昔は放置されることも多かった犬の白内障、最近は点眼治療や手術など積極的に行われることも増えてきました。

そんな犬の白内障治療、手術となった場合にはどのような手術ができ、手術前後のケアはどうなるのでしょうか?
気になる手術などの費用は?

 

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ここまでできる!犬の白内障治療

近年では積極的に行われるようになり、身近になった犬の白内障治療。
初期では進行を抑える目薬による点眼治療が主ですが、手術での治療も可能。

目薬や内服薬での治療は進行を抑えることはできますが、完全に治すことはできません。

手術では人間と同じように人工の眼内レンズを入れるものもありますが、水晶体の濁ってしまった部分だけを溶解して取り出すという手術も行われています。

手術は全身麻酔下で行われるため、老齢であるほどリスクを伴います。
また老齢でなくとも心臓や呼吸器の疾患をかかえているなどの場合には、手術ができないというケースもあります。

さらに考えておくべきは、手術後のケアができるかどうか。
白内障の手術では合併症の可能性もあり、それらを防ぐためにも自宅での日に数回の点眼などのケアが必要です。

”向こう2ヶ月間エリザベスカラー付けっぱなしで絶対安静を保ちながら点眼や飲み薬のケア”
”目を切開した場所は髪の毛よりも細い糸で縫ってあるので、ちょっとの衝撃でも糸が切れる事があるそう”

気になる手術費用は?そのほかには何が必要?

”金額はかなり高いです。全科診療がほとんどである動物病院で白内障手術が出来るところはまだまだ少なく”
”症例もなかなか集まりませんからその分単価が高くなってしまう”

私がよく行っている動物病院では、白内障手術は約35万円

”今回の手術・入院費用です。税込341,000円。”
”我が家は、アニコムに加入しているので負担金191,000円”

経験した飼い主さんにより費用はまちまちでしたが、手術費用は20~40万円程度におさまっていることが多いようです。

また原因を調べる段階や手術が可能かどうかなどを調べるための検査費用も考慮しておかなければなりません。

事前検査費用(10万円弱)と両目の手術代で,合計50万円ほど

さらに犬の白内障手術では、全身麻酔で行われることや手術後の状態の観察なども必要になるために、手術を受ける際は数日入院することが多いよう。

そうした入院費や薬代を含めると、トータルの費用は50~100万円前後かかるともいわれています。

犬の白内障手術、前後の飼い主さんたちの経験談は?

いつもの病院でできるとは限らない

”白内障の可能性が極めて高いと診断”
”福井では白内障の精密検査ができる病院がなく、愛知県の動物眼科センターを紹介される。”

いつもお世話になっている近くの動物病院で、詳細な検査や手術ができれば良いのですが、すべての動物病院で可能とは限りません。
動物病院では全科診療のために、ひとつの疾患に対してどこまでできるかの限界もあります。

かかりつけの動物病院で対応が不可能な場合には、他院を紹介されることもあるでしょう。
犬の白内障手術のトータルの費用としては、こうした場合の移動にかかる交通費なども考慮に入れておいた方が良さそうですね。

季節によっては考えておいた方が良いことも・・・

”カラーの取り外しが1ヶ月出来ないということで、退院する前に買っておいた洋服。”
”スナップで脱ぎ着できるんです。便利!”

手術後は点眼しながら安静にしている必要があります。
その期間お散歩やシャンプーは禁止と言われますが、それ以外でも家の中で何かにぶつかってしまったりということがあれば回復中の目を守ることができません。

そのため手術後はしばらくエリザベスカラーなどつけていることになるのですが、冬場などに保温のために普段お洋服を着ているというワンちゃんでは、カラーをつけていても脱ぎ着が可能なお洋服を新たに用意しておいたという飼い主さんもいました。

「手術したら終わり」ではない、その後のケア

”それにしても、4種類の点眼を一日3回は相当、きつい。”
”本人も休まる間がない。”

白内障の手術によって、その後緑内障を併発してしまうリスクはあるものの、発症するかどうかは手術をしてみないと分からないという部分も大きいよう。
緑内障に限らず、合併症の心配も多い白内障の手術では、手術後1~2カ月にもわたる点眼などのケアが必要です。

そのケアをしっかりと愛犬とともに頑張っても、後発白内障という可能性も存在しています。

”白内障の手術をした左目が光の加減なのか何だか違和感があるような”
”後発白内障だと診断され”
”眼内レンズが水晶体嚢と擦れて白く濁ってしまう事があるよう”
”視覚的にはまだ問題なく見えているようで、これがヒドくなると手術する場合もあるそう”

手術に踏み切るだけでも飼い主さんにとっては費用面も含めて大きな決断となりますが、手術後のケアのことなども踏まえてよく検討したいですね。

 

総額50~100万円、犬の白内障手術


事前の検査と入院・手術、その後しばらく続く点眼や内服薬といった薬代。
そういった治療そのものにかかる費用のほかに、眼科専門医などいつものかかりつけの動物病院で対応できない場合の交通費。

すべてをあわせて考えていくと、総額では50~100万円ほどにもなるという犬の白内障手術にかかわる費用。
手術を決断するには、費用だけでなく手術後のケアや合併症のリスクなども合わせてよく検討する必要がありそうです。


 

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