タレントさんやスポーツ選手が、色紙にサラサラッとサインを書いているのを見ると、憧れます。わたしも、カッコイイ自分のオリジナルのサインを作ってみたいんだけど、どうすれば作れるんでしょうか

それから、昭和生まれは誰でも英字でサインをすらすらできると聞いたのですけど、ホントですか?

サインとは、何なのか?

海外では、日本の印鑑のようなもの

海外では、サインは日本での印鑑のような重要な働きをします。

本人であることを証明するものなのです。書類にサインをしたら、その文書に本人が同意したということを示します。
そのため、誰もが簡単にまねできるようなものであってはいけないのです。

日本人にとってはなじみが薄いため、アメリカやイギリス映画などで筆記体で書いているサインのシーンを見ると、やはり筆記体はカッコよく思えてしまいます。
海外で多くの人が筆記体サインで書く理由は、真似し辛く、かつ、早く書く必要性から、オリジナルのサインをみんな独自に持っているからなのです。

偽造されにくい事がメインの理由になるので、中には、どう見てもミミズがのたくったようにしか見えないようなナミナミに強弱をつけただけの物とか、記号?と思えるような、名前とはかけ離れた模様にしか見えないものまで、様々あります。

日本での印鑑の使い方を考えると、それと同じようにすべてサインですませるのですから、一年に何十、何百と書かなくてはならないサインは、できるだけさらっと早くかけ、負担が少ない物である必要があります。

本人や周りがカッコいいと思っているかどうかは、実は海外ではほとんど意識されていません。
ただ、重要な場面で契約書を交わす時のサインなど、ビジネスサインともなると、多少見栄えや個人の性格を表す側面も必要となるので、カッコ良いサインもそれなりに用意しているようです。
かつ、偽造し辛いものとなると、考えるのも大変そうですよね。

日本人のやりがちな誤り

たとえば、海外旅行に行ったとき、ショッピングの際にサインを求められたとします。日本人の感覚で、ここは海外だから相手に読みやすいように書いてあげようという配慮をして、アルファベットで書いたりします。すると、クレジットカードの署名は漢字なのに、お店では英語表記のサインですから、「本人ではないな!このカードは盗んだものだな!」となってしまいます。

相手が読めるか読めないかなど、考えなくていいのです。本人と同一人物であることを示すのがサインなのですから、漢字でも何でも良いのです。クレジットカードと同じサインをする必要があります。

クレジットカードの裏の署名を、簡単なブロック体で書いてはいけませんよ。他人が簡単に真似できる文字でサインをしてはいけません。海外なら、外国人に真似できない漢字のサイン(それも、ちょっと崩したりするとなお良いです)は、悪用されることを防ぐのには効果的です。

サインって、必要なの?

サインは印鑑のようなものとすれば、有名人ではない一般人に、独自の「かっこいいサイン」って必要なのでしょうか。

日本国内で普通に生活するだけなら、かっこいいサインは特に必要ありません。クレジットカードの署名や、役所などに提出する本人署名も、漢字やひらがな、カタカナで書けば済むことです。

だた、ビジネスパーソンが海外で契約書にサインをするときには、英字の筆記体を崩したサインが好まれます。漢字で書いても問題はありませんが、海外で外国人と対等に渡り合うために、いかにも東洋人らしい雰囲気のある漢字は使わない!という選択もあるのです。

海外のビジネスパーソンは、自分のオリジナルサインを持っています。ですから、海外でサインする機会の多い人は、自分のオリジナルサインを作っておく方が良いでしょう。

でも、ビジネスサインとは無関係な人でも、手紙の署名などに「カッコイイ」と言われるオリジナルサインがあれば、なんだか楽しいですよね。

また、クレジットカードの裏に書くサインも、オリジナルのカッコいいと思われるような、センスの良い崩し方で、書きやすいものがあれば、海外での買い物の時にも重宝しますし、日本で使う時にもちょっとした自慢になりそう。
作ってみたいですね、自分のサイン!

クレジットカードのサインは重要です

ビジネスサインとは違って、普段使いの印鑑的な意味合いの強い、クレジットカードの署名ですが、日本国内であっても、無記名で使ってしまうと恐ろしい事になる場合があります。

万が一盗まれてしまった時に、本人の確認ができないために、被害にあった金額の保険の適用外となってしまい、
泣き寝入りをする事になると考えると、名前を書くくらいは忘れずにしっかり書いておきたいものですよね。

もちろん、海外でも、ここにサインが書かれていないと、照合ができないため、使用不可とされてしまう事もありえます。
偽造防止の観点からいくと、実は漢字を使う方が安全だとも言われています。

なぜなら、外国人には、漢字を正確に書く事は難しいからです。
もっと言えば、日本独自の文字である、ひらがなやカタカナは、案外見分けが難しく、まるみを帯びているひらがなは、癖をつけやすく、真似し辛いものでもあるのです。

ひらがなで作るなら、簡単に書けて素早く書けるものがあれば、なじみやすいかもしれませんが、案外草書体のような本格的な崩し方を意識すると、うまく書けず、カッコ悪く見えてしまうものかもしれません。

そこを考えると、やはり日本人の憧れでもある、ローマ字の筆記体で自分の名前のサインを書けると、崩しやすくもあり、多少バランスが悪くてもカッコよく見えやすいかもしれません。

どんなサインでも良いのですが、とにかく偽造されにくいオリジナルの、という所がポイントになりますので、このさい、自分なりにカッコよく見えるサインをばっちりクレジットカードの裏に書いておきませんか?

クレジットカードのサインについては、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。

● クレジットカードのサインは英語の筆記体?書き方も紹介

サインに困らない昭和生まれ、サインできない平成生まれ

ところで、アナタは昭和生まれですか?それとも平成生まれですか?
実は、サインについて考えるとき、この区切りが大きな意味を持っています。

筆記体を習った昭和生まれ

サラサラっと英文を続けて書く時の字体は「筆記体」と呼ばれます。アナタが平成生まれであれば、おそらく、筆記体を書けないでしょう。(もし書けるのであれば、ごめんなさい)

以前は、中学校では必ず、ブロック体と筆記体の両方を教えることになっていました。
ところが、ゆとり教育の影響で指導要領が変わり、2000年から筆記体を教えなくてもよくなりました(2000年は移行期間として、教えても良い状態でした)。2002年4月からは、完全実施され、中学生はアルファベットの筆記体を学ばなくなりました。
2002年に中学に入学したのは1989年(平成元年)4月以降に生まれた人たちです。つまり、平成生まれは、筆記体を学校では習っていないのです。
(2000年から教えてない所もあるため、1987年4月以降に生まれた人も、習っていない可能性もあります)

筆記体で書けば、いかにもサインっぽく見えますよね。筆記体を習得した昭和生まれは、一応、アルファベットで、スラスラとサインできます。

昭和生まれに書いてもらうのが一番簡単

筆記体を知らない平成生まれがオリジナルサインを作りたければ、昭和生まれの誰かに、筆記体でアナタの名前を書いてもらうのが、一番簡単です。筆記体を書ける人に書いてもらった名前を、好みで崩していけば、オリジナルのサインが作れます。
筆記体で書いてくれる人がいなければ、下の動画で自分の名前のアルファベットの筆記体を調べてください。
短い動画ですから時間はかかりません。

YouTube:「筆記体 cursive writing

名前をお洒落なサインにプロがデザインしてくれるサービスもあります。美しいマイサインがあれば、どんな場面でも自信を持ってサインできます。入学や就職のプレゼントにも最適です。「署名ドットコム」はこちら。

筆記体に変換してくれるサイトもある

参考までに、こちらのサイトでは、アルファベットを入力すると、その文字を筆記体で書いたものが右画面に出てきます。
身近に昭和生まれで書いてくれそうな人がいなかったなら、こういったサイトを利用するのも一つの方法です。

参照HP:英語の筆記体[変換ツール]

文字ごとに、書き順を知りたい場合は、こちらのホームページも便利です。
アニメーションで、見たい文字を選ぶと書き方を示してくれます。

参照HP:英語でこれ

実は本場でも筆記体は書けない人もいる?

日本で筆記体を教えなくなってきた背景には、アメリカでも授業で教えなくなってきたという事も一因としてあるかもしれません。
「え?テレビや映画で見るシーンでは大抵筆記体でサラサラ書いてない?」と思うかもしれませんが、実は最近は、学生もブロック体でノートを取っているらしいのです。

そんなわけで、今後さらに筆記体を書く人が減るかもしれませんが、じゃあ、あのサインは何なのかというと、「筆記体っぽくしたブロック体」の場合もあります。

日本と違い、サイン文化があるため、オリジナルのサインを持っているのですから、早く書ける筆記体を練習した人もいるかもしれませんが、日本人同様、文字を多少くずしただけ、の人も結構いるのかもしれませんね。

かっこいいサインの作り方

サインは、日本で言う印鑑と同じように、その人であることを証明するものです。ですから、他の人は真似できないけれども、自分は再現できるものにしなくてはなりません。
デザインに凝りすぎると再現しにくくなるし、簡単すぎても他の人に真似されてしまうのです。デザイン性と再現性を天秤にかけて、作りましょう。自分のサインを作ったら、何度も練習して書けるようになりましょう。

ここでは、架空の人物「鈴木花子さん」の「かっこいいサイン」を作ってみましょう。
下の写真と合わせて見てください。文字は、適度に略してもOKです。フルネームでも、名前か姓をイニシャルにしても良いのです。「名・姓」の順でなく、日本語の語順でSuzuki Hanako にしてもかまいません。本格的なサインが欲しければ、オリジナルサイン作りの専門の会社がありますので、依頼するのも一つの手です。

サイン書き方サンプル

【1】筆記体で「Hanako Suzuki」と書きました。
【2】かわいいハートで装飾しました。お好みで星や花などで装飾するのもいいです。ビジネス用ではなく、親しい友人への手紙の署名などに適します。
【3】全体的に丸みを持たせたサインです。
【4】シャープな印象のサインです。

自分のイメージに合わせて、好みのアレンジを加えればいいのです。
下は、英字のサインですが、もちろん漢字のサインでもかまいません。
漢字でしたら、草書、行書を基本にしてデザインしていけば、オリジナルのサインができます。

かっこいいサインはバランスが重要?

さて、ここまでできたら、あとは誰かにカッコいい!と言ってもらえるかどうかが気になってきますよね。
ぶっちゃけ、カッコいいかどうかは、人の感性による所が大きいので、万人受けするカッコよさなんて、ありません。
つまり、自分ではカッコ悪いな~と思っていても、誰かほかの人にとっては、すごい!カッコいい!と思われるかもしれないのです。
特に、海外も含めたグローバルな価値観から考えると、カッコよさは実に千差万別。
基準があいまいなため、きりがないのです。

とはいえ、サインはあくまでも、芸術品として考えるならば、書道や絵画同様、文字のバランスがカッコよさをある程度左右します。
やたらデコボコしているものよりも、最初の一文字、あるいはイニシャルの頭文字部分の二文字くらいが大きくて、あとは小さいもの。
シャープな線を引き出してうまく配置させたものや、丸みをおびた線をつなげて全体的な形をまとめたものなど、全体的にどのようにまとめるかが、強いて言えばカッコよさの分かれ目かもしれません。

なんとなく汚く崩しただけの文字でも、全体が四角、あるいは三角、楕円のいずれかにまとまっていれば、それなりにカッコよいサインらしく見えるものなのです。

文字の太さでも印象は変わる

日本でサインをする時や、海外でも買い物や宅配便の受け取り、ホテルのチェックイン時などでもボールペンを使う事が多いのではないでしょうか。
そこで、サインを考える時も、鉛筆やボールペンで考えがちなのですが、もし行き詰まったら、思い切ってマジックぺンや、サインペンを使ってみてください。
かなり印象が変わり、結構いいかも?と思えるような崩し方ができる場合があります。

また、ビジネスサインともなると、万年筆で書いた時に綺麗に見える方が、見栄えが良いですよね。
ワンランク上のビジネスマンとして評価されやすいかもしれません。
どんな筆記用具を使うかも、シーンとして考えながら作ると、イメージもわきやすく、より楽しく作れるかもしれませんね。

なんでもありなら、こんなのもOK?

サインって、ビジネスシーンではフルネームで書く方が、誰が書いたものか分かりやすいため正式という感じがするのですが、クレジットカード類や、ちょっとした日常生活で使う場合のサインでは、そこまできっちりしていなくても良いのは、前述したとおりです。
では、偽造防止も兼ねて、アルファベットもひらがなもカタカナも漢字も混ぜても良いのか?というと、OKなのです!。
もちろん、記号でもOKなくらいですから、本人らしさ・・・というか、本人が書いているという事さえ証明できるだけの違いがあれば、どんなものでもOKなのです。
それなら、アレンジを考える幅も広がりますよね。

例えば、漢字は頭文字代わりに1文字だけ使い、その後ひらがなオンリーにしてみるとか、イニシャル部分だけ大文字アルファベットを使い、それ以外はカタカナとひらがな交じりにしてみるなど。
あまり凝りすぎても、書きにくくなっては本末転倒ですので、書きやすさが第一になりますが、漢字の中でも書きやすいものだけ選んで、あとはアルファベットにするのも一つの手かもしれません。
組み合わせてみて、オリジナルサインで自分らしさを演出するのも楽しいですね。

いっそのことプロに頼んでしまうというのもあり

慣れない作業は時間がかかってうまくいかないものです。
そんな場合は、プロにサインの作成を依頼してしまうというのはいかがでしょうか?

サインを考える専門家に考えてもらったサインなら、どんな場面でも自信を持ってサインが書けます。

実は、管理人も、かなり前の話ですが、プロにお願いしたことがあります。
ローマ字の名前をフルネームではなく、短縮したものをサインとしました。
作ってもらったものを、何度も何度も練習して、覚えるのに時間がかかった記憶があります。
フルネームにしないで省略したものでも結構書くのは大変でしたね。。

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こちらに紹介しておきますね。

● 「署名ドットコム」の評判や口コミはどうなの?オリジナルサインが欲しい

● 「署名ドットコム」公式サイト

 

他にも、サインの書き方については記事を書いております。是非ご覧ください。

● パスポートのサインの書き方は?まずはここをおさえよう!

● 漢字でサインの書き方・くずし方はこうするのが正解!

まとめ

サインとは、海外では本人を確認する重要な手段です。

もちろん、いい加減な気持でサインしてはいけません。

海外旅行でのショッピングのときのサインは、クレジットカードの署名と同じサインをすることが望ましいです。

海外の企業との間で契約書などにサインすることの多いビジネスパーソンは、自分のビジネスサインを作ることもあります。
他人には真似できにくく、自分では再現しやすいサインが最適です。

個人的にオリジナルサインを作ってみるのも、楽しいですね。いつか出世して、重要な書類にそのサインをする日が来ることを夢みましょう!

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