みなさん普段お掃除をする際にはどういう洗剤を使っていますか?

管理人は、まるで洗剤コレクターとでも言いましょうか、家には台所用・お風呂用・トイレ用・洗濯用・漂白剤・ワイシャツののりづけ・・・ざっと思い出しただけで十数種類の洗剤が出てきました。

もちろん汚れには種類があるし、その汚れに合わせた洗剤を使う方が家事も効率よく進むんでしょうが、果たして本当にこんなにたくさんの洗剤を買う必要があるのでしょうか?

ここ数年、「ミニマリスト」と呼ばれる最低限の物だけで暮らす人々が注目されています。
そんなミニマリストの方のように物を減らさなくても、「もう少しシンプルに、買い替えやストックの手間を減らす方法はないのか?」そう思うことはありませんか?

今回は、そんな増え続ける洗剤を最低限に抑えるためのヒントを提案をしたいと思います。

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洗剤の種類がわかれば洗剤コレクターは卒業できる

アルカリ性・中性・酸性、最近ではナチュラルクリーニングなど様々な種類の洗剤を目にしたり、CMで見かけることがあります。

でもこれらってどういう洗剤のことでしょうか?
聞いたことはあるけど、実際にしっかり用途別に使い分けができている方ってどれくらいいるんでしょう?

それぞれの溶剤の特性と用途を知ることによって効率的に、かつ最低限の洗剤でお掃除できるヒントはここにありそうです。

液性の違いを知る

一般にpH(ペーハー)値が低ければ酸性、高くなるにつれて中性からアルカリ性となります。
酸性かアルカリ性のどちらかに偏っていけばいくほど、洗剤としての洗浄力は高まりますが、材質や人体への影響も強くなります。
中性の場合には、その点影響は少なくなりますが、その分洗浄力もほどほどになります。

界面活性剤とは?

「界面」とは、異なる性質の物資の境界面を指します。

例えば、水と油。
本来であれば交じり合わない物質同士ですが、界面活性剤の働きにより交じり合うことが出来るようになります。

汚れを落とすとは、すなわち水で洗い流すこと。
界面活性剤によって、汚れが水に取り込こまれて汚れが落ちるというわけなんです。

そして、石鹸にも界面活性剤が含まれています。

よく、「界面活性剤は自然にやさしくない、人体に害がある」と聞いたことはありませんか?
それは「合成界面活性剤」のこと。

石鹸に含まれる「天然界面活性剤」は天然由来のため、水に薄まるだけでその力が弱まり、界面活性作用を失ってしまいます。
よって、自然にも優しいということになるのです。

界面活性剤は安全?

OECDのガイドラインによると、界面活性剤の人体や動物に及ぼす影響について、毒性の強さを見極めるための指標が示されています。

急性毒性の一例として、経口毒性試験の結果を紹介すると、界面活性剤はカフェインよりも毒性が弱いとされているのです。

しかしながら、コーヒーやお茶に含まれるカフェインのように、長い歴史の中で人体への影響が低いことが確認されているものと比較すると、不安を感じる人が多いのも事実のようです。

実際には、天然だろうと人口だろうと化学物質は人体や自然に何らかの影響を与えます。
例えば、お酒も飲みすぎるとからだに悪影響を与えますよね。

出典:日本界面活性剤工業会

現代生活で界面活性剤は避けられない

また、どんなに合成洗剤を避けたとしても、界面活性剤は、いまや私たちの生活に欠かせないものです。

実は食品にも含まれているってご存知でしたか?

シャンプーやリンス、キッチンの食器洗い洗剤、ハンドソープなどに使われているのはよく知られていますが、実はケーキやチョコレート、アイスクリームやお豆腐などの食品にも界面活性剤が含まれています。

食品に含まれるものは天然成分由来のものとなりますが、界面活性剤であることに変わりはありません。
完全に避けることはできないのす。

石鹸、合成洗剤、洗浄剤の違いを知る

すべて汚れを落とすものですが、主成分や汚れの落とし方の違いによって異なるものとなります。

●石鹸
天然油脂と苛性ソーダや苛性カリのアルカリ性のもので煮て作ります。

もともと、火で焼いた動物の脂と灰が混ざってできたのが始まりと言われ、自然素材のみで作ることができます。
石鹸と言えば、すべてアルカリ性です。

石鹸には他の界面活性剤とはちがい、ある条件を与えると界面活性作用が簡単になくなってしまうという特性があります。
例えば皮膚科の先生は、肌が荒れている状態の時には石鹸をすすめますが、これは石鹸で体を洗う時にお湯をかけると成分が薄まり必要以上に皮脂をとらないという特性があるからです。

●合成洗剤

主成分として、石鹸以外の界面活性剤が含まれています。
この場合の界面活性剤は主に石油系を原料としています。

合成洗剤のpH値がアルカリ性ならアルカリ性洗剤、酸性なら酸性洗剤、中性なら中性洗剤となります。
アルカリ性洗剤、酸性洗剤でも、主成分が界面活性剤なので合成洗剤となります。

●洗浄剤

界面活性剤以外の、アルカリや酸で汚れを中和して落とすものです。

洗剤の種類を知る phとは?

洗剤は、主成分や液性の違いによっていくつかの種類に分かれていました。
では、具体的に酸性洗剤・アルカリ性洗剤・中性洗剤の特性やどんな汚れに効果を発揮するのか、ご紹介したいと思います。

酸性洗剤を知る

酸の力で汚れを溶かしたり、アルカリ性の汚れを中和して落としやすくする効果があります。

酸性はph(ペーハー)という0から14までの数値で性質の強さを表し、数値が0に近いほど酸性が強くなります。
酸性洗剤とよばれる洗剤には2種類あり、ph3未満のものを「酸性洗剤」、ph3以上6未満のものは「弱酸性洗剤」と呼ばれています。

少しややこしいと感じるかもしれませんが「ガンコな汚れには酸性洗剤」、「軽い汚れには弱酸性洗剤」というような感覚で使って問題ないと思います。
酸性洗剤が効果を発揮する汚れにはトイレの尿石・水垢・鉄さびなどがあります。

ルック トイレの洗剤 ライオン

出典:LION


トロリとした粘度の高い洗浄液が気になる「ふちウラ」の汚れにもしっかり密着してくれるので、臭いや黄ばみの原因の尿石も溶かしてくれます。
塩素不使用の酸性タイプなのでツンとした臭いもありません。

「ふちウラ」は水が流れにくく、汚れを放置したままだと飛び散った尿がガンコな「尿石汚れ」に変化してしまいます。
このような「尿石汚れ」を作らないために、普段のお掃除のタイミングでふちウラを狙うようにぐるりと一周洗剤をかけて2,3分放置してからこすり洗いをするのがオススメです。

ティンクル トイレ用洗剤 KINCHO

出典:KINCHO


ピンポイント直射と泡スプレーの使い分けができて、逆さにも使える便利なスプレータイプのトイレ用洗剤です。

便器の表面に親水性被膜を作ることで掃除をするたびに汚れがつきにくいトイレになります。
便器のお掃除だけでなく便座や床にも使えるのでこれ一本で普段のお掃除が完了します。

サンポール KINCHO

出典:KINCHO


洗浄スピードが従来品の2倍になったサンポールは、酸の力とマイナスイオンの相乗効果が便器についた黄ばみ汚れを落とします。
ふちウラや、水が溜まる位置の黒ずみにも効果を発揮します。

●使い方
トイレの淵には原液をかけてブラシでこすります。
しつこい汚れの場合には、洗剤をかけたあとラップやトイレットペーパーなどで湿布してからこすり洗いをします。
使った後はよく洗い流すこと。洗剤の残留があると、
素材によっては傷んでしまいます。

お風呂の浴槽にサンポールを使う方もいるようですが、傷んでシミになってしまうケースも多いので、安易に使うのは危険です。

クエン酸

酸性の特性を活かして水回りの白い汚れを落としたり、ポットの中のガリガリとした汚れにも効果を発揮します。

アルカリ性を中和するのでトイレのアンモニア臭を消臭する効果もあります。

カルシウムを溶かす性質があるので大理石には使用しないでください。

酸性洗剤を使う時の注意点

酸性洗剤を使う時には、絶対に塩素系の洗浄剤や漂白剤を一緒に使わないようにしてください。
酸性洗剤と塩素系の洗浄剤を混ぜてしまうと塩素ガスが発生し、ほんの少量でも吸入すると死に至る危険もあるので十分注意して扱うようにしてください。

また、ゴム手袋や眼鏡などで肌や目を保護して掃除するようにしてください。
洗剤に「混ぜるな危険」などの表示がないか確認してから使うようにしましょう。

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中性洗剤を知る

中性洗剤とはphが6以上8以下の洗剤の事で、ある程度の洗浄力を持ちながら肌や生地などへの刺激が少ないのが特徴です。

そのため、素手で使えるお風呂用洗剤・食器用洗剤・台所用洗剤が中性洗剤に分類されています。

また、中性洗剤はアルカリ性洗剤に比べると洗浄力は控えめですが、素材に与える負担が少ないため、見た目の汚れはないけど臭いが気になるという洗濯物にもオススメの洗剤です。

手にもやさしく、マイルドな洗い上がりなので毎日のお掃除やお手入れとして、家中で使うことができます。

バスマジックリン 花王

出典:kao


泡が汚れにしっかりとはりつくので、湯アカや皮脂汚れもスッキリ落とせる中性洗剤です。

泡の広がり方を選べるのでお風呂の壁の掃除もラクにでき、泡切れも良いので節水効果も期待できそうです。

チャーミーマジカ ライオン

出典:LION


油汚れをナノレベルまで分解し、洗い始めから汚れがサラサラと落ちるのを実感できるので、食器を手早く洗うことができる中性洗剤です。

使い終わったスポンジに、洗剤をまんべんなく行き渡らせる事で除菌効果も期待できます。

フローリングマジックリン つや出しスプレー 花王

出典:kao


中性洗剤なのでフローリングやビニール製の床の他にもワックスをかけた床にも使える洗剤です。

汚れ落としとつや出しが一度にできるので忙しい方におすすめの洗剤です。

トップ ハイジア ライオン

出典:amazon


洗うたびに衣類が菌に強くなる「新開発プレミアム抗菌処方」で汗で湿った衣類も臭わないという洗剤です。

一度のすすぎで洗濯ができるので節水・時短にもつながります。

似たような用途の洗剤でも、中には弱アルカリ性の洗剤もあるので、使用する際には必ず成分表を確認するようにしてください。

アルカリ性洗剤を知る

phが8以上になるとアルカリ性と呼ばれ、油脂・タンパク質・炭水化物の汚れに効果を発揮します。

具体的にはお風呂の皮脂汚れ、衣類の皮脂汚れ、キッチンの油汚れなどです。
アルカリ性の力で、油汚れを分解して落とします。食器などの汚れよりも強い、換気扇、ガスコンロなどの強い油汚れなどを落とす場合に向いています。

pHの違いによって、「アルカリ性」「弱アルカリ性」とがあります。

アルカリ性洗剤を使う時に注意した事はアルミ製の物には使わないという事です。
市販されているアルカリ性洗剤をアルミ製品に長時間さらしてしまうと腐食が進み、壊れたり穴が開いてしまうことがあるので、汚れを落としたいからとアルミ製品の鍋で煮洗いするというような事は避けてください。

キッチンマジックリン 花王

出典:kao


調理台やコンロ周りの油汚れや臭いをスッキリ落としてくれる弱アルカリ性の洗剤で除菌効果も期待できます。

ポットや炊飯器の外側の汚れや、人工大理石の調理台にも使えます。

汚れを見つけたら手軽にサッと使える日常使いに便利な洗剤です。

アリエール イオンパワージェル サイエンスプラス P&G

アリエール


科学の力を結集した革新的成分「ハイパーナビ洗浄成分」で、ファンデーション・めんつゆ・マヨネーズなど100種類の汚れを洗浄します。

カビキラー ジョンソン

出典:SC Johnson


お風呂やトイレの気になる黒ずみやぬめりを落とす時に使う塩素系漂白剤もアルカリ性洗剤です。

他社のカビ取り剤と比べて3倍の浸透スピードがあるので、「カビの根」にまですばやく漂白し、菌やバクテリアを除菌する効果も期待できます。

重曹

ナチュラルクリーニングの代表ともいえる重曹はごく弱いアルカリ性です。

常温での長期保存が可能な人体に無害な物質で、食品添加物や医薬品など昔から広く使われてきました。

粒子が細かく、水に溶けにくいのでクレンザーとして使うことができる他、重曹と水を一緒に鍋に入れて沸かすと焦げつきを浮かせることができます。
また、酸性物質の臭いを中和するので冷蔵庫や生ごみ・排水溝・靴箱の消臭として使うこともできます。

一方で、溶けにくいので洗濯には向いていなかったり、ギトギトの油汚れも落とせない訳ではありませんが洗浄力は弱めです。
同じアルカリ性のアンモニア臭は消臭できないため、トイレの消臭には向いていません。

セスキ炭酸ソーダ

重曹よりももっと使いやすいセスキ炭酸ソーダもまたアルカリ性で、血液汚れに効果を発揮するので、布ナプキン愛用者にはおなじみの洗剤です。

重曹よりも水に溶けやすく、強すぎないアルカリなので洗浄力があるのに手肌に優しいというのもオススメできるポイントです。
皮脂や手垢、油汚れにも使うことができます。

アルカリ性洗剤を使う時の注意点

アルカリ性洗剤は汚れを強力に落としてくれますが、手肌にふれると肌表面の脂分を落としてしまうので肌荒れを起こす場合があります。
アルカリ性洗剤を使用する時にはゴム手袋を使うなどして、肌に直接触れることのないように気を付けてください。

また、酸性洗剤と塩素系の洗浄剤を混ぜてしまうと塩素ガスが発生し、ほんの少量でも吸入すると死に至る危険もあるので十分注意して扱うようにしてください。

洗濯洗剤を選ぶ時に気をつけたいポイント

洗濯洗剤を選ぶ時に知っているとちょっと便利なポイントをいくつか紹介します。

蛍光剤が入っていないか

蛍光剤は白い物をより白く見せる効果があるため、ワイシャツや汚れが目立つ衣類を洗う時には適していますが、生成りやパステルカラーなど淡い色の衣類に使用してしまうと色褪せの原因になります。

柔軟剤の香りをより残したい場合

最近はフレグランス効果のある柔軟剤が増えてきて香りを楽しんでいる方も多いです。
毎日の洗濯で、よりいい香りを残したい場合には無香料の洗濯洗剤を使用したり、香りが少ない洗濯洗剤を選ぶことがポイントです。

また、脱水時間を3分以下、薄手の物ならもっと短い脱水時間にする事も効果的です。
熱や衣類の摩擦で香りが飛ばないように乾燥機は使わずに、外に干すよりも部屋干しの方がより香りが残りやすくなります。

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まとめ

洗剤の液性の違いやどんな汚れに向いている洗剤なのかをまとめましたが、管理人は似たような洗剤をいくつか持っている事に気が付きました。
そして、洗剤を持っている割には適した使い方ができていない事にも気が付いて反省しています。

「全てをナチュラルクリーニングに!」というのはさすがに難しいですが、最低限の洗剤にクエン酸や重曹などを取り入れたら「もう少しシンプルに洗剤の数も管理しやすいのでは」と思いました。

基本は溜めなければいつこい汚れにはなりません。
まめなお掃除をしておけば、強力な洗剤をアレコレと買わずにすみますので、自然にもお財布にも優しいですね。


 

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