贅沢なキノコ代表、松茸!
秋になると、一度は口にしたくなる人も多いのでは。

とはいえ、結構値段が高くて、一般人には手が出しにくいものです。
それなのに、おいしくて香りの良い高級キノコが、食べ放題!?のお店があるらしいのです。

ホントにそんな贅沢な食べ放題の店があるのでしょうか。

今回は、口コミを頼りに、東京で食べられる松茸食べ放題の情報を集めてみました。

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松茸食べ放題!で堪能できる店

赤坂松葉屋

場所:東京都港区赤坂3-13-16

平日限定の献立の御膳が、松茸ごはんおかわり自由となっており、鯛茶漬け御膳1620円〜飛騨牛すきやき御膳4320円など、いろんな種類があります。
月によって献立は変わるようですので、行きたい時期に該当メニューがあるかどうかは、あらかじめ店のホームページなどで調べてから行かれると良いでしょう。
カードでの支払いにも対応しているようです。

参照:赤坂松葉屋

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上野の自然食ビュッフェ「大地の贈り物」

場所:東京都台東区上野1-20-11鈴乃屋ビル4F上野黒門しのばず屋別邸内

9月〜11月頃まで、松茸を使った料理が出るようです。
ランチでは松茸ごはんだけ、ディナーでは2900円のビュッフェ形式で、おいしい松茸をたくさん食べられます。

2016年には、松茸ブリュレ(?)やキャラメル松茸(!)など、スイーツとしての松茸が出るとかなり話題になった様子です。
松茸寿司など、一味違った食べ方で提供してくれるのもうれしい所です。

今年の案内はまだなので、実施時期、内容の詳細についてはお店のホームページなどで情報収集してから行かれる事をお勧めします。

参照:大地の贈り物

口コミはこちら

参照:ぐるなび
ぐるなび みんなのごはん。
Retty

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グランドハイアット東京 旬房

場所:東京都港区六本木6-10-3

9月1日〜10月31日まで、ディナーでは25000円で松茸づくしのフルコースを堪能できます。
土瓶蒸し、焼き松茸、松茸ご飯など王道の日本料理を楽しめます。
ただし、2名からの注文になるようです。

2016年には、松茸食べ放題会席が80000円で食べられるプランがあったのですが、今年はまだ見かけていません。
お店のホームページなどで、行かれる直前に確認してみましょう。

参照:グランドハイアット東京
日本料理 旬房

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スーパーブッフェ グラスコート

場所:東京都新宿区西新宿2-2-1京王プラザホテル本館2F

ディナー5600円、ランチ3600円でブッフェ形式なので食べ放題です。
松茸の炊き込みご飯は、香りたっぷりで松茸自体もかなりの量が入っているようです。

季節ごとの美味しい食材を使った料理が多数揃っていて、時期によってかわりますので、行かれる直前に詳細はお店のホームページなどで確認してください。

参照:スーパーブッフェ<グラスコート>
スーパーブッフェ グラスコート 口コミ

和食レストラン 華屋与兵衛

場所:東京都杉並区高井戸東4−12−43 他、多数各地にあり

期間限定で、今年も9月7日から11月上旬まで松茸ごはん食べ放題をしてくれるようです。
お膳のご飯が松茸なのですが、薄いペラペラのものとは違い、しっかり歯ごたえを楽しめる形で切られているように、写真では見受けられます。

口コミでも、満足度が高い様子があちこちで見られました。
お膳だけでも腹いっぱいになりますが、つい、おかわりをしたくなるような美味しさのようです。

参照:華屋与兵衛

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松茸食べ放題といっても…?

出典:GOTRIP!

東京で松茸食べ放題となると、なかなか値段が張るせいか、あまりたくさんの店では扱っていないようです。
2016年は、いろいろ話題に上る店もあったようですが、今年は異常気象や天候のせいなのか、単に人気が出なかったとか採算が合わない理由があるのか……とにかく情報が少ないのが現状です。

それでも、美味しくたくさん食べられるところがあるというのは、幸せですよね。

出荷量が多い長野県などへ松茸食べ放題を組み入れて行くツアーはいくつかあるのですが、東京のお店で、となると、他ではバイキングをしているお店なら、季節柄なにかしら松茸を使った料理が用意されていますので、どんな料理があるのか食べ放題がてら探検しに行かれるのも楽しいかもしれません。

ただ、茶わん蒸しや土瓶蒸しが多く、パスタなどに入っているものは、形がほとんど見えないとか、松茸とあまり認識できずに食べたといった口コミも多く、がっかりしてしまうケースもあるようです。

一つ一つの料理に使われている量が少なくても、食べ放題ではあるので、食べ方によっては堪能できるかもしれません。
松茸だけをたらふく食べたいという人も少ないかもしれませんが、できればしっかり形が見えて、香りを楽しめるくらいには存在感があってほしいものですよね。

意外と知らない松茸トリビア

松茸=高級で香りが良いきのこ、というイメージはあっても、その生態について詳しく知っているという人も少ないのではないでしょうか。

松茸は、「松」タケと言われるだけあって、アカマツや針葉樹が多い林に生えるきのこです。
赤松にだけ生えるのではなく、条件さえ整っていれば、他の針葉樹からも生えます。

その条件というのがクセモノで、乾燥した、痩せた土地で、生きた木と共生しないと発生できません。

つまり、落ち葉などが積もって腐葉土化したような栄養豊富な土壌ではなく、ほとんど土だけのような、乾いた作物が育ちにくそうな場所に生えている針葉樹の根っこに生えてきます。
普段は細い菌の状態で生きているのですが、胞子を放出する時期だけ、土の下から傘を出し、子孫を残そうとします。

この、菌の状態で、赤松などの木と共生していて塊になっているものは、リングのような形状で、木の周りに見えにくい状態で存在しています。
毎年、10センチくらいずつ円の外側へむかって広がっていくのですが、この白い塊の状態を「シロ」と呼び、松茸取り名人は、この「シロ」の位置を把握しているのだそうです。

シイタケなどの他のキノコは、原木栽培ができることからもわかりますが、伐採された木にも生えます。
これに対し、松茸は生きている木にしか生えないのと、役割を持って生きた木と「共生」することが必要で、他の菌の混入を防ぎづらいという理由から、研究は進んでいるようですが、人工栽培での方法を確立するところまでは行けていないようです。

つまり、今市場に出回っている松茸はどれも、100%天然ものということになります。

日本では弥生時代の遺跡からも出土していて、日本書紀には松茸らしいものを天皇に献上したという記録も残っているそうです。
そんな昔から好まれ、珍重されてきた松茸は、「香り松茸味しめじ」と言われるほど香ばしい独特の香りがありますよね。

この香り、実は日本人には好まれますが、外国人、とりわけ欧米の方々にはものすごく嫌われています。
「マツタケオール」という香り成分の名前を聞いたことがあるかもしれませんが、なぜか、日本人には平気でも、他国の方々にとっては耐え難いほどの悪臭らしく、食べる事の需要があるのは、日本と韓国くらいのものなのだそうです。

昔からの受け継がれてきた文化により、これは良い香りなのだと、ある種遺伝子に刷り込まれてきたものなのかもしれませんね。
もちろん、一部の日本人には、この香りが嫌いな人もいますので、狭い公共交通機関の中などで松茸弁当を広げるときには、気を付けてくださいね。

参照:JAグループ福岡 アキバ博士の「農の知恵」
EVER FRESH CO,.LTD.

松茸を自前で取って食べ放題?

最近は輸送手段も技術も発達してきたので、国産物が少なくなっても、海外からの輸入松茸の味も香りもそれほど劣化することなく手に入るようになってきました。
それでも、やはり国産のとれたての生松茸は、好きな人にとってはたまらなく美味しい魅力的なものになるでしょう。

お店でたらふく味わえれば良いのですが、そういったお店も少ないのであれば、いっそ自分で旅行がてら松茸狩りにでかけて、存分に味わうのも良いのではないでしょうか。

9月〜11月になると毎年、主に長野や岐阜方面へ向けての松茸狩りを宣伝している店も多くなります。
大抵は、数千円の松茸料理を食べた方に限り松茸狩りへご招待、という形が多いようです。

入山料や、松茸狩りにアドバイザーが付いてきてくれるかどうか、狩った松茸は買い取りなのかどうかなど、あらかじめHPなどでチェックしてから行くようにしましょう。
多い所では、5〜6本収穫できるようです。
また、子供と一緒に楽しめるところもあるようです。

ただし、松茸狩りができるところは大抵山になりますので、「登山の準備」が必要になります。
必ず、過信せず、一人で入らず、入念な準備をしてから松茸狩りを楽しんでください。

こういった松茸狩りができるところも減ってきているようです。
どうしても、維持をするのに莫大な費用がかかりますし、松茸の生態の特殊性から、環境をいくら整えても生えるとは限らず、成長するのにも5年はかかるため、天然でも栽培しづらいものだからです。

山や森、林を大切にして、行くときには絶対にゴミを残さないように、また、環境を荒らさないように気を付けながら楽しんでくださいね。

五宝平自然園

場所:岐阜県加茂郡八百津町八百津五宝平

要予約。バーベキューができる事でも有名なスポットです。

入山時間は10時から12時までの二時間のみで、集合時間は厳守する必要があります。
詳しくは、こちらの八百津町観光協会のHPで確認し、電話で問い合わせをしてみてください。

松茸狩りには、松茸ご飯の食べ放題と、中学生以上には松茸一本のお土産もついてくるという贅沢なプランです。
時期によっては栗も拾えて、園内の山小屋で食事ができるそうです。

参照:五宝平自然園(ごぼうひらしぜんえん 松茸・栗ひろい)

別所和苑

場所:長野県上田市別所温泉字城山241番地

古くからある、由緒正しい松茸狩りの名所です。

要予約。毎年、この松茸の季節になると営業を開始し、多くの人に人気のスポットです。

参照:松茸山「別所和苑」

藤の坊さんだ山荘

場所:兵庫県三田市志手原861-1

要予約。サービス料と入山料込みで、12000円から松茸入り、牛肉のすき焼き、松茸ごはんなど料理がついて楽しめます。
宝探しゲームのような感じで安全に楽しめ、収穫できた松茸は持ち帰り無料だそうです。
会社の接待やイベントには別料金でも相談にのってくれるようですので、大勢で楽しみたい時は相談してみてくださいね。

参照:藤の坊 さんだ山荘

ほん梅の里

場所:京都府亀岡市本梅町中野清水口3

要予約。入山料込みで、10000円から楽しめる地鶏すきやきと松茸釜飯などの料理が楽しめる日帰りコースがあります。
旅館ですので泊まる事ももちろんできます。

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参照:ほん梅の里

八光館

場所:京都府南丹市八木町河原31番地の4

要予約。入山料は大人2500円、小学生1200円、幼児無料ですが、収穫した松茸は希望すれば買取りだそうです。
ただし、こちらは松茸狩りを体験するためのイベントなので、お店の方があらかじめ植えておいた輸入松茸を探すというプランだそうです。
松茸狩りだけの申し込みはできませんので、料理とセットで楽しんでください。
お店では、美味しい松茸づくしの料理を堪能する事ができます。

参照:八光館

松茸食べ放題ではないけれどたくさん味わえる店

松茸を食べ放題!とまではいかないけれど、松茸づくしの松茸会席なら、満足感も結構あるのではないでしょうか。
お値段もソコソコしますが、一度は自分へのご褒美として、堪能しに行ってみてはいかがでしょう。

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まとめ

松茸が美味しい季節に、贅沢な香りと歯ごたえを楽しめて食べ放題のお店、いくつかご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

松茸は、生きた木でしか発生せず、人工栽培が難しいものです。
他の菌がたくさんいるような場所では生きられないため、赤松や針葉樹林の根元で、落ち葉や腐葉土の少ない乾燥気味の土地でしか採れません。
そんな状況もあってか、年々国産松茸も減って、輸入が増えています。

おいしくたくさんの松茸を贅沢に食べ放題にできるなんて、夢のような企画ですが、値段が張るのも仕方ないですよね。

そんな中、松茸ごはんや、松茸を使ったおいしい料理を、食べ放題で安価に供給してくれる店は貴重です。
一度はそんな店を訪れてみると共に、松茸がおいしく採れる、日本の綺麗で手入れの行き届いた環境(森)を守ることにも想いをはせてみてはいかがでしょうか。


 

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