夏、気温の上昇とともに、元気さを増す害虫たち。なかでも、いつのまにかゴミ箱にたかっているコバエ(主にショウジョウバエとノミバエ)には、もう、うんざりします。何とかならないのでしょうか? どうしたら来なくなるのでしょうか?
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「45Lのゴミ箱」問題は、どうしたらいいの?
「ゴミ箱」関連の問題の中でも、最も重大なのが、生ゴミをゴミ収集日が来るまで保管している「45Lのゴミ箱」。ゴミペールとも呼ばれる、プラスチック製の大きなふた付きのゴミ箱が、不衛生になりがちだという問題です。
生活していると、毎日、野菜くずや、残飯などの生ゴミが出ます。多くの家庭では、フタのついた大きなプラスチックのゴミ箱に、自治体指定のゴミ袋を入れ、その中に毎日出るゴミを入れているかと思います。
ゴミ収集日までは、そうやって、ゴミを保管しているでしょう。そう、こんな感じの、45Lくらいのゴミ箱の中に。(家庭によっては45Lではないと思いますが、一応、ここでは「45Lのゴミ箱」という呼び方をしておきます)
アメリカのアニメに出てきそうな雰囲気のあるゴミ箱ですね。角形もあります。
多くの家庭では、45Lのゴミ箱は、室内よりは、ベランダや裏庭、マンション・アパートの通路などの室外に出しているケースが多いのではないでしょうか。
なぜ、外に出しているの?
「だって、においがするから…」
「虫が来るから…」
そうです、この45Lのゴミ箱は、すぐに臭くなって、フタを開けるとコバエが飛び出したりします。
気を付けないと、ゴミ箱がコバエやそのほかの害虫を呼び寄せてしまうのです。
コバエ対策:「45Lのゴミ箱」の場合
なんと言っても、きちんと生ゴミを密閉してゴミ箱に入れる、ということが大事です。その際、生ゴミはできるだけ水を切っておく方が、腐敗しにくくなります。
キッチンで出る野菜くずや残飯は、新聞紙で包んでビニール袋に入れて口を結び、さらにそれをレジル袋に入れてにおいが発生しないようにして、45Lのゴミ箱に入れておくのが望ましいのです。
資源保護やゴミの減量の観点からレジ袋を使わない人もいますし、新聞を取っていない人も増えていますので、絶対こうしなければならない、とは言えませんが、できれば、2重にして、45Lのゴミ箱に入れるのがよいのです。
ゴミ箱の中で生ゴミ袋を受け止める指定袋の口も、ゴミを入れるたびに、緩くてもいいので、結んでおくことをおすすめします。
ゴミを出すとき、袋に入っているコバエがいやだったら、ハエや蚊用の殺虫剤(例えば、フマキラーなど)を袋の中にスプレーします。
ゴミを出した後、ゴミ箱の底にゴミからにじみ出たような水が残っていたら、そのつど洗いましょう。ざっと洗って、しばらく逆さまに伏せて、乾かします。指定ゴミ袋の底に、新聞紙を敷いておくと、水分がゴミ箱に出るのを予防できます。
その上で、コバエがやってこないよう、フタの裏に、殺虫・防虫剤を貼って対処します。
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「キッチンのゴミ箱」は、どうする?
キッチンの中にもゴミ箱があるでしょう。家族数や生活習慣によって、大きさは違いますが、毎日の生活で出る野菜くずや包装ゴミなどを、入れておくものです。10~20Lくらいの大きさのものが主流です。室内に置いておくゴミ箱ですから、ペダル式でフタが開いたりして、密閉できるタイプのものが好ましいです。
キッチンの流し台や調理台となじむステンレス製。
サイズもいろいろあります。
できれば、生ゴミは、いったん小さいビニール袋に入れて、このキッチンのゴミ箱に入れましょう。基本的に、毎日の生ゴミは、しっかり密閉しておくことが大事です。
肉や魚が入っていたトレーや、食品が入っていた容器なども、捨てるときは、さっと水洗いをすることをお勧めします。
キッチンの中のゴミ箱にも、コバエが寄って来ます。しかし、キッチンではあまり毒性の強い殺虫剤は使いたくないですね。下のようなスプレーは、いかがでしょうか。
食品成分でできているので、キッチンでも使える、というスプレー。効果は2日間持続します。
三角コーナーやゴミ箱など、コバエを寄せ付けたくないところ、または、生ゴミの上にいるコバエに吹き付けます。「飛んでいるコバエには噴霧しないでください」との注意書があります。
「三角コーナー」まだ使っているの?
コバエが発生する場所として、最もありがちなところは、「三角コーナー」です。三角コーナーを使っていますか?
使っている人は、「三角コーナーは、ゴミの水分を切る場所。ゴミをためる場所じゃない!」というくらいの強い気持を持って、ゴミに立ち向かいましょう。
「あとでいいか…」とちょっとでも考えると、ついついゴミがそのままになってしまい、虫やぬめりが出てきて、ますます片づけがイヤになってしまいます。
三角コーナーを置くのは当然と思っている人は、今一度考えてみてください。
三角コーナー、必要ですか?
シンクの排水溝にも、生ゴミを受けるスペースが作られていますが、あれだけではだめですか?入る量が足りない?
それでは、三角コーナーの代わりに、自立する水切り袋はどうでしょうか?
袋を置けば三角コーナーの代わりになり、捨てるだけで清潔さを保てます。
生ゴミは、におわない処理袋に入れると虫が寄ってきません。
医療用の技術を生かしたゴミ袋です。
油断大敵。「紙くず入れ」
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リビングルームや子供部屋などから出るゴミは、紙ゴミが中心ですから、そこに置くゴミ箱は、フタのない「紙くず入れ」であることが多いでしょう。紙にはコバエは発生しないので、フタがなくてもかまいません。
しかし、家族のだれかが、お菓子のカラ、アイスクリームの容器、こぼしたジュースを拭いたティッシュペーパーなど、コバエのエサになりそうなものを、入れてしまうことがあります。
油断して紙くず入れを捨てないでいると、コバエが周囲を飛び回ることになります。
家中のゴミ箱の中身は、こまめに捨てましょうね。
知らぬ間に恐ろしいことが……「資源ゴミ用分別ゴミ箱」
空き缶・空き瓶・ペットボトルなど、資源ゴミは、燃えるゴミとは別の日に出すことになっている自治体が多いと思います。キッチンの片隅に、それらを分別するためのゴミ入れを置いている人もいるでしょう。
しかし、中身をよく洗っておかないと、空き瓶や空き缶の底に残った飲料にコバエが卵を産んで、卵→幼虫→さなぎ→成虫……気がつくと、コバエの大量発生という事態になる可能性も!
コバエだけでなく、カビが繁殖する場合もありますし、ゴキブリが潜んでいることもあります。
特に空き缶は、中が見えませんから、怖いですよ~!
しっかり洗って、できれば水を切ってゴミ箱にいれておきましょう。
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まとめ
いい加減な生ゴミの処理は、コバエ発生の元凶です。生ゴミは、ビニールの袋にしっかり密封することを基本にしてください。
ただし、生ゴミ以外の発生源をもつコバエもいますので、ゴミに気を付けるだけで、コバエを100%防げるわけではありません。それでも、ゴミをきちんと片づけることで、キッチンを飛び回るコバエは激減します。清潔な生活を心がけて、コバエのいない日々を送りましょう。