小学校から英語が教科に組み込まれている現代では、夏休みの自由研究に、英語を題材としたものを宿題として出されるケースも増えてきました。
一方なんでもありの自由研究のため、今年はちょっと目線を変えて英語関連の研究にしようと考えている人もいるのではないでしょうか。
グローバル社会の中では社会人や研究者たちがまとめる大人の高いレベルのレポートは、英語で書くのがほぼ常識となっています。なぜかというと海外の雑誌にも掲載し、広く世界に認めてもらわなくてはならないためです。
そこまでいかなくてもとりあえず勉強した英語の教科に関連して、日々の身近な英語に興味を持ちまとめてみたり、調べたりする事は有意義な研究になることでしょう。
まだあまり他の生徒もしていない発想で、先生からの評価もいつもとは少し違う感じになるということは、内申点もアップするのでしょうか。
英語を題材とした自由研究の場合の特徴や、意味を少し考えてみましょう。
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英語の題材は同級生と差別化を図れる
毎年毎年何かの観察だったり、何かを作ったり実験したりしているうちに、なんとなくネタが尽きてしまったような気持ちになっている人もいるのではないでしょうか。
本来は同じ題材を深める研究も、立派なものです。
ささいな不思議や疑問点を追求する、という視点で言えば、ネタは無限にそのへんに転がっているはずですが、なんとなく平凡に思えたり、興味がわかなかったり。
過去の作品や同級生がしている研究とあまり差がない気がして、どのアイディアも平凡な気がしてきてしまう人もいるでしょう。
そんな時に斬新かもしれないのが、英語というテーマです。
まだ小学校では、教科として導入されてそれほど年数が過ぎていないため、研究ネタとして考える人も少ないようです。
英語を使えば、とりあえず目新しい感じがして、楽しく取り組めるかもしれません。
英語の自由研究は中身はなんでもいい!?
英語の自由研究ってどんな題材にしたらいい?
「英語」という言語をテーマとすると一口に言っても言語なのですから当然、研究角度も様々です。
過去の作品や、様々な英語関係のホームページにも色んなアイディアが載っていますが、これらを見てみると、正直なところ本当に中身はなんでもよさそうですよ^^
英語で絵本を作ったり、英語を使った絵日記のようなもの、身近に目につく単語を調べる、和製英語を調べてみるなど、実に様々です。
例えば、
- 言葉自体を身の回りから探したり、言葉の語源や歴史を研究する
- 英語を使った何かを作る
- 身近なものをただ翻訳してみる
- 英語文字の不思議に迫る
- 英語のモチーフを使って何か工作や手芸を作成する
なども良いでしょう。
なんにでも応用が効き、アイディア次第で広がりが出てくるのが言語というテーマの良い所です。
他にも、少し難易度の高い上級生向けですが、私たちが普段使っている日本語と英語は、何が違うのかの研究をし、さらになぜ日本人が英語を習得するのに苦労してしまうのかを考察したりするのもいいかもしれません。これを調べるには、両方の言語の過去を振り返る事も必要ですし、文化を知ることも必要です。英語の自由研究を通じて、逆に日本語や日本の文化を深く知るきっかけになるかもしれませんね。
もう少し低学年でもできそうなテーマとしては、たとえば身近な標識や看板に描かれている外国語自体を写真に撮り、ひたすら意味を調べてコレクションにするなどの、単純に楽しく活動できる研究にする事もできます。
同じく比較的簡単で楽しめるテーマであれば、単語を使った1、2歳児向けのような1ページに1単語だけの絵本や、頭文字をアルファベット順に並べて絵を組み合わせるだけの図鑑のようなイラストなども、一工夫すればそれだけで大作になります。
これは大人も子供と一緒に楽しめそうです。
時には親も上手に誘導してあげて
小学生ならば、英語がまだあまり得意でなく、親の手助けや知恵を出してもらう事が必要になってくるかもしれません。そもそも辞書の引き方も不慣れでしょうし、込み入った文章を知りたいと思った場合、かなりの時間が必要になります。
その手間や調べる時のハードルが高すぎると、子供は違った文章に訳してしまったりして、英語が嫌いになるきっかけになってしまうかもしれません。上手に、子供の考えの届く範囲を見極めて、子供の発達や成長にあわせた目標を設定するように誘導してあげましょう。
もしかすると、親も不得意なテーマかもしれませんが、そうであればなおのこと、親子で一緒に調べたり楽しんで勉強できると、絆も深まるのではないでしょうか。
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いつの間にか英語が好きになるきっかけに
なんとなく興味を持って色々調べ始めた段階では、「知らない事が多くて、英語なんて苦手!」という人もいるかもしれません。でも、身近なものを調べてみたり、絵日記などを作成しているうちに、楽しくなってくる事もあります。
例えば、自転車に初めて乗れるようになったばかりの子供も、最初は苦労して投げ出しそうになっていたとしても、いったん自転車に乗れるようになると、長い時間自転車に乗り続けたり。
同じように、最初はまったく関心がなかったとしても、色々苦労して調べていくうちに愛着がわき、なんらかの目に見える形に残ることで、誰かに自慢したくなる気持ち、なんとなくわかりますよね。子供にとっては、「ここまで自分もできた!」と思う心が、いつのまにか「大好き」な想いに変わってゆくのです。
そうして、いつのまにか英語が好きになってくると、次は何をしよう、とか、次はこれをテーマに少し調べてみようとか、新たな勉強の原動力になってきて、他の教科にもいい影響がでてきます。
親の方も子供を手伝っているうちに、なんとなく楽しくなり、英会話に興味が出るとか、今まで知らなかった単語を少し調べてみる気になったりするかもしれません。そうなったら、親子そろっていい経験になりますね!
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まとめ
自由研究は、どんなテーマを選んだとしても、発想が斬新であればあるほど目新しいさがあります。これで、子供の内申点アップにつながるかも!?という期待もあるかもしれませんが、実のところどうかはわかりません。
そもそも、内申点というのは、日常の生活態度全般を含んで総合的に判断されるものですので、自由研究を頑張ったからといって、直、点数アップにつながるとは考えづらいのです。
とはいえ、頑張ったならば、その頑張りは認められますし、それ以降の心象も良くなる事はあるでしょう。
自由研究で内申点をアップさせるというよりもむしろ、自由研究を通じて子供の日ごろの学習意欲や学ぶ姿勢に良い変化があることの方が、望ましいのです。
この夏、自分たちのための新たな挑戦の一つとして、今までになかったような視点で挑戦してみるのも面白いかもしれません。
ご紹介してきた事が参考にできそうなら、これを土台にして頑張ってみてくださいね。