故人がなくなってからバタバタと初めてのお盆を迎える事も少なくないかと思います。中にはゆっくり悲しむ暇もなかったなんて話を聞いた事もあります。でもこちらがそんなバタバタしているからといってせっかく故人の供養にとお供え物を頂いたりお香典を頂いた時にはしっかりとお礼をしたいものですよね。故人を思いやってくださっている方へのお礼の仕方を調べてみました!
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Contents
初盆、新盆とは
お盆とは先祖の霊を供養する行事です。初盆、新盆は地域により呼び方が違いますが一緒で、忌明け後に初めて迎えるお盆の事です。お盆までに四十九日を経過していなければ次の年が新盆となります。僧侶を招いて新盆法要を行います。
一般的にお盆とはご先祖様を迎えると言います。ちょっと表現は違うかも知れませんが、里帰りのような感じですかね。新盆は初めての里帰りといったところでしょうか?他のお盆よりも丁重に行うとされています。
新盆法要の招待はどこまで?
遺族や親族だけでなく故人の友人、知人なども招いて法要を行ったのち会食の席を設けるのが一般的とされる地域もありますが、親族のみの法要などといった場合もあります。地域性もありますので、どなたか詳しい方に相談してみるのがいいかと思います。もし、親族に分かる人が居ないようなら、お世話になる住職などに相談してみたらいかがでしょうか?
新盆法要のお返し
「新盆、初盆のお返しは不要」なんて事も言われているようですが、故人を思ってくださった供物や香典などにはお礼がしたいものですよね。そうそう経験するものではないので、マナーを調べてみました。
法要に参列してくださった方
新盆に親戚や故人に縁のあった方が参列してくださった場合は法要後に会食などでおもてなしする事をお返しとするそうです。また香典を頂いたお返しとして引き出物も準備します。
招待していない方からの香典、供物
招待していない方からの香典や供物などを頂いた場合は半分~1/3程度の品物を用意するのが一般的だそうです。
お返しの時期、お礼状は必要?
お返しの時期
法要に参列してくださった方には引き出物をお持ち帰りいただきます。
遠方からの香典を送られた方へのお返しや、あるいは思いがけず高額の香典を頂戴し、用意した引き出物では失礼にあたる方へのお返し、返礼品などはなるべく早く手配します。時期は出来るだけ早い方がいいのですが、遅くとも新盆法要から2週間以内くらいをめどに先方には届くようにしてください。
お礼状は?
手書きが丁寧とされていますが、最近では印刷したはがきやカード、書面(封筒に入れた物)を送る事もあるようです。
マナーとしては以下のようなことに気を付けましょう。
- 故人の名前を必ず入れる
- 文中に句読点「、」や「。」は用いません。
- 参列していただいたお礼や、香典お供え物を頂いたお礼を必ず入れます。
参列者には引き出物にお礼状を添えて法要当日にお渡しする事もあります。参列しなかった方に送る場合はなるべく早くに投函するようにしましょう。香典返しなどと一緒に送ってもいいそうです。
また、お礼状というよりは挨拶状になるかと思いますが、新盆が無事に終わった事を故人の友人や知人などに挨拶する事もあるようです。新盆への香典や供物を頂かなくても葬儀などに来ていただいた方などに報告することもあるようですよ。
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お返しの品物は?のしは?
お返しの金額は?
先程も書かせていただきましたが、一般的に半分~1/3くらいの金額の物をお返しします。また、参列してくださった方から思いもよらぬほどの高額の香典を頂いた場合などはお返しの品物を送るといいでしょう。
一般的な品物
消えものが多く用いられます。
洗剤などの日用品(石鹸、タオル、ハンカチ、入浴剤)や食品(お茶、コーヒー、海苔、そうめん、水菓子、菓子)など長く残らない物、生活用品、実用品が定番です。その他に最近はカタログなども多いですね。持ち帰りの事や好きな物も選べますしね。
のし
- 関東では「志」、水引は白黒
- 関西では「粗供養」、水引は黄白
のしには「新盆志」、「初盆供養」と表書きすると丁寧な言葉となりますね。
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さいごに
さて新盆についてまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
こういった記事を書かせていただくといつも感じるのですが、結局、地域性などの違いやそのご家庭ごとのしきたりみたいな部分も多いかと思います。その地域のしきたりをよく知っていそうな方に教えていただくのが無難です。日ごろから人間関係が気づかれていれば、気軽に聞けるはずですが、都会では難しいかもしれませんね。その場合には、やはり一般的と思われる方法にしておくことになりそうです。
どなたかがお亡くなりになってしまうという事は縁が遠くなってしまう方も少なくないかもしれません。でもそのおかげでお世話になる事が多くなる、別の縁が生まれる事もあると思います。故人が繋いでくれようとしているのかもしれませんから、大切にしましょうね。