高速道路の途中のオアシス、サービスエリア。運転で疲れた体を休めたり、ご当地のお土産を見てみたり、そこでしか食べられないものを味わったりと、いろいろな楽しみ方があります。なかには、ちょっと他とは違った特色を持つサービスエリアなんかも、時々TVで紹介されていますよね。
そんなサービスエリアの中で、今回ご紹介したいのは中央自動車道の「諏訪湖サービスエリア」(長野県)です。ここは、一見他のサービスエリアと変わりないのですが、端までよく見てみると、かなり珍しい施設があるのです。それは、なんと温泉!銭湯ではなく、正真正銘の温泉です。正式名称は「ハイウェイ温泉諏訪湖」。これは上り・下りにそれぞれあるので、諏訪サービスエリアに立ち寄れば、どちらの方面でも温泉に入ることができます。
長野県は、もともと温泉がたくさんあり、諏訪湖周辺も温泉旅館が立ち並んでいます。そのような場所を楽しめるのならいいのですが、気になりながらも、都合により高速道路で通過するだけになってしまう方もいますよね。そのような方には、ちょっと長野の温泉に浸かれるいいチャンスです!
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ハイウェイ温泉諏訪湖について
それでは、どんな温泉なのでしょうか?実際に利用した方の口コミも交えながら、紹介していきます。
Contents
営業時間は?
温泉の営業時間は、次の通りです。
上り/10:00~22:00(土日祝は9:00~22:00)
下り/10:00~21:00(土日祝は9:00~22:00)
下りの方は平日の終業時間が少し早いので、夜に行かれる方は気をつけてくださいね。
諏訪湖サービスエリア敷地案内マップ
サービスエリア内のどこに温泉があるのか、NEXCO中日本の公式HPから確認すると、上りも下りも、お土産ショップなどが入っている大きなメインの建物の近くにあるようです。
【上り線】
【下り線】
写真で外観・内観を紹介!
続いて、どんな施設なのかを実際に見てみたいですよね。写真をいくつか紹介します。
【外観】
こうして見ると、湯船はやはり小さいようです。口コミによると、5~6人でいっぱいになりそうという方もいたり、10人くらいまでは入れそうという方もいたり…。なお、窓は開けることができません。
ちなみに、諏訪湖サービスエリアは展望がいいことで有名ですが、温泉からは道路が見えてしまうそう。また下りの方が、上りより高い位置にあるので眺めがいいとも書かれているサイトもありますが、実際に行かれた人の感想だと、下りでもやはり道路が見えるので、特別いいと言える訳ではないようです。ただし、その道路の向こうの景色は、昼間は雄大な諏訪湖が、夜は周辺の夜景が、それぞれ美しく広がっているようです。
そのほか、脱衣所は狭く、さらに温泉施設もできてから長年経っているため(平成4年にできたのだそう!)、一般的な温泉と比べると決して快適とは言えない、との口コミがいくつか見られました。それでも、必要な備品は次のとおり十分にそろっています。
- コインロッカー(100円玉で鍵を閉め、使用後に戻ってくるもの)
- シャンプー
- ボディーソープ
- ドライヤー
- 化粧水(女湯。売店で購入可)
- バスタオル(有料)
- タオル(有料)
なお、お手洗いは温泉施設内にはないようなので、要注意です。
それでは、肝心のお湯はどうなのでしょうか?
泉質は弱アルカリ性・循環式(一部かけ流し)
お湯は七ツ釜配湯センター混合泉(あやめ公園源湯、新三ッ釜源湯、新三ッ釜第2源湯)のものを使用しており、泉質は、アルカリ性単純温泉[アルカリ性低張性高温泉]です。効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進があるようです。ちなみに、ここに限らず近隣の旅館も、この七ツ釜配湯センター混合泉を使っているところがあります。施設や雰囲気差には違いがあるかもしれませんが、お湯自体は同じと考えると、やはり温泉としての価値はありますよね。
ただ、温度はかなり高めのよう。朝にお湯を張るので午前中はさらに温度が高く、熱い場合は自分で水を入れなければなりません。そのため、ゆっくり入ることは難しそうですが、ここはやはりサービスエリア内の温泉なので、その後さらに運転をしなければならないことを考えると、体が疲れさせないために、熱いお湯にさっと入るのがいいのかもしれません。
ちなみに、お湯は一部かけ流しをしながら循環ろ過で回しており、消毒(塩素系+オゾン)をしています。人によっては、若干カルキ臭を感じる方も。温泉らしいにおいはしません。PHは8.86で、アルカリ温泉特融のヌメリ感はなく、さらさらしたお湯です。
料金は?上下線で少し違うのはなぜ?
いろんなサイトを見てみると、上り/大人595円小人262円、下り/大人575円小人262円と書かれているところもいくつかありますが、最新は、上り/大人610円小人270円、下り/大人590円小人270円のようです。ちなみに、上りと下りで大人の料金に20円の差があるのはなぜでしょうか?これは、NEXCO中日本の諏訪湖サービスエリアのHPによると、上り線の諏訪市、下り線の岡谷市とで入湯税が違うため、上下線で料金が異なるとのことでした。そんな税金まであるのですね…!
口コミまとめ
それでは、実際に行った人たちの感想を見てみましょう!
口コミをいくつか紹介します。
〈いい点〉
- 利便性は最高妻が買い物をしているのを待っている間に入れるのがいい
- 遅い時間なので、諏訪サービスエリアで食事もお風呂も済ませることができた
- 空いていたのでゆっくりできた
- 熱めのお湯に活を入れられた
- 出たあとも、ぽかぽか感が長く続いた
〈悪い点〉
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- お湯が熱すぎる
- 温泉の情緒がない
- ロッカーの故障が目立つ
- 景色が期待したほどではなかった
- サービスエリアの少し奥にあり、場所が分かりにくい
- もっと大きな観光客向けの施設かと思っていたのでがっかりした
〈これから望むこと〉
- 営業時間が24時間になってほしい
- ここに限らず、足湯だけでもいいからもっと増えてほしい
「妻が買い物をしている間に…」というのは、男性にとっては嬉しいアイデアですね。ちなみに、「(混んでいるかと思ったけど)空いていた」との口コミはいくつか見られたので、普段からそう混雑することはあまりないのかもしれません。これで改築などされて設備が整えば、利用客も増えるかもしれませんが、トラックの運転手の方など、ここでいつもゆっくりしている方にとっては、そのままでいいから静かに入りたい、と思われる方もいるかもしれませんね。
温泉以外の楽しみ方もいろいろ!
ご当地グルメは?
ここ諏訪湖サービスエリアの名物は、ご当地料理の「さくら丼(馬刺し丼)」や「馬刺し定食」が人気のようです!馬刺しは栄養価も高く、運転の疲れにも効きそうですね。そのほか、信州みそを使った焼きおにぎりや、豚汁そばという珍しいメニューも。また、サービスエリアでは珍しい、モーニングバイキングも行っているそうです。目の前に広がる諏訪湖を眺めながらの食事は、とても気分がよく、運転の疲れも癒されそうですね。
ペットも喜ぶ!ドッグランやスタバまで
また、ワンちゃん連れには嬉しいのがドッグラン!こちらは 2012年4月に開設され、そのすぐ側には展望ウッドデッキのテラス席、さらにはスターバックスコーヒーまであるので、サービスエリアとは思えないような、くつろぎの時間を過ごすことができます。ワンちゃんも、狭い車の中からサービスエリアで解放され、さらにドッグランで走り回れるとなれば、ストレスもすっかり飛んでいきそうです!ちなみに、これらの施設およびスターバックスは、上り線のみなので、旅の予定を組まれるときは気をつけてくださいね。
実は車中泊の人気スポット
ここ諏訪湖サービスエリアは、車中泊の人気スポットでもあるのです。確かに、長距離移動でどこかで睡眠をとらなければならないとき、温泉やモーニングバイキングがあるなら、ここにしようと思いますよね。なかでも下りの方は、大型車と普通車の駐車区域がずらしてあるので、奥の方に停めることができたら、夜中のトラックの音が気になることもなく、ゆっくり眠ることができます。ただし、車の施錠など防犯対策はしっかりとしてくださいね。
高速道路を利用しなくてもサービスエリアに入れる!
実はここ諏訪湖サービスエリアは、上り・下りともに「ぷらっとパーク」といって、一般道から来た方でも、専用の通路を通ってサービスエリア内に入ることができる仕組みになっています。(サービスエリア内へ、車での乗り入れはできません。ぷらっとパーク利用者用の専用駐車場があります。)眺めがよく、さまざまな施設を楽しめるこの諏訪湖サービスエリアに、高速道路を使わなくても気軽に入れるところは、近くの方にとっては嬉しいことですね!
まとめ
いかがでしたか?特色のあるサービスエリアは最近少しずつ増えていますが、温泉があるところは滅多にないですし、作ろうと思って簡単に作れるものでもありません。良いお湯が豊富にある長野だからこそですね。長野に立ち寄ることができない人でも、ぜひここのハイウェイ温泉で、長野のお湯を楽しんでいってくださいね。