製氷機ってマメに洗っていますか?
長く冷蔵庫を使っていますが、そういえばあまり意識したことがありません。適当に気が付いたら・・・なんですが、最近、恐い話を聞いてしまったのです。
それは、、、製氷機の中でもカビが生えるっていうのです!
ホントでしょうか?
本当です。
ガーン、ちょっとショックでした。だって、きちんと掃除をしていないと、カビが生えることもあるってこと。
実は知らない間に、氷についたカビを口に入れてしまっているかもしれませんよ。
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Contents
氷にカビが生える?
暑い夏、ジュースに氷を入れようとして、冷蔵庫の製氷室から氷を取り出したら、
「あれ? 汚れているみたい??? これ、ナニ?」
と、なったことはありませんか?
実は筆者にはあります。氷に何かの色や、つぶつぶのような物がついていたら、それは、カビかもしれません。
「汚れた氷なんて、ウチの製氷機からは出てこないわよ」と思って安心していませんか?目に見えなくても、カビがついていることもあるのです。
凍っていてもカビや雑菌が!
製氷機で一番危険なのが、冷蔵庫内の給水タンク。温度が低いとはいっても、3~5℃以上はあるでしょう。
カビは、活発に活動はしなくても、生息しているのです。たとえカビとして目に見える状態でなくても、カビの胞子は存在しています。
恐ろしいのは、カビだけではありません。カビが発生しているということは、雑菌も生息しているということです。雑菌で汚染された水で作った氷を口にして、その結果、下痢を引き起こすこともあります。
油断して掃除をしなかったら、カビなどが繁殖して、気がついた時には、タンク内にカビやぬめりがついていた、ということがあります。
そういえば、海外旅行でも……
海外旅行先では「水道水を飲んではいけない」ことはご存じでしょう。海外では、日本ほど水道水が衛生的ではない国が多いからです。
それに加えて、「氷にも注意!」と言われることもあります。
ちゃんとしたホテルやレストランなら大丈夫でしょうが、屋台などでは、不衛生な水で作った氷を使っていることもあるから、出された氷には注意しよう、ということなのです。これは、水自体が汚染されているケースで、製氷機の問題ではないのですが、たとえキレイに見える氷にも、危険性があるのだということを分かってください。
どうやって、どれくらいの頻度で製氷機を掃除したらいいの?
衛生的な氷のために、冷蔵庫の自動製氷機を手入れしましょう。
手入れ方法は、メーカーや機種によって違いますので、使用している冷蔵庫の取り扱い説明書を読んで、どの程度の掃除が必要か、調べてみることをオススメします。機種によっては、「製氷お掃除」などといって、パイプを自動で掃除する機能がついている場合があります。
一応の目安として、各メーカーの製氷機のお手入れ頻度について挙げておきます。
すべての機種が下の通りであるとは言えません。どうか取扱説明書をよく読んで、その通りにしてくださいと、お願いしたいと思います。
Panasonic
■週に1回 給水タンク、浄水フィルターを水洗いする
■3ヵ月に1回 製氷室を清掃
■年に1~2回 洗える製氷皿を水洗い
◎浄水フィルターは3年を目安に交換してください。
シャープ
■週に1回 給水タンクと浄水フィルターの手入れ
■使い始め・しばらく使っていなかったとき 製氷皿を洗浄
◎フィルターは、3~4年で交換してください。
日立
■週に1回 給水タンクと浄水フィルターの手入れ
■年に1回 取り外せる場合は、製氷皿を手入れ
◎フィルターは、3~4年を目安に交換してください。
三菱電機
■週に1回 給水タンクとフィルターの水洗い
■月に1回 給水ポンプ・パイプの水洗い
◎手入れをしていれば、フィルターの交換は不要。水アカ・カビの発生時や目詰まり・破損したときはフィルターを交換してください。
東芝
■週に1回 タンク、タンクフタ、浄水フィルターを取り外して洗う
■月に1回 給水パイプ、給水ポンプ
■年に1~2回 水経路、タンクパッキン
◎フィルターは3~4年で交換してください。
チェック!ここに気をつけよう
どのメーカーも、共通しているのは、週に1回、給水タンクと浄水フィルターを洗う、ということです。
さらに、水道水を入れているときは、給水タンクの手入れは週に1回ですが、浄水器の水やミネラルウォーターを使っているときは、雑菌が繁殖しやすいので、3日に1度くらいの頻度で水洗いをする必要がある、というのも共通です。
製氷機では、水道水を使ってください。水道水は、塩素消毒されていて、雑菌の繁殖を防ぐ力があるからです。浄水器などの水は雑菌が繁殖しやすいので、使用するのであれば、給水タンクをこまめに洗う必要があります。
ジュースやお茶などは凍らせてはいけません。
製氷機の洗浄剤には、どんなものがあるの?
給水タンクや製氷室など、取り外せるものは、ジャバジャバと洗えますからいいのですが、取り外せないパイプなどは、どうすればいいでしょうか。
いい方法があります。
洗浄剤を給水タンクに入れ、その洗浄剤で氷を作ることで、機械の内部まで衛生的に保てるのです。
専用の洗浄剤が販売されていますし、クエン酸で、自分で洗浄することもできます。
自分でできる!クエン酸で洗浄
クエン酸水を給水タンクに入れて製氷させると、手の届かない部品まできれいにできます。
クエン酸には、除菌効果もありますので、機械内を衛生的に保つことができます。洗浄成分を含んだ液がパイプを通って行きますから、掃除しにくいパイプも、キレイになるのです。詳しくはこちら「製氷機の掃除にはクエン酸が使える?クエン酸掃除の方法は?」をご覧ください。
また、自動製氷機用の洗浄剤も通販などで買うことができます。
クエン酸などの洗浄成分に、食用の色素を加えたもので、溶かして製氷機のタンクに入れて製氷させます。色のついた氷ができますから、それは食べてはいけません。食用の色素が含まれているのは、作られる氷を間違えて食べてしまわないためでもあり、すすぎが完了したことを色で見分けるためでもあります。
もっとも、クエン酸は食品添加物としても使われている物質ですので、万一、クエン酸の洗浄成分を含んだ氷を食べてしまっても、健康被害はありません。
製氷機 クリーナー 氷キレイ(アイリスオーヤマ)
洗浄成分が、クエン酸以外にも入っているところが、特長です。1回分が入っています。
¥ 466(1回分)
洗浄成分:クエン酸、リンゴ酸、梅酢、酸性イオン化水
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氷キレイ(サンファミリー)
パウダー状の洗浄剤を、水に溶かして使います。3回分(個包装)が入っていますので、割安です。
¥498(3回分)
洗浄成分:クエン酸
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※ 家庭用製氷機は必要?メリットとデメリット、コンビニ氷よりお得感?
まとめ
衛生的な氷を使うためには、製氷機のお手入れが欠かせません。
なかでも、給水タンクは、カビや雑菌が繁殖しやすいですから、週に1回、水洗いしましょう。
給水タンク以外は、それほど頻繁に洗わなくてもよい機種が多いですから、付属の取り扱い説明書をよく読んで、その通りにしてください。
掃除しにくい内部を洗浄するためには、クエン酸や専用の洗浄剤を使うと簡単に清潔にできます。
暑い夏こそ、キレイな氷で、おいしく冷たい飲み物や麺類を楽しみましょう。