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栗が美味しい季節になると、栗ご飯や甘露煮、渋皮煮、アレンジレシピでサラダにしてもよし、ケーキに使うもよしで、優しい甘さを味わいたくなります。

でも、栗料理で一番の問題は、やはり皮むきでしょう。
硬い皮と、薄皮部分の渋皮が張り付いて、皮をむく準備段階で嫌になって力尽き、料理をしたくなくなる人もいるのではないでしょうか。

筆者も、おなかに子供がいてあまり動きたくない時期に、大量の栗をプレゼントされ、精出してむいてはみたものの、ざっくりと手に傷を負ってしまい、かなりしんどい思いをした経験があります。

まだ結婚して間もない頃だったので、栗の剥き方で良い方法など知る由もなく、親に聞いても「ふやかしてから剥く」くらいしか教えてもらえず、なんとなく沸騰した湯で温めて、その後なんとなく包丁で果物(りんごなど)と同じように剥いていると、指をざっくり!とやってしまいました。

そこでさまざまな方法を調べ、今では楽で安全に剥ける方法を習得しました。

ネット上で紹介されている方法をまとめてみましたので、これを読んでくださっているあなたの手間が少しでも減り、安全に剥けるようになることを祈っています。

 

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道具に頼ればベター?

栗の皮が硬くて大変なのは誰もが知っていることなので、やはりどうにかしたいと考える人が開発したのでしょう。

栗専用の皮むき器という便利な道具が売られています。
その名も、

「栗くり坊主」。

刃が痛んできたら交換できるものと、水洗いできるタイプの栗くり坊主Ⅱ、金属ロックも付いた新型栗くり坊主が出ているようです。

ギザギザの刃で栗をがっちり固定して、はさみのようにチョキチョキと動かしながら、ざっくざっくと切っていけるので、誰でも、たくさんの栗を気持ちよく渋皮ごと剥くことができます。

詳しい使い方は、YouTubeでも紹介されています。



この道具は日々進化をしているようで、グリップがより滑りにくくなっていたり、替え刃だけのセットも売られたりしています。
価格は税込みで2700円。
替え刃だけなら540円となっています。

他社からも、4〜5種類、栗専用の皮剥き器が売られています。
ナイフタイプのものや、はさみのようにグリップがあるものが多いのですが、中には糸切ばさみのように、手のひらで包み込むように挟んで切るタイプのものもあります。

こういったものになると、りんごや梨などの果物の皮を剥くこともできるようです。
果物がたくさん出回る時期になると、100円均一で売られていることもあるようですが、価格ドットコムなどで見ると、下は800円台、上は3000円台くらいで売られています。

ちょっと変わったところでは、こちらの店で、クリ皮むき装置 安心の100V駆動 [kuri]という道具が売られています。

参照:ワイヤレスなんかい

業務用なら大量に栗の皮を剥ける機械がありますが、それを家庭用にコンパクトにしたような感じです。
家庭用100Vで動くので、栗が大量にある場合は便利ですよね。
ただ、値段は高めの74000円だったりします。
本体が中国製で、電圧を変換して使えるというものなので、あまり長時間に対応していないようです。

栗を剥くためだけの出費と考えると、一般家庭では手が出しにくいかもしれませんが、よほど栗好きで、毎日でも栗ご飯や栗レシピ料理を作りたいという方には重宝される家電かもしれません。

王道は、温めて皮をやわらかくしてから

栗は、一番外側の分厚い「鬼皮」、その下にある薄皮にあたる「渋皮」、黄色い実の部分、という構造になっています。
固い鬼皮でも、採れたての場合は、生でも切込むときに力を入れれば、あとは比較的簡単に剥けてくれます。

それでも収穫後時間が経つにつれて硬くなるので、その場合はゆでたり、あぶったり、蒸したりチンしたり。
とにかく温めることで、少し柔らかくします。

やっかいなのが薄皮部分の渋皮なのですが、これも、下茹でをすることでふやけます。

時間はそれぞれ、1分〜30分、紹介されている人によってまちまちですが、お湯なら沸騰してしばらくそのままつけておくか、圧力鍋ならそのまま熱いうちに少しずつ鍋から取り出して処理する、など工夫し、量によって時間は加減が必要です。
電子レンジなら10個以下など、少な目の個数で、1分〜1分半と、短めの時間で。
ゆでるなら1〜10分。
蒸すなら30分ほど、が目安のようです。

温める前に、下準備として栗の頭部分に切込みを入れたり、全体的にくるっと一回り切込みを入れたり、十字に切込みを入れるなど、さまざまな方法がありますが、とにかく先に切込みを入ます。
そうすることで、皮と中身の間に空気や湯が入って隙間が大きくなり、皮が剥がれやすくなります。

渋皮も鬼皮もつるっと綺麗に剥くならこちら

渋皮ごとぽろっと綺麗に取りたいのであれば、電子レンジを使ったこの方法がおすすめです。

昔からあるプロの剥き方

昔から料亭などで使われている、大量の栗を剥く方法はこちらです。


ちなみに、一度温めた栗を常温に冷まし、その後一晩冷凍、次の日に解凍すれば綺麗に剥けるという方法もあるようです。
この方法でも、渋皮まで一気に気持ちよく剥けます。

参照:栗の鬼皮の簡単な剥き方 渋皮の簡単の剥き方 鬼皮と渋皮の剥き方

意外と手間な栗の鬼皮の切込みに超便利なグッズ

温めたりふやかしたりして剥く場合、時間を短縮するためにも、最初に切込みを入れるのが一般的ですが、意外と皮をむくよりも、切込みを入れるのに時間が費やされるということってありますよね。

SNSやクックパッドでも、切込みが面倒、と嘆いているコメントもちらほら見受けられます。
そんな方にぜひお薦めなのがこちら。

参照:テイク2 TAKE2 ジャック JACK ステンレス製 栗むき器 栗の皮むき器

ドイツ製の栗の皮むき器なんですが、切込みを入れることに特化したような形状となっており、効率的かつ安全に、たくさんの栗に素早く切込みを入れられます。
値段も3000円前後とお手頃で、ステンレス製のため丈夫です。

包丁などで切込みを入れると、どうしても深すぎたり、浅すぎたり、場合によってはその作業途中で怪我をしてしまう場合もあるかと思います。
でも、この道具を使えば、そのあたりの心配がほとんどなくなります。

包丁で栗を剥くときの安全なテクニック

温めて剥く場合も、生で剥く場合も使えると思うのがこの方法。
筆者はりんごの皮のような剥き方をしてしまったので、怪我をしてしまいましたが、この動画のように切れば、手を切る心配が格段に減ります。
力も効率よくかかるようになっているので、疲れも少なくなるようです。



渋皮煮を作りたいなどで、あえて薄皮を残し、鬼皮だけを取るのであれば、大量にゆでて、この動画の方法で剥けば、短い時間で簡単に剥けるでしょう。

綺麗な渋皮煮を作りたい人へ

渋皮煮を作ること前提で、栗本体を傷つけず、外側の鬼皮だけを綺麗に取りたい場合には、次のような方法もあるようです。
クックパッドで紹介されているのですが、バターナイフを使ったアイディアが素晴らしく、誰でも安全に使いやすい道具を使っているので子供にも手伝ってもらえそうです。

参照:栗の鬼皮の剥き方 by ハッピーさるぼぼ

包丁で鬼皮だけを取っていく場合も、上手に剥がせればよいのですが、力加減や疲れの度合いによっても「綺麗に傷つけず」とはいかない場合が多いです。
そんな中で、こういった知恵がそれぞれの家庭で生まれてくるのは素晴らしいですよね。

栗の特性を知り、美味しく剥きやすいものを選びましょう

ところで、栗っていつ頃から食べられていたか、ご存知ですか?
日本で記録に残っているのはけっこう古く、なんと縄文時代の遺跡からも出土されているようです。

平安時代の初期には栽培され始め、古事記などにも載っているのだそうです。

そんな昔には、どうやって硬い皮をむいていたのでしょうね。
大昔から、栗の簡単なむき方を日本人は探していたのかもしれないと考えると、ちょっとだけ楽しくなってきませんか?

ちなみに、栗の実の、食べられる果実部分は「鬼皮」と呼ばれる固い果皮と「渋皮」と呼ばれる種皮で覆われていますが、種子が発達したものなので栗は「ナッツ」の一種なのだそうです。

英語でも、栗はchestnut(チェスナッツ)ですよね。

美味しい栗は、張りと光沢があり、ずしっと重いものなんだそうです。
もちろん、穴が開いていて虫食いがありそうなものや、黒ずんでいるものは避けて購入しましょう。

鮮度の良い新しい栗は、美味しさや栄養が良いのはもちろんですが、古いものよりは剥きやすいです。
収穫されてから日が経つほど、鬼皮が硬くなり、全体の水分が減って軽くなる分、渋皮なども硬くなって、より剥きにくくなるのです。

どうせ買うのであれば、美味しく、かつ剥きやすいものを選びたいものですね。

出典:果物情報サイト果物ナビ

 

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大量に剥いたら保存して長く楽しみたい?

大抵の果物や野菜が、一年中店頭に並ぶようになってきた現代でも、栗は、秋以外の季節にはなかなか見かけないと思いませんか?

日本で多く出回っている時期は、やはり9月から10月です。
それ以外の時期にも食べたいと思うのなら、長期保存が必要になってきます。

せっかく苦労して剥いたのですから、できるだけ美味しく、しかもできるだけ栄養価を落とさない形で保存したいですよね。

栗は意外と栄養価が高く、カリウムが豊富で、葉酸やビタミン類も入っています。
「葉酸」は、成長期の子供や、妊婦さんには必須の栄養成分です。
貧血予防や、美容効果も期待できることから、女性にはうれしい食べ物ですよね。

もちろん男性にとってもうれしい効能があります。
カリウムが多いということは、高血圧予防にもなりますし、栗のビタミンCは、熱に強いため、体のさまざまな機能を助けてくれます。

ただ、意外とカロリーも高めだったりします。
糖質、炭水化物も多く含まれていて、100グラムで比較した場合、ゆで栗のカロリーはアボカドに匹敵します。
他のフルーツが30〜50キロカロリーほどなのに対して、2〜3倍はありますので、食べすぎには注意が必要です。

良い成分がぎっしり凝縮して詰まっている栗は、硬い皮に守られているわりに、常温保存がききません。
保存したいのであれば、乾燥を避け、ジップロックなどに入れて冷蔵庫へ入れましょう。
できれば、チルドなどで低温保存すれば、糖分が増し、よりおいしくなるようです。
ただし、3日〜1週間ほどで使い切りましょう。

どうしても長期間保存したい場合は、冷凍庫でも保存できます。
皮をむいた場合は、冷凍ヤケ防止のために、砂糖水でコーティングしてジップロックなどで密封して保存します。
皮付の場合は、洗って水けを取ったあと、そのままジップロックなどへ入れて保存すればよいのですが、軽く固めに茹でる下処理をしてから入れると、美味しさも長持ちします。

こうして冷凍庫へ入れたら、半年くらいは持ちますし、その後自然解凍して食べてもいいですし、剥き栗の場合は凍ったまま調理に使ってもよいです。
皮付の栗を解凍すると、皮も剥きやすくなるので、一石二鳥かもしれませんね。

 

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まとめ

栗の皮を簡単にむけるグッズ、温めたあと剥く方法、効率の良い栗の剥き方テクニックなどをご紹介してみましたが、いかがでしょうか。

栗くり坊主など栗の皮むき器を使った方法は、誰でも比較的早く剥け、手を切る心配はほとんどないという部分では優れものなのですが、栗の数が多くなってくると若干時間がかかり、手や肩が痛くなるのが難点です。

電子レンジでぽろっと剥く方法は、気持ちよくすっきり取れるのでうれしいのですが、個数と時間を調節しないと栗自体が硬く、おいしくなくなるので注意が必要です。

蒸したり、圧力なべで煮る方法は、なべの容量次第で一度にたくさん作れるのですが、熱いうちに剥かないとくっついてしまって剥きにくくなるので、できるだけ早く剥いたり、鍋から少しずつ出して保温しながら剥く必要があり、やけどには注意が必要です。

水に一晩漬けたり、1〜3分ゆでてから、包丁を使い、テクニックで剥き方を工夫する方法は、負荷がかかりにくく、力の入れ方も効率がいいので楽とはいえ、やはり大量にあると疲れてしまうかもしれません。

いずれも一長一短ありますが、筆者は、圧力なべがあって入りきるときはそちらを使い、入りきらないときや、圧力なべがなかった時期には、テクニックによる剥き方の工夫だけをしていたのですが、これらのテクニックを知る前に比べると三分の一ほどの時間で楽に剥けています。

道具はまだ借りて試しただけですが、近いうちに購入して使ってみようと思っています。
価格は、800円台〜3000円台と、キッチンばさみに比べると比較的安いです。
主婦にとっても、他の果物にも使えるなどの利点もあり、あって損はないグッズに思えます。

下準備をできるだけ楽にすまし、美味しい秋の味覚を存分に味わえる、栗料理のレパートリーが楽しく広がるといいですよね。


 

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