夏に海外で、こんな経験はありませんか。
ふと温度計を見たら、気温は東京と同じくらい。
なのに東京と違ってベタベタせず過ごしやすい。
不思議ですよね。
これは湿度の違い。
梅雨のある日本の夏は、気温だけでなく湿度も上昇。
湿度が高いと不快感が増してしまうのです。
そこで、除湿剤で対策を!
湿度の高い日本の夏を上手にのりきるためには、コストパフォーマンスの良い、繰り返し使える除湿剤がおすすめですよ。
※こちらの記事も参考にしてみてください。
Contents
除湿剤で除湿対策
湿度が高いといわれる日本の夏。
つまり、不快感も高いというわけです。
例えば、私たちが快適に過ごせる湿度はだいたい40%~60%くらいなのですが、日本の平均湿度はそれを上回る60%~70%にもなります。
60%~70%の湿度で快適に過ごすことができるのは、実は私たち人間よりも、カビ。
カビは湿度が60%を超えると活発化し、急激に増殖するのです。
カビがすると、食品を痛めたり、家屋や家具にダメージを与えるのはご承知の通り。
そしてそれらは見た目を損ねるだけでなく、中毒や感染症、アレルギーの原因となり、時には命を脅かします。
特に、お年寄りや小さなこどもは要注意です。
また、湿気は頭痛、息苦しさ、イライラや落ち込んだ気分の原因にもなります。
こうした湿気の悩みを解決してくれるのが、除湿剤。
ドラッグストアなどで手軽に購入できて、除湿したい場所・物に合わせたピンポイントな製品も多数出ています。
工事などの手間もなく、効果的に除湿できるのです。
湿度に不快感や不安を持ったら、除湿剤を使って対策することがおすすめです。
除湿剤のランニングコスト
というわけで、除湿剤を使ってみることにしたものの、ランニングコストが気になるかもしれませんね。
そこで、代表的なタイプの除湿剤の参考価格と除湿量をそれぞれチェックしてみました。
まずは、塩化カルシウムを使用したタンクタイプの除湿剤から。
もっともよく使われている、メジャーな除湿剤です。
特徴は、除湿する水分量が多く、ゆっくり時間をかけて除湿していくこと。
閉め切った密閉空間の除湿に向いています。
据え置きタイプの参考価格は、3個パックで200円~300円前後。
除湿量は400ml~550ml。
たまった水の処理が面倒という声も多いのが、タンクタイプです。
続いてシートタイプの除湿剤。
シリカゲルやゲル化した塩化カルシウムを使用しています。
コンパクトなので用途の幅が広いのが特徴です。
参考価格は2シート入りで1000円前後、除湿量は1シートあたり480ml。
シートタイプの除湿剤で特に人気があるのが、繰り返し使える製品です。
単純に値段あたりの除湿量を考えるとタンクタイプのほうがお得ですが、シートタイプには繰り返し使える製品もあり、そういった製品の長期におけるランニングコストの良さは見逃せません。
繰り返し使える除湿剤のメリット
デイリーに使うものは、面倒でないもの、できればコストパフォーマンスが良いものを選びたいですよね。
除湿剤も同じです。
繰り返し使えるタイプの除湿剤は、使い終わるたびに処理して捨てる必要が無いので、手間が少なく、ゴミが少ないのでエコでもあります。
さらに、一見すると単価が高いようですが、何度も使うことでコストパフォーマンス的にも優れていると言えます。
どんな繰り返し使える除湿剤が人気?
繰り返し使える除湿剤にもさまざまな素材のものがあります。
インターネット通販サイトで、レビュー評価の高い順番にチェックし、人気のある繰り返し使える除湿剤はどんな素材なのか調べてみました。
その結果がこちらです。
1位 炭(竹炭・備長炭など)
2位 B型シリカゲル
3位 炭とB型シリカゲルの混合タイプ
竹炭・備長炭を使用したタイプの繰り返し使える除湿剤が、インターネット通販サイトでは売れているようです。
※こちらの記事も参考にしてみてください。
一番人気!炭タイプの特徴
一番人気の炭タイプの除湿剤は、竹炭や備長炭など。
人為的に加工して作った炭を利用した製品です。
炭は多孔性という性質を持ち、表面にはミクロ単位の細かい穴が無数に存在しています。
その穴のために表面積が広いのが特徴です。
炭による除湿の秘密は、この細かい穴にあります。
炭の多孔質構造が、空気中にある水分を吸着し、湿気を取り除いてくれるのです。
炭タイプの除湿剤はもともとの使用期間が長く、中には半永久的という製品もあります。
炭そのものを除湿剤として利用する場合、半月に一度くらいを目安に真水でよく洗浄し、完全に乾燥させることで再利用できるようになるそうです。
炭によっては、高価なものもあります。
ですが、長期間使えることを考えると、コストパフォーマンスは良さそうです。
楽天で人気!出雲屋炭八
炭タイプの除湿剤のうち、インターネット通販で人気のあるおすすめ商品をチェックしてみましょう。
まずは、楽天で人気の「出雲屋炭八」。
名前に「出雲」とつくとおり、島根県産の炭です。
炭の原料となるのは、針葉樹。
広葉樹から作る炭とくらべ、湿気・臭いを吸い取る穴とスキマが多いこと。
そのため、除湿力・脱臭力に非常に優れています。
特に、その除湿力は広葉樹で作る炭である備長炭の二倍以上にもなるのです。
材料の針葉樹は、家屋の解体や工場から出る廃材ですので、環境に優しいエコな炭でもあります。
また、小袋タイプなどラインナップが豊富で、どこにでも使いやすいのがポイント。
トイレ・洗面所・キッチンのシンク下のような水回りの湿気対策、押し入れ・クローゼット・タンス・シューズボックスのカビ予防、車内の消臭に使える他、リビングや居室の有害物質吸着効果も期待できます。
ダークブラウンの不織布の小袋に入ったタイプはナチュラルな見た目で、インテリアにも馴染みやすく、お部屋にも置いても違和感が無いために人気です。
使用しているのは、針葉樹の炭100%。
薬剤などはいっさい使っていません。
レビューを見ると、多くの人がその効果を実感していて、高評価でした。
Amazonで人気!MosoNatural Bag
続いて、Amazonで高評価レビューの多かった人気商品・MosoNatural Bagを紹介しましょう。
一見、炭が入っているなんてまったくわからない、アロマグッズ系のデザインのMosoNatural Bag。
アメリカでミリオンセラーを記録した、炭の消臭・除湿剤です。
MosoNatural Bagが使用しているのは、天然成分であり、半永久的な除湿効果を持つモウソウ竹炭100%。
天日に干すことで繰り返し使え、MosoNatural Bagとしての効果は約二年間。
使い終わった後は、天然素材のみなので、お庭にまいて肥料にして自然にもどせる、最後だけエコフレンドリーな商品です。
見せることにこだわった商品で、シンプルな見た目はどこにあっても気になりません。
麻風の外袋の左上隅には吊下げ用ホールがついていて、クローゼットのハンガーラックにつるしたり、フックにかけたり、使いやすい工夫がされています。
カラーは、ナチュラル、グリーン、チャコールの三種類から選べます。
レビューでは、かわいい見た目を評価する声が多くありました。
多彩なラインナップ!B型シリカゲル
主にシートタイプに使用され、クローゼット用、お布団用など多彩なラインナップが使いやすいB型シリカゲルタイプの除湿剤。
容器にシリカゲルの入ったスタンドタイプの製品もあります。
シリカゲルとは、ケイ素を科学反応させることでできる物質のこと。
A型シリカゲルとB型シリカゲルがあり、そのうちB型は毛細管現象によって水分を集めます。
ですから、高湿度になると吸湿し、その際の吸湿力はA型の二倍にもなるといいます。
また、液体が溜まったり、水分がゼリー状に固まることがなく、こぼしたり破いたりという不安がありません。
B型シリカゲルは、乾燥して内部の水分をとばしてしまえば、また新たな水分を吸湿します。
多くのB型シリカゲル使用のシートタイプの除湿剤には、天日で干して再利用することが推奨されていて、使用期間は一年間の製品が多いようです。
容器にシリカゲルの入ったタイプは、電子レンジで乾燥させて再利用します。
乾燥させる時期をおしらせするサインが出る製品は、サインを目安に処置しましょう。
B型シリカゲルタイプの除湿剤は、サイズや用途のバリエーションが豊富で、無駄のない使い方ができるのが特徴。
さらに繰り返し使うこともできるとあって、コスト的にも満足度が高いのではないでしょうか。
楽天で人気!ドライナウシリーズ
楽天で人気のシリカゲルの繰り返し使える除湿剤は、新越化成工業の家庭用シリカゲルであるドライナウシリーズ。
靴や衣類に使えるタイプが人気です。
ドライナウシリーズは、「安心をかたちに」をテーマとしている商品。
優れた除湿効果で、家庭内のあらゆる場所の湿気取りに使えます。
用途にあわせたラインナップも豊富で、何にでも使える20gパック、衣類用除湿シート、きもの用乾燥剤、靴用、食品用乾燥剤、カビ防止剤が選べます。
楽天で特に人気が高いのは、衣類用除湿シート、きもの用乾燥剤、靴用です。
湿気を吸い込んでもべとつかず、また防虫剤と併用できることから、安心して使えるのがポイントです。
二~三ヶ月に一度、天日に半日くらい干すことで、除湿力が戻り、半年間を目安として繰り返し使うことができます。
レビューでは、何度も繰り返し使え、除湿力が長持ちする点が好評のようでした。
Amazonで人気!坂本石灰工業所なんでも除湿シリカゲル
Amazonで高評価な、坂本石灰工業所のなんでも除湿シリカゲル。
小袋に小分けにされていないバラタイプと、サイズ別の小袋入りのものがあります。
バラタイプは非常にコストパフォーマンスに優れていて用途が広く、小袋タイプは便利で、用途にあわせて選べる商品です。
どちらのタイプも、直接水が付くような使い方でなければ、どんな場所の除湿にも使えます。
使用されているのは食品保存用のシリカゲル。
使用制限のもっとも少ない、非常に安全なものです。
家庭で使う上で、安全性が高いという点は魅力的ではないでしょうか。
なんでも除湿シリカゲルは、湿気を含むと、ブルー→ピンク(あるいは藍色→赤紫)へと変化します。
シリカゲルの色が変わったら、フライパンや電子レンジで加熱することで、再利用できるようになります。
小分けにされていないバラタイプのほうは、不要なあき容器や小袋に入れて使うことになります。
バラタイプ購入時に、小分けにする袋として使用するために、お茶パックなどをあわせて購入されている方もいらっしゃいます。
アイディア次第でいろいろと工夫した使い方ができそうです。
レビューでは、繰り返し使えるコストパフォーマンスの良さ、除湿力の強さを高く評価されていました。
いいとこどり!混合タイプ
炭とB型シリカゲルを組み合わせて使用している除湿剤。
天然素材である炭は、その安全と安心への信頼感から人気の高い除湿材です。
しかし一方で、洋服への色移りなどを心配するケースもあります。
そこでB型シリカゲルと炭を混合し、使いやすいシートタイプなどにしたことで、天然素材のイメージが強い炭を手軽に使えるようにしました。
まさにいいとこ取りの除湿剤といえるでしょう。
再利用できる混合タイプの除湿剤の多くが、天日で干して乾燥させるものでした。
使用期間はだいたいが、一年間。
中には炭と同じく、乾燥いらず、使用期間は半永久的という製品もあります。
B型シリカゲルだけの製品よりもやや高価格なものの、強力な消臭効果も期待できる炭を簡単に取り入れられるという点を評価すれば、コストパフォーマンスが良いと思います。
楽天で人気!フマキラー激乾ブーツ用・くつ用
B型シリカゲル・炭の混合タイプで、楽天での人気が高いのが、フマキラー激乾シリーズのブーツ用とくつ用です。
除湿力に優れたB型シリカゲルに、さらに消臭効果のある竹炭を配合。
除湿効果による蒸れ・カビはもちろん、ブーツやくつならではの悩みどころである臭いも解決してくれる除湿剤です。
ブーツやくつにフィットした形状になっているので、つま先まで除湿効果がきっちり届いて、隅々まで強力に除湿。
型くずれも防いで、気持ちよくはけるコンディションをキープできます。
湿気がたまったら、天日干しして繰り返し使えます。
天日干しのタイミングは、再生サインがピンクになってお知らせしてくれます。
注目のポイントは、再生をスピーディーにしてくれる黒色シート。
不織布でできた黒いシートで覆われているので、太陽光を効率よく集めます。
そのため、天日干しによる再生がぐっとすばやくなっています。
ピンクになっている再生サインがブルーになったら、除湿効果回復です。
除湿と消臭ができる多機能性、価格を評価するレビューが多くありました。
Amazonで人気!ワイズコーポレーション炭入り 除湿 消臭シート
Amazonで人気のB型シリカゲル・炭混合タイプの除湿剤は、ワイズコーポレーションの炭入り除湿消臭シート。
B型シリカゲルに竹炭がプラスされています。
シリカゲルと竹炭のパワーでしっかりと除湿し、カビや臭いも防いでくれる除湿消臭シートです。
防虫剤との併用も可能で、安心。
黒色のシートタイプで、吊り下げて使用するためのフック付ハンガーが付属しています。
そのため、洋服ダンス、クローゼット、衣装ケース、押し入れの中、シンクの下などの他、家具の裏のような狭い場所にも使うことができます。
スポンサーリンク
除湿効果は、天日に干すことで回復します。
ブルー→ピンクに変わる吸湿を知らせるセンサーが付いており、天日干しのタイミングがすぐにわかるのも便利です。
洗濯はできません。
レビューでは、薄くてコンパクトであることへの評価が多く見られました。
お得な合わせ技
繰り返し使える除湿剤がコストパフォーマンスに秀でていることは確かなようですが、それでもやっぱり知りたくなるのが、お得な使い方。
身近なものを合わせて使えば、除湿力を補い合ってくれるでしょう。
大きなものを収納する押し入れなどに除湿剤を使う場合、すのこを敷いておくと空気の流れが生まれ、除湿の助けになります。
また、靴箱に除湿剤を使う場合、靴の中に丸めた新聞紙を入れておくと、新聞紙も靴の湿気を吸い取ってくれて、除湿剤の除湿力が長持ちし、コストパフォーマンスがアップします。
除湿の裏技
除湿の裏技をチェックしてみましょう。
・収納はほどよく隙間をあけて
ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまうと、空気の流れが悪くなり、湿気がよりこもりやすくなってしまいます。
ほどよく隙間をあけて収納し、上記したようにすのこを使用するなど工夫しましょう。
まめに収納の扉を開くことも有効。
とにかく、空気の通り道を作ることが大切です。
・新聞紙や重曹を使う
上記した丸めた新聞紙の他、重曹も湿気をよく吸い取ります。
家庭にある身近なものも使って、除湿のあわせ技をする方法も、除湿剤を長持ちさせてくれます。
・お風呂場のドアはすぐ閉める
シャワーや入浴の後、お風呂場のドアをすぐしめて、換気扇を回しましょう。
お風呂の湯気を、居室に持ち込まないようにするためです。
体を拭いている間など、ドアが開きっぱなしということはありませんか?
そういう人は、今後気をつけて。
家族にも協力をお願いしてみましょう。
これらの工夫で除湿剤の効果が長持ちし、湿気も減ることでしょう。
※こちらの記事も参考にしてみてください。
手間もコスト
繰り返し使えるものの良いところは、ゴミとして処理する手間や、何度も買い換える手間が省けること。
手間も個人の人件費と考えればコストの一部。
そういった意味では、繰り返し使える除湿剤はコストパフォーマンスがかなり良いと思います。