夏祭りの屋台の定番と言えば、金魚すくい!・・と言いたい所ですが、近年ではめっきり、金魚すくいの屋台が減ってきています。

昔ほど、生の金魚を扱う店が少ない原因としては、「すくって持ち帰ってもすぐに死んでしまう」という事があり、その考えが広まった事が関係しているのかもしれません。

とはいえ、いくらスーパーボールすくいやおもちゃの金魚すくいが台頭してきても、やっぱり金魚すくいの方がが心惹かれるのは私だけでしょうか?

逃げる金魚をおいかける子供たちの目は、みんなキラキラと輝き、夢中になっています。やはり、動きの予測がつきづらい、生きた可愛い金魚をポイですくう楽しさは、根強い人気となって今も残っています。

せっかくすくった金魚。色んなイベントで持ち帰ることがあるかもしれない金魚。飼い方のせいで死んでしまっては、金魚も見ている人間の方も辛いですよね。

ちょっとだけ気を配ってやれば、結構長生きするってことも、どこかで聞いたことはありませんか?

どのように気を付ければ長生きできるのか、飼い方のヒントを、ポイントを絞ってご紹介します。

まずは金魚から生き物の飼い方をお子さんに体験させるのもいいのでは?

金魚の水槽大きさはどれくらい?

一般に、金魚を泳がせる水槽とか金魚鉢とか、大小様々な容器が売られています。

特に決まりのようなものはないのですが、金魚屋さん達が推奨するのは、「なるべく大きいもの」です。大きければ大きいほど、水質の変化が少なくて金魚によっては良いので、20センチ幅ならば2匹までくらいの目安で飼うと良いということなんです。

そういえば、美しくて大きな水槽に、ブクブクや温度計や濾過装置を付けて、底砂を入れて隠れ家も作ってあげて、藻などを入れて本格的に美しく生態環境を整えて見た目も涼し気なインテリアのような水槽に金魚が泳いでいる、そんな光景をホテルやレストランなどで見たことがあります。

なるほど、これなら美しくってお部屋に飾っても満足だわ~…なんですが、こういった設置・循環型水槽の場合には、温度などによって水槽内の環境も変わってしまう可能性が高いため、できるだけ大きい水槽が必要になってしまいます。そして、設備にお金がかかる上に、毎回の水替えも大きな水槽ゆえに大変な作業になってきますし、水質の変化に気を配らなくてはなりません。

維持するには素人のちょっとやってみようという気軽な気持ちでは厳しそうです。。。

一方、毎日カルキ抜きをした水温一定の水を替えてやれるのであれば、金魚は体長の二倍ほどの幅があれば充分泳ぎ、生きられるので、そのくらいの大きさの容器があればよいという事になります。

出典OpenClipart-Vectors / Pixabay

要するに、大きさよりも、環境の変化に弱い金魚のために、できるだけ水温や水質を一定に保てるように工夫できるのであれば、どんな容器でも飼えるという事になります

ただ、複数入れる場合は、1匹につき、10センチ四方の大きさを目安にすると良いということなので、水槽の大きさを決めたなら、飼う金魚の数を決めるか、金魚の数を変える予定があるのなら初めからやや大きめの水槽にしておくといいでしょうね。

水槽の水は水道水のままで飼えるの?

容器の部分でさらっと書きましたが、金魚にとって一番重要なのは、水質などの環境です。

水道水は、残念ながら人間にとっては無害でも、金魚にとっては有毒になってしまうカルキが入っていますので、長生きして欲しければ、カルキ抜きを必ず行う必要があります。

そこで、金魚すくいから帰ってきた時にまず準備する事は、バケツ1杯の水をくみ、一日放置するか、中和剤を入れる事です。

金魚すくいのビニール袋の口をしぼったままバケツの上にしばらくうかべると、水温が合います。水温が同じくらいになったら、そのままカルキ抜きが済んだバケツにそっとビニールの水ごと金魚を移します。

その時に、バケツの水に塩を入れておくと、弱った金魚を復活させる事ができるようです。

弱り具合にもよりますが、0.2%~0.5%までの、いわゆる生理食塩水と言われる浸透圧の水を作ってやり、雑菌やバクテリアの繁殖しない所で養生する事で、その後元気に新たな環境になじむ事ができるようです。(弱り具合が軽い場合は少なめの塩分濃度で作ります)

水も大事ではありますが、それ以上に大事なのは、エサです。

つい、たくさんあげると早く回復してくれるように感じてしまうのですが、金魚にとっては、たくさんのエサは逆効果になります。胃腸が弱いため、食べる事にエネルギーを使ってしまうと、逆に体調が悪くなるそうです。

そこで、最初の養生期間中はエサをやらず、3日くらい置いて、バケツから通常の水の水槽へ移したあと、数日して動きで体調を見ながら少しずつやります。

それも、元気がなければやらない方が良いですし、一か月ほど食べなくても金魚は生きられるのだそうです。

水替えのたびに、少しではありますが、金魚にとっての環境が変わることになりますので、そのたびに、エサをやるのを少しやめるか、頻度を少なくしてやる必要があります。

もちろん、水温が急激に上下するような場所に置くことも、環境の変化という観点から見ると、避けるべき重要な点になります。

共食いの心配は?

金魚は、基本的には共食いはしない生き物です。

とはいえ、大きさが倍ほど違うような時は、雑食でもありますし、生きるために食べてしまう事もあるようです。特に、稚魚が孵ったら、親の金魚とは離しておかなければ、悲しい事になってしまいます。。。

また、相性の悪い金魚同士もあるといいますし、種類の混合飼育は極力避けて、どうしても一緒に飼いたい場合は、詳しい魚屋さんや、本で調べて適切に対処する必要があります。

  • 一番避けておきたいのは、大きさの違う金魚を一緒に飼う事。
  • 次に、弱ってきた金魚と元気な金魚を一緒にしておく事。
  • 最後に、種類の違う金魚をできるだけ一緒に入れない事。

これらに気を付けていれば、大抵の場合は共食いの心配をせずに飼えると思われます。

参照 ペッター

金魚を飼う心構えができたら、夏祭りに行ってみよう!ということで、金魚のすくい方のコツはこちらを参考になさってください。

※ 夏祭りの金魚すくいのコツは戦術にあり!ポイは破れにくいものを厳選しよう

まとめ

金魚が弱ってしまう原因で大きなものは、環境の変化と、エサです。

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特に、エサについては、ついついやりすぎて失敗をしてしまう事があります。
金魚が弱ってきたと思ったなら、エサをやるのではなくて、塩を溶かした生理食塩水にとり分けて泳がせてあげましょう。

環境というと、もちろん水は大事です。
カルキ抜きをしっかりして、温度変化が少ないように気を配りながら、交換してやる事が必要です。

温度が一定になり、水質もそんなに変わる事がないようであれば、エサを少なめにやる事に気を付けていれば、できるだけ長く生きる事ができると思われます。

そうするためには、金魚すくいをして帰って、最初に飼う容器に移す時の丁寧な環境合わせをする事がなによりも大事ではないでしょうか。

追いかけまわされて疲れている金魚に、ゆっくり入院してね、という気持ちで良い環境を用意し、その後の住環境も準備万端用意してから、時間をかけてなじませてあげれば、大抵の金魚は長生きしてくれることでしょう。

参照 金魚すくい本舗

夏祭りに浴衣で行きたいな~という方には、着付け方など参考になさってくださいね。

今年は自分で着付けに挑戦!【女子編】

楽しく遊んだあとは、浴衣の洗い方やしまい方は?

 


 

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