「家庭用製氷機」とは、水道水を入れてスイッチをポンと押すと、氷がザザッと作られる機械のことです。家にあったら便利そうですね。
でも、冷蔵庫にも最初から製氷機が付いています。氷を作るのなら、冷蔵庫の製氷機でも事足ります。家庭用製氷機って、必要なのでしょうか?
必要なら、どんな人にとって、役に立つのでしょうか?
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Contents
製氷機のメリット・デメリットは?
何事にも両面があります。家庭用製氷機の良い点・悪い点を考えましょう。
メリット
●必要な時に、すぐに作れる
氷が欲しいとき、製品によっては最短6分で氷が作れる、というのは大きな魅力です。
「急にそうめんを食べたくなって、冷蔵庫の製氷室を見てみたら、空っぽ!」
「お客さんが来たから、冷たい飲み物を出したいのに、氷がない!」
そんな経験はありませんか?
お湯はすぐに沸きますが、氷はなかなかできませんから、本当に困ります。でも、製氷機があれば、大丈夫、慌てなくて済みます!
●買いに行かなくて済む
急に氷がどうしても必要になったとき、コンビニが近くにあれば、そのつど買いに出ればよいですね。しかし、氷が必要になるのは、どんなときでしょうか?多くの場合、季節は夏で、パーティや家飲みの最中や、お客さんが来たときなどです。
盛り上がったときに買いに出るのも、いささか気が引けますし、お客さんが急に来たからといって「いらっしゃい。ゆっくりしていってね。私、氷買ってきますから」なんて、言うわけにもいきません。
ああ、暑いし、出かけにくいし、でも氷が欲しい。
こんなとき製氷機があれば、買いに行かなくて済みます。
デメリット
●場所を取る
製氷機は、結構大きいです。5.5合炊きの炊飯器よりも大きいです。キッチンに置くとすると、場所をとるのは確実です。氷が要らない冬や秋には、押し入れにでも収納することになるでしょうが、置き場所がなければ困ります。
●氷は、白く溶けやすい
氷は、ゆっくり凍らせると、固く透明な氷ができます。逆に、急速に作った氷は白く、溶けやすいのです。製氷機で作ると、機種にもよりますが、多くの場合は急速に凍らせるので、白っぽく溶けやすい氷ができます。
しかも、製氷機の構造上、できる氷は中央がくぼんだような形をしていて表面積が大きいので、なお一層溶けやすいのです。
●保冷できない
家庭用の小型製氷機には、保冷機能はありません。作られた氷は、製氷機の氷のタンクにたまっていきますが、保冷されているわけではありませんから、ある程度の時間が経過すれば、溶けてゆきます。作ったその場で利用しないのであれば、溶けないうちに、冷蔵庫(冷凍庫)に入れておかないといけません。
「氷はできたけど、冷凍庫がいっぱいで、入れるところがない」のであれば、作る意味がありません。
お手入れは面倒?
製氷機で使うのは水道水ですから、使った後、水を排出して乾燥させさせればいいのです。水を排出したら、しっかりとタオルや布巾で水分を拭き取って、乾燥させてください。氷のタンクが取り外せる場合は、取り外して洗いましょう。
中の汚れが気になる人は、市販の製氷機クリーナーを使って、キレイにできます。
お手入れ自体は、それほど手間がかかるものではありませんから、デメリットとまでは、言えません。ただ、もちろん、保管や手入れの作業が嫌いな人は、面倒だと思うでしょう。
コンビニのロックアイスと、製氷機、どっちがお得?
かなり大ざっぱですが、コンビニの氷と製氷機と、どちらがお得か、計算してみました。
製氷機にはいくらかかるか
●購入費用
多くの製氷機は、20,000円を切る価格で購入できます。18,800円~19,800円が、多い価格帯です。機種によっては2万数千円~4万円のものもあります。
●ランニングコスト
電力・・・405-incm01の場合、1日に2時間使った場合、6円とのことです。(消費電力110W、1kWhあたり26円として)
参照:楽天市場
水道代・・・それほどかからないと思います。
洗浄剤・・・絶対必要ではありませんが、もし使うならば500円程度かかります。
仮に、そういう物を全部含めると、ランニングコストは、1回あたり10~15円程度でしょう。
●トータルで、いくらかかるか
仮に、19,800円で購入し、1日に12円の費用で100日使用したとすると、
19,800(円)+12(円)×100=21,000(円)。
100日程度利用した場合、21,000円ほどかかると言えます。
コンビニのロックアイスはいくらか
セブン-イレブンのロックアイス 1.1Kg
透明度が高い、固くて溶けにくい氷。チャックがついて保存に便利。
ローソンやファミリーマートなど、コンビニ各社とも、ほぼ横並びで、1.1kgで税込み250円を切る価格です。
どちらがお得?
スーパーでは、1.1kgの氷が200円前後で手に入るところもありますが、氷が必要なときに、さっとコンビニに走って買ってくることを想定して、ここではコンビニの氷の価格で考えておきたいと思います。
セブン-イレブンの氷の価格で、製氷機にかかる費用を割ると、じゃーん!
21,000(円)÷247(円)=85.02(袋)
この仮定においては、およそ85袋までは、コンビニで氷を買う方がお得ですが、それを超えると、製氷機を買った方がお得だという計算になります。
氷を買いに行って、ついつい必要ではないスイーツも一緒に買ってしまう人は(笑)、この計算よりずっと速く、製氷機の方がお得になります。
よくコンビニの氷を購入する人は、製氷機を買うことを検討してもよいですね。(おやつの合わせ買いもやめよう・・・)
こんな人は製氷機を買おう
日頃からコンビニで氷を買う人以外にも、こんな人は、思い切って製氷機を使ったらどうでしょうか?
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●かき氷をする人
冷蔵庫のブロック氷を使用するタイプのかき氷器を使っているなら、製氷機は便利。製氷機の氷は、あまり固くないので、削りやすいです。おやつに、市販のアイスクリームを買うよりは、自家製かき氷の方が安上がりですから、かなり早くモトがとれます。
●お客さん・家族の多い人
お客さんや家族が多い家庭では、夏場は氷をたくさん使ってしまい、本当に使いたいときに、なくなっていることがあります。使いたいときに氷がないと、ガッカリです。そういう場合は、製氷機があれば嬉しいですね。
●アウトドア派
「キャンプでバーベキューを楽しみたい。できたら、泊まりがけで」と、考えている人は、製氷機の購入を検討してはいかがでしょうか。キャンプは夏休みの一大イベントです。クーラーボックスに、たくさん食材を入れて持って行きたいです。
しかし、当日だけなら、保冷剤でなんとかなるかもしれませんが、2日目ともなると、食材の腐敗が心配です。せっかくのジュースやビールも、ぬるくなってしまいます。でも、キャンプ場で電源を借りられるのであれば、製氷機で氷を作って、冷やすことができます。冷たい飲み物も楽しめます。
●お酒が好きな人はどうだろう?
お酒が好きで、氷をたくさん使う人は、製氷機があったら便利です。
ただ、お酒をロックで飲むのが好きな人は、お酒の中の「透明な氷」に魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。製氷機の氷は白っぽいので、その点はどうでしょうか?コンビニの氷のような質の氷を作ることを製氷機に求めると、期待外れになる可能性もあります。透明な氷を作る製氷機もありますので、そういうタイプの製氷機を検討する方がよいでしょう。
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まとめ
家庭用製氷機は、短時間に氷を作ることができますから、あれば便利です。
しかし、機械を置くためのスペースが必要であり、購入費用もかかるので、日頃、どの程度氷を使っているかを考えて購入するようにしましょう。