる家庭では危険だと言われることもあります。その反面、炎があるので、うっかり触ってやけどをする危険性は低いと言われています。

IHクッキングヒーター

立ち消えによるガスもれのような危険性はありませんが、炎がない分、熱くなったトッププレートをうっかりと触ってしまうという危険性が指摘されています。

この点では、家族構成やそそっかしさ(笑)などを考慮して検討する必要がありそうです。

普及率対決

IHクッキングヒーターの普及率は、全国平均で約20%程度となっています。つまり、その他の80%はガスコンロのお家です。普及率の観点ではまだまだガスコンロが主流。本体価格の差も、そのあたりが関係していそうです。

参照都道府県別データランキング IHクッキングヒーター【普及率】

ちなみに、都市ガスとプロパンガスの割合は、それぞれ半々程度です。

災害時の安定性対決

プロパンガスの強みは、個別に供給可能な「分散型エネルギー」であることです。

災害発生時にインフラが遮断された場合も、個別に調査・点検を行うことでほかのエネルギー源と比べ、相対的に早く復旧させることができます。

それに比較して、IHクッキングヒーターの電気は、停電時に使うことができなくなってしまうため、大規模災害の時には復旧まで時間がかかればかかるほど、ご家庭での調理ができない可能性もあります。

まだ記憶にあたらしい、東日本大震災の際の、ガス・電気の全面復旧は次のようなスケジュールでした。

震災発生:3/11
プロパンガス復旧:4/21
都市ガス復旧:5/3
電力復旧:6/18

参照被災3県における各インフラの供給不能戸数の推移

電力の全面復旧までには、なんと実に3か月以上かかっていました。

ガスの方が復旧は早いですが、IHクッキングヒーターの方が火災は発生しにくいので、災害時のメリットとデメリットも考えておく必要があります。

ガスコンロとIHクッキングヒーター 選ぶならどっち?


アパート・マンションのように、すでに据え置かれているケースや、都市ガスのように、配管されていないと選べないケースもあるため、後から変えたり選択することが難しいケースも多くあります。

しかし、何にこだわりを持つかによって、ガスコンロとIHクッキングヒーターを選ぶ基準は変わってくると言えそうです。

ここまで見てきた内容ですと、以下のように考えるといいですね。

・本体価格・ランニングコスト・導入のしやすさ・災害時の復旧の早さを重視するなら
→ガスコンロ

・掃除のしやすさ・安全性を重視するなら
→IHクッキングヒーター

また、お料理が趣味で中華鍋を使いたい方は、プロパンのガスコンロがベストでしょう。

ぜひ、あなたにピッタリ合ったコンロを選んで、楽しいクッキングライフを送ってくださいね。

 

 


 

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