ハッカ油と言えば掃除にも使えるという話はよく耳にしますよね。
しかしただ掃除に使えば良いというわけではなく、使い方によりその効果が減少してしまったり、逆に何倍にも良くなったりします。
ではどのように使うのがいいのでしょうか?
掃除にハッカ油を使う際のポイントを、詳しく見ていきましょう。
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※ ハッカ油で作る手作りの虫除けスプレーの作り方 効能&効果は?
※ ムカデ対策にハッカ油が効くらしいって本当なの?他の虫にも効く?
Contents
まず始めに、ハッカ油って一体なに?
よく耳にすることもある「ハッカ油」という言葉ですが、実際にどのようなものかご存じですか?
最初に、ハッカ油とはどんなものなのかを見てみましょう。
ハッカ油ってどういうもの?
ハッカ油は日本で自生しているミント(ハッカ)の和種から抽出され精製された油です。
子供の頃よくハッカ飴という口の中がスースーする飴を食べませんでしたか?
あれと同じハッカから作られているものなのです!
お手頃価格でドラッグストアや薬局などで簡単に購入することができます。
身体へ直接使用することはできないのですが、消臭剤や虫よけなど何にでも使える万能な油として活躍してくれますよ。
ハッカ油にはどんな効果があるの?
ハッカと聞いて思い出すのはやはりあのスースーとした感覚ですよね。
これはL-メントールを含むメントールという成分によるものです。
この成分があることによって、ミント系の精油からはすっきりとした清涼感を得ることができます。
そしてハッカ油は他の精油に比べるとこの成分が多く含まれているので、この清涼感が強めになっています。
ハッカ油には、消臭や殺虫の効果があり、スプレーにして気になる所へ吹きかけておけば、虫よけになると言われていますし、抗菌効果も期待できるとされています。
人工的な消臭スプレーよりも、自然な香りのハッカは、安心して使えますね。
覚醒作用があるので、ドライブで利用すれば車の消臭だけでなく眠気覚ましにもなるのです。
ただそのまま使うとかなり強い成分なので、身体への直接の利用はおすすめできません。
肌が弱い人は、原液を肌につけないようにしましょう。
特に、目に入ってしまわないように、気をつけてください。
しかし薄めると湿布でも利用されることがあることから分かるように、肌の炎症を抑えることができますし、お風呂に入れれば身体をリフレッシュする効果があります。
水に数滴まぜて口をゆすげば口臭にも効果を発揮します。
ただし、ハッカには、飲めるハッカと、飲めないハッカがあります。
パッケージに「食品添加物」と書いてあるかどうか、が見分ける方法です。
食品添加物と書いていなければ、口に入れるのは止めておきましょう。
食品添加物のハッカであれば、お菓子や飲み物の香りづけにも使えます。
ハッカ油でお掃除!そのやり方は?
ハッカの香りをかぐだけでも、さわやかになります。
掃除嫌いの人も、ハッカの香りをかぎながら、楽しく掃除できでそうですね。
ハッカ油はなぜ掃除にいいとされているの?
1、殺菌効果があるから。
床の細菌を殺してくれる作用があります。
ハッカ油のメーカー、北見ハッカ通商のホームページによると、0.04%の量で、大腸菌が滅菌されたとの報道があったそうです。
(参照:http://www.hakka.be/role/role.html)
2、防虫効果があるから。
ゴキブリやダニ、アリなどはハッカの香りを嫌うので、それらの虫を寄せ付けない効果があります。
3、消臭効果があるから。
香りも爽やかで掃除の後もスッキリした気持ちになれます。
上のような理由で、ハッカを掃除に使うと良いと人気を集めています。
食品にも使えるくらい安全な物質なので、小さいお子さんのいる家庭でも、安心して使えます。
ただハッカ油を入れすぎてしまうとニオイがきつくなり、気分が悪くなってしまうこともあるため、注意が必要です。
特に、ハッカのニオイが嫌でも言葉に表せない赤ちゃんには、気をつけてあげて、あまり使いすぎないようにしましょう。
ニオイに対する感受性は人それぞれなので、自分が好きでも家族はあまり好きでないかもしれません。
最初は少しずつ、家族の反応を見ながら使いましょう。
拭き掃除のときのハッカ油の使い方と使用量
拭き掃除には、ハッカ油を使うと、スッキリした香りで気分爽快に掃除できます。
下の要領で作ったお湯を雑巾につけて、床を拭いてみてください。
【拭き掃除のときのハッカ油の作り方】
- 重曹大さじ1に対してハッカ油を1~2滴ほどのバランスで混ぜます。
- 1Lのお湯に重曹とハッカ油を混ぜたものを溶かします。
ハッカ油は油ですから、お湯に直接垂らしてもなかなか混ざりにくいのです。
ですから、先に重曹と混ぜておくことにより混ざりやすくなります。
また、掃除をする際は水ではなく、お湯に溶かし入れることで洗浄効果のアップが期待できます。
中には、重曹は使わず、水やお湯にハッカ油を1~2滴垂らして混ぜ、雑巾につけて拭き掃除するという人もいます。
混ざっていなくても気ならないという人はハッカ油+水(お湯)でやってみても結構です。
床掃除をするときの順序は?
普段、床を水拭きする前に、まず掃除機を使って部屋全体のホコリを取ってから、拭き掃除をしていませんか?
実は、床を拭く際には、効率のいい掃除の順序は、下記のとおりです。
- クイックルワイパーなどドライシートでホコリを取る
- 掃除機をかける
- 先ほどのハッカ油雑巾で水拭き
- 乾拭き
掃除機の前に、ホコリを取っておく方がいいのです。
理由としては掃除機を先にかけることにより、ホコリが舞い上がり、掃除後すぐにホコリが戻ってしまうからです。
少し面倒ではありますが、シートで床のホコリをざっと取ってから掃除機をかけることで、それを解消することができます。
ここで、掃除機の排気の臭いを爽やかにする方法もご紹介しておきます。
ティッシュにハッカ油を一滴染み込ませて掃除機で吸引する、ただこれだけです。
掃除機にハッカ油をつけたティッシュが吸い込まれることで、掃除機の排気口から出る気になる臭いがミントの香りに早変わりします。
ちょっとのひと工夫で空気も爽やかに掃除をすることができるので、ぜひ試してみてくださいね!
床の材質によっては、水分に弱いものもあります。
一般的なフローリングの床板は、無垢材であれ合板であれ、木材である以上は水に弱いため、水拭きは良くないと言われています。
けれども、から拭きだけでは落ちない汚れもありますよね。
床を拭くときは、床材を傷めないように雑巾は固く絞って、拭いたらすぐに乾いた雑巾で水分を取るようにから拭きしていきましょう。
お掃除の必需品、ハッカ油スプレーを活用しよう!
いろいろと使えるハッカ油。でも、そのままでは、使いにくいですね。
ハッカ油スプレーにしておくと、使いやすく用途が広がります。
ハッカ油スプレーはどう作る?
ハッカ油スプレーは、その用途により、使う量は作り方が若干異なります。
今回は掃除の際に使うことを前提とした作り方をご紹介しておきます。
虫除けのために作るハッカ油スプレーよりも、薄い濃度で作ります。
床や壁などに、シュッシュッと吹きかけて雑巾で拭き取る、というのが基本的な使い方です。
【ハッカ油スプレーの作り方(掃除用)】
・材料と使用量
無水エタノール 10mL
ハッカ油 2、3滴
精製水 480mL
・作り方
無水エタノールとハッカ油を混ぜ合わせる。
ガラス製のスプレー容器に混ぜ合わせた溶液を加える。
さらに精製水を加え、よく振ったら完成!
ハッカ油にはポリスチレン(PS)を溶かす作用があるので、ハッカ油スプレーを入れる容器には、気をつけてください。
できればガラス製や陶器製のものを選ぶようにしましょう。
ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(RE)のもの、また耐油性や耐アルコール性と表示されているものならば使用可能です。
ハッカ油が溶かすポリスチレン(スチロール樹脂とも言います)は、家電やおもちゃの部品として使われていることもあります。
身近なものでは、発泡スチロールがそうですし、食品トレイやCDケースの材質に使われることも多いようです。
ハッカ油スプレーを、うっかりポリスチレンのものにスプレーしてしまうと、表面が溶ける可能性があるので、気をつけましょう。
ハッカ湯スプレーの使用期限は1週間から10日ほどです。
使い終わったら、スプレービンはよく洗ってエタノールで消毒しておきましょう。
ハッカ油スプレーに一手間加えて、掃除の効果アップ!
ハッカ油とエタノール、精製水だけで作ったハッカ油スプレーもよいのですが、それに少量のクエン酸や重曹を加えると効果アップが期待できます。
使う場所によって、クエン酸と重曹と、どちらを使うかを選んでください。
浴室やトイレのように、水アカ・尿石を落としたい場所では、クエン酸を、キッチンのように油汚れを落としたい場所では重曹を加えて使いましょう。
お風呂掃除には、クエン酸をプラスして
ハッカ油は拭き掃除以外にも大活躍!もちろんお風呂掃除にも使用できます。
【お風呂掃除用のハッカの使い方】
お風呂掃除のためには、ハッカ油スプレーにクエン酸を少量加えて使います。
ハッカ油スプレー500mlに小さじ1杯程度の分量が適当です。
これだけで、お風呂掃除に最適な洗剤が出来上がります。
バスタブにシュシュと吹きかけて、スポンジでこすり、水で洗い流しましょう。
タイルなども、ハッカ油スプレーにクエン酸を加えたものを使って掃除してみてください。
酸性のクエン酸には、アルカリ性の石鹸カスや水垢を綺麗に落とす効果があります。
ハッカ油スプレーにそのクエン酸をプラスすることでお風呂場にこびりついた頑固な汚れもしっかりと落としきることができるのです。
更にハッカ油の殺菌作用により、お風呂場で気になる雑菌やカビの増殖を防ぐことができます。
さわやかなバスタイムのために、ハッカ油は大活躍してくれます。
クエン酸は、尿石にも効果がありますので、トイレの掃除にも、ハッカ油にクエン酸をプラスしたものをオススメしたいと思います。
さわやかな香りがトイレの消臭にも一役かってくれます。
キッチンには重曹をプラスして
キッチンの汚れは、油などの酸性の汚れが多いので、アルカリ性の重曹を加えると、効果が高くなります。
レンジの周りや床などに使うと、油汚れを落としますし、虫除けの効果もありますから、一石二鳥ですね。
汚れやすいコンロが、ハッカの消臭・殺菌効果のおかげで清潔になります。
油汚れでなく、水アカで汚れる水回りでしたら、お風呂掃除で使った「ハッカ油スプレー+クエン酸」が威力を発揮します。
ハッカ油のガラスクリーナー
窓ガラスが汚れていると思ったら、ハッカ油でガラスクリーナーを作って、シュッと一吹き。
そのあと乾いた布で拭き取ってください。
【ガラスクリーナーの作り方】
- 炭酸水100mlを、スプレーボトルに入れます。
- 1にハッカ油を3滴入れて混ぜます。
*炭酸水ですので、時間がたてば効果が薄れます。残さずに、使い切ってしまいましょう。
炭酸が汚れを浮かせますので、手垢や指紋などの汚れも簡単に取ることができます。
ガラスのグラスや、ガラスのテーブル、ガラス戸などの汚れにも、このハッカ油ガラスクリーナーをお試しください。
ハッカ油スプレーの掃除以外の使い方
ハッカ油は、食品添加物としても使われるほど、安全性が高いものです。
濃度が高い溶液を直接肌につけたり、目に入れたりしなければ、いろいろな用途に使えます。
お掃除以外にも、暮らしの中でこんな風に使えます。
消臭剤・芳香剤になる
消臭剤・芳香剤としても使えます。
排水口や下駄箱など、ニオイが気になる場所には、シュッシュッと吹きかけましょう。
車に乗るときにも、シュッ。
さわやかな香りでドライブが楽しくなります。
車の芳香剤の人工的なニオイが苦手な人には、自然なハッカの香りは嬉しいですね。
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外で食事をして、焼き肉やたばこのニオイなどが服や髪の毛についてしまうことがありますね。
そんなときも、ハッカ油スプレーを持っていれば、吹きかけてニオイを消せます。
靴の嫌なニオイを消したいときにも、ハッカが活躍。使わない靴下の中に、ハッカ油を少量含ませた古いタオルやハンカチなどを詰めこんで、小さな枕状にしたものを作ります。
それを、ニオイがする靴やブーツの中に入れておきます。
ベッドに吹きかけ除菌にも
人は一晩寝ている間に少なくとも150mlの汗をかくと言われています。
しかし毎日天日干しするのはなかなか難しいですよね。
ハッカ油スプレーはそんなときにも役立ってくれます。
ハッカ油スプレーは布製品に馴染みやすく、肌に触れる寝具周りにも安心して使え、優れた殺菌効果で雑菌の繁殖を防ぐことができます。
また、殺虫効果もあるため、布団や枕のダニを退治することも可能です。
ほのかなハッカの香りは安眠に誘う効果があるのですが、強すぎると感じるようでしたら、逆に眠りを妨げてしまいますので、使いすぎないように、ニオイを試しながら使ってくださいね。
ハッカ油スプレーを使用する際の注意点
殺虫効果のあるハッカ油は、ご自宅で飼われているペットのダニ対策にも大変有効なのですが、猫や小鳥、フェレットなどを飼われているご家庭では注意が必要です。
ハッカ油スプレーを吹きかけたところを舐めてしまった場合、重篤な症状を引き起こすことがあります。
特に猫は、肝臓で有害物質を解毒できないので、ハッカ油に限らず精油類全般は触れさせないようにしてください。
犬には基本的には無害でダニ対策にも有効なハッカ油ですが、その他の動物のいるご家庭はペットの立ち入る部屋への使用がおすすめできません。
また、ハッカ油の使用量には十分注意してください。
ハッカ油に含まれるメントールの分量が多すぎると、肌にとっては刺激が強く、最悪肌荒れを起こしてしまう場合もあります。
そのため、ハッカ油が肌に触れるような場合には注意が必要です。
ハッカ油のさわやかリフレッシュ効果
ハッカ油で、気分をリフレッシュしましょう。
仕事や勉強に疲れたときは、ハッカの香りをかいで、気分転換をしているという人もいます。
お風呂には、原液なら2~5滴ほど垂らし、スプレーなら2,3回噴霧します。
スッキリした気分になれる入浴剤として使えます。
夏でしたら、清涼効果があります。
シャンプーにハッカ油を混ぜる方法もあります。
メントールの入ったシャンプーが市販されていますが、メントールの製品が好きな人は、普通のシャンプーにハッカ油を加えて試してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
ハッカ油は、水やお湯に数滴加えたり、重曹やクエン酸を加えたりして、様々場所の掃除に使えます。
スプレーボトルに入れておくと、使いやすくなります。
消臭剤・芳香剤や虫除けなど、さまざまな使い道があり、とても役立つものですが、使用量と濃度には注意が必要です。
使用する際は必ず使用量を守り、効率よく使用して、ハッカ油の効果を最大限に引き出しましょう。